ミジンコを自宅で飼育する方法と殖やし方!メダカや稚魚に最適な餌!
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ミジンコは池や田んぼで生育するプランクトンの一種です。
水面近くでピコピコ動くのが見えて可愛くもありますが、アクアリストにとっては「稚魚の餌」として有名です。
活餌は食いつきもいいですし、稚魚を体格良く健康に育てることができます。
ミジンコはメダカ飼育・養殖に最適な活餌としても人気があり、ペット通販サイトでも多く取り扱われています。
こちらのページでは活餌として最適なミジンコの殖やし方・飼育方法についてご紹介していきます。
目次
ミジンコってどんな生物?
ミジンコはプランクトンの一種
田んぼや池の水にいる、プランクトンの一種です。甲殻類という生物で、カニやエビの仲間です。漢字で書くと「微塵子」となりますので、「非常に小さな生物」というような由来の名前なんでしょうね。
大きさはおよそ2ミリなので、肉眼でも見えるサイズです。じっと目を凝らすと、小さな粒のようなミジンコがちょこちょこ動く様子を見ることが出来ます。
ミジンコは、自分よりも小さなプランクトンを食べて生きています。産卵してその卵から子が殖える仕組みですが、単為生殖といってメスだけで子孫を増やすことも出来ます。
ミジンコは大きく分けて3種類
ミジンコには3つの種類があります。
- マルミジンコ(草食):一般的にいわれるミジンコです
- ケンミジンコ(肉食):ちょっととがった形をしています
- カイミジンコ(肉食):丸くて貝がらのような形です
といいます。それぞれ少しずつ特徴が異なりますが、どのミジンコも稚魚や魚の餌になりますので区別して飼育する必要はなさそうですが、餌を調達するのが楽なのはマルミジンコでしょう。また、マルミジンコが一番食べやすいという人もいますので、マルミジンコの飼育がオススメです。マルミジンコの餌については下で詳しくご説明します。
ミジンコが餌として向いている理由
サイズが小さく生後一ヶ月以降の稚魚に最適
上でお話したとおり、ミジンコは成体でも2mmほどのサイズですからとても小さいです。
同じく小型の活餌として有名なブラインシュリンプ(孵化したてで約0.4mm、成体で約1cm)より、ストック中に成長しきってしまっても、メダカに与えやすいです。
孵化から約1ヶ月程度になり、大きく成長し始めたメダカの稚魚には最適な栄養源です。もちろんメダカ成魚の餌にも最適です。
活餌は食いつきもよく栄養も豊富
「活餌は食べるけど乾燥餌は食いつきが悪い」というのは仕方のないことです。活餌はやはり美味しいのか、ミジンコは小さすぎて食べられている様子が観察できないかもしれませんが、食いつきがいいです。
せっかくなら美味しい餌を食べさせてやりたいですし、栄養も豊富なのでメリットは多いと言えるでしょう。
食べ残したとしても水質を悪化させない
一般の乾燥餌は、魚が食べ残したら水の中で腐り、水質を悪化させてしまうのですが、ミジンコは生きていますので、たとえ食べ残されても腐ることはありません。ですから水質を悪化させる原因にはならないでしょう。
ただし、それも常識的な範囲での利用の時ですので、過剰に水槽に入れすぎると当然よいことはありません。ミジンコも生物ですから、水槽に入れすぎるとミジンコが大量の酸素を消費し、水槽全体が酸欠に陥ることも考えられます。
ですので水槽にミジンコを入れるときは、最初は少量から始め、様子を見ながら量を増減するようにしてください。
ミジンコの飼育方法
ここからはミジンコの飼育方法やポイントをご紹介します。
ミジンコを用意しましょう
まずはミジンコそのものを用意する必要があります。
近所に池や水の入った田んぼがあれば、そこへ行ってペットボトルにでも水をすくってくればミジンコが混入してきます。水深の浅いところに居ますし、肉眼で見えますので姿を確認してその水をすくいましょう。
※採取するときは田んぼなどの土地を所有している方に事前に確認し、許可をとりましょう。
もしも草食のマルミジンコだけを飼育したいのであれば、とってきた水中のマルミジンコだけをスポイトなどで吸い取りましょう。動きが異なりますので、見分けられると思います。
- マルミジンコ:ツンツン・ピョコピョコと跳ねるような動きをします
- ケンミジンコ:スーッと滑らかに動きます
