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エビの卵を見つけたら!水槽のエビを繁殖させるポイントと隔離について

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水槽でエビを飼育していると、気が付いたらお腹に卵を抱えていることがあります。

初めて見ると、「卵を隔離すべき?」「そのままにしておいたほうがいいの?」など、いろいろと悩んでしまいますよね。

そこで今回は、エビの卵を見つけたときの対応方法についてご紹介します。

また、水槽内で繁殖しやすいエビの種類や、繁殖を成功させるコツなどをお伝えしますので、あわせて参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにエビの卵を見つけたときの対応方法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

エビが卵を抱えているのを見つけたとき、正しい対応をすることで、卵をはじめ親エビを守ってあげられるのです。
誤った対応をしてしまうと、卵が危険にさらされてしまうこともあります。

また、繁殖させやすい種類や、繁殖を成功させるポイントも存在します

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、エビの卵を見つけたときの対応方法をはじめ、繁殖させやすい種類や成功させるコツを解説します。

エビの卵を発見!どうすればいい?

ここでは、エビの卵を発見した場合の対応を紹介します。

エビの卵の見つけ方から親エビ・稚エビの扱い方、水槽の管理方法まで説明しますので、参考にしてください。

エビの卵の見つけ方

エビは卵をお腹に「抱卵」して、孵化まで守ります。そのため、腹部にたくさんの粒のようなものを発見したら卵です。

エビは卵を水草や流木などに産み付けないため、卵を保護することは母体を保護することにつながります。卵を見つけるためには、親エビのお腹を小まめに観察しましょう。

また、エビの産卵前には前兆があります。メスが脱皮をして、そのあとオスが水槽内を激しく泳ぎまわるのです。メスは脱皮後にフェロモンを出し、オスが誘われて泳ぎまわります。前兆後に産卵し、抱卵するケースが多いです。

「メスが脱皮した」「オスが泳ぎまわっていた」などのサインを見かけたら、小まめに観察しましょう

抱卵したエビの扱い方と注意点

抱卵したエビを発見したら、刺激を与えないようにします。

水質や環境の変化は、親エビにとってストレスとなってしまいます。ストレスがかかると抱卵をやめたり、卵が死んでしまったりすることも考えられますので、十分に注意してください。

狙って繁殖をさせるのであれば、隔離場所などはあらかじめ準備しておくと、無駄に刺激するのを防げます。

しかし、水槽内で飼育していると、水質の悪化は避けられません。エビの抱卵期間は種類や水温にもよりますが、2~4週間です。抱卵期間中は餌を減らして水質悪化を防いだり、水量の少ない水換えを小まめに行ったりするなどの対応をしましょう。

抱卵を見つけたら隔離しよう

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稚エビの孵化や成長を成功させるために、抱卵した親エビごと隔離しましょう

隔離する場合は水質変化を体験させないために、水槽内の隔離ケースやサテライトを使用するのが理想的です。別の水槽に移動させる場合は、必ず飼育している水槽の水を導入します。

エビをすくう魚網は通常のネットではなく、『キョーリン水ごとネット』のように、生体への衝撃が少ないアイテムがおすすめです。

隔離時には親エビや卵に余計な刺激を与えないよう、十分に注意しましょう。

隔離水槽の水換えや掃除は控えよう

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稚エビが生まれたあとは、親エビは元の水槽に戻します。

稚エビを育成している間はある程度大きくなるまで、隔離水槽などの水換えは極力控えましょう。水質浄化用に吸着系ソイルや水草をたくさん入れて、できるだけ水換えをしなくてもよい環境を作るのがポイントです。

コケ掃除やレイアウトの調整など、手を入れて行う作業は、稚エビにとって大きなストレスとなるのでやめておきましょう。

水槽内で繁殖しやすいエビの種類


こちらでは、水槽内で繁殖させやすい種類のエビを、以下の3種紹介します。

  • ミナミヌマエビ
  • レッドビーシュリンプ
  • チェリーシュリンプ

「水槽内でエビを繁殖させてみたい」と考えている方は、ぜひ飼育してみてくださいね。

ミナミヌマエビ

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ミナミヌマエビは水槽内でも特に繁殖させやすい種類であり、「気が付いたら、水草の陰に稚エビがいた」ということもあるほどです。

野生のミナミヌマエビは、およそ1年で寿命を迎えます。春~夏に生まれた稚エビは1年かけて成長し、翌春~夏に交配して産卵、そして秋までには一生を終えるのです。

もともと国内に生息するエビであり、無加温で飼育しても、季節の変化を感じ取って繁殖します。産卵のために水温調整するなどの必要がなく、初心者の方も繁殖させやすいでしょう。

ミナミヌマエビの飼育については、こちらのコラムも参考にしてみてください。

レッドビーシュリンプ

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レッドビーシュリンプは、赤と白のコントラストがきれいで人気のあるエビです。

