
レプリカライブロック7選!海水水槽・サンゴ水槽向けの擬岩を特集!
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ライブロックは単なるレイアウト素材の枠を超えて、水質管理においても重要な役割を果たす、マリンアクアリウムに欠かせないアイテムの一つです。
以前は天然のものが主流でしたが、近年は天然素材と遜色ない使い心地の”レプリカライブロック”が登場しており、注目を集めています。
天然のライブロックは見た目が自然で生物ろ過能力が高く、水質をきれいに保つサポートをしてくれる一方で、害虫や雑菌を水槽に持ち込む可能性があるのが難点でした。
その点レプリカライブロックならば、水槽に有害なものをくっつけている心配がなく、初心者でも扱いやすいです。また、軽量タイプのものならば地震や振動で崩れて魚を傷つけにくく安全性にも優れています。
今回は、おすすめのレプリカライブロックを7つと、レプリカライブロックを使ったレイアウト事例をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにレプリカライブロック7選とレイアウト例を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
海水魚やサンゴの育成に欠かせないライブロックですが、最近は天然ものよりも扱いやすくクオリティが高いレプリカライブロックが人気です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、レプリカライブロック7選とレイアウト例を解説します。
レプリカライブロックとは
レプリカライブロックとは、海水魚水槽やサンゴ水槽で使用される人工的に作られた擬岩のことです。
そもそもライブロックは、死んでしまったサンゴに微生物やゴカイといった様々な生物が住みついたもので、水質の維持や拒食の改善など水槽に様々な良い効果をもたらします。
ライブロック自体が生きているわけではありませんが、付着している微生物が死んでしまうと価値が半減してしまうため、実際に海から採取された天然もので、なおかつ鮮度が良いということが重要視されてきました。
しかし近年は天然のライブロックの流通量が減少傾向で値段も高騰しているため、比較的安価で購入しやすいレプリカライブロックの人気が高まっています。
レプリカライブロックの種類
レプリカライブロックは主に、
- アラゴナイト製
- グラスファイバー製
- 樹脂製
の三種類が流通しています。
アラゴナイト製は、サンゴと同じ炭酸カルシウムでできた石を着色したもので、ライブロックのようにサンゴの土台として活用することが可能です。見た目にも一番精巧な上に、最近は人工的に微生物を付加したものが登場しており、天然物とほぼ変わらない働きをします。
グラスファイバー製と樹脂製は、どちらも天然ものに比べて安価で素材が軽いので、レイアウトとして水槽にたくさん入れたいときに安全にコスパ良く使用できます。
どちらかといえば、グラスファイバー製の方が精巧な作りのものが多い印象です。
レプリカライブロックのメリット
レプリカライブロックを使うメリットは、何と言っても害虫や雑菌などの混入を防げる点です。
キュアリングなどの下処理が必要なく、購入後すぐに水槽に入れることができます。
また天然ものに比べて軽いので、たくさん組み上げてレイアウトを作りたいときにも安全で扱いやすいです。
アーチ状や高さのあるタイプ、大きな岩を模したものなどのデザイン性に優れた形状の商品ならば、レイアウトいらずで水槽に入れるだけで誰でもオシャレなアクアリウムを楽しめるでしょう。
レプリカライブロック7選
レプリカライブロックは、各社から様々な特徴がある製品が販売されています。
ご自身の飼育スタイルに合わせて、お好みのものを選びましょう。
ここでは、おすすめのレプリカライブロックを7つご紹介します。
マメデザイン マメライブロック
『マメライブロック』は、マメスキマーで有名なマメデザインが販売している国産のレプリカライブロックです。
カルシウムを始めとする各ミネラルが豊富に含まれたマメデザインのオリジナル製品『マメカルシウムサンド』が配合されており、生き物が育つ良質な海水の維持に貢献します。
