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エンゼルフィッシュの魅力とは!特徴から飼育の楽しさ、鑑賞性を解説

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エンゼルフィッシュといえば、ネオンテトラなどと並び昔からポピュラーな熱帯魚です。

ひし形の特徴的な体型をしており、アクアリストではない方でも一度は見たことがあるのではないでしょうか。

最近は改良品種も多く、さまざまな体色や模様の個体が販売されています。水草との相性もよく、水草をバックに泳ぐ姿はとても美しいです。

今回は、そんなエンゼルフィッシュの魅力について解説していきます。エンゼルフィッシュの魅力を活かす水槽づくりも紹介しますので、レイアウトの参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにエンゼルフィッシュの魅力を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

ひと昔前、60cm水槽が主流だったころは、エンゼルフィッシュは定番中の定番種でした。
最近は住宅事情もあり、小型水槽と小型魚の組み合わせが人気ですが、エンゼルフィッシュが長く愛されていることは変わりません。

コラムを読み終わる頃には、アクアリウム初心者の方もエンゼルフィッシュについて興味を持ってもらえるはずです。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、エンゼルフィッシュの魅力を解説します。

エンゼルフィッシュとは

エンゼルフィッシュは、スズキ目シクリッド科に属する淡水熱帯魚です。南米のアマゾン川水系に多く生息し、その美しい姿から、日本では昔からアクアリウム用の観賞魚として流通しています。

体長は10~15cmほどに成長し、ひし形の特徴的な体型です。また、3つの原種が存在し、どれも黒と銀色の縞模様をしています。寿命は5~6年ほどと、比較的長生きです。

最近ではブリード個体をはじめ、改良品種も多く流通しており、安価に購入できる個体も多くいます。丈夫なため、初心者の方にもおすすめの魚種ですよ。

エンゼルフィッシュの詳しい飼育方法について、こちらのコラムも参考にしてください。

エンゼルフィッシュの魅力5つ!

エンゼルフィッシュの魅力を5つ紹介します。

古くから愛され続けているのは、それだけ魅力があるからです。エンゼルフィッシュの魅力を知れば、今まで飼育をしたことがない方もきっと飼育してみたくなるでしょう。

魅力1:シルエットがインパクト大!

エンゼルフィッシュというと、すぐに姿がイメージできるほど特徴的な体型をしています。特徴としては、ひし形で、2本の腹びれが細長く伸び、背びれと尻びれの先端も伸びている点などが挙げられます。

この曲線的で美しいシルエットは、初めて熱帯魚を見る人でも釘付けにするでしょう。観賞魚全体を見渡しても、1、2位を争うほど美しいと言われます。

シルエットのインパクトの大きさから、アクアリストでない方にも、なんとなく認知されている熱帯魚の1種でしょう。

ちなみに、正面から見ると思いのほか薄く、横から見たときとのギャップが印象的です。

魅力2:美しい種類が豊富!


エンゼルフィッシュには、大きく分けて「ワイルド種」と「改良品種」の2つがあります。

ワイルド種は、名前のとおり野生個体です。少し気難しさがあり飼育が難しいものの、プロポーションがよく、原種ならではの美しさがあります。その魅力から、ワイルド種のみを飼育している愛好家も多いです。

原種からすでに完成された鑑賞性を持っている、と言えるでしょう。

改良品種は、主に「スカラレ種」を元に改良された個体を指し、さまざまな交配により30種類以上が流通しています。

カラーリングが豊富で、派手なものも多く、お気に入りの個体を見つけるのも楽しいでしょう。エンゼルフィッシュの改良品種には、原種とはまた違った魅力や美しさがあるのです。

交配によってさまざまな体色や模様の個体が生まれてくるので、繁殖も楽しめます。

魅力3:エサの食べ方がかわいい!

エンゼルフィッシュは体の大きさの割に口が小さく、水面をつんつんするように餌を食べる姿がとても可愛らしいです。どこかクールなイメージのある魚種ですが、そのギャップも魅力の1つでしょう。

餌の気配を感じると水面付近で待機したり、おねだりしたりと、食いしん坊な一面も見せます。

ちなみに、寝るときは頭を下にしていることが多いです。そのため、「大丈夫かな?」と一瞬心配してしまうことがあるかもしれませんね。

いずれにしても、エンゼルフィッシュは可愛らしい姿を見せてくれることが多い魚です。

魅力4:優雅で機敏な泳ぎ方!

