
水槽のドーシングポンプとは!メリット・デメリットと便利な用品も紹介
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アクアリウムにおいて安定した水質の維持はとても重要です。特にサンゴや水草といった繊細な生体を育てている水槽では、添加剤を使った毎日の栄養管理が欠かせません。
しかし、手動で毎日同じ量を正確に添加するのは意外と大変なもので、「間違った量を添加して調子を崩してしまうのではないか」「長期間家を空けなければならないときはどうすればよいのか」といった不安を抱く方もいるでしょう。
そんなときに役立つのが『ドーシングポンプ』です。自動で決まった量の液体を水槽に添加してくれるこの水槽アイテムを使えば、毎日の水槽管理がかなり楽になります。
今回のコラムでは、初心者の方に向けて水槽のドーシングポンプについて解説します。
ドーシングポンプの仕組みやメリット・デメリット、おすすめ商品まで詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽のドーシングポンプを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽のドーシングポンプは、アクアリウム用の添加剤を自動で添加できる画期的な水槽アイテムです。
水質に敏感で正確な水槽管理が求められるサンゴや水草の育成現場で重宝されています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽のドーシングポンプを解説します。
水槽のドーシングポンプとは
ドーシングポンプは、設定した量や時間に添加剤や液体肥料を自動で添加できる装置です。
添加剤は毎回同じ量を添加するのが理想ですが、手動だと予期せぬブレが生じてしまうことも。また忙しい方や複数の水槽を管理している方だと、同じ時間に添加することが難しい場合もあります。
このようなとき、ドーシングポンプを使えば手間なく確実に薬剤を添加できるので、水槽管理の負担がかなり軽減されるでしょう。
また、スタイリッシュな見た目と、水槽を自動化できるという近未来的な機能がおしゃれな点も注目されている理由です。
ドーシングポンプの使い方
ドーシングポンプの使い方は、添加剤の入ったボトルと本体(ヘッド)をチューブなどで繋いで、添加量と添加時間を設定するだけです。
添加剤を複数種類使い分けているときはヘッドが複数あるモデルを使えば、それぞれ別々に量や時間を管理できます。
最近のドーシングポンプはほとんどのモデルが専用アプリと連動しており、スマホから遠隔操作や添加履歴の確認もスムーズに行えるなど、利便性が向上しています。
ドーシングポンプの活用例
ドーシングポンプは、主にサンゴ水槽と水草水槽で使用されているアイテムです。
もともとは、繊細な管理が求められるサンゴを育成するために開発された機材でしたが、近年は海外を中心に水草育成に活用するアクアリストが増えてきています。
ここでは、サンゴ水槽と水草水槽での活用例をご紹介します。
サンゴ水槽
ドーシングポンプの効果を一番実感できるのがサンゴ水槽です。
サンゴは自然界では栄養豊富で安定した海に生息しており、飼育するためにはカルシウムやKH(炭酸塩硬度)、マグネシウムなどの添加が必須です。
しかし、一度の栄養が多すぎるとサンゴのポリプが閉じてしまうなど、生体に悪影響を与えることがあり、添加量の調整の難しさがサンゴ育成のハードルを上げる一つの要因となっていました。
この問題を解決するために開発されたのが、ドーシングポンプです。
ドーシングポンプを使って、飼育するサンゴに合わせた量を設定した回数で正確に添加することで、健康的なサンゴを育成しやすくなります。
一見手間を省くための装置にも思えますが、実はサンゴの調子を上げるためにもっとも有効な手段となっているのです。
水草水槽
サンゴ以外でドーシングポンプが有効と考えられているのが水草水槽です。
水草を美しく育てるために肥料や微量元素を添加しますが、こちらも与え過ぎは禁物で、養分が過剰だとコケの発生や飼育水の富栄養化を招く危険があります。
そのため、水草や飼育水の様子を確認しながら既定の量を確実に添加できるドーシングポンプを使った水槽管理が注目を集めているのです。
また、ドーシングポンプのスタイリッシュな外観も好まれている理由。
水草水槽は周辺機器も含めて一つのインテリアとして仕立てることが多いので、視覚的な効果を狙って設置する方も増加しています。
ドーシングポンプのメリット・デメリット
サンゴや水草の育成に向いているドーシングポンプですが、当然ながらメリット・デメリットが存在します。
どんな機材にも言えることですが、良い所と悪い所を把握した上で導入するかどうかを総合的に判断することが大切です。
設置後に後悔しないためにも、それぞれ確認しておきましょう。
メリット:正確に添加できる!
