水槽の小型機種10選！見た目がコンパクトでパワフルなアクアリウム機材

限られたスペースで楽しめるオシャレな小型アクアリウムの人気が高まっています。
この人気の一因となっているのが、各社から販売されている小型水槽用の本格的な水槽機材です。

これまでは、スペックの高いろ過フィルターや、プロテインスキマーや水槽用クーラーといった専門的な機材は中型以上の大きな水槽向けの商品が主流でした。
しかし最近は、アクアリウムの認知度が上がりインテリアとして小型水槽を求める方が増えたことから、コンパクトでもパワフルな製品が続々と登場しています。

機材の選択肢の増加により、小型水槽で海水魚飼育や水草水槽など少し難しいアクアリウムにも挑戦できる土壌が整いつつあるのです。

今回のコラムでは、日本の住宅事情にもピッタリなコンパクトでパワフルなアクアリウム機材を詳しくご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽用の小型機材10選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

小型水槽の需要が高まる中、小型水槽でも使用できるコンパクトでパワフルな機材が次々と開発されています。
ろ過フィルターや水槽用クーラー、プロテインスキマーなどの専門的な機材も種類が増えているので、ぜひ水槽に取り入れてみてください。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽用の小型機材10選を解説します。

水槽の小型機材10選！小さくてもパワフル

最近人気が高まっている小型の水槽機材は、コンパクトながら本格的なパワーを備えた製品ばかり。また、フォルムやデザインが洗練されているので、水槽横などに露出していても悪目立ちしないのが利点です。
このことから、小型水槽はもちろん中～大型水槽のサブ機として取り入れる方も増えています。

ここでは、小型水槽のメイン機材として、また大きな水槽のサブ機材としても活躍する、コンパクトなおすすめアクアリウム機材10選をご紹介します。

エーハイム アクアコンパクト 2004

フィルターケース部分の外寸がφ12.8×H19.1cmという、エーハイムの製品の中で最も小さな外部フィルターです。

コンパクトながら性能はかなりパワフルで、総水量45Lまで対応可能。大体45cm規格水槽辺りまでならばこの機種だけで十分に水質を維持できます。
水中ポンプ採用で動作音が静かなのもポイントです。

また、外部フィルターは構造上、水槽と高低差を付けて設置しなければならない機種が多いのですが、『エーハイム アクアコンパクト 2004』は水槽の真横に並べて設置できるので、場所を選ばず設置ができます。
エーハイムのクラシックシリーズは呼び水作業が必須で初期動作までに手間がかかる印象がありますが、アクアコンパクト2004は電源を入れるだけで動き出すシンプル設計なので初心者の方でも扱いやすいです。

GEX メガパワー 2045

本体サイズがW11.5×D13.75×H20cmのかなりコンパクトな外部フィルターです。
適合水量は10～35Lなので、30cmキューブ水槽や45cm規格水槽辺りのサイズまで対応できます。

スマートで見た目がシンプルなのでどんなスタイルの水槽にもマッチする上に、本体を縦横どちらの向きでも設置できるフレキシブルさも特徴の一つ。

水中ポンプを使用しているので、設置場所を選ばずに使用することができます。
流量調節が可能で、飼育する魚の種類に合わせて水流を調整できる点も小型水槽で使いやすいポイントです。

マメデザイン マメスキマー3

海水水槽専用のろ過機材、プロテインスキマーの小型水槽向け製品です。

プロテインスキマーの中ではかなり小型で、シンプルでスマートなデザインから小型水槽に設置しても鑑賞性を損なうことが無く、水槽周りをすっきりと見せることができます。
見た目に反してろ過能力は非常に強力で、 なんと130Lほどの水量（60〜90cm水槽程度の大きさ）までカバー可能です。

また、水深12cm以上あれば使用できるなど、幅広い水槽サイズにも適応できる点も大きな特徴と言えるでしょう。

海水の汚れは外部タンクに集まる仕組みで、汚れた水があふれる心配が無く汚水の処理も簡単です。

ゼンスイ TEGARUⅡ

40cm水槽までの小型水槽で使用できる水槽用クーラーです。空気中の熱を集めて効率よく熱交換を行うヒートポンプ技術の搭載で、従来製品の約2倍のパワーで水を冷却します。

さらにこの製品のパワフルなポイントとして挙げられるのが、水槽用ヒーターとクーラーの2役を兼ね備えているところです。
一台で保冷と保温を同時に行えるので、水槽内のスペースを圧迫せずに熱帯魚にとって快適な環境を整えることができます。水温を自動で感知して切り替えてくれるので、水を冷やしすぎる・暖め過ぎるといった心配もありません。

本体サイズはW11.5×D11.5×H18cm、重量も約2㎏と手のひらに乗るほどの小ささなので、小型水槽と並べて設置しても悪目立ちすることなくすっきりと設置できます。

