体が細長く、小さな口先から尖ったようにも見える魚です。
すこし顔立ちは異なりますが、ネオンテトラなどと同じカラシンの仲間で、広い水槽なら群れで泳ぐこともあります。
中層付近を泳ぐので、鑑賞性も高いですよ。ただ、ケンカしやすいので他の魚種を多く導入した水槽での飼育が良いです。
ペンシルフィッシュとはもともとその見た目から付いた呼称ですが、現在では約20種類いるナノストムス全体を指す名称として定着しています。
実はこのベックホルディが発見されたのは1872年と言われています!とても長く親しまれてきた熱帯魚と言えますね。
ちなみに、繁殖期になるとより赤みが増しますが、体調や水質、夜間などのコンディションによっても体色の濃さは変化します。
基本的に調子が良いと色濃く、夜間など眠い時は薄いです。
同種とケンカを行っているときは赤くなり、ケンカに負けるなどして群れの中での順位が下がると体色が薄くなるなど、少し人間臭いところも。
ところで、魚にも歯が生えています。
このペンシルフィッシュは小型魚の中では比較的しっかりした歯が生えており、そのために頑固な糸状コケも齧ることができるのです。
とはいえ、たまに齧る程度なので、お掃除生体としては過度な期待はできません。
それでも糸状コケを処理できる生体の中では鑑賞性が高く、「たまにお掃除してくれる観賞魚」としておすすめしたい魚種です。