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街中で、大きな柱にはめ込まれた筒形の水槽を目にしたことはありませんか?
あれは円柱水槽という特殊な形の水槽です。一昔前は施設や特別な場で目にすることが多かったのですが、最近では小型の円柱水槽も作製されるようになり、ご自宅でも特別なアクアリウムを楽しむことができるようになりました。
スタイリッシュな形と360度どこからでも鑑賞できるのが魅力で、一風変わった水槽をお探しの方におすすめです。
そんなオシャレな円柱水槽を自宅や職場に設置したいという方に向けて、今回は、円柱水槽についてをまとめていきましょう。
円柱水槽(丸型水槽)の魅力や設置事例、実際に設置するときの価格、入手方法、作り方などをご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに円柱水槽の価格や作り方、魅力、設置事例をご紹介
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
円柱水槽(丸形水槽)は、鑑賞性に優れたスタイリッシュな水槽です。
しかし、オーダーメイドで作製する必要があったり、専用の水槽台を用意しなければならなかったりなど、普通の水槽とは入手方法が異なりますので、事前の下調べがとても大切となります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、円柱水槽の価格や作り方、魅力、設置事例をご紹介します。
円柱水槽(丸型水槽)とは
円柱水槽(丸型水槽)とは、その名の通り丸い筒型の水槽のことです。
丸く曲げたアクリル板を2枚つなぎ合わせるか、アクリルパイプ(筒)を希望のサイズに切断して作った円柱の底部に、アクリル板を貼り付けて作製します。
丸く曲げる必要があるため、基本的には加工がしやすいアクリル製で、ガラス製の円柱水槽はほとんどありません。
360度全方位から鑑賞できるのが最大の魅力で、インテリアのメインとしてお部屋の真ん中に設置すると、とても幻想的な空間を作り出すことができます。
特殊な形の水槽なので、オーダーメイドを利用して入手するのが一般的です。また、合わせて専用の水槽台を用意する必要があるため、普通の四角い水槽に比べると初期費用が掛かるでしょう。
しかし、設置するだけで洗練された雰囲気を演出できる円柱水槽の特別感は何物にも代えがたいもので、コストをかけてでも設置したい、アクアリスト憧れの一品といっても過言ではありません。
円柱水槽の魅力
円柱水槽の一番の魅力は何といっても、360度パノラマから鑑賞できるアクアリウムです。
この迫力は圧巻の一言、他の水槽には決して真似できない、唯一無二のアクアリウムに仕上げることができます。
また、とにかく人目を引きますので、施設やイベントの目玉に据えれば集客効果が期待できます。
角がない水槽なので、ぶつかって怪我をする危険が少ないのも魅力の一つです。人が集まるスペースや小さな子のいる幼稚園、老人ホームなどにも安心して設置できます。
円柱水槽のサイズ
アクリル水槽のサイズは基本的に、アクリルパイプの規格サイズに依存します。
水槽として使われるのは、直径25cm~100cm程度の大きさが主流で、大体10~20cm刻みで規格サイズがあります。
また、2枚のアクリル板を丸く曲げてつなぎ合わせて円柱を作ることもでき、こちらの方法ならばアクリルパイプの規格サイズにない大きさの水槽も作製可能です。
後述しますが、円柱水槽の入手方法はオーダーメイドなので、相談次第で規格に縛られないお好みのサイズの水槽を作ることができます。
東京アクアガーデンのオーダーメイド円柱水槽の販売ページです。規格サイズの水槽から特殊サイズまで、まずはお気軽にご相談ください。
円柱水槽の価格
円柱水槽は、一般的な四角い水槽と比べるとかなり高額です。
