レッドビーシュリンプの高価な種類と見分け方!アクアリストが解説
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鑑賞目的で品種改良され誕生したレッドビーシュリンプは、カラフルで小さく、見た目が可愛いとアクアリウムで人気のエビです。
専用の水槽を作るほど人気のあるレッドビーシュリンプですが、金魚のように品種があります。
レッドビーシュリンプは体の模様や色の入り方で、品種が分けられています。
そして種類によってコレクション性の高いものや、希少価値の高いものは値段が通常の倍以上することも珍しくありません。
今回はレッドビーシュリンプの種類について、ご紹介いたします。
目次
レッドビーシュリンプとはどんなエビ?
レッドビーシュリンプの種類紹介の前に、まずは基本となるレッドビーシュリンプについてお話しましょう。
レッドビーシュリンプは、もともとは中国や香港から輸入したビーシュリンプを観賞用に品種改良したエビです。体の色が赤と白、そしてその縞模様がハチの模様に似ていることからこの名前がつけられました。
レッドビーシュリンプは、愛知県の愛好家が1991年に飼育していた水槽で突然変異で現れたそうです。そしてこの赤い色が固定するよう交配を重ねて今の姿になっています。
レッドビーシュリンプはグレードによって値段が上下します。もちろん希少価値の高いものになれば、グレードとその希少性がプラスされて値段が跳ね上がることも珍しくありません。
レッドビーシュリンプの特徴
レッドビーシュリンプは淡水エビで、大きさは2~3cmとかなり小さく寿命も2年と短いです。
体の特徴には次のようなものがあります。
部位の形状 |
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額角 |
頭胸部についている先端がとがった部分で、ノコギリのようなぎざぎざしたものがついています。 |
頭胸部 |
頭と胸はひとつの硬い殻で覆われています。 |
腹部 |
小さいながらもお腹は6つの節に分かれています。 |
胸脚 |
脚は全部で10本、左右に2本ずつハサミを持っています。ハサミのない残り6本は主に歩くときに使用します。 |
腹肢 |
お腹の付属肢で、5対ありこちらは泳ぐ時に使用します。メスはこの腹肢で卵を抱えています。 |
このように、小さな姿のなかに複雑な体の部位を持っています。
それぞれのバランスが良く、そして発色が良い個体がハイグレードとして扱われます。
レッドビーシュリンプのグレードとは?
レッドビーシュリンプのグレードは、種類によって若干違いがあり、販売しているショップによっても基準や呼び名が異なります。一般的に次のような基準で定義づけされており、グレードが高くなるほど値段も高くなります。
規格外(訳アリとも)
種類やグレード別の選別作業の際、選別からはじかれてしまったもの。
体全体的に色が乗っていなかったり、色の出が悪いようなものでアクアリウム初心者の飼育練習向きです。コケ取り用として販売されることもあります。値段が一番安く、300円前後から販売されています。
それでも飼育生体としては十分に楽しめるでしょう。
Aランク
体全体的に色が載っていて綺麗な状態の個体です。値段は1匹1,000円以上ほどです。
一般的に販売されてるビーシュリンプは、このランクが多いです。
赤みが程よく乗り、独特なバンド模様を楽しむことができます。
Sランク
白色が濃く綺麗な個体です。販売価格はAランクから一気に上がって5,000円以上のことがほとんどです。
なぜこんなに値段が上がるのかというと、白色をはっきりさせるためにはカルシウムを多く添加したり、交配に気を使う必要があるからです。
SSランク
全体的に白色が濃く綺麗な個体です。1匹10,000円以上から販売されていることが多いです。
ここまでくると、極美個体として流通します。
価格はとても高いですが、白が濃いものは繁殖のベースとしても人気です。
SSSランク
体だけでなくヒゲや脚、扇尾まで全体の白色が濃くはっきりとして美しい個体です。値段は1匹50,000円以上になることもあります。