サイズは150mm~170mmの標準サイズ、100mm~120mmのミニ、55mm~65mmのマイクロの3展開。全体的に手ごろなサイズ感なので小型水槽にも取り入れやすいです。
また、サンゴ育成用のプラグタイプも選べます。
カラーバリエーションは、石灰藻を再現したパープル、自然なブラウン、シックなグレーの3色が用意されているので、水槽のイメージに合わせて選択してみてください。
カミハタ カリブシー ライフロック
カミハタの『カリブシー ライフロック』は、貝などの化石であるアラゴナイトを原料としたレプリカライブロックです。
天然のライブロックとほぼ変わらない素材でできており、カルシウムなどのミネラル分が豊富。表面には、生物ろ過に有用なバクテリアが添加されており、天然のものに負けないろ過能力や立ち上げ能力を有しています。
また、この商品は質の良い天然のライブロックをモチーフにしたリアルなカラーリングも特徴で、本物さながらの自然な鮮やかさ演出できるので、サンゴを置いても違和感がありません。
実際、東京アクアガーデンでもこのライフロックを多くの水槽で採用しているほど、品質の良いレプリカライブロックです。
カミハタ カリブシー ライフロック アーチ
カミハタ ライフロックのアーチタイプです。
海水魚水槽では、
- 魚が潜り抜ける幻想的な雰囲気を演出できる
- 水流を妨げない
- 魚の隠れ家になる
といった理由からライブロックを使ったアーチが人気ですが、アーチは定番ながらバランス感覚が問われる、意外と難易度が高いレイアウトです。
そんな時『カミハタ カリブシーライフロック アーチ』などのアーチ状に組まれたレプリカライブロックを使えば、レイアウトが苦手な方でも手軽に水槽にアーチを取り入れることができます。
こちらの商品は、先ほどのライフロックと同様にアゴラナイトを使用しているので、ミネラル分の供給も期待できますし、ろ過の立ち上げ能力が高いのも魅力です。
ORCA オーシャンロック
ORCAの『オーシャンロック』は、特殊な樹脂と炭酸カルシウムを組み合わせたハイブリッドタイプのレプリカライブロックです。
樹脂素材を使用することで、同じサイズの天然ライブロックに比べて約30%もの軽量化に成功しています。程よい重さで扱いやすく、レイアウトも組みやすいでしょう。
また、多孔質でバクテリアが棲み付きやすい素材なのもポイントで、バクテリア剤を併用すれば、素早くバクテリアが定着して水質の安定に貢献します。
機能や見た目、質感ともに天然のものと遜色なく使用できるレプリカライブロックです。
オーシャンロックは異なる形状のものがセットになったパッケージが販売されており、1箱で多彩なレイアウトを楽しむことができます。
ATS ライブロックレプリカ
インドネシアのメーカーであるATSの『ライブロックレプリカ』は、グラスファイバー製の非常に軽量なレプリカライブロックです。
ほかのレプリカと比べてもかなり軽いので、積み上げたときのバランスの取り方にコツがいりますが、その分安全性の高さは確かなもの。地震などでもしレイアウトが崩れてしまっても、水槽や魚を傷つける心配がありません。
こちらの商品は本物のライブロックから型取りした上で精巧に色付けされているので、水槽に入れても違和感が出づらいです。形状のバリエーションが豊富なので、複数の形を組み合わせて多彩なレイアウトにチャレンジできます。
ATS ライブロックレプリカ ライブロックリング
ATSの『ライブロックレプリカ ライブロックリング』は、オーバーフローの配管を隠すために設計された円筒状の製品です。
海水魚水槽やサンゴ水槽で採用率が高いオーバーフロー式では、水槽内を通る配管に景観を壊されてしまうことが悩みの種となりがち。こちらの商品は、そんな配管を覆って目隠しをしてくれる画期的なレプリカライブロックです。
素材は先ほどご紹介した同社の製品と同じくグラスファイバー製でとても軽量なので、ほかの形のレプリカライブロックと組み合わせて使用することも可能。自然な景観づくりに最適です。
Leaf Corp ジュラシックリーフロック
Leaf Corpの『ジュラシックリーフロック』は、塊状のシンプルなデザインが特徴です。
