二酸化炭素を添加すると抜群に美しくなる水草10選！緑・赤色の種類

水草をより美しく育成するにはCO2添加が必要とよく耳にします。
実際、水草水槽を管理するにはCO2添加が欠かせないのですが、中にはCO2の効果があまり実感できないという方もいるのではないでしょうか。

もしかしたらそれは水草の種類に原因があるのかもしれません。

CO2添加はどの水草にも有効ですが、その効果の出方は水草の種類によって異なります。
せっかくCO2を添加するならば、より効果が出やすい水草を選別すると良いでしょう。

ここでは、数ある水草の中からCO2を添加することで見違えるほど美しくなる水草を10種類ご紹介します。
CO2添加しなければ育成が難しい水草ばかりですが、ぜひ挑戦してみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにCO2を添加すると抜群に美しくなる水草10選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水草水槽にCO2を添加するならば、効果を得やすい水草を選別して植栽するのがおすすめです。
水草によってはCO2を添加することで見違えるほど美しくなるため、より見栄えのする水槽に仕上げることができます。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、CO2を添加すると抜群に美しくなる水草10選を解説します。

二酸化炭素を添加すると抜群に美しくなる水草10選

さっそく、CO2を添加すると美しくなる水草を10種類ご紹介します。

どれもCO2の添加が必須な玄人向けの水草ですが、とても水槽に映える水草ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

ロタラインジカ

古くから赤く色づく水草として親しまれているのが、ロタラインジカです。

そもそも論ですが、赤色の水草を美しく育成するにはCO2の添加は必須です。
その中でも、ロタラインジカはうまく育てれば特に鮮やかに発色します。
CO2を添加しなければなかなか美しい赤色は保持できないので、適宜添加していくと良いでしょう。

また、最近赤系の水草ではロタラsp.Hraも人気があります。こちらも赤が非常に美しい水草で、ロタラインジカよりもやや葉が細かいのが特徴です。

赤色の水草をお探しの際はお好みで選んでみてください。

グリーンロタラ

鮮やかな緑色の細かい葉を持つ水草といえば、グリーンロタラが挙げられます。

この水草もCO2を添加しなければ、なかなか美しく育成させることが難しい種類です。
CO2の添加無しで育成すると、トリミング後になかなか生長しなかったり、色が薄く白っぽくなってしまいます。

有茎草のなかでもたくさんの栄養を必要とする水草ですので、必ず液肥や照明と合わせてCO2の添加も実施するようにしましょう。

ちなみにグリーンロタラは、中景から後景に植栽し山を作るイメージで繁茂させるととても映えるレイアウトに仕上がるのでおすすめです。

ミリオフィラム・マットグロッセンセ

ミリオフィラムのなかでもとにかく成長が早くおすすめなのが、ミリオフィラム・マットグロッセンセ（マトグロッセンセ）です。

葉がふわっとやわらかい水草で、アクセントとして茂らせたり、メインの場所にボリュームを出したりと、使いどころが豊富で重宝します。

トリミングにも強い種類ですが、CO2を添加しないと美しい姿のまま長期で維持管理することが難しいため、より鮮やかに美しく育成させるためには、CO2を添加するようにしましょう。

ロタラマクランドラ

ロタラの中でもかなり癖のある水草なのが、マクランドラシリーズです。

pHと硬度をしっかり合わせてあげないと、あっという間に調子を崩してしまいます。
正直、初心者の方にはなかなかおすすめしにくい種類なのですが、もし美しく育成できた時の満足感は有茎草の中でもピカイチです。

CO2を添加することでpHも水草の好む値に持っていきやすいので、水質を見極めながら適宜添加してみてください。

ハイグロフィラ・ポリスペルマ

ハイグロフィラ・ポリスペルマは丈夫で加温なしでも育つ、初心者にも育成しやすい水草です。

CO2を添加しなくても育てることができるのであまりイメージにないかもしれませんが、実はCO2を添加すると、見違えるほど葉が大きく鮮やかに成長します。

また、初心者向けと言われていますが、水質が合わなくなるとトリミングの後になかなか成長しなかったり水草の頭が縮んでしまったりなど、調子を崩すことがありますので、トラブルを抑制するためにも、CO2の添加は非常に有効です。

もしハイグロフィラ・ポリスペルマを育てていてなかなかうまくいかないときは、ぜひCO2添加をお試しください。

ミクロソリウム・ナローリーフ

ミクロソリウムにはさまざまな種類があり、どの品種もCO2添加との相性が良いですが、中でも添加をおすすめするのがナローリーフです。

CO2を添加していなものと比べて、圧倒的に緑色の色合いが鮮やかなり、見違えるように美しくなります。

枯れてしまったりなど、失敗のリスクを減らすこともできるので、ぜひ試してみてください。

パールグラス

有茎草のなかでも育成が簡単で、水草の茂みを作ることができるのがパールグラスです。

CO2なしでも育てることはできますが、葉が黄色く変色したり、どことなく元気がなくなったりしてしまいます。
成長が早いのが利点ですがその分栄養吸収率が高いため、長期的に美しい姿を維持するならばCO2を添加して吸収率を高めてあげましょう。

また、パールグラスの魅力の一つである気泡をたくさん付けるのにもCO2添加は効果的です。

グロッソスティグマ

丸い葉が特徴のグロッソスティグマ。敷き詰めるように植栽して作る水草絨毯はアクアリストの憧れです。
この水草も他の水草同様、成長が非常に早いためCO2の添加が必須となります。

ただし添加する場合のCO2の量の調整がとても重要で、少なすぎると葉が黄色くなったり、成長が止まってしまったりする一方で、添加量が多すぎると間延びして上に伸びてしまうことがあります。
そのため、成長の様子を見ながら添加量を調整していくのが良いでしょう。

また、照度が明るい照明を使用するとより美しく育てることができます。

ニードルリーフ

ニードルリーフ（ニードルリーフルドウィジア）は、細く赤い葉が印象的な水草です。
繊細で育成が難ししい種類ですので、予め理解してから植栽するようにしましょう。初心者だと少々苦労する水草かもしれません。

CO2の添加は必須となります。ニードルリーフは上手に育成できると非常に美しい発色をしてくれますし、難しいからこそ、上手に育てられた時の満足感は格別です。

小型水槽から大型水槽まで幅広く植栽して楽しむことができますので、繊細で美しい水草を楽しみたい方はぜひ挑戦してみてください。

ブリクサ

最後にご紹介するのは、ブリクサです。
とてもきれいに青々と発色する水草で、葉は細いですが、ボリュームがあるので1株植えるだけでも存在感があり水槽のアクセントになります。

CO2の添加が無くても強力な照明があれば育てることができますが、葉が黄色くなりやすいため、やはりCO2は添加した方が良いでしょう。

ブリクサは水槽の前景から中景を彩るときに非常に重要な役割を果たすので、しっかりCO2を添加して育成することをおすすめします。

まとめ: 二酸化炭素を添加すると抜群に美しくなる水草10選！緑・赤色の種類

CO2を添加した場合により美しく鮮やかになる水草をご紹介しましたが、いかがでしたか？

どんな水草にも共通することではありますが、やはりCO2を添加しないと水草の色味が黄色くなってしまいます。

CO2の添加は一見難しいように感じますが、慣れてしまえば大したことはありません。水草水槽を末永く楽しむためにも、ぜひチャレンジしてみてください。

それでは、素敵な水草水槽を楽しんでいきましょう。