- 飼育のノウハウ
- 白が濃くなる形質(遺伝)
- 水質などの飼育環境
- 栄養豊富な餌 など
これらの条件がそろって、ようやく生み出すことのできる最上級のビーシュリンプです。
レッドビーシュリンプの種類
レッドビーシュリンプの種類は1種類だけではありません。
エビ愛好家の間では、メダカやグッピーのように盛んに品種改良が行われています。
レッドビーシュリンプの種類は体の赤い色の模様で分けられていて、大きく分けると3つに分類することができ、さらに特徴のある模様が入ると、飛躍的に値段が上がります。
バンド
バンドはレッドビーシュリンプだけでなく、ビーシュリンプという種類の基本的な模様となり、価格も一番リーズナブルです。
赤と白の帯が綺麗なレッドビーシュリンプですが、バンドにもいくつかの種類があります。
- 太バンド:バンドの白い部分が赤よりも太く、白さが濃い
- 3バンド:頭から尾にかけて、白いバンドが3つあるもの
- 4バンド:頭から尾にかけて、白いバンドが4つあるもの
- Vバンド:頭から尾にかけて、白いバンドが真っすぐではなくV字になているもの
それぞれの特徴を観察するのも楽しいです。
日の丸
日の丸タイプは背中の部分が広くなっていて真ん中が赤いため、赤いバンド模様が日本の日の丸のように見えるタイプを指します。
さらに日の丸タイプには「W(ダブル)日の丸」という種類も存在します。
W(ダブル)日の丸
W(ダブル)日の丸は体の表面の腹節部分中央のバンドが丸くなっているものをいいます。丸いバンドが2つあるため、日の丸が2つあるように見えるものです。
進入禁止
進入禁止は上から見たときに背中の赤い色の部分に白いラインが入り、道路標識の「進入禁止」のように見える種類です。
タイガーバンド
タイガーバンドは、お腹の赤いバンドの下の方に白いラインが入っていて、赤い色が二股に分かれています。
複雑で美しい模様を持ち、価格は高い傾向があります。
モスラ
モスラは腹節部分のバンド模様がない種類です。日の丸の赤い色が消えており、白地になっています。
鮮烈な赤が際立つ、美しい品種です。
麻呂(模様)
種類ではなく模様として知られているものですが、この麻呂が入っていることで値段が上がります。
麻呂の特徴は背中の赤いバンド部分に、二つの白い点があるというもので、日本の平安時代の貴族の「麻呂眉毛」に似ていることからこの名前がついています。
丹頂(たんちょう/模様)
丹頂も模様の名称ですが、丹頂が入っていることで値段が上がります。丹頂は丹頂鶴のように頭に赤い模様が入っている種類です。全体的に白い色の方が多く、赤い色は少な目となっています。
種類による値段の違いですが、基本的な模様の「バンド」が一番安く、「タイガー」「日の丸」「進入禁止」「モスラ」の順に高くなります。
麻呂と丹頂はバンドなどの模様と一緒に入ることが多いです。「丹頂のモスラ」や「麻呂があるバンド」などのように丹頂や麻呂が入っているものになると金額が上がる傾向にあります。
まとめ:レッドビーシュリンプの種類を見分けて飼育してみよう!
レッドビーシュリンプは品種改良が盛んに行われているので種類が多いです。しかしグレードや種類によって値段が天と地ほど差があるため、アクアリウム初心者は、まずは一番グレードが低く安い種類のものから飼育を始めてみましょう。
レッドビーシュリンプの飼育に慣れてから、徐々にランクの高い種類にチャレンジしたほうが、すぐに死なせてしまうということも起こりにくいです。
レッドビーシュリンプは一般過程の水槽でも条件がよければ、比較的簡単に繁殖していきます。
鑑賞用のエビは1種類に固定しても偶然異なる模様のものが生まれてきたり、別の種類を混泳させることで、見たことのない模様のものが生まれるという楽しみもあります。
エビだけの水槽でもなかなか楽しく癒し効果もバツグンなので、この機会にレッドビーシュリンプの飼育を始めてみませんか?
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