AIツールはアクアリウムに活用できるのか?活用例とAIツールの可能性のページ
AIツールはアクアリウムに活用できるのか?活用例とAIツールの可能性のサムネイル画像

AIツールはアクアリウムに活用できるのか?活用例とAIツールの可能性

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

急速に発達を続けているAIツールは、様々な分野での活用が広がっており、最近は私達も気軽に利用できるツールが増えてきています。
例えば特別な技術が無くても簡単にイラストを生成出来たりAIがその場で質問に答えてくれたりといったものは、その最もたる例と言えるでしょう。

アクアリウムの分野への進出も目覚ましく、スマホで給餌や機材を管理・操作できるAIを搭載した水槽の販売も始まっています。
今後は飼育データの分析や管理ができるAIツールや、リアルなAI熱帯魚を飼育できるアプリなど、多方面でAIが浸透していくのも夢ではありません。

この記事では、アクアリウムでのAIツールの活用例と今後の可能性について解説します。

プロアクアリストたちの意見をもとにAIツールのアクアリウム活用例を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

AIツールをアクアリウムに活用する動きが広まっています。
自然のままの情景を楽しむことが主軸のアクアリウムすべてをAIに置き換えることは難しいかもしれませんが、上手く活用することでより簡単に、そして快適にアクアリウムを楽しめるようになるかもしれません。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、AIツールのアクアリウム活用例を解説します。

AIツールのアクアリウム活用例5つ


AIツールをアクアリウムに活用する本格的な取り組みは、まだまだ始まったばかり。

しかし、現時点でも、AIツールを活用して様々な角度からアクアリウムを楽しむことができます

ここでは、アクアリウムの可能性を広げる、試してみたいAIツールの活用例を5つご紹介します。

活用例1:生体の情報を調べる


現在、AIツールの使い方として最もポピュラーなのが、インターネット上に散らばる情報を集めて質問に答えてもらうというものです。

アクアリウムであれば、これから飼育したいと考えている熱帯魚の飼育方法や注意点をAIに質問して情報をえるといった形で活用できるでしょう。
文章作成AIツールを使えばチャット形式で、即座に回答が返ってくるのでとても簡単です。

ただし、AIツールは情報源がインターネットということもあり、特にアクアリウムの分野に関しては曖昧だったり的外れだったりといった回答が返ってくる点は否めません。

AIツールは幅広い情報をまとめることを得意とする一方、細かい情報の精査にはまだまだ課題があるのが事実。
異なる品種の情報が混ざっていたり、海外の認識や名称がそのまま表示されてしまったりなど、不正確な情報が含まれていることも多いです。

アクアリウムの知識があれば、AIの回答から自分で情報の取捨選択ができますが、初めて飼育する熱帯魚の情報を集めているときは、提供された回答だけを鵜吞みにせずに書籍や他の媒体の情報も合わせて確認すると、正確な情報を集めやすいです。

活用例2:生体のイラストを描く


画像生成AIを活用すれば、魚のCG画像やイラストを簡単に作成することが可能です。

実際にフリーの画像サイトなどでは、AIツールで作られたCG作品が多数アップされています。
上の画像も、生成AIを使用したものです

イラストや画像はアクアリウムに関するコンテンツを作成したいときには欠かせない素材ですし、ちょっとしたインテリアとしてイラストを飾るのもおすすめの使い方。
「お気に入りの魚の姿を画像やイラストにしたい」「絵を描くのが苦手」という場合は、AIツールを活用して作成すると簡単です。

ただし、画像生成AIは指示の仕方が曖昧だと思うような画像にならないため、命令文はできるだけ簡潔かつ具体的に、何度か試作を繰り返しながら完成させていくのが良いでしょう。
また、お気に入りの画像や撮影した魚の写真をお持ちの場合は、AIツールを使って画像を加工して作品を作り上げる方法もあります。

活用例3:飼育データを分析する

AIツールはデータの分析も得意分野。この長所をアクアリウムに活かすならば、飼育記録を分析するといった使い方が有効です。

例えば、水槽立ち上げからの経過日数と水質変化の関係や、水温や日照時間と産卵ペースなどをまとめて視覚化すると、新たな発見があるかもしれません。

また、水槽の容量と飼育匹数から病気の発生率を計算すれば、安定した美しい水景を長期維持する目安にもなるでしょう。

活用例4:アクアリウムに関するテキストを生成する


AIツールを使えば、時間のかかる文章生成も手軽に行えます。
例えば、アクアリウムに関する情報をまとめて発信したいとき、文章生成ツールにテーマやタイトルを入力すれば、すぐに希望に沿った文章を書きあげてくれるでしょう。

ただし、テキスト作成の場合も先程の情報収集と同じく、内容の正確性に欠ける点には注意してください。

また、人間が書いたものに比べるとややつたない印象の文章が生成されたり、同じような内容がテキスト内に繰り返し登場したりすることも多く、AIの作った文章をそのまま使用するのはまだまだ難しいというのが現状です。
とはいえ、命令次第ではかなりクオリティの高いテキストを生成することができますし文章の叩き台とするには十分な内容なので、活用する価値は高いでしょう。

活用例5:アクアリウムの動画を作成する

動画生成は、現時点で最もAIの恩恵が大きい分野と考えられます。
AIツールを使用せずにアクアリウム動画を作るには長い時間が必要ですが、AIを活用すれば動画に加えて適切な音声の挿入やイメージ画像の作成も簡単です。

台本は自分でしっかりしたものを準備しなければならないものの、AIツールの登場前に比べてアクアリウムに関する動画の発信が格段にしやすくなったのは間違いありません。

東京アクアガーデンの「トロピカチャンネル」でも、AIを活用した動画を一部アップしていますので、ぜひご覧ください。

トロピカチャンネルYoutube

アクアリウムにおけるAIツールの可能性を考える


AIツールはこれからもますます進化を遂げていくものと考えられます。

機能が向上するにつれて、アクアリウムで活用される機会もさらに広がっていくことでしょう。

次の項目では、アクアリウムにおけるAIツールの今後の可能性を考えていきます。

水槽管理AIが登場!

