
新魚導入!水槽内のトラブル防止策・注意点・混泳のコツを解説します!
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アクアリウムを始めてしばらくたつと、水槽の状態は安定していきます。
水槽管理に慣れ始めると、「新しい魚が欲しい」と考えるのは必然です。
しかし、魚が増える=水が汚れやすくなるため、メンテナンスをよりしっかりと行う必要が出てくることも。
また、購入した魚が飼育していた魚と相性が悪かった・・・と、導入後に悩んでしまうこともあります。
新魚を導入する時にはコツがあります。
注意点を踏まえて、新魚を迎え入れてあげましょう。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに新魚導入を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
新しい魚を導入したら、いじめられてしまったという経験を持つ飼育者も多いです。
魚にはなわばりがあるため、攻撃的になってしまう魚種もいます。しかし、ポイントを意識すれば比較的平和に導入することも可能です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、新魚を導入する際に気を付けたいポイントなどについて解説します。
新魚を導入する際の注意点を動画で解説!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
魚を水槽に追加する場合に起こるトラブルや混泳のコツを音声付きで解説します。
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新魚を購入するまえに考えておきたいこと
可愛い魚をショップで見かけるとつい飼育したくなりますが、現在の水槽にその魚種を入れても大丈夫かどうか、検討してから購入しましょう。
ここでは新魚導入時に気をつけたいポイントをご紹介います。
飼育魚の密度は適正か
飼育数が極端に増えてしまうと、水質が悪化しやすくなります。
一度にたくさんの魚を追加するのは控えましょう。
魚の密度を上げすぎるのは厳禁です。魚の密度が上がりすぎると
- 水が汚れやすくなり、病気が蔓延する可能性が高まる
- 魚同士がケンカしやすくなる
などのデメリットがあります。
また、現時点では余裕のある水槽でも魚は日々成長します。
後になって過密飼育にならないよう、余裕をもったスペースを保ちながら飼育しましょう。
飼育している魚は混泳に向いているか
魚の中には混泳に向かない種類もいます。
気が強すぎて新魚をいじめたり、反対に、新魚にいじめられてしまう魚種もいます。
既存の魚、新たに導入したい魚同士が、混泳に向いているかどうかを判断する必要があります。
混泳に向いているポピュラーな熱帯魚は以下の通りです。
- カラシン類(ネオンテトラ など)
- 卵胎生メダカの仲間(プラティ など)
- コイ科の魚(ラスボラ など)
- ナマズの仲間(コリドラス など)
反対に混泳に向かないのは、強い肉食性を持つ魚や、特殊な魚種です。
- 大型肉食魚(ピラニアなど)
- 大型プレコ(魚を舐めてしまうことがある)
- フグの仲間(鋭い歯を持ち、他の魚のヒレをかじって傷つける)
- シクリッド(なわばり意識が強く、ケンカをしやすい)
- 夜行性の魚(活動時間が合わない)
混泳相性についてはこちらのコラムで詳しくご紹介していますので、是非ご参照ください。
体長を考えて導入しよう
一つの水槽に、大きな魚と小さな魚が混泳していると見ごたえのある水景が作れます。
しかし、魚は基本的に『口に入るものは食べてしまう』という性質があるため、口に入るサイズの魚種との混泳は控えましょう。
例えば、小型魚のグラミーであっても、口に入るなら他魚種を食べてしまうことがあります。
新魚を追加する場合は、すでに飼育している魚の口に入らないかを考えて導入しましょう。
新魚を水槽に入れる際の注意点は?
新魚を水槽に導入する際に抑えておくと良いポイントを解説します。
弱い魚から入れよう
魚種の性質によるところも大きいですが、お気に入りの場所に近づく魚を攻撃することもあるのです。
なわばりは以下のようなバランスで形成されます。
- 先住者がなわばりを得る
- 後からきた魚がそのなわばりの何割かを得る
先に強い魚を入れてしまうと、後から入った魚は気の強い魚からなわばりを奪い取ることができないので、いじめられる対象となりがちです。
ポイントとしては、先に弱い魚を入れ、その魚になわばりを得させてから強い魚を入れるとトラブルを減らすことができます。
ちなみに、ここで言う「弱い魚」とは、「性格の弱い魚(攻撃的ではない)」、「なわばり意識の弱い魚」が該当します。
- アカヒレ
- ネオンテトラ
- プリステラ
- ハタタテハゼ
- イトヒキテンジクダイ
- デバスズメダイ など
こうした魚種は縄張り意識が弱めで、強い魚から身を隠したり、群れを形成して身を守ることが多いです。
導入時には注意深く観察してあげましょう。
相性が悪い場合は隔離しよう
入れる順序を考慮して新魚を水槽に導入しても、やはりケンカになってしまうことはあります。
放置すると弱い魚がつつきまわされて、ケガをしたり餌を食べられずに衰弱する恐れがありますので、どうしても相性が悪いようなら隔離をしましょう。
- 予備の水槽を用意する
- セパレーターを使う
- サテライトなどで隔離する
などの方法で隔離できます。
隔離ケースやサテライトは一つ持っていると、魚の繁殖時など、いろいろなタイミングで使えるので用意しておくことをおすすめします。
相性が合わなかった場合、サテライトを使えば水槽内を圧迫せずに隔離できますし、飼育水を共有できるので管理も楽です。
しかし、体長の大きな魚種などは、別の水槽を用意して隔離するのが良いでしょう。
水槽内レイアウトを変える・導入時期をずらす
水槽内に既にできている縄張りをリセットし新しい環境を作るために、水槽内のレイアウトを変えるのも一つの方法です。
シェルターや流木などの位置を変える、水草の位置を変える、岩組を変えるなどを行い、一旦すべての魚を水槽から出します。
その後、弱い魚から水槽に戻していくと、平和な水槽を作りやすいです。
気が強い魚はできれば1週間後など、導入時期をずらして水槽に入れるのが理想的です。
東京アクアガーデンでも、縄張り意識が特に強い海水魚などは、1~2週間間隔で追加しています。
まとめ:新魚導入!水槽内のトラブル防止策・注意点・混泳のコツを解説します!
アクアリウムショップに行くと色鮮やかな熱帯魚たちが陳列されており、「次はあの魚を飼育してみたいな」という気持ちが沸き上がってきます。
しかし、水槽が一つしかない場合は、現在飼育している魚種との相性を考慮して飼育可能かを検討しましょう。
導入時の注意などを確認し、平和なアクアリウムを作りましょう。
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