大型水槽用のろ材5選!定番からコスパ抜群の製品まで・選定ポイントとは
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大型水槽は水量が多い分ろ過槽も大きくなり、その分ろ材の量も増えますが、使用するろ材によってろ過能力も変わってきます。
また、大型水槽はアロワナなど、水を汚しやすい大型肉食魚を飼育することも多いです。水量がある分、たくさんの生き物を飼育することもあるでしょう。
このような場合、高いろ過能力のろ材が求められます。
ほかにも、たくさんのろ材を使用することで、重量が重くなったり、初期コストが高くなったりするケースなどが考えられるでしょう。
このような理由から、ろ材選びはとても大切です。
そこで今回のコラムでは、大型水槽用のろ材のおすすめ5選を紹介します。選ぶ際のポイントも解説しますので、ろ材選びの参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに大型水槽用のろ材を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムになくてはならないろ材ですが、水槽の大きさや飼育している生き物によって、最適なろ材は異なるのです。
飼育環境に適した製品を選ぶと良いでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、大型水槽用のろ材を解説します。
大型水槽用のろ材5選
大型水槽におすすめのろ材を5つ紹介します。
定番のろ材からコスパ重視のろ材まで、さまざまなろ材を紹介しますので、ご自身の飼育スタイルに合わせて選んでください。
セラ シポラックス
『セラ シポラックス』は、長年にわたり多くのアクアリストから支持されている、ガラス製のリングろ材です。
リサイクルガラスを特殊な製法によって再利用し、非常に大きな表面積を持っています。そのため、バクテリアの定着率がよく、ろ過能力も高いです。
シポラックス1Lで、通常のセラミック製リングろ材34Lと同等のろ過能力がある、とされています。水を汚しやすい大型魚や、個体数が多く水が汚れやすい大型水槽に向いているでしょう。
ガラス=珪砂なので自然に近い素材であることと、確かな水質浄化力から安定した水槽管理ができる製品です。ただし、ガラス製のため割れやすい点には注意してください。ろ材を無理に詰め込まず、丁寧に扱うことで耐久性を保てます。
こちらのコラムでは、セラ社の製品について詳しく紹介しています。
パワーハウス ハード L
『パワーハウス ハード L』は、東京アクアガーデンでもよく使用している、大型水槽向けの高性能なリング状ろ材です。
ハードタイプは、飼育水の水質をアルカリ性傾向に維持する、水質調整機能を備えています。そのため、弱アルカリ性を好む海水魚やサンゴはもちろん、水を汚しやすい肉食魚にもおすすめです。
また、耐久性が高く長期間使用しても割れにくいため、頻繁に交換する手間が減り、メンテナンスの負担も軽減します。大型水槽の場合はろ材の交換作業が大がかりになるので、この耐久性が大きな利点となるでしょう。
このような理由から、水槽の長期維持を得意とする東京アクアガーデンで重宝されている製品です。
ウォーターエンジニアリング キャビティ
『ウォーターエンジニアリング キャビティ』は、特殊なボール型の形状が特徴のろ材です。
この形状により、表面積を広く確保するとともに、高い通水性を実現しています。ろ材全体に効率よく水が行き渡るため、ろ過能力が向上し、水質が安定するのです。
以前より、養魚施設や温泉などで使用されており、製品としての実績は十分といえるでしょう。
プラスチック製のため軽量で、大量に使用しても重量を抑えられる点も魅力の1つです。そのため、外掛け式フィルターや上部フィルターとの相性が特に良く、人気があります。
また、目詰まりしにくい構造で、安定したろ過能力を維持できるため、メンテナンス回数が抑えられるのも嬉しいポイントです。
エーハイム メック
『エーハイム メック』は、定番のリングろ材として広く使用されている製品です。そのシンプルなリング状のデザインにより、外部フィルターに適しています。
生物ろ過よりも物理ろ過に向いたろ材で、ろ過槽の一番手前に設置することで、ゴミをしっかりとキャッチしてくれるでしょう。水流を細かく分散し、ろ過槽内を均一に飼育水が通るので、高いろ過能力が期待できます。
