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海水水槽を運用するうえで重要な役割を果たす「プロテインスキマー」。
「新規で海水水槽を立ち上げたいので、良いプロテインスキマーを選びたい」「最近、使っているスキマーの調子がいまひとつだから買い替えを検討中」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回ご紹介するのは、30cmキューブ水槽~60cm水槽に適した小型プロテインスキマーです。
海水魚やサンゴを飼育したいと考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに小型プロテインスキマーを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
海水水槽用のプロテインスキマーは濾過槽に入れる大型から、水槽内に設置可能な小型機種も発売されています。
小型機種は様々なろ過方式とも組み合わせられるので、便利です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、小型プロテインスキマーのメリット・デメリットなどを解説します。
プロテインスキマーの必要性
写真提供:ゼンスイ
そもそもプロテインスキマーとは、海水に含まれる有機物(排泄物や餌の食べ残しなど)を泡とともに外へ排出する装置です。
海水を泡立てると、泡の表面張力によって有機物が泡に付着しやすくなります。この性質を利用して、泡ごと水槽の外へ排出するのです。
「スキム(skim)」には「すくい取る」という意味があり、ここから名付けられています。
海水魚やサンゴは、淡水魚に比べると水質悪化にとても敏感です。
水槽という限られた空間では、飼育生体の排泄物や食べ残しから水質が急激に悪化することがあり、早めの対処が必要になります。
プロテインスキマーはそうした有機物を物理的に除去してくれるため、安定した海水を維持するうえで欠かせない存在なのです。
小型プロテインスキマーおすすめ5選
東京アクアガーデンスタッフが厳選した小型プロテインスキマーのオススメ5選を紹介します。
マメデザイン マメスキマー3
ガラス製のプロテインスキマーでコンパクトかつスタイリッシュなデザイン性が魅力的な機種。
エアーリフトの役割を担う、別売りの「マメウッドストーン」を定期的に交換する必要がありますが、見た目も機能もおすすめな製品です。
ゼンスイ ナノスキマーコンパクト
水槽用クーラーや照明でおなじみのメーカー・ゼンスイの小型スキマーです。
軽量コンパクトで水槽内に設置しやすい機種。
静音性が高く、動作音が気になりにくいので音が気になる場所での使用にもおすすめです。
こちらは板厚10mm以下の水槽に対応しています。
カミハタ 海道河童 小
外掛け式フィルターとの一体型で、一台でフィルターとプロテインスキマーの両方の効果を持つ機種です。
単体で使うなら水30リットルまで、他のフィルターとの併用であれば水60リットルまで対応しています。
ゼンスイ QQ1(キューキューワン)
外掛け式のベンチュリー式スキマーです。
対応サイズは60cm水槽までの小型機種ですが、水量は100リットルまで対応可能なパワフルさが魅力的。
泡がとても細かく、飼育水に不要な有機物を効率的に除去できます。
ORCA オルカスキマー ミニット2 DX
エアーリフト式の機種で、シンプルな構造で扱いやすいプロテインスキマーです。
最初に紹介した「マメスキマー」のようにウッドストーンを使用します。
エアーリフト式は酸素供給力も高く、エアレーションの効果もある程度発揮してくれる点が魅力です。
こちらは板厚8mm以下の水槽に対応しています。
小型プロテインスキマーのメリット・デメリットとは
写真提供:ゼンスイ
ここからは特に小型プロテインスキマーについて解説していきます。
水槽サイズや飼育スタイルに合わせて、メリット・デメリットを把握してみてください。
小型プロテインスキマーのメリット
- 省スペースで設置しやすい
- 見た目がスッキリする
省スペースで設置しやすい
小型水槽や限られた濾過槽スペースをお持ちの方にとって、小型プロテインスキマーはうってつけ。
機器本体がコンパクトなので、水槽台の中や濾過槽内で場所をとりすぎず、レイアウトの自由度が高まります。
外掛け式の小型プロテインスキマーもあるので、濾過槽を持たない小型オールインワン水槽でも導入可能です。
見た目がスッキリする
海水水槽の管理には、水槽用照明、ろ過フィルター、エアレーション、水槽用ヒーター・クーラーなど、さまざまな機材が必要です。
そのぶん配線やチューブが増え、ごちゃつくこともしばしば。
そこで、機材がコンパクトだと視覚的な圧迫感が軽減され、水景の美しさを存分に楽しめるようになります。
機材を目立たせたくない方にとって、大きなメリットといえるでしょう。
見た目が美しくなれば、そのぶん水景の魅力に集中できます。
小型プロテインスキマーは省スペース設計のため、配線やホースが比較的コンパクトにまとまりやすいのがメリットです。
小型プロテインスキマーのデメリット
- パワー不足に陥る可能性がある
- メンテナンスがこまめに必要
以下では、小型プロテインスキマーを導入するときによくあるデメリットや、弱点を補うコツをご紹介します。
パワー不足に陥る可能性がある
小型プロテインスキマーは、基本的に60cm以下の水槽用です。大きな水槽では、有機物の除去が間に合いません。
購入前に、機種の「推奨水槽サイズ」や「対応水量」をよく確認しましょう。
水槽が対応サイズの上限に近い場合は、ワンランク上の機種を検討するのがおすすめです。
また、飼育する生体数や導入時期を計画的に考えることも、パワー不足を回避するポイントと言えます。
メンテナンスがこまめに必要
本体サイズが小さいということは、パイプや部品の径も小さくなるということ。
小型プロテインスキマーは泡が通過する管や汚れが付着する部分の掃除がやや細かくなりがちです。
放置すると汚れがこびりついて取れない場合もありますから、定期的なお手入れが大切です。
東京アクアガーデンでは、細い管や小さなパーツには細目のパイプブラシを使用しています。
100均のアイテムなどで十分清掃できるので用意しておきましょう。
こちらのコラムは大型プロテインスキマーの掃除方法ですが、基本は一緒です。
ご参考になさってください。
まとめ:小型プロテインスキマーのおすすめ5選!メリット・デメリットも解説
写真提供:ゼンスイ
小型海水水槽向けのプロテインスキマーには、省スペースで設置しやすい・見た目がスッキリするなどのメリットがあり、飼育スペースに制限のある方や美しい水景をできるだけ損ねたくない方にとっては大きな助けになります。
一方で、パーツが小さいぶんメンテナンスの手間もかかるという点には注意が必要です。
これから導入を考えている方は、ご自分の水槽のサイズや生体の種類・数、そして設置場所や予算などを踏まえて、水槽に適合するサイズを選定しましょう。
水質管理の要となるプロテインスキマーをしっかり選んで、愛らしい海水魚や色鮮やかなサンゴが快適に過ごせる海の世界を楽しんでくださいね。
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