- カイミジンコ:チョコチョコと歩くような動きをします 色が黒っぽいです
近所に水を採集できそうな池や田んぼがない場合は、ネット通販で購入することも出来ます。
ミジンコの飼育容器
ミジンコ飼育キットも販売されていますのでそういったアイテムを購入してしまうのも1つの手ですが、少しだけミジンコを育てたいなら、ペットボトルなどでも十分に育ちます。
多くのミジンコを維持したいのであれば小さな水槽などを用意したほうが、餌を与えたりミジンコを採集するのには便利です。100円ショップなどでもプラスチックの簡単な水槽を購入できますから、その程度のものでもOKでしょう。
もっと大量にミジンコを増やしたいのであればそれ相応のサイズの容器が必要です。
ミジンコの餌
ミジンコを飼育するための餌も必要です。ミジンコの餌に適しているといわれるものは以下のようなものがあります。
- ドライイースト
- グリーンウォーター
- 鶏糞
手軽に手に入るのはドライイーストでしょう。スーパーマーケットなどで販売されています。
グリーンウォーターは植物プランクトンの育った緑色の水のことです。水を汲み、日向に放置しておけば比較的簡単に作ることが出来ます。
鶏糞は肥料として、園芸店やホームセンターで販売されていますが、たいていキロ単位で売られているのであまりおすすめしません。
ミジンコを飼い始めよう
ミジンコを容器にセットする
容器・ミジンコ・餌がそろったら、ミジンコの飼育を開始できます。
ミジンコを飼育する水は、カルキ抜きをした水を使ってください。
ミジンコをいれた容器を置く場所の理想は、日光が一日数時間あたる場所です。日光が当たることで、ミジンコの餌になる植物プランクトンの増殖が期待できます。ただし、容器が小さい場合は日光が当たりすぎると水温が上がってミジンコが死滅します。ですから容器が小さい場合は水温が上がり過ぎない場所を選んでください。
ミジンコは一般的な生物なので酸素も必要です。エアレーションができれば理想的ですが、そこまで用意できない場合は、一日一度程度水を上下にかき回すだけでも効果があります。
酸欠になるとミジンコは赤くなります。赤くなったら全体をかき回すイメージで、水を動かしてあげましょう。
一年中ミジンコを維持したいのであれば、加温できるのがベストです。ミジンコが好む水温は25℃ですから、特に冬場は加温してやったほうがいいでしょう。
ミジンコに餌をあげよう
ドライイーストや鶏糞であれば、水に溶かしてミジンコの入った容器に加えます。この水もカルキ抜きされたものを使いましょう。グリーンウォーターであればそのまま加えればOKです。与える餌の量は、水が若干濁る程度で大丈夫です。様子を見ながら増減してあげましょう。
条件がそろえば、ミジンコはどんどん殖えます。
ミジンコは単為生殖といい、オスとメスがそろわなくても産卵することができます。環境がよければどんどん産卵し、ミジンコが殖えていきます。
そのほかの注意点
何らかの理由により飼育条件が悪くなると、ミジンコが全滅することがあります。ペットボトルでの飼育は特に条件が変化しやすいので全滅の可能性も高まります。ペットボトル等で飼育する場合は2本~3本に分けたほうが安全です。
他の容器で育てる場合にも保険的な意味もこめて、ペットボトル1本分を別に維持しておくと、全滅してしまってもペットボトルのミジンコを元に、また殖やすことができます。
ミジンコを魚に与えてみよう
育ったミジンコは肉眼で確認できますので、ミジンコのいる辺りを狙ってスポイト等で吸い取るか、目の細かい網ですくって、稚魚や魚に与えましょう。面白いようにパクパクと食べてくれること間違いなしです。
まとめ:ミジンコを自宅で飼育する方法と殖やし方!メダカや稚魚に最適な餌!
ミジンコの入手方法、おすすめの飼育容器やエサ、ミジンコ水槽の立ち上げ方法などをご紹介しました。
アクアリウム関連メーカーではミジンコ飼育セットが販売されるなど、餌としての需要が大きいミジンコ。稚魚にとって食べやすい餌であるばかりか、魚を健康的に育て、水質を悪化させない理想的な餌です。
光量のコントロールや水温管理などコツがいるところもありますが、ミジンコはオススメの餌ですので、大切な魚たちのためにもぜひ一度挑戦してみましょう。
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