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プロテインスキマーのおすすめ機種ベスト3!海水魚飼育に向いた人気機種と理由をご紹介!

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海水魚飼育には欠かせないと言っても良いプロテインスキマー。淡水の熱帯魚水槽では馴染みのない装置ですが、プロテインスキマーを設置することで水替えの回数を減らしたり、サンゴが飼育できるくらい綺麗な水を維持できたりするなど、大きなメリットがあります。

でも、海水魚の飼育を始めたばかりの時には「どの製品を選べば良いのだろう?」と不安になってしまいます。でも、ご安心ください! 今回の記事では、プロがおすすめする3つのプロテインスキマーをご紹介します。

プロテインスキマーとは?

外掛式プロテインスキマー QQ1(キューキューワン)

プロテインスキマーはろ過装置の1種です。フィルターが生物ろ過を装置であるのに対し、プロテインスキマーは排泄物などの有機物から、有害物質であるアンモニアが発生する前に除去する、物理ろ過を行う装置です。

基本的な原理としては、泡が有機物を吸着する性質を利用しています。海水を泡立て、フンや餌の残りなどを吸着・回収することで、アンモニアの発生を抑えるとともに、硝酸塩の蓄積を抑制することが可能です。

プロテインスキマーにはベンチュリー式エアーリフト式ダウンドラフト式ベケット式などの形式がありますが、海水を発泡させる方法による差異から分類わけされています。

ちなみに、現在の主流はベンチュリー式で、次いでエアーリフト式、ダウンドラフト式やベケット式は一部の愛好家が自作することはあっても、商品としてはほとんど流通していません。

海水魚飼育でプロテインスキマーを使用するメリット

プロテインスキマーを使用するメリットは、主に次の3つです。

水換えの回数を減らせる

プロテインスキマーは、泡の力で海水中のたんぱく質や魚の老廃物などの汚れを直接除去してくれます。

そのため、バクテリアに分解される前に水中から汚れを取り除けるので、海水中に硝酸塩が蓄積されることが少なくなります。硝酸塩は水換えでないと取り除くことができない物質です。
硝酸塩が蓄積しにくくなれば、水換えの回数も、半分~3分の1程度に抑えることができます。

なお、サンゴ水槽ではプロテインスキマーは必須と言われています。海水中の硝酸塩濃度が0でないと、サンゴの育成が難しいことがその原因です。

ただし、プロテインスキマーを使用すると、サンゴの成長に必要な微量元素まで取り除いてしまうデメリットもあります。そのため、減っていく微量元素は添加剤を投与したり、サンゴ用の微量元素が多く含まれているサンゴ育成用の人工海水で水換えし、適切に管理していくことが大切です。

場合によっては、プロテインスキマーを使用しない場合よりも、多くの水換えが必要なこともあります。添加剤を上手に使いましょう。

ただし、そのような微量元素が減ってしまうデメリットを加味しても「プロテインスキマーを使用してサンゴを管理すること」は、水質の向上や水質維持の面で「最も安定してサンゴ水槽を管理できる方法」だと言えます。

健康なサンゴの成長を促すためにも、プロテインスキマーは重要なのです。

人工海水の節約

水換えの回数が減らせれば、人工海水の使用量も減らせます。大きな水槽では人工海水の使用量も多いので、プロテインスキマーが欠かせないアイテムになります。

なおサンゴ水槽では、前述の通り「一概に節約できるとは言えない」のですが、足りなくなった微量元素は添加剤を投与することでも補えます。サンゴの様子を観察しながら、水換えと添加剤を適切に使い分けてください。

水中の酸素量が増える

水中に空気の泡を発生させるプロテインスキマーは、作動させることで水中の酸素量を増やすことができます。エアレーション効果と一緒です。



エアーリフト式とは?

マメデザイン マメスキマー3 (mame skimmer3) プロテインスキマー

エアーリフト式はエアポンプで空気を送って泡を作り、有機物を吸着・回収する形式です。構造としては単純で、ウッドストーンと呼ばれる多孔質の木材にエアポンプを接続した発泡機材と、吸着した有機物を回収するための容器部分からなります。

構造が簡単なので安価な商品が多く、エアポンプで発砲させることからエアレーションも兼ねられます。スキマー自体をコンパクトにまとめられるので、小型水槽にも導入しやすい形式です。

しかし、ウッドストーンの寿命が短いために頻繁に交換しなければならず、維持費用が高額になりがちです。

海水水槽において、エアレーションを兼ねた補助的なろ過装置として導入する分には問題ありませんが、ろ過装置としてはやや簡易的なイメージです。

ベンチュリー式とは?

