ウーパールーパーの病気と対策!5つの病気と水温管理についてを解説

投稿日:2026.03.13|
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水槽で飼育ができるウーパールーパーは、丸みのある体と幼少期にみられる薄いピンク色の体色が可愛らしい人気の両生類です。
以前は爬虫類専門店での取り扱いが主でしたが、最近はアクアリウムショップやホームセンターでも見かけるようになり、飼育に挑戦する方が増えてきました。
大きく成長しても30cm前後と、比較的飼育がしやすい生き物であることから、両生類の入門種として選択する方もいます。
しかし、その一方で水質の悪化や高水温、ストレス、ちょっとした怪我などをきっかけに体調を崩してしまうと、対処に困ることがあるのも事実。
珍しい生き物であるがゆえに専門的に見てくれる病院も少ないため、いざという時に飼い主が適切な処置ができるよう、病気の症状や原因、対処方法を覚えておきましょう。
今回は、ウーパールーパーがかかりやすい代表的な5つの病気について、それぞれの症状や対策を解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにウーパールーパーの病気と対策を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
基本的には丈夫で飼いやすいウーパールーパーですが、飼育環境の悪化やストレスなどで体調を崩すことがあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ウーパールーパーの病気と対策を解説します。
ウーパールーパーがかかりやすい病気5つと対策

ウーパールーパーの病気が疑われるとき、早めに異変に気づき対策をすれば、症状の改善や進行を食い止められる場合が多いです。
対応が遅れると病気が進み命に関わるケースも少なくないため、普段からよく観察し異変を見逃がさないようにしましょう。
ここでは、ウーパールーパーがかかりやすい代表的な5つの病気と対処方法を解説します。
それぞれの原因と対処法をしっかり確認してみてください。
水カビ病(真菌感染)

水カビ病は水中に潜む真菌に感染して発症する、ウーパールーパーでは比較的見かけることの多い病気です。
適切な環境で飼育されている健康な個体が発症することはほとんどありませんが、体表に傷があったり、ストレスから体力や免疫力が低下していたりすると感染しやすくなります。
また、健康なウーパールーパーでも、水質が悪化した環境では発症リスクが上がるので、日頃から清潔な環境を保つように心がけることが大切です。
白い綿状のカビが付着する

水カビ病を発症すると体表に白い綿のような真菌が付着します。
最初は傷の周りや体にポツポツ見られる程度ですが、時間の経過とともに範囲がどんどん広がっていき、やがてエラまで進行すると呼吸機能が低下して命を落としてしまうことも。
たかがカビと侮らず、初期段階でしっかり対処しましょう。
こまめな換水で自己治癒力を高めよう
ウーパールーパーの水カビ病は、初期段階ならば毎日換水をして清潔な環境で療養させるだけで改善する可能性があります。
水カビ病が疑われる症状が見られたら、感染した個体を別の容器に移し、カルキ抜きをした清潔な水の中で静養させましょう。
隔離中の水温は16~18℃、高くても20℃前後で安定するよう管理してください。
患部のカビが気になる場合も、基本的には無理に取り除こうとせず様子を見ます。感染部位を下手に触ると粘膜を痛めて症状を悪化させてしまう可能性があるため、注意しましょう。
また、もし隔離後も症状が進行するようであれば、『メチレンブルー』を使った薬浴が有効です。
ウーパールーパーは薬剤に弱い傾向があるため、濃度を薄くして様子を見ながら治療を進めてください。
ちなみに魚の水カビ病では『マラカイトグリーン』を使用することもありますが、こちらは両生類に対しては毒性が高いため、使用は厳禁です。
レッドレッグ(エロモナス感染)