物理ろ過向きではありますが、表面に微細な凹凸がありバクテリアが定着できるため、生物ろ過も可能です。
耐久性も高く、長期間使用できますが、圧力にはやや弱いため洗浄時は注意してください。特に、もみ洗いすると破損することがあるため気を付けましょう。
いつの間にか割れていることもあるため、定期的に確認・交換するのがおすすめです。とはいえ、割れていてもろ材としては水質に影響を与えません。淡水、海水問わず、さまざまな水槽で使用できる製品です。
関西化工 バイオレジェンドUR
『関西化工 バイオレジェンドUR』は、大型水槽向けに開発された軽量なリング状ろ材です。
PP(ポリプロピレン)製で非常に扱いやすく、メンテナンス時に割れる心配がないため、長期使用にも向いています。大量のろ材を使用する大型水槽では、この軽さが活きる製品といえるでしょう。
リングろ材ですが、内側にも凹凸の加工が施されており、通水性を保ちながら高いろ過能力を確保できます。バクテリアが効率よく定着できるので、水質を安定させる効果が高いです。
また、54Lタイプなら1Lあたり約629円と、コストパフォーマンスにも優れています。大型水槽ではたくさんのろ材が必要となるので、嬉しいメリットです。
大型水槽用ろ材の選定ポイント
大型水槽用ろ材の選定ポイントを紹介します。
大型水槽用ろ材は、小型水槽とはまた違った視点で選ぶことが大切です。ろ過能力を最大限に活かすためにも、適したろ材を選ぶようにしましょう。
ろ過能力と通水性
大型水槽では、小型水槽以上に水流や回転数の適切な維持が重要になってきます。そのため、通水性を維持できるろ材を選ぶのがおすすめです。
水流をできるだけ損なわないためには、リングろ材を選ぶと失敗が少ないでしょう。
最近では、より多くの表面積を確保しつつ、通水性を高めたろ材も登場しています。例えば、紹介した『キャビティ』は特殊な形状を持ち、効率的な水流を維持しながら高いろ過能力を発揮するろ材です。
また、飼育する生体が必要とする回転数を考慮し、適したろ材を選びましょう。水を汚しやすいアロワナなどの大型肉食魚は、高い回転数が必要になるため、見合った製品を選んでください。
重量とメンテナンス性
大型水槽では、水槽全体の重量が大きくなるため、できるだけ軽量化したいところです。
水槽機材や資材の中で手軽に軽量化できるものとして、ろ材が挙げられます。ろ材を軽量化することで、水槽全体の重量を減らしつつ、メンテナンス時の手間や労力、負担を軽くできるでしょう。
とはいえ、軽さばかり重視すると、十分なろ過能力を得られない可能性があります。そのため、軽量な素材であっても高い通水性やろ過能力を備えた、バランスの良い製品を選ぶのがおすすめです。
ろ材のメンテナンスについては、こちらのコラムも参考にしてください。
価格とコスパ
大型水槽では大量のろ材が必要になるため、価格とコストパフォーマンスは重要な選定ポイントです。初期コストを抑えるだけでなく、交換時期など、長期的な使用を見据えて選びましょう。
コスパを重視するのであれば、はじめから大型水槽での使用を想定している、大容量のろ材を選ぶとコスパが良いです。また、繰り返しの洗浄に強く、耐久性の高いろ材を選ぶことで、交換頻度を減らしてランニングコストを抑えられます。
価格だけでなく品質も考慮しつつ、使用環境やシーンに合った製品を選ぶようにしましょう。
まとめ:大型水槽用のろ材5選!定番からコスパ抜群の製品まで・選定ポイントとは
大型水槽用ろ材について解説しました。
大型水槽用ろ材を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
- ろ過能力と通水性
- 重量とメンテナンス性
- 価格とコスパ
ただし、飼育する生き物や環境、飼育スタイルによっても、重視すべきポイントは変わってきます。水質にシビアな生き物であればろ過能力を重視すべきですし、設置場所によっては軽さを重視するケースもあるでしょう。
今回紹介した大型水槽用の5つのろ材には、それぞれ特徴やメリットがあります。大型水槽用のろ材選びに迷っている方は、ご自身の飼育スタイルに合わせ、まずはこの中から選んでみると良いでしょう。
ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひ参考にしてください。
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