カミハタ 海道達磨(かいどうだるま)

ベンチュリー式はポンプで水流を発生させ、その時に空気と海水を接触させることで泡を作り、有機物を吸着・回収する形式です。能力が高いものは大型になるため、オーバーフロー水槽のろ過槽に設置するのが一般的ですが、最近では外掛けフィルターのように使用できる商品も発売されています。

エアーリフト式と比較するとポンプで強力に発泡させるので物理ろ過能力が高く、定期的にゴミ受けのゴミを捨てて掃除をすればよいので、経済的でメンテナンス性も良好です。

しかし、エアーリフト式よりも一般的に高価で、スキマーを設置するスペースが必要になり、ポンプの駆動音がするので静音性に欠けるデメリットがあります。

とは言っても、その物理ろ過能力は強力なのでプロテインスキマーにおけるベンチュリー式は現在の主流の形式で、本格的な海水水槽は同形式で運用されていることがほとんどです。よって、メインのろ過装置の1つとして導入したいのであれば、ベンチュリー式一択と言っても過言ではありません。

スキマーの機能を高める!ポンプ選びのポイントとは

プロテインスキマーのろ過能力は発生させる泡の微細さに依存しているので、ベンチュリー式における発泡機構の要となるポンプは重要です。

ベンチュリー式に使用されるポンプは主に、直流で稼働させる「DCポンプ」と交流で駆動する「ACポンプ」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。以下でそれぞれのポンプについて説明します。

DCポンプ

DCは直流を意味しており、コンセントからの電流は交流ですが、それを直流に変換してポンプを動かしています。直流で駆動させることにより、

  • モーター回転数の制御が可能
  • 高い静音性
  • 低消費電力

などのメリットを得られます。また、モーター回転数の制御ができるということは、電源の周波数で回転数が決定してしまうACポンプよりも、強力な水流を生じさせることが可能です。その分、微細な泡を作れるので、DCポンプを使用したプロテインスキマーはより強力なろ過能力を発揮できます。

しかしながら、交流を直流に変換する分、構造がACポンプよりも複雑になるので、高価で故障しやすいデメリットがあります。

ACポンプ

ACは交流を意味しており、電源の周波数によってモーターの回転数が決まります。ACポンプのメリットとしては、

  • DCポンプよりも安価
  • 耐久性に優れる

などが挙げられます。DCポンプと比較すると安定性が高いので、入門用としては適しています。電源の周波数は西日本と東日本で異なるので、対応した機種を選択する必要がある点に注意してください。

ベスト3!海水魚飼育におすすめ人気プロテインスキマー

さて、ここからは海水魚飼育におすすめのプロテインスキマーを紹介します。

第1位:H&S製プロテインスキマー

プロテインスキマーの最も代表的で扱いやすいものが、このH&Sのプロテインスキマーです。今から15年くらい前までは、プロテインスキマーといったら、このH&Sを大抵の管理者は使っていたと思います。

他機種と比較し高いかもしれませんが、費用対管理を見れば納得の価格です。また、泡立ちも他機種と比較すると粗いですが、ミドリイシなどの神経質なサンゴも問題なく飼育可能できます。

H&S製プロテインスキマーのポイント
 

総合評価

良いところ

不満なところ

コメント

初心者には扱いやすく非常におすすめ!