レッドレッグは、症状の特徴から”赤脚病”とも呼ばれる病気で、水中の常在菌であるエロモナス菌に感染して発症します。
名前の通り体に赤みが出るので一目で異変に気付ける一方、進行が早く対象が遅れると重症化しやすいため、注意が必要です。
菌に感染し、体が赤くなる
レッドレッグの初期段階は、足や尾の先、腹部などに軽い充血が見られる程度ですが、時間の経過とともに赤みが広がっていき、やがて敗血症のような状態に陥ります。
この段階まで進行すると、全身の充血のほかにも、食欲不振やぐったりとした様子などが見られるようになるでしょう。
レッドレッグも健康な個体が感染することはあまりなく、水質の悪化やストレスによる体力、免疫力の低下がみられるときに発症しやすいです。
日頃の基本的なお世話や水質・水温の管理を徹底し、病気にならない環境づくりを心がけましょう。
隔離水槽で療養、状態に応じて病院を受診する
レッドレッグは早期に発見し治療ができれば完治が望める病気です。
感染が疑われる個体を見つけたら、すぐに別容器に隔離し、清潔な環境で静養させましょう。
治療中は毎日の換水と餌やフンの除去を徹底し、清潔な環境を維持します。高水温では症状が悪化しやすいため、水温は18℃程度を目安に管理してください。
治療開始時点で強い赤みが出ている、症状が進行する、隔離中に急に弱ってきたなどの様子が見られたら、早めに動物病院を受診することをおすすめします。レッドレッグは緊急性が高い病気なので、迷ったら獣医師による抗菌薬を使った治療を受けるのが良いです。
また、レッドレッグの根本的な原因は不潔な飼育環境にありますので、治療と並行して本水槽の環境改善に取り組みます。
水槽全体や底砂の掃除、ろ過フィルターや機材のメンテナンスなどをして、エロモナス感染が起こらない飼育環境を整えましょう。
ろ過フィルターのパワー不足を感じるときは、機種の買い替えも有効です。
ぷかぷか病(浮遊病)

ぷかぷか病は、体が浮いて沈めなくなる病気で、消化器系のトラブルが引き金となって発症するとされています。
体が沈まず水面付近でもがく様子が見られるので、初心者の方でも異変に気付きやすいです。
ぷかぷか病の発症には餌の与え方や水温が関係していることが多いため、病気というより飼育管理の乱れのサインと捉えると対処がしやすいでしょう。
潜ることができない転覆症状
ぷかぷか病は別名”浮遊病”とも呼ばれる通り、
- 体が浮いて沈めない
- 斜めに傾いて浮く
- 仰向けにひっくり返ってしまう
といった状態が続く病気です。水面に露出した皮膚が乾燥してしまったり、うまく餌を食べられなくなったりすると、そのまま衰弱死してしまうリスクがあります。
また、一見着底していて元気そうに見えても、実際は底に戻るためにかなりの体力を消費しているといったこともあるため、一瞬の様子で判断せず持続的に観察しながら病気を判断することが重要です。
水槽の端に寄ったままになっている、普段より動きが少ない、餌への反応が鈍いといった変化があった場合は、ぷかぷか病を疑ってください。
絶食をして消化機能を回復させよう
ぷかぷか病が疑われたら、消化器への負担を減らし休ませるのが効果的です。
まずは、水温18℃程度に調整した環境で3日程絶食しましょう。餌を与えないことに不安を感じるかもしれませんが、数日程度であれば基本的に大きな問題にはなりにくく、むしろ消化に使う体力を温存できて回復の助けになります。
絶食中は水を清潔に保ち、刺激のない落ち着ける環境で様子を見てください。
症状が改善してきたら、冷凍赤虫など消化の良い餌を少量ずつ与えて体力を回復させます。
人工飼料はぷかぷか病を誘発する恐れがあるため、回復後しばらくは控えたほうが良いです。
また、症状が長引いたり、お腹の張りが強かったりなど、自宅での対処だけでは改善が難しい場合はすぐに動物病院を受診してください。
腹水病

腹水病は何らかの原因でお腹に水が溜まり、不自然に膨らんでしまう病気です。
一見異常を見分けやすいと思われるかもしれませんが、病的な膨らみと単なる食べ過ぎなどによる問題ない膨らみが判別しづらいため、お腹の様子だけで病気と断定することは実は困難。
見た目の変化だけでなく、食欲や泳ぎ方など総合的に観察して病気を診断することが重要です。
菌感染や老化による内臓疾患
腹水病は、細菌感染や内蔵の不調、老化による内蔵機能の低下など、複数の要因により引き起こされることが多く、単なる食べ過ぎとは原因が異なります。
ウーパールーパーを飼育しているとお腹が膨らむのは日常茶飯事ということもあるかと思いますが、病的な症例だと、
- お腹の張りが引きにくい
- 元気や食欲が落ちている
- 泳ぎ方が不自然
といった他の異変が併発するため、様子を観察しながら総合的に診断しましょう。
エキゾチックアニマルの病院を受診しよう

腹水病は、原因に関わらず自宅での根治が難しいため、お腹が目立ってきたと感じたらすぐに動物病院を受診するのが適切です。
ただ、何らかの事情で自宅で対処を進めておくのであれば、病気の個体を隔離し水温16~18℃の環境で、毎日換水をしながら静養させます。
急激な温度変化や水質の悪化は体に負担を掛けるため、清潔かつ落ち着ける環境を用意しましょう。
また、体力が落ちているときに無理に餌を食べさせるのは避けてください。食べないからと焦って与えても、消化の負担やストレスになってしまいます。
粘膜剥がれ