形状に癖がないので様々なレイアウトに取り入れることができます。
アラゴナイトを原料とした石を天然のライブロックに似せて着色しているので、見た目がとても自然で、本物に見劣りすることがありません。
多孔質でバクテリアが棲み付きやすく、水槽内にミネラル分も供給してくれます。
もちろん害虫の混入などの心配もないので、自然な風合いがありながらも人工物ならではの清潔さや安定性を兼ね備えている製品と言えるでしょう。
レプリカライブロックを活用したレイアウト事例
ここからは、東京アクアガーデンが手掛けた水槽事例の中から、レプリカライブロックを使ってレイアウトした実例を3つご紹介します。
質の良いレプリカライブロックは、レイアウト次第で本物さながらの海底の雰囲気を演出することができます。また、サンゴの土台として使用を続けているケースなど実用性の面にも触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
120cmの中型サンゴ水槽
120cmの中型サンゴ水槽の事例です。
ウミキノコやトサカ類などのソフトコーラルを育成するこちらの水槽では、レイアウト兼サンゴの土台としてレプリカライブロックを使用しました。
導入したサンゴはすべてしっかり定着してくれており、レプリカでも問題なく順調に成長している様子が見て取れます。
サンゴと一緒に飼育しているのはカクレクマノミやナンヨウハギなどの、個性豊かな海水魚たち。飼育難易度がやや高めの魚種もいますが、レプリカライブロックを使用することで水質が安定しやすくなって隠れ家も増えるので、ストレスが軽減されて健康的に飼育しやすくなります。
2.8mの大型サンゴ水槽
圧倒的なスケールを誇る2.8mの美しいサンゴ水槽の事例です。
このような特注サイズの超大型水槽を彩るには大量のライブロックが必要となりますが、本物のライブロックを使用すると重量やコストがオーバーしてしまうことも少なくありません。
そのような時、レプリカライブロックならば諸々の問題を気にすることなく、自由なレイアウトを組むことが可能です。
また、天然物よりも品質が安定しているのもポイントで、確実に水質を維持することができますし、ライブロックに問題があって交換しなければならないといった不測の事態も防げます。
トラブルを予防しながら長く美しいレイアウトを楽しめるレプリカライブロックは、管理に手間がかかる大型水槽にこそ取り入れたいアイテムです。
直径60cmの円柱水槽
直径60cmの円柱水槽にレプリカライブロックを配置した事例です。
円柱水槽は360度どこからでも鑑賞できるのが魅力ですが、その分バランスよくレイアウトをするのがかなり難しいです。また、通常の四角い水槽に比べて高さがあるため、形が不揃いな天然のライブロックだと崩れてしまう心配も。
このような特殊な形状の水槽にも、レプリカライブロック向いています。
レプリカライブロックならば、ある程度形が揃っているのでレイアウトのバランスを取りやすく、積み上げて高さを出すことも可能。万が一崩れてしまったとしても、水槽や生き物へのダメージを最小限に抑えることができて安全です。
また、本物のライブロックに似せてカラーリングされているので、鑑賞性の高い水槽でも違和感がなく、自然な水景に仕上がります。
まとめ:ライブロックレプリカ7選!海水水槽・サンゴ水槽向けの擬岩を特集!
レプリカライブロックの特徴とおすすめの製品、レプリカライブロックを使ったレイアウトの実例をご紹介しました。
最近のレプリカライブロックは機能面、鑑賞面ともに品質がかなり向上しており、天然ものに劣らない商品が多数を占めるようになりました。
見た目が自然なのはもちろん、水質安定などの機能面でも申し分ないものが大半です。むしろ害虫の混入や付着物が腐敗するリスクがない分、レプリカの方が使いやすいと感じる方もいるのではないでしょうか。
また海から採取しないので自然に優しいという点も、アクアリストとして気にしておきたいポイント。
レプリカライブロックは、商品によってそれぞれ特徴があるので、水槽に合わせて選定してみてください。
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