なぜ水槽に砂や砂利、ソイルを敷くのか?底床のメリット・デメリットを解説

投稿日:2021.12.23|
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アクアリウムのレイアウトを見てみると、ほとんどの水槽には底に砂や砂利が敷かれています。
この底砂には水質維持や水草の成長を促進させる効果がある反面、きちんと管理しないとすぐに汚れが溜まったり、費用がかさむといったデメリットも存在します。
初心者にとっては底砂の選び方や効果がわかりづらく、かなり迷うポイントでもあります。
そこで今回は水槽に底砂を敷く理由や、底砂を使用する場合のメリット・デメリットについて解説していきます。
ご自宅の水槽に底砂を敷くべきかどうか悩んでいるという方は、是非このページを参考にしてください。
目次
なぜ水槽に砂や砂利を敷くの?

水槽の底に敷く砂や砂利、ソイルなどのことを、アクアリウム界では底砂(もしくは底床)と呼びます。まずは底砂を使用する理由について、「景観」「水草の育成」という2つの観点から解説をしていきましょう。
自然観を出すために必要!
底砂を使用する目的としてまず挙げられるのは、「自然に寄せた景観を作り出すため」という理由です。
たとえばこちらの田砂は田んぼに使用される砂を水槽用に選別・加工したもので、田園風景を意識したレイアウトはもちろん、澄んだ川の雰囲気を出すのにもおすすめ。
砂の色は明るすぎず暗すぎない程よい中間色のため、淡水魚水槽ではかなり重宝される底砂です。
またライブサンド(サンゴ砂)は白化したサンゴを細かく砕いて砂状にしたもので、海水魚水槽では定番とも言える底砂。
美しい熱帯の海の雰囲気を再現するには欠かせない存在で、カラフルな魚やイソギンチャク、ライブロックとの相性もばっちりです。
このように底砂は、自然な景観のレイアウトを楽しむためには必要不可欠なアイテムだと言えます。
水草の植栽に必要!
底砂を使用する目的として次に挙げられるのが、「水草の植栽」。
ネイチャーアクアリウムなどを意識した水槽では、水草の育成に底砂が必須です。
熱帯魚ショップや通販では小さなポットに入れられた状態で販売されていますので、それらの付属物をすべて取り除き、底砂に植えましょう。
害虫や病原菌が付着している場合があるため、水草全体を水道水で洗ってから水槽に入れるのがおすすめです。
また、アヌビアス・ナナなど一部の水草は流木や石に活着させて育てることも可能ですが、どちらにしても植えるか活着させないと、水草はすぐに枯れてしまいます。
「根を張る適度な隙間があり、通水性の良い底砂」が水草の植栽に向いていますので、それらの条件を満たすソイルや大磯砂を使用しましょう。
水槽底床のメリット
ここからは底砂を使用するメリットということで、
- 魚を落ち着かせる効果
- バクテリアを定着させる効果
- 水質を調整する効果
これら3つの効果についてご紹介していきます。
魚を落ち着かせる効果がある
底砂を使用する1つ目のメリットは、「魚を落ち着かせる効果」です。
水槽は大まかにガラス製とアクリル製の2種類が販売されていますが、どちらの水槽も底がツルツルとしていて光を反射します。
自然界に生息する魚は水槽のように光を反射する空間にはいないため、眩しさで疲れてしまうことがあるのです。
光の反射を考慮して底を黒くした水槽もありますが、そういった水槽を用意できない場合は底砂を敷くことで生体を落ち着かせることができます。
また、砂を掘ったり潜る習性のあるコリドラスやドジョウなどの魚は、ベアタンク(底砂の無い水槽)での飼育は不向きです。習性に合った底砂を選んで敷いてやりましょう。
バクテリアが定着する
2つ目のメリットは「バクテリアを定着させる効果」。
水槽の立ち上げからいかに早くバクテリアを定着させるかが、アクアリウムの肝とも言えます。
そこで活躍するのが底砂の存在。バクテリアは多孔質で常に水や酸素が循環する場所を好むため、大磯砂やセラミック系の底砂はバクテリアを定着させるのにうってつけの存在なのです。
バクテリアの増やし方についてはこちらの記事でも解説していますので、ご覧になってみてくださいね。
砂によっては水質を調整できる