ドーシングポンプを使う最大の魅力は、やはり添加量を正確にコントロールできる点です。手動での計量ミスやムラがなくなり、水槽環境が安定します。
また一回当たりの量だけでなく、添加時間や回数を制御できるのもポイントで、一日あたりの栄養量が均等になるので、特にサンゴのような繊細な生き物はかなり飼育がしやすくなるでしょう。
時間の管理ができるので、家を空けることが多い方でもサンゴや水草の育成に挑戦できますし、添加履歴や残量の確認もスマホでサッと行えて水槽全体の状態をモニタリングできるので安心です。
デメリット:機材が高価!
一方、デメリットとして挙げられるのがコスト面です。
ドーシングポンプはとても高価な機材で、機能性やポンプの数にもよりますが1ヘッドのもので約19,000円、4ヘッドの複数モデルになると70,000円前後になるのが一般的です。
添加量を1ml単位で計測したり時間をきっちり管理したりと正確な機材であるほど、高額になりがちなのです。
ただ、高価なサンゴや繊細な水草を長く健全に飼育したい方には、結果的にコストパフォーマンスが良いという見方もできます。
日々の添加管理にかかる時間やリスクを軽減できる点では、十分に導入する価値があるでしょう。
おすすめドーシングポンプ3選
ここからは、水槽に取り入れやすいドーシングポンプを3つご紹介します。
それぞれ特徴があるので、ご自身の飼育スタイルに合わせて選んでみてください。
レッドシー ReefDose4
『レッドシー ReefDose4』は、サンゴ飼育者を中心に高い評価を得ているドーシングポンプです。
最大の特徴は誤差±0.05mlという非常に高い精度で添加ができるところ。
毎日少量ずつ添加剤を添加する必要があるサンゴ水槽において、この精度は大きなアドバンテージとなります。
2ヘッドタイプと4ヘッドタイプが展開されているので、複数の添加剤を個別に管理したい場合に便利です。チューブやパーツが色分けされているので添加剤の区別がしやすく、見た目のカラフルさから視覚的にも楽しめます。
専用アプリとの連携もスムーズで、スマートフォンから直感的に管理ができるのも高ポイント。
機材のスタイリッシュさと機能性を合わせ持つ理想的なアイテムと言えます。
ボルクスジャパン コーラルドーサー
正確さに定評がある国内メーカーのドーシングポンプならば『ボルクスジャパン コーラルドーサー』がおすすめです。
ステッピングモーターを搭載しており、長時間でも安定した添加動作を実現します。
精度は±1%ほどと日常的な使用には十分な性能です。ヘッド数は1~4ヘッドまで展開されており、複数の液体を扱う水槽でも添加剤ごとに柔軟な管理ができます。
丁寧な作りとサポート体制も充実しているので、初めてドーシングポンプを扱う方でも安心して導入できるでしょう。
LSS研究所 EcoFeed3
スマートフォンからの管理を必要としない、シンプルな使い心地をお求めならばLSS研究所の『EcoFeed3』が向いています。
本体操作のみで設定ができて複雑なアプリが不要なため、機械が苦手な方でも安心です。
1日最大24回まで自動添加設定ができるほか、ボタン一つで手動で添加することもできるので、場面に応じて使い分けがしやすい設計となっています。
チューブの角度を細かく調整できるのも大きな特長で、設置スペースに制限のある水槽でも設置がしやすいでしょう。
昔ながらのシンプルな作りでありながら、高い機能性とコストパフォーマンスを兼ね備えた、初心者からベテランまで幅広い層におすすめのモデルです。
まとめ:水槽のドーシングポンプとは!メリット・デメリットと便利な用品も紹介
ドーシングポンプについて解説しました。
ドーシングポンプは、液体肥料や添加剤などの液体を自動で水槽に添加できる便利なアイテムです。
一度に添加する量や時間、添加回数などを自動で正確に管理できることから、特にサンゴ水槽や水草水槽などの安定した環境づくりが求められる水槽で活用されています。
専門性が高い高額な機材ではありますが、導入することで生き物を健康に長期的に飼育できるようになるのは大きなメリットです。
毎日の添加作業にストレスを感じている方や、もっと効率よく美しい水景を作りたいという方には、ぜひ一度導入を検討してみてください。
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