金魚の飼い方

金魚に最適な水深は何センチ?水深が苦手な品種や浅い水槽のメリット

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日本では古来から飼育がされている金魚は、水槽用ヒーターやろ過フィルター無しでも飼育ができる手軽な観賞魚として人気があります。

確かに熱帯魚に比べて必要な飼育機材が少な目ですが、一方で飼育容器の大きさや深さには気を付けなければならないことをご存知でしょうか。
観賞性を高める改良がなされてきた歴史のある金魚は、自然界ではあまり見かけない長いヒレや丸い体、飛び出した目などの特徴を持っている品種が多く、このような個性的な個体はあまり泳ぎが得意ではありません
水深が深すぎたり広すぎたりする容器では、体力を消耗して転覆病や体調不良を起こしてしまうことがあるため、十分に注意が必要です。

この記事では、金魚に最適な水深について解説します。深い水槽が苦手な品種や、浅い水槽のメリットなども解説しますので、金魚飼育の参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに金魚に最適な水深を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

体が丸くどっしりとした種類の金魚は、浮力の調整が苦手で水深が深いと泳ぐだけで体力を消耗してしまいます。
健康的に飼育を続けるには、品種に合わせて適切な飼育容器を選ぶことが大切です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚に最適な水深を解説します。

金魚に最適な水深は何センチ?


金魚を飼育するときの水深の目安は、大体20〜30cm前後と言われています。
少々浅めに感じるかもしれませんが、この水深ならばどの品種でも体に負担がかからず、餌も食べやすいです。

金魚飼育ではしばしばトロ舟を使ったスタイルを目にすることがありますが、高さをおさえつつ広い遊泳スペースを確保できるトロ舟は、金魚にとってまさに理想的な環境と言えます。

体型別水深の目安

体型別に細かく見ていくと、和金やコメットなどのスマートで泳ぎが素早い品種ならば30〜35cm程度でも問題なく、高さ36cmの60cm規格水槽で十分に飼育ができます。

一方”丸物”と呼ばれるらんちゅうや琉金などの丸い体型や長いヒレをを持つ金魚は、浮力の調整が苦手で泳ぎもあまり上手ではありません。
このタイプの金魚を深い水槽で飼育すると上下移動で体力を消耗してしまうため、15〜25cmほどの浅めの環境を用意してあげるのがおすすめです。水深を抑えることで体への負担が軽減されて、飼育が安定します。

飼育する金魚の品種に合わせて、適切な水深を選ぶことが健康管理の第一歩です。

金魚に深い水槽がNGな理由


浅めの水深を好む金魚ですが、金魚を深い飼育容器で飼育した場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか

ここでは、金魚の飼育に深い水槽がNGな理由を解説します。
水槽選びを間違えると、体調を崩す原因になりかねません。飼育を始める前にしっかりと確認しておきましょう。

転覆病を発症しやすくなる

チャーム らんちゅう水槽 600ワイド 60×45×30cm 金魚 亀

深い水槽で飼育をすると、転覆病にかかるリスクが高まります。
転覆病は、金魚が浮力や平衡感覚をコントロールできなくなる症状のことで、お腹を上にひっくり返って浮いてしまったり、反対に沈んだまま浮上できなくなったりする病気です。

転覆病を発症する大きな原因にストレスと水圧があると考えられており、深い水槽は間接的に転覆病の発症要因になる可能性があります。
特に丸物は、体内にある浮袋のバランスが崩れやすいため、過度なストレスのかかる環境は避けてあげる必要があるでしょう。

また、水深のある水槽では底面付近の水温が低くなりやすい点にも注意が必要です。低水温から消化不良を起こすと、これも転覆病の原因になります。
転覆症状は一度発症すると完治が難しいことも多いので、予防のためにも水深が浅い容器が安心です。

餌を食べるのに苦労する

ヒカリ (Hikari) 咲ひかり金魚 艶姿 特級色揚 沈下 500グラム (x 1)

金魚は基本的に水面に浮いた餌を食べる魚です。水深があると食事のたびに水面まで上がなければならず、疲れてしまいます

もし、餌を食べるのに時間がかかっていたり、以前より元気がなくなったように見えたりする場合は、水深が原因かもしれません。
そのようなときは、水位を少し下げて様子を見るのがおすすめです。水面までの距離が短くなることで、金魚が楽に餌を食べられるようになり、体力の消耗を抑えられます

不調のサインに早く気づけるよう、日ごろから小まめに観察しましょう。

水深が苦手な金魚の品種


先程もお話した通り、金魚の中でも体型が丸い品種や特徴的な部位を持ち品種は、特に深い水槽が苦手です。

ここでは、水深に特に注意が必要な金魚の品種を3種類ご紹介します。

らんちゅう

【めだか街道】協会系らんちゅう 色どりMIX S~Mサイズ 10匹

らんちゅうは、背ビレがない丸みを帯びた体型が特徴的な品種です。

この体型ゆえに姿勢を安定させるのが少し苦手で、らんちゅうを飼育するために高さを控えた”らんちゅう水槽”が販売されているほど、深い水槽だと体に負担がかかりやすいと考えられています。
無理をすると転覆病や体調不良を引き起こす危険があるため、最初から水深を抑えて飼育しましょう。