孵化から3か月ほどで成熟し、繁殖サイクルが早いことから、初心者の方でも殖やしやすいでしょう。

レッドビーシュリンプは品種改良が盛んで、模様によって品種分けされています。さらにグレードごとに分けられており、高グレードのものは驚くほど高価な個体もいるほどです。

初心者の方は、まずはグレードの低いものから育て始めるのがおすすめです。飼育する中でさまざまな模様の個体が生まれ、時には思いもしない模様の個体が生まれることもあります。

レッドビーシュリンプは専用の飼育環境が必要ですが、繁殖を楽しめるエビです。詳しくは、こちらのコラムもチェックしてみてください。

チェリーシュリンプ

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チェリーシュリンプは、赤・黄・青・黒などさまざまな体色のバリエーションを持つエビで、体長は2~3cmほどです。

孵化から2~3か月で成熟して繁殖できるようになり、初心者の方でも比較的簡単に殖やせる種類です。また、適応水温の幅が広く低水温にも強いので、関東以西であれば室内で無加温飼育もできます

チェリーシュリンプ繁殖の面白いところは、異なる体色の個体を掛け合わせると、さらに違った体色の個体が生まれることです。個性的や特徴のある個体が生まれるケースも多く、繁殖の楽しさを味わえるでしょう。

ただし、異なる体色の個体同士で交配を続けると、原種に近い地味な体色に先祖返りしてしまうこともあるので注意してください。なお、同じ体色同士で交配を繰り返すと、より美しい個体が生まれやすくなります。

エビの繁殖を成功させるためのコツ

エビの繁殖を狙っていても、うまくいかないことがありますよね。

ここでは、エビの繁殖を成功させるコツを紹介します。ちょっとしたことを意識するだけで、繁殖の成功率がグッと上がりますので、ぜひ参考にしてください。

繁殖に適した環境を作る

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エビの繁殖を狙う場合、まずは繁殖に適した水槽環境を作りましょう

環境が整っていなければ、親エビの健康も維持できませんし、生まれた稚エビも心配です。なお、環境が整っていれば、殖えすぎたと思うくらい繁殖することもあるほどですから、環境の重要さが分かりますよね。

例えばビーシュリンプは、pHや硬度が高いと繁殖しないことがあります。適した水質に傾けてくれるソイルや水質調整剤、カルシウム剤なども販売されており、調整してあげればより繁殖しやすくなるでしょう。

また、孵化した稚エビが吸い込まれないように、ろ過フィルターはスポンジフィルターがおすすめです。親エビも強い水流は好まないので、この点でもスポンジフィルターがよいでしょう。

そして、水質の維持や隠れ家を増やすため、ウィローモスなどの水草を多くレイアウトしましょう。水草の導入は、稚エビの餌となる微生物の繁殖にもつながります。

ただし、エビは農薬に弱いため、水草購入時には農薬を使用していないか確認してください。

焦らず成熟を待つ

種類や環境にもよりますが、エビは抱卵開始から孵化まで2~4週間ほどかかります。

「早く稚エビの姿を見たい」という気持ちがあるでしょうが、焦らずに管理することが大切です。環境を変化させたり刺激を与えたりすると、エビがストレスを感じてしまうので注意してください。

繁殖を重視する場合、抱卵を見つけたら1~2週間以内に隔離しましょう。

増えすぎや過密飼育に注意!

どんな生き物でも同じですが、過密飼育は病気やストレスのもとになります。

そのため、水槽の容量を考慮したうえで繁殖させましょう。1つの水槽でまかない切れなくなれば、新たに水槽を設置しなくてはなりません。「水槽を増やす余裕があるかどうか」も考えておく必要があります。

エビはサイクルの早い生き物ですから、大幅に繁殖させる以外であれば、グッピーなどよりも問題になりにくいです。また、水槽内で自然に繁殖させ、自然な淘汰に任せる飼育者もいます。

とはいえ、何代にもわたって繁殖を行い、水槽内に住み続けるエビの姿も大きな魅力でしょう。

まとめ:エビの卵を見つけたら!水槽のエビを繁殖させるポイントと隔離について

今回は、エビの卵を見つけたときの対応をはじめ、水槽内で繁殖しやすいエビの種類や繁殖を成功させるコツなどをお伝えしました。

エビの抱卵を確認したら隔離させ、刺激せずに慎重に見守ってあげてください。無事にかわいい稚エビが生まれたときの喜びは、格別です。

狙って繁殖させる場合、まずは環境を整えてあげて、じっくりと待ちましょう。ただし、増えすぎて過密飼育にならないように注意してください。

飼育や観賞が楽しいエビの仲間ですが、繁殖させるとなるとまた奥が深いです。魅力たっぷりのエビの繁殖に、ぜひ挑戦してみてください。

エビの飼育に関するコラムを紹介しますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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