粘膜剥がれは、水質悪化や物理的な刺激が引き金となって粘膜に異常が出る病気です。
原因は主に飼育環境の悪化で、粘膜がはがれた箇所が傷つくとそこから水カビ病など別の病気の二次感染を起こすことがあるため、早急に環境の立て直しを行うことが回復のカギとなります。
皮膚が荒れたように感じるときは、病気とともに環境由来のトラブルを疑うことが大切です。
皮膚が白くなる・剥がれる
粘膜剥がれの主な症状は、
- 体表が白っぽくなる
- 粘膜が増えてぬめりが増したり、反対に剥がれたように見える
- エラの先が白くなる
などが挙げられます。
原因は水質の悪化や急変で、ウーパールーパーは水中にアンモニアや亜硝酸塩が増えると、皮膚やエラを守るために粘膜を大量に分泌します。その結果、粘膜が付着した部分が白っぽく見えたり、刺激を受けた場所の粘膜が剥がれてしまったりすることがあるのです。
また尖った人工水草やごつごつした岩、狭すぎる隠れ家などに体をこすって、表面を傷めることでも粘膜剥がれを起こします。
エラの先端が白く見えるということで水カビ病と見間違いやすいですが、水カビ病のように白い綿が付くというよりは表面そのものが荒れて見えるので、患部をよく観察して状態を判断してください。
水換え頻度やレイアウトを見直して環境を改善しよう
粘膜剥がれを起こしたときに真っ先に行うべきなのが、水質の改善です。
まずは早急に水換えや底砂の掃除をして、清潔な環境を取り戻しましょう。
同時にろ過フィルターの状態を見直しやろ材の洗浄や機材の変更などを行い、アンモニアや亜硝酸が増えない環境を整えることが大切です。
また、水槽内のレイアウトも確認しましょう。ウーパールーパーの体を傷つけそうなものがある場合は取り除くか、体に当たらないようレイアウトを変更してください。
傷口から菌が入ると水カビ病などほかの病気に繋がることもあるため、安全に配慮したレイアウトに仕上げます。
また、粘膜剥がれの予防には、定期的な換水と餌の食べ残しやフンを小まめに回収するなど、水を汚さない工夫をするのが一番効果的です。
水温管理でウーパールーパーを健康に飼育しよう

ウーパールーパーを健康に飼育するには、適切な水温管理が欠かせません。
ウーパールーパーは高水温が苦手な生き物で、適水温は16~18℃程度。多くの熱帯魚とは異なり水温を下げる管理が必要です。
一年を通して水槽用クーラーやエアコンを活用し、水温が上がり過ぎないよう対策を続けましょう。
特に近年は、異常なまでの猛暑に見舞われることが珍しくないため、夏を迎える前に保冷機材やエアコンの調整を済ませておくと安心です。
高水温は感染症のリスク大!

水温が高くなるとウーパールーパーが体調を崩すばかりか、水中の雑菌が活性化して病気や水質の急変が起こりやすくなります。
皮膚がデリケートなウーパールーパーにとって不衛生な水は死活問題で、ご紹介してきた水カビ病やレッドレッグなどの病気も、高水温環境の水質悪化で感染リスクが増大するという話も。
水温管理は、病気予防の観点からも非常に重要なポイントと言えるでしょう。
まとめ:ウーパールーパーの病気と対策!5つの病気と水温管理についてを解説

ウーパールーパーの病気と対策を解説しました。
ウーパールーパーがかかりやすい病気はいくつかあり症状はそれぞれ異なりますが、いずれの病気も水質の悪化や高水温、ストレスによる体力の低下などが発症原因となります。
病気が疑われる症状が見られたら飼育環境の見直しを行いながら、病気の個体を隔離して清潔な水で静養させましょう。
また、症状が改善しない、悪化するなどの様子が見られたら迷わず動物病院に相談するのがおすすめです。
ウーパールーパーは環境の変化に敏感なので、水温は16~18℃を目安に通年で管理し、小まめな換水や水槽の清掃を習慣にすることで、多くの病気を未然に防ぐことがができます。
そして、毎日の観察を怠らずちょっとした異変にも気づける目を養うことが重要です。
大切にお世話を続けて、ウーパールーパーが長く元気に過ごせる環境を整えてあげてください。
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