目安としては15~20cm程度の水深がおすすめで、水流も弱めにすると健康に飼育しやすいです。
餌をしっかり食べられるストレスのない環境では、成長とともに肉瘤が発達した立派な姿を見せてくれるようになります。

琉金

【めだか街道】更紗琉金 5匹(金魚生体)

丸みを帯びたひし形に近い体型に、長いヒレを持つ華やかな琉金

しかし、この特徴的な体型は水の抵抗を受けやすく、水深がある環境では泳ぐだけで体力を消耗してしまいます。また、寸詰まりな体型が消化不良を起こしやすく、転覆病に発展しやすい所も注意が必要です。

琉金は個体差が大きい品種であり、中には泳ぎが得意な個体もいますが、沈みがちに見える、動きが重そうと感じる場合は、水深を浅めに調整してみてください。
環境を変えることで症状が改善する可能性があります。

水泡眼

【金魚】中国産 水泡眼 SM 1匹 [生体]

水泡眼は、目の下に大きな水泡(袋状の器官)を持つユニークな品種です。
その見た目のとおり泳ぎはゆっくりで、金魚の中でも特に繊細な性質を持っています。深い水槽で飼育すると、驚いた拍子に激しく上下に泳いで、自慢の水泡をどこかにぶつけてしまうことが少なくありません。

もし水泡が傷ついてしまうと元に戻らないこともあるため、飼育環境には細心の注意を払いましょう
水深を浅めに設定し、レイアウトもシンプルにするのがおすすめです。
障害物を少なくすることで、水泡を傷つけるリスクを減らせます。

浅い水槽のメリット


水深が浅い環境は金魚だけでなく、飼育者にも日々の管理が楽になるメリットがたくさんあります。

ここでは、浅い水槽ならではのメリットを2つご紹介します。

メンテナンスがしやすい

赤長 DIYトロ舟 ブラック 60L 約410×715×207mm

浅い水槽は、通常の水槽に比べてメンテナンスがしやすいです。

高さがない分、底までしっかり手が届くので底砂の掃除や水換え、コケ取りなどの作業がスムーズに行えます。また、メンテナンス中に水がこぼれにくいのも嬉しいです。

金魚は餌をよく食べる分フンが多くて水を汚しやすいため、掃除のしやすさはとても重要なポイント。
メンテナンスの負担が減ってこまめに掃除ができていれば、清潔な環境を維持しやすくなり、水質悪化による体調不良も予防できます。

結果として金魚の健康管理が楽になり、長く元気な姿を楽しめるのです。

水温管理がしやすい

浅めの飼育容器は水量が減るのがネックですが、水温管理の面ではこの水量がプラスに働きます
深い水槽に比べて場所による水温差ができにくく、冷却ファンや水槽用クーラーで効率よく水を冷やせますし、ヒーターによる保温効果が出るのも早いです。

水温が維持されている環境では、金魚の餌食いや消化機能が安定しやすく健康に飼育がしやすくなります。
ただし、水深が浅い水槽は開口部分が広いものが多く、飼育水が蒸発しやすいです。特に冷却ファンやエアコンを利用しているとどんどん水位が下がってしまいますので、こまめに足し水をして水量を維持してください

まとめ:金魚に最適な水深は何センチ?水深が苦手な品種や浅い水槽のメリット


金魚の飼育に最適な水深について解説しました。
金魚に適した水深は、平均すると20〜30cm前後が目安です。

体型別では和金やコメットのような細長い体型の金魚で30〜35cm程度、らんちゅうや琉金、水泡眼といった丸い体型や特殊な特徴を持つ品種は、15〜25cm程度の浅めの環境で飼育するのがおすすめです。

深い水槽で丸ものの金魚を飼育すると、転覆病に掛かりやすくなったりや餌をうまく食べられなかったりなどのリスクがあります。
金魚の様子を観察し、泳ぎ方や餌の食べ方に違和感を感じたら、水位を下げて様子を見ましょう

金魚の品種に合った水深を選び、快適な飼育環境を整えてあげることが、健康に長生きさせる秘訣です。この記事を参考に、適切な水深の飼育容器を検討してみてください。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひそちらもご覧ください。

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執筆者 のべじ

幼少の頃より生き物が大好きです。身近な川魚から熱帯魚、両生・爬虫類までさまざまな生き物を飼育してきました。大学で海洋生物学を学び、水族館で働いた経験も併せて、アクアリウムが楽しくなるようなコラムを紹介していきます

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