石を使ったかっこいい熱帯魚水槽のレイアウト術を写真付きで解説!
コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
アクアリウムで大小様々な石を組み上げて作る石組みは、洗練されたクールな印象に仕上げたいときにおすすめのレイアウト手法です。
色味がシンプルな分、飼育する生体やレイアウトの魅力を存分に引き立てことができます。
例えば岩肌を活かして切り立つ山脈をイメージした石組みには、透明感が美しいテトラ類が良く合いますし、砂利と石を配置したシンプルなレイアウトに、日本淡水魚のような渋い魚を泳がせれば、自然そのままの迫力を楽しめるでしょう。
石をメインにしたレイアウトはバランスが取りづらく難易度が高いと言われることもありますが、ちょっとしたコツを意識すれば誰でも美しい石組みを仕上げることが可能です。
ここでは石を使った水槽について、おすすめの石やレイアウトのコツ、実際に30cm水槽にレイアウトした様子を画像付きで解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに石を使ったレイアウトを画像で解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
石や岩をメインにした水槽はシンプルな分、美しく仕上げるにはレイアウトの経験や技術が求められます。
玄人向けと称されることもありますが、いくつかのポイントを押さえて配置していけば誰でも見映えのする石組みを作ることが可能です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、石を使ったレイアウトを画像で解説します。
石メインのレイアウト組むコツとは
形が不揃いで色による変化をつけづらい石は、水槽レイアウトの中でもバランスを取るのが難しいです。
そのため石のレイアウトを見映えよく仕上げるには、いくつかのポイントを意識しながらしっかり計算してレイアウトを組み上げていく必要があります。
ここでは、石をメインとしたレイアウトを組むコツということで、
- 一番メインとなる石を決める
- 大きさの異なる石を組み合わせて奥行きを表現する
- 奇数個の方がバランスが取りやすい
- 石の色は同系色で統一する
の4点について解説します。
一番メインとなる石を決める
石に限った話ではありませんが、レイアウトを組む時はまず一番の見どころとなる素材を決めると良いです。
石の場合はメインになる大きな石、目立つ石を決めて、そこから組み合わせる石を選定していきましょう。
大きさの異なる石を組み合わせて奥行きを表現する
あえて石のサイズを揃えずに大きさを変えて、メリハリをつけることも大切です。
同じような大きさ、形の石を組み合わせると何となくのっぺりとした印象になりがち。人工的な感じが出てしまって上手くいきづらいです。
水景としてのバランスを取るならば、水草をなどと同様に大きな石を後ろに小さな石を手前に配置して、奥行きを出しましょう。
ちなみに、石のサイズ感が似通っているときは、底砂を盛って高低差を出すのも良い方法です。
奇数個の方がバランスが取りやすい
石を複数個使用するときは、奇数にした方がバランスが取りやすいです。
偶数だとどうしても整然と並んでいるように見えてしまって、野暮ったいレイアウトになってしまいます。
ランダム感を出しつつオシャレに仕上げるならば奇数が最適です。
石の色は同系色で統一する
黒や白、グレーに黄色みを帯びたものと石にも種類があります。
せっかくだから様々な石を使ってみたくなりますが、レイアウトとしては色味は統一した方が洗練された印象になりやすいです。
というのも、水槽内には熱帯魚や水草など石以外の要素にカラフルなものが多いので、石にまで色を持たせてしまうと全体のまとまりを取るのが難しくなってしまいます。
石をメインにしている場合でも色は統一して、一体感のあるレイアウトを目指しましょう。
水槽レイアウトにおすすめの石
ここではレイアウトに取り入れやすい石を色別にご紹介します。
ホワイト&グレー色の石
