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金魚と鯉は何が違うの?生態・飼い方の違いから混泳の可否まで解説します

日本で昔から愛されてきた、金魚と鯉。見た目は似ているけど、どう違うんだろう?と思った方のために、金魚と鯉の違い、生態や飼い方などについてご説明します。

また、金魚と鯉を混泳していいのかどうか、についても解説していますので、興味のある方はぜひご一読ください。疑問が解消します!

金魚と鯉の違いとは

似ているような、でも違うような金魚と鯉。具体的にはどんな点が異なるのでしょうか?同じところも多そうですが…?

金魚と鯉は、どちらも「草食性の強い観賞魚」で、そこが共通点です。

ですが金魚はコイ科フナ属、鯉はコイ科コイ属と、属が異なっています。

稚魚や幼魚の時は、上から見ると特によく似ています。有名な違いはヒゲの有無ですね。他にもわかりやすい違いと言えば、成長後の体長(サイズ)です。

金魚は約15~25cm、鯉は50cm~100cmと体長はおよそ倍以上の違いがあります。

また、金魚は三つ尾や蝶尾のようにヒレが長く広がった品種が数多く見られますが、鯉にはそういった品種はありません。

どんな環境を好むか…水質、水温、餌も似ていますが、金魚は品種改良の結果、丸い体形のものが多く、繊細で消化不良を起こしやすいです。鯉のほうが野生に近い分、丈夫です。

金魚の生態・飼い方

ではこちらの項で、金魚の生態、おすすめの飼育環境などについてご説明します。

丸い体形の品種が多い

上でご説明した通り、金魚といえばコロンと丸い体形が特徴です。

特に琉金の仲間は可愛らしいフォルムをしていますね。

(国産金魚)更紗琉金(1匹)

他に丸い金魚と言えば、他にピンポンパールが人気です。

TORIMATE(トーリーメイト) 国産ピンポンパールSS ブリーダー物(約2~3cm) 3匹

ピンポン玉のような体型と真珠のようなツヤのある美しい鱗が名前の由来です。それも納得!できるほどに丸っこい体形が愛らしい金魚です。

飼育容器は60cm以上の水槽がおすすめ

金魚は小さいうちは小型水槽で充分飼育できます。とはいえ、60cm水槽くらいのサイズの方が、のびのびと大きく成長します。

金魚はとてもよく餌を食べることで知られている魚で、食べた分だけフンもたくさんします。よって水が汚れやすいため、大きな水槽での飼育のほうが安定します。

鯉の生態・飼い方

口元のヒゲがユーモラスな鯉は、どんな生態なのでしょうか。

口にヒゲがある大型の淡水魚

鯉は口元にヒゲがあることで良く知られています。このヒゲは、餌を探すためにある器官で、触角のようなはたらきをしています。人であれば舌のようなはたらきも持ち、味を感じることもできます。

今度もし鯉のぼりを見かけたら、口元にヒゲが描かれているか確認してみてください!

池の底の泥の中の餌も、このヒゲで探したりします。

飼育容器は大型水槽や池などがおすすめ

鯉は元々大きく成長する魚なので、水槽で一生飼育し続けることはかなり難しいでしょう。しかしどうしても無理!というわけではありません。その理由は、水槽で飼育する魚は、水槽に見合ったサイズまでしか成長しないという性質があるためです。

逆に言えば、小さいサイズのまま飼育したいならそれなりのサイズの水槽で飼育することもできますが、水質が悪化しやすいなどのデメリットもあり、避けた方が無難です。

鯉は昔から、滝をさかのぼっていく様子から、縁起のいい魚とされています。そんな鯉ならではのダイナミックさ、豪快さを楽しみたいなら、やはり池での飼育がおすすめです。

金魚と鯉の混泳について

金魚と鯉、それぞれに魅力があってどっちを飼ったらいいか迷う!混泳はできないのかな?

その疑問、お答えします。

遊泳力と体格差に注意!

金魚と鯉は好む環境が似ているため、混泳してもいいのではないかと考えがちですが、実は難しいのです。

その理由は「遊泳力」と「体格」の違いが大きいからです。

力強く泳ぐ鯉は金魚を傷つけてしまう場合があります。特に琉金などの丸い体形の金魚は水流の影響を受けやすいので混泳は避けてください。

また、体格に差が出すぎると、大きくなった鯉に小さな金魚は餌として食べられてしまうことも…。そんな悲しいことが起こって欲しくないので、やはり混泳は避けた方が良いでしょう。

体型が近ければ混泳可能なことが多い

とはいえ、体形が鯉と近い和金などは、鯉の遊泳によって発生する水流にも負けないので、サイズがかけ離れていなければ混泳可能です。

(国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

和金は上のような、ほっそりした金魚ですね。

金魚と鯉の観賞方法

こちらの項では、金魚と鯉のおすすめ鑑賞方法をご紹介します。

上見なら体型の美しさ・泳ぎの優雅さを観賞しよう

上から魚を鑑賞することを「上見」と言います。

上から見ると、鯉や金魚の流線型の美しさ、体の均整、優雅さを楽しむことができます。鯉は迫力もありますし、金魚は特にヒレの大きな種類なら艶やかさがあります。

横見なら鱗と表情を楽しめる!

横から魚を鑑賞することを「横見」と言います。

横から見た金魚や鯉は、特に鱗が美しいです。鱗のツヤ、輝き、キメの美しさをゆっくり楽しむことができます。また魚の表情もうかがい知れてなかなか興味深いですよ。

特殊な鱗の鯉や金魚は特に楽しめると思います。

まとめ:金魚と鯉は何が違うの?生態・飼い方の違いから混泳の可否まで解説します

日本人になじみのある魚である、金魚と鯉の違いについて、混泳の可否についてご説明しました。

それぞれの長所、特徴を把握して、じっくりと可愛がってあげたいものですね!