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アクアリウムのレイアウト素材には水草や流木を使うことが多いですが、ダイナミックな水景を表現したいときには石や岩を使ってみるのがおすすめです。
ごつごつした石の風合いや岩のシックな色合いは、一つ入れるだけでもポイントになり、水槽のレイアウトを引き締めてくれます。
様々な大きさの石・岩を組み合わせて岩山や自然なアーチを表現することも可能で、使い方は無限大です。
今回このコラムでは、水槽内のレイアウトにおすすめな石や岩の種類や、それぞれの特徴などについて解説していきます。少し凝ったレイアウトに挑戦したい方、水槽のポイントになるアイテムをお探しの方は是非ご覧になってみてください。
目次
アクアリウムのプロが監修、おすすめの石・岩
東京アクアガーデンには経験や知識の豊富なプロのアクアリストが多数在籍しています。
このコラムでは累計5000件を超す水槽設置の中で、東京アクアガーデンがレイアウトとして特に採用することの多いおすすめの石や岩についてご紹介していきます。
石の特徴やレイアウトのポイントについても解説しますので、ぜひ参考になさってください。
石を使ったレイアウトは難しい?
アクアリウムのレイアウトで使用する石には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
そう聞くと「石を使ったレイアウトは難しいのでは」と感じる方もいるかと思いますが、実際はアクアリウム初心者の方でも入れるだけで本格的なレイアウトが作れるくらい、扱いが容易なアイテムです。
大きな石を水槽内にひとつ置くだけで自然さながらの雰囲気を出すことができますし、サイズの異なる石を組み合わせれば、生体の隠れ場所も簡単に作ることができます。
YouTubeでは石組でレイアウトされた水槽の立ち上げ方法を紹介した動画がたくさんアップロードされていますので、レイアウトを考える際はそれらの動画などを参考にしてみるのもおすすめです。
石を入れるときに注意したいこと
石組みのレイアウトは確かに簡単ではありますが、石を使う上での注意点もあります。
- 石が乾いているときと水中に入れたときでは雰囲気が変わる
- 石を長期間入れていると水質が変わる可能性がある
- 石を組む時には地震対策を意識する
の3点について詳しく解説しますので、水槽に入れる前に注意点をよく確認しておきましょう。
こちらの動画では、水槽に入れてはいけないアイテムを理由とともにご紹介しています。水槽の安全を守るために目を通しておくと安心です。
石が乾いているときと水中に入れたときでは雰囲気が変わってくる
ショップで販売されている石は乾いた状態であることが多いですが、実際に水槽レイアウトで使うとなると、当然ですがその石は水に濡れます。
石は乾いたときと水に濡れたときでは色合いが変わるため、乾いた状態の色味をもとにレイアウトをイメージしてしまうと、水に入れてから思い描いていた雰囲気と異なってしまう場合があるのです。
石のレイアウトをイメージする場合は、霧吹きなどで適度に濡らしてから組み合わせてみましょう。
水槽に石を長期間入れていると水質が変わる可能性がある
石を長期間水槽内に入れていると、水質が変わってしまうことがあります。
これは石に含まれている成分が水中に溶け出すためで急に起こるものではなく、時間をかけてゆっくりと水質が変わっていきます。
石を入れることにより飼育水の硬度が上がる場合もあるため、水質の変化に敏感な生き物の水槽に石を入れる際は十分に注意しましょう。
石の種類にもよりますが、多くは水質を弱アルカリ性に傾ける傾向があるため、酸性を好む熱帯魚や水草は天然の石を使用したレイアウトにはあまり向きません。
石をポイントで入れる程度であればネオンテトラなどの弱酸性を好む生体でも問題ないことが多いですが、石や岩をメインにした水槽レイアウトでは、飼育する生き物が限られる可能性があるということを覚えておきましょう。
水質にあまり影響の出ない石もありますので、石の特性を考えながら選べば、比較的多くの生体で石組みを楽しむことができます。
石による水質変化が心配なら事前にチェックを!