3つ目のメリットは、「水質を調整する効果」。
魚によって好みの水質が変わり、合わない水質環境にいる生体たちはたちまち体調を崩してしまいます。つまり水質を調整・維持することも、アクアリウムではかなり重要なことなのです。
多くの淡水魚たちは弱酸性の水質を好みますが、生体の排泄物や食べ残した餌などの有機物は時間とともにアンモニアへと変化し、水質をアルカリ性に傾けてしまいます。
このようなときソイルを使用すると、腐植酸という物質が水槽内に溶け出す影響によって、弱酸性の水質を維持することができるのです。
また、アルカリ性の水質を好む種類の多いシクリッドなどを飼育する場合には、サンゴ砂を敷いてみるのもおすすすめ。サンゴ由来の炭酸カルシウムが徐々に溶け出すことで、水質をアルカリ性に安定させることができます。
水槽底床のデメリット

万能で欠点が無いかのように思われる底砂も、実はデメリットが存在します。
それは、
- 汚れが掃除しづらい
- 底砂を用意する分、費用がかさむ
ということ。ひとつづつ解説していきます。
汚れがたまりやすい
ベアタンクの場合と比べると、底砂にはどうしても汚れが溜まりやすく掃除がやりづらいというデメリットがあります。
汚れが溜まってきたらプロホースなどを使用し、水換えをかねて掃除をしましょう。
底砂に溜まった生体のフンや餌の食べ残しを放置してしまうと、有害物質(アンモニアなど)が発生し水質を悪化させてしまいます。
かと言って過度に底砂を掃除しすぎると定着したバクテリアを激減させてしまう恐れがあるため、水質を適度に測りつつ、底砂面積の半分程度をクリーニングするのがおすすめです。
費用がかかる
底砂を使用すれば当然、その分の費用がかかります。
水草の育成するためソイルを使用する方は結構多いですが、ソイルは崩れやすいという性質上、定期的な交換が必要です。
崩れて泥状になってしまったソイルを放置すると嫌気性菌が増殖し水質悪化の原因にもなってしまいますので、速やかに取り除いて交換しましょう。
まとめ:なぜ水槽に砂や砂利、ソイルを敷くの? 底床のメリット・デメリットを解説

アクアリウムで使用する底砂には景観を自然に見せたり水質の維持に役立つなど、多くのメリットが期待できます。
しかしその分メンテナンスに手間がかかったり費用もかかるので、底砂を敷く前にどんな水槽に仕上げたいのか、飼育する生き物や水草には底砂が必要かどうかをしっかりと確認してから使用しましょう。
底砂を使用する場合にもさまざまな種類がありますので、今回ご紹介したメリットなどを参考に、適した底砂を選んでみてください。
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投稿されたコメントやご相談と回答
ソイルを使用する理由はなんでしょうか?
また、ソイルと他の底砂の違いはなんでしょうか?
ソイルを使わずに水草などのレイアウトをしても問題ないでしょうか?
ソイルには養分が含まれており、水草が良く成長します。
また、水質を酸性傾向に保ちやすく、テトラなどの魚種と相性が良い水質を作れます。
それとは反対に、水中の不要な養分を吸着するタイプもあるなど、水質調整の機能を持つ底床材です。
水草は種類によっては大磯砂などでも育成可能です。しかし、養分や根張りの問題などから、ほとんどの水草はソイルでの育成がおすすめです。
こちらのコラムもご覧ください。
・熱帯魚水槽のソイルを選ぼう!タイプ別のメリット・デメリットを解説
https://t-aquagarden.com/column/aquarium_soil
よろしくお願いいたします。
ソイルのをしいたのち水をいれました。
ソイルの中に空気がたまっているのですが、見映えが悪いので解消する方法があれば教えて頂きたいです。
ソイルに含まれる空気は、時間の経過とともに次第に消えていきます。
気になる場合は、細い棒で目立つ部分だけ空気を抜いくのが良いかと考えています。
よろしくお願いいたします。
ソイルについては、こちらのコラムもご参照ください。
熱帯魚水槽のソイルを選ぼう!タイプ別のメリット・デメリットを解説
https://t-aquagarden.com/column/aquarium_soil
よろしくお願いいたします。