カクレクマノミの魅力とは!飼育難易度や特徴、泳ぎ方などかわいさを解説
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映画『ファインディング・ニモ』で知られるカクレクマノミは、一番有名と言ってもよいほど、大人気の海水魚です。
カクレクマノミはその可愛さや美しさだけでなく、飼育がしやすいことも人気の理由となっています。そのため、初心者の方にもおすすめの海水魚です。
ブリード個体も多く流通し、より飼育しやすくなっています。また、同時に品種改良も進み、さまざまな模様のカクレクマノミが飼育できるようになりました。
今回は、そんなカクレクマノミの魅力について詳しく解説していきます。海水魚としての特徴や、おすすめの水槽レイアウトなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにカクレクマノミについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムで人気者のカクレクマノミ。名前はよく聞くものの、「実はよく知らない」という方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
カクレクマノミの魅力を知ることで、その奥深さを覗いてみてください。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、カクレクマノミについて解説します。
カクレクマノミとは
カクレクマノミは、体長6~10cmほどで、鮮やかなオレンジ色と白い縞模様が特徴的な小型海水魚です。自然界では主にインド太平洋のサンゴ礁が生息域で、日本では沖縄県でも見られます。クマノミの仲間で、アクアリストに限らず多くの方に「ニモ」として知られる、ポピュラーな魚です。
イソギンチャクと共生する姿が有名で、触手に守られながら生活し、敵から身を守ります。カクレクマノミはイソギンチャクがいなくても飼育できますが、一緒に飼育すれば本来の生態を観察できるでしょう。
また、性転換する魚としても知られており、群れの中で最大の個体がメスに、次に大きな個体がオスになるのです。
カクレクマノミの魅力5つ!
ここでは、カクレクマノミの魅力を5つ紹介します。
カクレクマノミの魅力を知れば、きっと飼育してみたくなりますよ。
魅力1:飼育しやすい!
カクレクマノミは、海水魚の中でも特に飼育しやすい魚種です。
海水魚の中では珍しくブリードが盛んで、ブリード個体が多く流通しています。そのため、人工飼料をよく食べ、温和で飼育しやすい個体が多いです。同じくらいのサイズであれば、さまざまな魚種と混泳できます。
また、水質変化にも比較的強く、高性能なろ過フィルターや機材がなくても飼育可能です。
このように飼育難易度は低めで、海水魚飼育の初心者の方も飼育に挑戦しやすいでしょう。
魅力2:姿が可愛い!
カクレクマノミは、何といってもその姿が可愛いです。
オレンジの体に白いバンド模様、丸いヒレ、黒い目など可愛い要素がたくさん揃っています。映画『ファインディング・ニモ』に採用されたのも納得できますね。
体長は最大でも10cmほどですが、鮮やかな体色と特徴的なシルエットは大型水槽でも映えます。
人によく慣れ、手をかざすと寄ってくる個体も多いので、ペットフィッシュとしてもおすすめです。餌をねだる可愛い姿を見ると、「ついつい餌を多めにあげてしまう」という方も多いのではないでしょうか。
魅力3:ふわふわした泳ぎ方が可愛い!
体を振りながらふわふわと泳ぐ様子は、シャープな泳ぎが多い海水魚の中では非常に魅力的です。この泳ぎ方は「ワッキング」と呼ばれており、カクレクマノミをより可愛らしく見せてくれる要因の一つでしょう。
また、イソギンチャクに包まれるように過ごす姿も可愛らしいです。まるでカラフルな布団に包まれているような姿に、とても癒されます。イソギンチャクの飼育はやや難しいですが、設備をしっかりと整えたうえで挑戦してみてはいかがでしょうか。
魅力4:混泳させやすい!
カクレクマノミはブリード個体が多く流通しているため、混泳になれている個体が多いです。そのため、さまざまな魚種と一緒に飼育しやすいでしょう。
とはいえ、ペア以外のカクレクマノミ同士や、近縁種との混泳はNGです。未成熟な頃は複数匹飼育できますが、成長とともにケンカをするようになります。ただし、広い水槽で、それぞれの個体に縄張りを持たせられるようなら飼育可能です。
また、ワイルド個体はさらに縄張り意識が強いので注意しましょう。特に、ペア販売されているものは、より攻撃的なケースが多くなっています。
カクレクマノミの混泳については、こちらのコラムも参考にしてください。
魅力5:品種が豊富!