  • 信頼性が高い:同じ事業部からレッドシーという人工海水が発売されているため
  • パーツが豊富:消耗品や各パーツなどのアフターパーツが充実している
  • メンテナンスが簡単:構造がシンプルで、何か問題が起きても簡単に分解清掃できる
  • 価格が高い:最近では安いプロテインスキマーが多く発売差されてきているため、それと比較すると高価
  • 泡立ちがやや粗い:プロテインスキマーの命となる泡立ちは、他機種と比較するとやや粗い

第2位:ゼンスイ製 ジェネシスプロテインスキマー

ゼンスイ プロテインスキマー Genesis DC500 (300-500L)

白と赤色のデザインがオシャレなプロテインスキマーです。また、形状もコーン型と呼ばれるものを採用しています。

ただし、こまめに確認しないと泡立ちが悪くなりやすいことも多いので、日々確認ができる方や、プロテインスキマー経験者が2台目以降に導入する場合におすすめの製品です。

ゼンスイ製 ジェネシスプロテインスキマーのポイント
 

総合評価

良いところ

不満なところ

コメント

この機能では価格がリーズナブルで良いですが、管理にややコツがいります。

  • デザインが良い:本体の色合いがオシャレ
  • 形状が良い:流行りのコーン型スキマー。汚れを効率よく集めることができる
  • 泡が細かい:信頼性の高いエーハイム社のポンプを採用。泡が細かく良い
  • ポンプの分解が面倒くさい:コーン型のデメリット。スキマーインポンプになるため分解が面倒
  • 汚水カップに汚れを溜められない:汚水カップに穴が空いており、別の汚水容器を用意する必要がある
  • カップの取り外しが固い:固い時が取り外しに苦戦する

第3位:オルカ製 バブルラッシュスキマー

ジェネシス同様、コーン型プロテインスキマーです。こちらも、白×青色でデザイン的に良いと思います。

ゼンスイ製 ジェネシスプロテインスキマーのポイント
 

総合評価

良いところ

不満なところ

コメント

90cmまでの小型~中型水槽におすすめ。価格が安く導入しやすい。

  • デザインが良い:クリアなカラーリングがおしゃれ
  • 形状が良い:コーン型スキマー。収納しやすく汚れを効率よく集められる
  • 泡が細かい:イタリア製のポンプを採用。泡が細かく良い
  • 泡の量の調整:バブリングレベルの設定が容易
  • ポンプの分解が面倒くさい:コーン型のデメリット。スキマーインポンプになるため分解が面倒
  • 泡戻りが多い:コーン型に多いかもしれませんが、濾過槽への泡戻りが多いのが気になる
  • カップの取り外しが固い:固い時が取り外しに苦戦する

海水魚飼育でプロテインスキマーを選ぶ時に重要なこと

海水魚飼育のプロテインスキマーを選ぶ時に、大切なことは次の3つです。

1:性能が飼育水槽のサイズと水量、生体の数に見合っているか?

小型水槽にはベンチュリー式のような、大型のスキマーは物理的に設置できない場合もあります。逆に、大型水槽にエアーリフト式を導入しても、エアレーション以外の効果は発揮できないことでしょう。

飼育する生体の数や種類も考慮する必要があり、生体の数が多ければそれだけ水を汚しやすくなるので、能力が高いものが必要です。また、サンゴをはじめとする無脊椎動物は硝酸塩の蓄積に弱いので、やはり能力が高い形式が望ましいです。

2:掃除をする時のメンテナンス性が自分に合っているか?

プロテインスキマーは上手く使用すれば水質の維持に大きく寄与しますが、その性質から汚れに常にさらされるのでメンテナンスが欠かせません。形式によっては小まめなメンテナンスが要求されるので、プロテインスキマーを使用すべきか水換えで対応すべきか、よく考えてから導入してください。

3:見た目や設置場所に問題は無いか?

エアーリフト式はスキマー本体がコンパクトなので、小型水槽の内部にも設置しやすいのですが、水槽内部に設置すると当然ながらスキマーが目に付きます。

ベンチュリー式は、飼育水槽の外部に設置するタイプが一般的なので見栄えは良いですが、設置場所を確保する必要があります。ご自身の住環境や飼育環境を考慮して、適切な形式を選択してください。

まとめ:プロテインスキマーのおすすめ機種ベスト3!海水魚飼育に向いた人気機種と理由をご紹介!

ここまで、海水魚飼育におすすめのプロテインスキマーを紹介してきました。プロテインスキマーは設置することで「水の汚れを減らしてくれる=水替えの回数を大きく減らしてくれる」とても便利な装置です。サンゴの飼育にも欠かせません。

海水魚を飼育していて、まだプロテインスキマーを購入されていない方や興味を持っている方は、ぜひこの機会に検討してみて下さい。メンテナンスが楽になるので、おすすめですよ♪

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執筆者 アクアガーデン

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