例えば60cm規格のアクリル水槽の場合、四角い水槽が約21,000円~なのに対し、円柱水槽は約126,000円~と、6倍近い価格差があります。
このように円柱水槽が高額になる理由は、主に以下の二つです。
- アクリルパイプが高額
- 加工に手間がかかる
アクリル板に比べてアクリルパイプが高い
円柱水槽の元となるアクリルパイプが、四角い水槽に使われるアクリル板よりも高額です。
素材は同じアクリルですが、アクリル板とアクリルパイプには数倍から数十倍程度の価格差があるため、比例して円柱水槽の値段も跳ね上がります。
また、アクリルパイプを使った円柱水槽の場合、水槽の高さによっても価格が変わります。
アクリルパイプには既定のサイズがあり、水槽用に切り取った後の余ったパイプを効率よく別の製品(もう一つ円柱水槽を作れるか、など)に加工できるかどうかによって、かなり価格が変動するのです。
そのため、1cmでもサイズが変わってしまうと、値段が大きく上がってしまうことも少なくありません。
アクリル板を加工するのに手間がかかる
アクリルパイプを使わずに、アクリル板を丸く曲げて円柱水槽を作る方法の場合、加工にお金がかかります。
アクリル板をきれいな円柱に仕上げるには、大変な技術が求められるからです。
確かにアクリルパイプを使うより材料費は安くなりますが、アクリル板から円柱水槽を作る場合のほとんどは、規定サイズ外なため加工費が高くなり、結局アクリルパイプを使った水槽よりも高額になってしまうことが多いです。
円柱水槽の製作方法
円柱水槽には、製作方法が2通りあります。
それぞれについて簡単にご説明していきましょう。
アクリルパイプをカットして製作
まず一つ目が、アクリルパイプをカットして円柱水槽を製作する方法です。
材料となるアクリルパイプは、主に建築に利用される日本の化学メーカーのもので、直径や板厚(アクリルの厚み)には規格サイズがあります。長さは、1mか2mのものが大半です。
水槽に加工する場合、直径はアクリルパイプの規格サイズに合わせて、高さはお好みのサイズに切り出して作製することになります。
例えば、直径60cm×高さ50cmの水槽を作るならば、直径60cm×長さ1mのアクリルパイプを50cmに切り出して使用する、という具合です。
好みの高さにアクリルパイプを切断したら、底板となる円形に切り出したアクリル板を接着して、最後に上部を補強加工したら円柱水槽が完成します。
アクリルパイプ加工のメリット
アクリルパイプを使用する一番のメリットは、加工が簡単で製作時間や価格が抑えられるという点です。
すでに円柱状に加工されたパイプを使用するので、加工に複雑な技術は必要なく、短時間で安く円柱水槽を作製できます。
また、円柱部分に接着加工を施さずに済むため、継ぎ目のない360度美しいアクアリウムを実現することが可能です。
アクリルパイプ加工のデメリット
アクリルパイプを使用した円柱水槽の大きさは、パイプの規格サイズに従うため、規格外のサイズは作成できません。
また、希望の水槽のサイズによってはパイプが余ってしまい、割高になることがあります。
例えば、1mのパイプを使って高さ70cmの円柱水槽を作製した場合、30cmパイプが余りますが、この余り分では他の商品に加工ができないため廃棄となります。
すると、この廃棄分も材料費として請求されるため、70cmの高さの水槽に1m分のパイプの費用が掛かってしまうのです。
アクリルパイプを使用して水槽を作る場合は、規格サイズに沿って作製すると比較的価格を抑えることができますので、オーダーメイドする時に相談してみると良いでしょう。
2.アクリル板を曲げ加工して製作
二つ目の方法は、2枚のアクリル板を丸く曲げてつなぐ方法です。
アクリル板をそれぞれきれいな半円状に曲げて接合し、円柱を作ります。
あとはアクリルパイプの水槽と同じく、底板を付けて上部を加工したら完成です。
曲げ加工のメリット