グレーの石にホワイトの模様が入る『青龍石』や『龍王石』は、高級感を演出したいときに最適です。
白の入り方でかなり印象が変わるので、石の組み合わせを変えてレイアウトを楽しむことができます。
色合いがシャープなので水草のグリーンを絡めてレイアウトするのもおすすめ。
水に濡れるととても涼しげなので、夏の暑い季節に金魚水槽に配置するととても風流に仕上がります。
イエロー&ブラウン色の石
どこかエスニックな雰囲気が漂う『気孔石(黄虎石)』などの黄色みが強い石は、レイアウトの仕方によってかなり印象が変わります。
水草と組み合わせて配置するとそそり立つ枯れ木のような表現に、明るい色の底砂の上に配置すると、温かい砂漠のようなレイアウト水槽に仕上げることが可能。
また、色合いだけでなく形状も独特で、表面の凹凸が個性的な水景を演出してくれます。
ブラック色の石
普段は流木の固定など脇役として使用されることが多い『溶岩石』などの黒い石ですが、メインに据えるなら陰性水草と組み合わせるのがおすすめです。
溶岩石を組んで作ったアーチに陰性水草を飾ると、熱帯魚の自然な隠れ家が完成します。アーチの中を熱帯魚がくぐったり休んだりする光景はとても幻想的なので、石のレイアウトを組むならばぜひ一度お試しいただきたいです。
30cm水槽を使って作る石のレイアウト
ここからは実際に30cm水槽に石を使ったレイアウトを組む様子を、画像付きでご紹介します。
今回は、グレー&ホワイトの石を大中小3種類使用し、基本的なレイアウトを組んでいきます。
1.底砂を敷く
まず、準備として底砂を敷きましょう。
この時全体の仕上がりをイメージしながら、高低差を付けておくとメリハリの効いたレイアウトに仕上がりやすいです。
2.メインの石を配置する
次にメインとなる一番大きな石(親石)を配置します。
水槽の中心からややずらして置くのが基本ですが、石の形状によっては中心に寄せても問題ありません。
一度仮置きしたら少し離れた位置から見て、全体のバランスを確認しましょう。
また、奥行きを出すためには親石を高めに配置することも重要です。高さが足りないときは下に小さな石や底砂を盛って、調整してください。
3.中くらいの石を配置する
二番目に大きい中くらいの石を副石と呼びます。この石は親石と対になるように配置するのが一般的です。
ここでは、親石に少し被せるように左向きに配置しました。
また、石に一体感を持たせるため模様や石目をある程度合わせることもポイントです。
柄がずれているとただ組み合わせただけの人工的なレイアウトに見えてしまい、観賞価値が落ちてしまいます。
4.一番小さい石を配置する
一番小さい石(添石)を配置します。
添石は大きさこそ一番小さいですが、全体のバランスを取るのに最も重要な、無くてはならない存在です。
メインの石が引き立つように石の目に注意をしながら、親石や副石に添えるように配置していきましょう。
最後にもう一度、離れたところからバランスを確認して石の配置は完了です。
5.水草などを配置する
石の配置が完了したら、周りにその他のレイアウトを置いていきます。
バランスを見ながら、水草などを飾り付けましょう。
今回は石の周辺にグロッソスティグマを植えこみました。
グロッソスティグマは成長しても高さが出ないので、石が埋まってしまうことが無く、自然な草原のような風景を再現できます。
まとめ:石を使ったかっこいい熱帯魚水槽のレイアウト術を写真付きで解説!
今回は、石をメインに使った水槽レイアウトについて解説しました。
アクアリウムにおいて石は、とてもポピュラーなレイアウト素材です。
しかしその一方で、見映えがするように配置するのが難しく、玄人向けと言われることも。
石をレイアウトするときは、大きさや形が異なる石を奇数個使って組み上げていくとバランスが取りやすいです。
また、高低差を付けて奥行きを意識すると、メリハリの効いた自然な風景に仕上がります。
計算の上で組み上げられた石組みは、洗練された高級感がとても美しいです。
ぜひこのコラムを参考に、石を使ったレイアウトに挑戦してみてください。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。