底面フィルターでアクアテラリウムを作ろう!作り方のコツをご紹介
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アクアテラリウム水槽とは、陸上と水中の両方を1つの水槽で楽しめるレイアウト水槽のことです。
普通の水槽と異なり水を水槽の半分程度でとどめるため、陸上の水の流れや、水中へ注ぐ際の水の滴る音も楽しむことができます。
自然の一部を切り取ったレイアウトを作り目と耳で観賞することが、アクアテラリウム水槽の一番の魅力です。
いざ作ろうとしたらどんなものが必要なのか、費用はどのくらいかかるのかをご紹介しつつ、誰でも簡単に本格的なアクアテラリウム水槽が作れる方法を画像付きで解説します。
目次
アクアテラリウム水槽に使用する材料
まずは、基本的な機材や資材をご紹介します。
水槽
今回は底面フィルターを使用するため、深さのあるガラス水槽(w600×d300×h450mm)を使用しました。
テラリウム水槽では水草や植物をトリミングしながら維持することから、開口部が広い、このようなタイプの水槽もおすすめです。
ろ過フィルター
底床より水を循環させる底面フィルターです。ろ材はマットタイプを使用しています。
- ニッソー SQ10×2式
- ろ過マット×2
- ウールマット
照明
ニッソー カラーライト(2灯式蛍光灯)を使用しています。
蛍光灯は紫外線が出るため、観葉植物の育成にも向いています。
底砂
底面フィルターを使用する場合は、大磯砂を使用します。
ソイルでは崩れるのが早まってしまうためです。7厘サイズほどがちょうど良いです。
レイアウトアイテム(流木・溶岩石)
今回は流木と溶岩石でレイアウトのベースを作りました。
流木
流木は何でも大丈夫ですが、組み立てやすい形状が良いでしょう。
今回は、L字状の流木を使ってレイアウトします。
溶岩石
溶岩石は、水質にほとんど影響を与えないため扱いやすいです。
表面がデコボコとした形状も、流木と組み合わせても滑らずおすすめです。
レイアウトする植物
レイアウトは大磯砂でも育つ水草をメインに使います。
- ウィローモス:適量
- 観葉植物:4株
- アヌビアスナナ:3株
- サジタリア:5株
耐湿性・耐陰性がある植物が良いです。
60cmアクアテラリウム水槽の作り方・手順
60cmのガラス水槽でアクアテラリウムを作る手順やポイントなどを写真付きで解説します。
手順1:底面フィルターの設置
今回の仕様では、2台の底面フィルターを使用するのがポイントです。
実際はろ過フィルター1台でも運用できるのですが、その場合、水の循環が水上から、という形式になります。
水上からだけだと、どうしても水中の水流と循環が弱くなり、油膜が発生しやすくなるのです。
1台を水上から流して、もう1台を水中で回すことで、水中の淀みをなくして美しいアクアテラリウム水槽を維持可能になります。
ろ過フィルターの位置を決めたら、底面ろ過機へ付属している透明のプラスチックパイプを適切な長さへカットし接続します。
最後に底面ろ過上にウールマットを敷きます。
ウールマットの役目は、ろ過ポンプが砂を吸わない様にするための役割です。
これで底面フィルターのセットは完成です。
手順2:砂利を敷く
次に大磯砂を入れていきます。
敷く高さですが、必ずポンプ付近の砂利を高くしてください。
理由は、この底面板上の砂を通過し、ポンプアップされるからです。つまり、通過する部分の砂の量でろ過能力が決まるのです。
これをすることで後の管理が楽になりますので、必ず実施しましょう。
手順3:レイアウト準備
水槽半分弱まで水を注ぎ終えたら、ろ過フィルターの電源を入れます。
陸上のレイアウトをする上で、ろ過機を作動させながら作っていくと簡単です。
手順4:レイアウト開始
さあ、ここからが一番楽しいレイアウトです。時間が許す限り思いっきり楽しんでやりましょう。
まずは、土台を置きます。
今回は土台として握りこぶしよりやや大きい溶岩石を2個使用します。
その上に、同じくらい大きい平らな溶岩石を置きそこへ足に見える様に、流木を2個配置します。
そうしたら、メインの流木を置きます。
ここが今回のレイアウトにおける一番のポイントです。
このメインの流木で水の流れを演出するため、水が美しく流れる様に平らなものを使用します。
そのため、陸上から出ているろ過ポンプの水がメインの流木に流れる様に配置します。
最後に、メイン流木の固定とろ過ポンプを隠す様に小さい溶岩石を配置し完了です。
手順5:ウィローモスの配置
アクアテラリウムには色々なコケが存在しますが、最も簡単なのがこのウィローモスです。
これを、水を流したい場所や水が激しく飛び散っている場所へ配置していきます。
基本的には自由ですが、メインの流木から出てくる水を阻害しない様に注意してください。
阻害してしまうと、水上の水の流れが悪くなり植物がきれいに育ちづらくなってしまいます。
手順6:観葉植物の配置
植物を置く際は、必ずウィローモスの上に置いてください。
ウィローモスの上でないと、植物の根に当たる水分量の調節がうまくいかず枯れてしまします。
また、観賞の観点から根は見えないように配置してください。
これだけで、一層本格的なアクアテラリウム水槽ができます。
手順7:水草の配置
最後に水中に水草を配置します。
水中の水草は無くても良いのですが、今回はより本格的なアクアテラリウム水槽を作ることがテーマでしたので少し入れてみました。
配置場所のポイントとしまして、流木や石に添わせる感じで配置すると良いでしょう。
手順8:完成
こんなに簡単な設備で本格的なアクアテラリウム水槽が出来てしまうのです。
普通の水槽に飽きた人、初めてアクアリウムをやる人、来訪客をあっと驚かせたい人にオススメです。
まとめ:底面フィルターでアクアテラリウムを作ろう!作り方のコツをご紹介
また、今回かかった費用としておよそ10,000円です。
このようなアクアテラリウムをこの金額で作るには、この仕様しか無いでしょう。
アクアテラリウム水槽最大の魅力である、自然の一部を切り取った空間をを皆さまの生活する空間へ取り込んでみてはいかがでしょうか。
他のアクアテラリウム水槽のレイアウトはこちらです。
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