2枚のアクリル板を使って円柱水槽を作るメリット、自由度の高さです。
アクリルパイプのように規格サイズがあるわけではないので、サイズに縛られることなく理想の円柱水槽を作ることができます。
板厚も比較的融通が利くので、とにかく頑丈な水槽を作りたいときにもこちらの方法がおすすめです。
実際、水族館にある大きな円柱水槽はこの方法で作られていることが多いと言われています。
曲げ加工のデメリット
アクリル板を曲げて作る工法の最大のデメリットが、 半円をつなげた際の継ぎ目が見えてしまうことです。
せっかく360度鑑賞できるアクアリウムを作るのに、継ぎ目が入ってしまうのを残念に感じる方は多いのではないでしょうか。
また、材料費は安くても曲げ加工にお金がかかるため、結果的にアクリルパイプを使用するよりも高額になってしまう可能性があること、加工に手間がかかるため製作に時間がかかることも覚えておきましょう。
円柱水槽の購入方法
円柱水槽は一般的な熱帯魚店などでは取り扱っていないケースが多く、なかなか手に入らないことがあります。
では、憧れの円柱水槽は一体どこで手に入るのでしょうか。
円柱水槽の多くは、水槽を専門に扱っているオンラインショップなどでオーダーメイド販売されています。
円柱水槽を置くには専用の水槽台も合わせて用意しなければならないため、必要なものをまとめて注文することができるお店がおすすめです。
また、実際にアクアリウムとして使用してみると、置き場所や管理方法でわからないことが出てきますので、アフターケアまで相談に乗ってくれるところを選ぶと良いでしょう。
東京アクアガーデンでも円柱水槽をオーダーメイドで販売しています。
また、関連用品の販売や設置後の維持管理まで承っておりますので、ご興味ある方は一度ご相談ください。
東京アクアガーデンのオンラインショップのご案内です。
円柱水槽の作製・販売も承っておりますので、お気軽にご相談ください。初めてでも豊富な水槽販売の実績と経験で、オーダーメイドをサポートいたします。
卓上サイズ円柱水槽ならば市販品がおすすめ
大きな円柱水槽の入手方法はオーダーメイド一択ですが、小さな卓上サイズならば水槽セットが市販されています。
水量10L~15L程度ですが、メダカならば5匹程度飼育できますし、ご自宅にある棚やテーブルに置いて楽しむことができるので、気軽に円柱水槽を取り入れてみたい方には市販品がおすすめです。
円柱水槽に適した魚・生物
円柱水槽では、どんな生体でも飼育できるわけではありません。その特殊な形から、飼育に向いている生き物と不向きな生き物がいるのです。
円柱水槽は、幅が無い分水深がありますので、飼育できるのは基本的に遊泳力があり水圧に強い魚に限定されます。
例えば、海水魚やシクリッドなどは、円柱水槽におすすめの生体です。
また、プラティのような淡水魚でも水槽の高さを低めにすれば飼育することができます。
逆に、元々浅いところに棲んでいるような水圧が苦手な生体、ベタやメダカ、金魚などは円柱水槽には向いていません。
短期間限定にしたり水深をあえて浅くしたりすれば飼育することもできますが、基本的には避けたほうが良いでしょう。
円柱水槽をアクアリウムとして利用する時の注意点
円柱水槽は丸い特殊な形をしていることから、特有の注意点があります。
まず、メンテナンスについて。
水槽を管理していると、掃除やコケ取りなどのメンテナンスが発生しますが、円柱水槽は通常の水槽よりもカーブがあるので、汚れが取りづらいことがあります。
水深があるため底まで掃除をするのが大変なのも、円柱水槽ならではの苦労でしょう。
また、円柱水槽では使用する水槽台も円形のことが多いのですが、丸い形のキャビネットは四角いものに比べてスペースが狭くなりがちです。
飼育機材やろ過槽などの配置に苦心したり、場合によっては収まりきらない可能性があることも頭に入れておいてください。
事前に機材の大きさを調べておくと、スムーズに収めることができますので、注文前に確認しておきましょう。