Biorium スマートアクアリウム

魚の体調や水質、水温などをすべて解析して管理してくれるアクアリウムに特化したAIがいずれ登場するでしょう。
最先端技術を取り入れた水族館などでは、すでにAI予測を利用した水槽のデータ分析が取り入れられています

今後は、AIで解析したデータをもとに餌やりや照明、水質・水温管理などを自動で管理してくれるAIシステムも開発されるかもしれません。

現に家庭用では、スマートフォンで操作が可能な水槽用照明や、水温や照明、ポンプに餌やりまでをスマートフォンで管理できる”スマート水槽”の販売が開始されて、話題になりました。

Chihiros Wrgb2 Pro (Built-in Bluetooth) (WRGBII pro 45) タイマー 付き スマホアプリ Bluetooth リモート操作 高輝度 フルースペクトル 光度合い調節可能 水槽照明 淡水 水陸両用 水族

AIの発達によって、アクアリウムがより手軽に誰でも楽しめるコンテンツへ成長することが期待されます。

アクアリウムのシュミレーションが可能になる?


AIがアクアリウムについて学習し続けることで、将来的には個人でも水槽運用のシュミレーションができるようになるでしょう。

例えば、「この部屋(場所)に40cm水槽をセッティングしてネオンテトラを20匹飼育したら、1年後にはどうなる?」という質問に対して、飼育内容から起こりえる将来のパターンをAIが予測して回答を導き出すことで、よりリアルに熱帯魚の飼育をイメージできます。

「半年後、この水槽にラミレジィのペアを追加したらどうなる?」や「この水槽でトリミング頻度が低くても管理が簡単な水草は?」など、水槽の内容を具体的に予測できるようになれば、失敗を恐れずに新しいアクアリウムにチャレンジしやすいです。

また、AIの予測を活用することで熱帯魚の数が増え過ぎてしまった、飼いきれなくなったなどのリスクを防止できるため、現在問題になっている観賞魚の放流を減らすことにもつながるかもしれません。

リアルなAI熱帯魚の飼育が始まる?!


ぬいぐるみにAIを搭載したAIペットや、会話や歩行が可能な人型のAIロボットが活躍の幅を広げていますが、アクアリウム分野においても手軽に飼育できるAI熱帯魚のようなものがメジャーな存在になっていくことが考えられます。

魚の色彩や行動パターンを学習したAIペットは、本物と遜色ない姿で私たちを楽しませてくれるでしょう。
憧れの高価なアジアアロワナや自宅では飼育不可能な巨大魚ピラルクなど、リアルでは実現できなかった魚の飼育がAIで可能になる日も遠くないかもしれません。

AIツールとアクアリウムの付き合い方


AIツールは今後AGI(汎用人工知能)として、良くも悪くも社会全体のあり方をがらりと変える存在になっていくでしょう。
どんな分野においてもAIの進出は避けられない状況なため、上手に共存していく方法を模索していく必要があります。

水槽分野でいうとアクアリウムとは本来「生き物を飼育する・自然環境を再現する趣味または仕事」というものであり、自然そのものに向き合うことが醍醐味です。
簡単だからと言ってすべてAIに置き換えては、少々意味が異なってしまい楽しさが失われてしまうことになりかねません。

アクアリウムの基本的な楽しみ方は、最適な飼育環境を整えるために最善の方法を探していくことにあります。
これまで通り人の手で管理していくべきところと、AIツールを使って管理した方が良いところを、飼育者や生体にとって最善な形になるよう選択していくことが大切です。

まとめ:AIツールはアクアリウムに活用できるのか?活用例とAIツールの可能性


AIの登場により、アクアリウムの楽しみ方にも変化が生まれています

例えば、生体の情報を調べたり、イラストや動画を作成したりといった分野はAIツールを活用することで、素早く行えるようになりました。
また、飼育データをAIに蓄積して分析することによって、水槽管理がスムーズになりトラブルの防止にもつながっています。

AIは今後はさらに目覚ましい発展を遂げていくことでしょう。例えば水槽立ち上げ後の姿をリアルにシミュレーションできたり、手のかからないAI熱帯魚を飼育したりといった楽しみ方も広がっていくかもしれません。

しかし一方で、AIに頼りすぎたアクアリウムは、本来の自然に親しむといった趣旨とは少々異なってしまう可能性がある点には注意が必要です。

人の手を入れながら適材適所でAIを取り入れていくと、アクアリウムがより楽しいものとなっていくのではないでしょうか。

コメントする

コメント時の注意事前にご確認ください
  • 商品・製品に関するご質問はメーカーや販売店にお問い合わせください。
  • アクアリウムの管理、熱帯魚に関するお電話でのご質問は承っておりません。
  • 魚の病気・トラブルに関するご質問は、飼育環境ごとに対策が異なるため、正確にお答えすることはできません。
  • 1つのご相談内容につき、1回のご返信とさせていただきます。
  • コメントへの回答はお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
  • 返信はコメントをご投稿いただいたページ上でさせていただきます。
  • ご入力いただいたメールアドレスは、サイト上に掲載されることはありません。

執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

facebook twitter instagram youtube tropica

お問い合わせ

サービスのお問い合わせ・見積依頼

水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス 水槽リニューアルサービス水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。