GEX アクアレイクール コンパクト

水量25Lまでの小型水槽向け冷却ファンです。
GEXアクアレイクールシリーズ全3種類の中で最も小型なのが、こちらの『アクアレイクール コンパクト』になります。

本体サイズはW3.6×D4.8×H2.3cm重量は120ｇの超小型設計で、冷却ファンの動作音もとても静かです。
USB電源で使用できて、コンパクトながら水温を約3.5℃下げるパワフルな冷却力があります。

エヴァリス プリセット オートヒーター 10

大きめのボトルアクアリウムや金魚鉢といった、小型飼育容器用のオートヒーターです。
水量約4Lまで保温が出来るので、寒さが苦手なベタや金魚の飼育で特に活躍します。

W7.4×D3.6×H1.6cmという手のひらサイズながら、サーモスタットが内蔵されているので安全に、そして確実に水温を維持できます。
エヴァリスの水槽用ヒーターは昇温の精度が高く、小型水槽や小さな容器でも水温を合わせやすいです。

薄型ボディなので小型容器でも鑑賞の邪魔になることもありません。

エヴァリス ダイヤルブリッジ R75AF

『エヴァリス ダイヤルブリッジ R75AF』は、設定温度が変更できるダイヤル付きの小型水槽向け水槽用ヒーターです。
本体サイズはW12.5×D3.0×H5.5cm、水量25Lまでの保温が可能で、温度調節ダイヤルを使って22～31℃までの温度を設定できます。

小型のオートヒーターには設定不要で使用できる手軽さがありますが、一方で水槽サイズによって誤差が生じやすいというデメリットも。
温度調節機能付きならば、少し変わった水温を好む熱帯魚の飼育や、病魚の治療で水温を高めに維持したいときなど様々な場面で厳密な水温管理ができるため、一つ用意しておくことをおすすめします。

アクロ OVAL LED 300

『アクロ OVAL LED』は、ペット用品通販サイトの大手であるcharmオリジナルのLED照明です。水槽サイズに合わせて300、450、600、900の4サイズが展開されています。

今回ご紹介する小型水槽向けの300は、本体サイズW26.7×D9.8×H3cmで、27〜44cmほどまでの水槽・容器に設置可能です。
アクロ OVALシリーズは同社オリジナルのLEDの中でも、コストパフォーマンスに優れたラインになっており、比較的低価格ながら1850㏐の高光量で水草の育成をサポートします。

消費電力が13.2Wほどの省エネ設計なのも嬉しいです。

ゼンスイ Viiita (ヴィータ) 300

2024年に発売されたばかりのゼンスイの新作マルチカラー照明です。専用リモコンで点灯時間のタイマーをセットしたり、10万通りの色彩の中から好みの色を設定したりすることができます。
最大出力時で消費電力24Wの省エネ設計ながら、最大1900㏐の高光量が確保できるパワフルさは、この製品ならではの特長と言えるでしょう。

淡水・海水どちらでも使用可能で、熱帯魚がきれいに見える透明感のある光から、海の中を再現した幻想的なブルーの光、水草育成に最適な色や波長など様々なスタイルの水槽でマルチに活躍します。

見た目も高級感があり、インテリア性が高い点もおすすめです。

マーフィード ダイレクト ビー

小型水槽向けの淡水専用小型浄水器です。
水槽の縁に設置した本体と蛇口をチューブで繋いで、直接給水できるので水換えの時などの手間を省くことができます。

『マーフィード ダイレクト ビー』は水道水のカルキを抜くことに特化しており、水質にうるさい生き物の飼育や、エビ類などの薬剤に敏感でカルキ抜き剤をなるべく使用したくない、というような場面に最適です。

W15×D25×H17cmというコンパクトサイズながら、毎分4Lほどの水を浄水できます。
フロートバルブが付属しているので、注水時に目を離しても自動で注水を停止してくれる安心設計もポイントです。

まとめ：水槽の小型機種10選！見た目がコンパクトでパワフルなアクアリウム機材

今回のコラムでは、コンパクトでパワフルな小型アクアリウム機材10選をご紹介しました。

小型サイズのアクアリウム機材は、小型水槽や容器の人気の高まりと共に新商品が続々と登場しています。
水槽用ライトやろ過フィルターはもちろん、最近は小型の浄水器やプロテインスキマー、水槽用クーラーといったかなり専門的な機材も販売されるようになり、小型水槽でも様々なスタイルのアクアリウムを楽しめるようになりました。

また、小型機材はデザイン性が高く水槽周りをすっきり見せてくれるものが多いので、中～大型水槽のサブ機としてもおすすめです。
今回のコラムを参考に、ぜひ小型水槽を使ったアクアリウムに挑戦してみてはいかがでしょうか。