円柱水槽の素敵な設置事例6選
実際に円柱水槽導入している設置事例をご紹介します。
円柱水槽を購入して設置すると、このような素敵な空間になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.シェラトンホテルに設置された大型円柱水槽
直径1m、高さ2mにもなる大型の円柱水槽です。
高さを利用した大胆な凸型構図のレイアウトが、奥行きを演出しています。
きらびやかな海水魚が目を引く、幻想的な海水魚水槽です。
2.病院のオープンスペースに設置された直径60cm円柱水槽
直径60cmの淡水円柱水槽です。
病院の待合室ということで、水草と流木を配置したナチュラルな水槽の中を、淡水魚が泳ぐ穏やかな水槽に仕上げました。
どこの席からも鑑賞できるオープンスペースの中心に設置できるのは、円柱水槽だからこそです。
3.カクレクマノミが泳ぐ60cmの海水魚円柱水槽
直径60cmの海水魚の円柱水槽です。
カクレクマノミをメインに様々な海水魚が泳ぐ、賑やかな水槽になりました。
角が無く水の中を存分に回遊できる円柱水槽は、魚達にとっても暮らしやすい環境です。
4.幻想的な60cmの円柱水槽
パロットファイヤーという淡水魚が泳ぐ、淡水円柱水槽の事例です。
この水槽は季節感をテーマにしており、桜の造花を飾り付けて春をイメージしたレイアウトに仕上げました。
淡い桜の花の合間をピンク色のパロットファイヤーが泳ぐ、可愛らしい水槽です。
5.介護施設にぴったりな和風円柱水槽
介護付有料老人ホームに設置した淡水円柱水槽の事例です。
水草を目いっぱいに配置して、ボリュームのあるレイアウトに仕上げました。
360度どこからでも鑑賞できる円柱水槽では、全体のバランスを意識してレイアウトするのがポイントです。
6.保育園に設置した賑やかな海水魚の円柱水槽
保育園にぴったりの、カラフルな海水円柱水槽です。
子供たちに人気のカクレクマノミを中心に、デバスズメダイやアカネハナゴイなどの色鮮やかな海水魚と、華やかなレイアウトアイテムを配置し、賑やかで楽しい水槽に仕上げました。
丸く角が無い円柱水槽は、子供がぶつかった時にも怪我をする心配が少なく、安全に設置できるので保育施設で人気です。
円柱水槽はレンタルも可能
円柱水槽は魅力的だけれど、管理が難しそう…と設置を躊躇してしまう方におすすめなのが、円柱水槽のレンタルです。
レンタルならば、設計、設置から水槽の管理まで、面倒なことはすべてプロにお任せすることができます。
もちろん、契約の際にご相談にいただいた水槽のイメージをもとに、サイズや仕様をお好みのものに仕上げることも可能。短期間のイベントスペースへの設置から、長期飼育を見越した年単位の設置まで、必要に応じた契約期間をお選びいただけます。
東京アクアガーデンでも円柱水槽のレンタルを行っていますので、ぜひ一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
東京アクアガーデンの水槽レンタルのご案内です。
面倒な設置や管理もプロにお任せ!憧れの円柱水槽を使ったアクアリウムをぜひご堪能ください
まとめ:円柱水槽(丸型水槽)とは!価格や作り方、魅力、設置事例を紹介!
今回は円柱水槽(丸型水槽)の魅力や設置事例、実際に設置するときの価格、入手方法、作り方などをご紹介しました。
円柱水槽は普通の水槽に比べると高価ですが、それ以上に得られる満足感があります。
スタイリッシュで圧巻のアクアリウムをご自宅に再現できるのは、円柱水槽ならではの魅力です。
設置や管理が難しい場合は、レンタルを利用すると専門家にお任せで、理想の空間が気軽に手に入れられるのでおすすめです。
一風変わった水槽をお探しの際は、ぜひ円柱水槽を検討してみてはいかがでしょうか。
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