石による水質変化が心配な場合は、レイアウトで使用する前に水質の変化をチェックしておくと安心です。
水を張ったバケツに使用予定の石を入れ、1週間後に水質の検査を行ないましょう。
石を組む時には地震対策を意識する
石を組み合わせて山やアーチなどを表現することがありますが、この時に意識していただきたいのが地震対策です。
人や物が激しくぶつかったり、地震が起こったりした時に水槽が揺れて石組みが崩れ、水槽を傷つけてしまう事があります。
水槽が割れて被害が大きくなって今うことも考えられますので、石を配置する際に対策をしておきましょう。
有効な対策として挙げられるのが、以下の2点です。
- 石を水槽のガラス面ギリギリに配置するのを避ける
- 不安定な石組みは避け
水槽のレイアウトを行う時、大きな岩や石組みを端に配置することがありますが、水槽の側面にくっつけてしまうと水槽に傷をつけてしまいやすいです。
端に配置するときにも水槽の側面からは少し離して、余裕をもってレイアウトすると良いでしょう。
また、小さな石の上に大きな石を乗せるような不安定な石組みも崩れやすく危険です。
重量のバランスを考えながら、安定した石組みになるよう調整してください。
石組みを使ったレイアウトを作りたいけど崩れたりするのが不安という時には、擬岩を使うのも一つの手です。
最近の擬岩は質が良く、本物と見分けがつかないようなものも販売されています。石を組むよりも手軽ですし擬岩ならではのメリットもありますので、こちらも検討してみることをおすすめします。
水槽に入れるおすすめの石10選
それでは、ここからは水槽に入れるおすすめの石をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、以下の10種類の石です。
- 風山石
- 溶岩石
- 龍王石
- 融白石
- 木化石
- 山水石
- 輝板石
- 気孔石
- 青華石
- 麦飯石
おすすめのレイアウト方法なども合わせてご紹介していきます。
水質変化に注意が必要な石もありますので、その点を考慮しながら石を選んでみてください。
1:風山石
風山石はアクアリウムでは定番の石で、水質への影響はほとんどありません。
よほど神経質な生体でない限りは、風山石の使用には特に問題ないでしょう。
緑色との相性がとても良い石なので、水草や苔を活着させて楽しむのがおすすめです。
落ち着いた雰囲気の山岳風レイアウトや、岩山のような雰囲気を出すのに向いています。
2:溶岩石
溶岩石は火山の噴火によって流れ出た溶岩が固まったもので、ざらざらとした多孔質な構造をしています。
バクテリアが住み着きやすいため、水質浄化作用によって水槽環境を維持しやすいのもポイントです。
通常はほとんど水質の変化がなく扱いやすい石ですが、産地によって差があり、まれに、水に入れるとカルシウムが溶け出し、pHや硬度が若干上昇する場合があります。
中性~弱アルカリ性の水質を好む生体を飼育する場合は問題ありませんが、酸性寄りの水質を好む(または水質に敏感な)生き物を飼う場合は注意しましょう。
溶岩石はゴツゴツとした岩肌のものが多いので、自然さながらの荒々しさや迫力のある雰囲気作りにぴったりです。
3:龍王石
龍王石は別名『昇龍石』や『青龍石』という名称でも販売されていて、霜降りのような筋やしわ、青みがかったグレーの色合いなど、独特の風合いが特徴の石です。
小ぶりな龍王石を底砂の上に置くだけでも雰囲気が出ますし、大きめのものを組み合わせて岩山を再現するのにも向いています。
pHをアルカリ性に傾け硬度もかなり上昇させるため、酸性を好む生体や水草にはやや不向きな面がありますが、キューバパールグラスなど硬度が必要な水草のレイアウトではむしろ積極的に使われることが多いです。
4:融白石
融白石は黒と淡いグレーの色味が特徴的で、水につけるとそのコントラストがよりはっきりとして存在感が増します。
明るく爽やかな雰囲気や清涼感を出すのに向いている石です。
色合い的には水草との相性が良い石なのですが、pHや硬度が上昇することもあるため注意しましょう。
5:木化石
木化石は古い樹木が長い年月をかけて化石となったもので、別名『珪化木』とも呼ばれています。
水質への影響はさほど心配なく、硬度はもちろん、pHの変化もほとんどありません。