最近は、カクレクマノミのブリードが盛んになったのと同時に、品種改良も進んでいます。
ひと昔前は、改良品種はとても高額でしたが、最近では購入しやすい品種も増えているのでおすすめです。以下に、品種例と特徴を簡単にまとめました。
- ブラックオセラリス:黒い体色を持っている
- スノーフレークオセラリス:バンドが雪の結晶のような形状になっている
- ホワイトオセラリス:白い部分が体を覆うように広がっている
- ファンシーホワイト:オレンジと白の割合はあまり変わらず、バンドがユニークに乱れている
- フロストバイト:体のほとんどが白いが、部分的にフロストバイト=凍傷のように色抜け模様が入っている
このように、お好みのカクレクマノミを見つけて飼育するのも楽しいものです。また、それぞれの特徴を知ることで、より深い魅力を堪能できるでしょう。
カクレクマノミは海水魚の中では珍しく、水槽内での繁殖も比較的容易です。そのため、自分だけのオリジナル個体の作出にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
カクレクマノミの飼育と繁殖については、こちらのコラムも参考にしてください。
カクレクマノミの魅力を活かす水槽レイアウト
小型水槽から大型水槽まで、カクレクマノミの魅力を活かす水槽レイアウトを紹介します。
東京アクアガーデンの設置事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
小型水槽
カクレクマノミは小型の海水魚のため、30cmキューブなどの小型水槽でも飼育できます。
置き場所の問題などで、小型水槽しか置けない場合でも飼育できるのが嬉しいポイントです。
イソギンチャクやサンゴの飼育は難しいので、こちらの水槽では人工の海藻でレイアウトしています。
色とりどりの海藻とカクレクマノミのオレンジの体色によって鮮やかで、賑やかな雰囲気になりました。
ライブロックも片側に高く積み上げることによって奥行き、高さを感じられます。小型水槽でも狭さを感じさせません。
60cm水槽
標準的な60cm水槽であれば、水量も十分に確保でき、初心者の方もカクレクマノミを飼育しやすいです。水質を安定させやすい点もメリットとして挙げられます。
こちらの水槽は、レプリカサンゴや人工海藻に加え、飼育のしやすい陰日性サンゴでレイアウトしました。
また、遊泳スペースも確保されており、ハナダイやコガネキュウセンなどよく泳ぐ魚種との混泳もできます。色とりどりの魚種を選べば、より賑やかになるでしょう。
60cm水槽は周辺器具も多く、拡張性も高いので、将来的なことを考えてもおすすめです。
中型水槽
カクレクマノミはサンゴとも相性抜群です。サンゴをつついたりしないので、タンクメイトとして楽しめます。
90~120cmの中型水槽は、水量も多く水質が安定するので、さまざまなサンゴと一緒に飼育するのもよいでしょう。
中型水槽では、イソギンチャクの飼育もしやすくなります。カクレクマノミとイソギンチャクの共生を観察したい方には、特におすすめの水槽サイズです。
遊泳スペースが増え、水量も多いので、混泳できる魚種の選択肢も増えます。十分に成長したカクレクマノミであれば、中型の魚種などとも混泳可能です。
サンゴに魚と、より賑やかな水槽になるでしょう。
大型水槽
カクレクマノミはさまざまな海水魚と混泳できるので、150cm以上の大型水槽で賑やかに飼育するのもおすすめです。
150cm水槽ともなると水量が大幅にアップし、たくさんの魚が飼育できます。その分、隠れ家もしっかり用意してあげれば、多少攻撃性のある魚種ともケンカになりにくいでしょう。
底物から遊泳力のある魚まで、いろいろな魚種とカクレクマノミを混泳させると、まるでサンゴ礁を切り取ってきたかのような水槽に仕上がります。
置き場所や費用の問題はありますが、条件がクリアできれば大型水槽もおすすめです。
まとめ:カクレクマノミの魅力とは!飼育難易度や特徴、泳ぎ方などかわいさを解説
カクレクマノミをテーマに、魅力やおすすめのレイアウトなどを紹介しました。
海水魚飼育の定番種とも言えるカクレクマノミですが、実は奥が深い魚です。さまざまな改良品種が登場し、鑑賞性も多様化しています。
飼育や混泳もしやすいですが、何より見た目や泳ぎ方の可愛いらしさが魅力です。飼育難易度は上がりますが、イソギンチャクと飼育すると、共生も観察できるでしょう。
小型水槽から大型水槽まで飼育でき、多くの魚種と混泳もできるカクレクマノミをぜひ飼育してみてはいかがでしょうか。
ほかにもさまざまなコラムがありますので、こちらも参考にしてください。
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