【熱帯魚/エンゼルフィッシュ】 プラチナホワイト・エンゼルフィッシュ ■サイズ:3-4cm± (2匹)

エンゼルフィッシュは、泳ぎ自体はそれほど速くありませんが、行動は素早くキリっと行います。

特に、身体の向きを変える瞬間は、ひらりとした印象でとても美しいです。その際、長く伸びた尻びれと背びれが水流になびくので、より優雅に見えます。

また、興味があるものを見つけると、自ら近寄っていくなど、好奇心旺盛な姿も魅力的です。時に優雅に、時に可愛らしく、ずっと見ていても飽きない魅力を持っています。

魅力5:水草と相性抜群!

(水草)Sサイズ アマゾンソード(草丈15~20cm前後)(6株)

南米原産のエンゼルフィッシュは、アマゾン川流域の水草との相性がよいです。水草のグリーンとのコントラストが美しく、エキゾチックな水景を作り上げられます。

また、原種であれば、水草に加えて流木を多く使用し、沈水林をイメージしたレイアウトとの相性も抜群です。存在感のある魚のため、それに負けないくらいのレイアウトをするのもよいでしょう。

水草水槽に欠かせないお掃除生体ですが、エビの仲間は食べてしまうので避けてください。お掃除生体は、オトシンクルス中心にするのがおすすめです。

エンゼルフィッシュとの混泳におすすめの魚や水草は、こちらのコラムを参考にしてください。


エンゼルフィッシュの魅力を活かす水槽レイアウト

エンゼルフィッシュの魅力を活かす水槽レイアウトを紹介します。

東京アクアガーデンで管理している水槽の実例も交えて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

45cm水槽

最終的に15cmほどに成長するエンゼルフィッシュは、45cm水槽以上での飼育に向いています。

また、幼魚であれば数匹、成魚であれば単独飼育がおすすめです。大きく成長した個体であれば、1匹でも存在感があり、マスコットフィッシュのような存在になれるでしょう。

実例の水槽ではネオンテトラと混泳していますが、エンゼルフィッシュが主役で、レイアウトのまとまりもよいです。ただしエンゼルフィッシュは、口に入る小さなテトラ類を食べてしまうこともあるので注意してください。

繊細な水草をレイアウトした90cm水槽

大きくなると迫力の出るエンゼルフィッシュですが、幼魚のうちは独特の美しさがあります。そんなエンゼルフィッシュの幼魚には、繊細な水草でレイアウトした水槽がおすすめです。

実例のような凹型構図のレイアウトによって、90cm水槽の中で遊泳スペースをしっかりと確保しています。繊細な水草をバックに泳ぐエンゼルフィッシュたちは、とても美しいです。

幼魚のうちは小さな魚とも混泳しやすいので、さまざまな魚と混泳すると賑やかな水槽になるでしょう。

葉の大きな水草をレイアウトした90cm水槽

エンゼルフィッシュを複数飼育するのであれば、90cm水槽以上をおすすめします。特に大型の個体はバリスネリアやアヌビアスなどの、葉の大きな水草とも相性が抜群です。

とはいえ、あまり密に水草を植えてしまうと、大型の個体にとっては少し邪魔になってしまいます。

実例のように、水槽後方の片側にある程度寄せて植えると、エンゼルフィッシュの遊泳スペースもしっかりと確保できるのでおすすめです。

大型水槽

エンゼルフィッシュは体高があって見ごたえもあるので、大型水槽でも存在感抜群です。

実例のような2.6m水槽でも埋もれることなく、存在感を発揮しています。大型の水槽ではエンゼルフィッシュもゆったりと泳ぐので、より優雅に見えるでしょう。

繁茂した水草とのコントラストも美しく、迫力のある水槽に仕上がります。

まとめ:エンゼルフィッシュの魅力とは!特徴から飼育の楽しさ、鑑賞性を解説

エンゼルフィッシュの魅力について解説しました。

エンゼルフィッシュは昔から定番の熱帯魚で、多くのアクアリストに愛されてきた魚です。独特なシルエットと美しさ、そして飼育しやすいことから長く人気を保っているのでしょう。それだけ魅力あふれる魚なのです。

また、幼魚であれば45cm水槽から飼育でき、成魚は大型水槽でも存在感を発揮します。水槽サイズを問わずに飼育できるのも嬉しいポイントですよ。

今回はあまり触れていませんが、繁殖させるのも楽しい魚です。特に、孵化するまで親が世話をする姿を観察できるのも、エンゼルフィッシュの魅力の1つでしょう。

コラムをきっかけにエンゼルフィッシュの魅力に気付いた方は、ぜひ飼育をしてみてください。

ほかにもさまざまな魚種を紹介したコラムがありますので、こちらもあわせてご覧くださいね。



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執筆者 アクアガーデン

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