木化石は茶色っぽい色味と角張った形状から、流行の山岳レイアウトに使用されることが多いです。
緑色との相性が抜群のため、重ねた石の隙間にキューバパールグラスを植えたり、ショートヘアーグラスの絨毯の上に木化石を組み上げるといったレイアウトが定番となっています。
6:山水石
山水石は火山石の一種で、ADAの水槽で有名になり、アクアリウムのレイアウトではかなりの頻度で使われます。
表面が粗くざらざらとしているため、石同士を組み合わせても崩れにくいのが特徴です。
石の割れ口がとても自然なので、山水画のような雰囲気のレイアウトを作ることができます。
7:輝板石
輝板石は薄い板状のやや変わった形をした石で、横に寝かせて積み重ねたり立てて使用することで、古代遺跡のような独特な雰囲気を再現することができます。
輝板石を使ったレイアウトで人気なのが、『オーバーハング』という構造です。
オーバーハングとは重ねた石の上層部分が下層部分よりも張り出しているデザインのことで、あえて左右非対称な石組みをすることで水景に動きを出すことができます。
8:気孔石
気孔石は別名『黄虎石』や『蜂炎石』とも呼ばれる石で、いくつもの凹凸が空いた独特な形状をしています。
中国の武陵源を彷彿とさせるような山岳レイアウトに使用するのが人気で、色合い的には流木や水草との相性も良く、迫力のある水景を再現するのに向いています。
独特のくぼみはビーシュリンプなど小型のエビの隠れ家にもなるため、エビ水槽に導入することも多いです。
ただし新しい気孔石はpHや硬度が急激に上昇することがあり、粗雑に扱うとすぐに欠けてしまうため、使用する際は十分に注意をしましょう。
9:青華石
青華石は青みがかったグレーのような、清涼感のある色味をしています。
pHや硬度を上昇させる特徴があるため、やはりキューバパールグラスを一緒にレイアウトする方が多いようです。
水槽に涼しげで引き締まった印象を与えるような石なので、渓谷の岩場のような雰囲気を演出するのに向いています。
10:麦飯石
麦飯石は『水を浄化しpHの急激な低下を予防する』ということで主に底床として使われることの多い石ですが、大きめのものはレイアウトとしても使用できます。
表面がさらさらとしたものが多いので石組みをするのにはあまり向いていませんが、白っぽい色をしているので、黒系のソイルの上に置くだけでも水槽全体を引き締める効果があります。
ただし麦飯石を入れた水槽はpHや硬度がやや高めになる傾向にあるので、飼育する生体や水草との相性をよく見定めてから使用しましょう。
熱帯魚水槽にレイアウトする石・岩特集!おすすめの石10選と配置の注意点を解説
今回は水槽に入れるおすすめの石を10個ご紹介しました。
どの石も独特の雰囲気や色合いがあり、組み合わせ次第で様々なレイアウトを作り出すことができます。
石を使う際に気をつけておきたいポイントは、乾いたときと濡れたときの印象が異なる点と、水質に影響を与える可能性があるという点です。
特に石を入れることにより起こる水質変化が気になる場合には、事前に水を張ったバケツなどに入れて水質をチェックしましょう。
地震対策にも気を配り、安全に配慮したレイアウトを組むと、なお安心です。
今回ご紹介した石を利用して、素敵なレイアウト水槽づくりにチャレンジしてみましょう。
石を使った水槽レイアウトについて良くあるご質問
石をレイアウトに使用するメリットとは?
石は水槽内にレイアウトできるアイテムのなかでは固い質感を持ちますので、柔らかい水草との対比などを生み出せます。
組み上げることもできるので、アーチを作れったり、魚の隠れ場所を増やせるなど、見た目以上に自由度の高いアイテムです。
石を使ったレイアウトの注意点とは?
水槽にレイアウトする石の選び方とは?
また、理想とする色味か、水槽に無理なく余裕をもって収まるかを基準に選びます。
石を長期間水槽に入れていると、水質がアルカリ性傾向になる場合があります。
大量の石を使わない場合はそれほど問題にはなりませんが、事前に石の性質も確認して選ぶと良いです。
石に生えるコケ対策とは?
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