アクアリウムコラム

水槽の雷対策!電源の落雷・停電対策で生体やアクアリウム機材を守ろう

水槽の雷対策!電源の落雷・停電対策で生体やアクアリウム機材を守ろうのサムネイル画像

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

気候変動の影響により、日本各地で線状降水帯やゲリラ豪雨など発生確率が高まっています
こうした気象災害は水害や停電など様々な方面に被害をもたらす中、アクアリウムで特に気を付けたいのがです。

自宅の近くに落雷があると電化製品が突然停止して故障してしまうことも少なくありません。
水槽環境をつかさどる重要な役割を担う水槽機材が落雷の被害にあうと、そこで飼育しているすべての生き物が大ダメージを受けてしまう危険もあります。

今回のコラムでは、雷によって起きる水槽トラブルと具体的な水槽の雷対策をご紹介します。
生体やアクアリウム機材を守るためにも、あらかじめ電源の落雷・停電対策を施しておくに越したことはありません。
このコラム記事をきっかけに、水槽周辺の雷対策をしっかり見直しましょう。

プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリウムを守る水槽の雷対策を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

大きなは電化製品に多大な影響を及ぼす危険があります。
もちろん水槽のろ過フィルターや水槽用ヒーターなどが壊れてしまうこともあるため、落雷に備えた対策をしておきましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アクアリウムを守る水槽の雷対策を解説します。

落雷で起きる水槽トラブル!


近年、ゲリラ豪雨などの大雨災害の増加と合わせて問題になっているのが落雷の影響です。
アクアリウムでは雷で機材の電源が落ちることで、水槽に様々な悪影響をもたらす可能性があります。

正しい雷対策を施すためにも、まずは落雷によって起こりえる水槽トラブルを確認して生きましょう。

停電で機材が停止する

落雷によって停電が起きると、ろ過フィルターや水槽用ヒーター・クーラーなどすべてのアクアリウム機材が止まってしまいます
短時間で停電が解消されれば問題ありませんが、停電が長時間に及ぶと酸欠や水質の悪化、水槽の急変など、生体の命に直結する問題に発展することもあるため、たかが停電と侮らずに対策をしておくことが賢明です。

機材のヒューズが飛ぶ

近い場所に落雷があった場合は、過電流が発生して家庭用電化製品やアクアリウム機材のヒューズが飛んでしまうことがあります。
ヒューズは過電流が流れた際に機材を停止して過熱や火災を防ぐ、電化製品を安全に使用するために欠かせない部品です。

しかし、一度ヒューズが飛んでしまうとパーツの交換をしなければ再稼働することができなくなってしまいます。製品によってはメーカー修理買い替えが必要となることもあるため、水槽用機材が無い期間が長引いてしまうことも。

電化製品のヒューズが飛ぶのを防止するには、雷が本格化する前に電源プラグを抜いておくのが一般的な対応ですが、常に稼働させておく必要があるアクアリウム機材の場合は、雷が鳴っているからと言って気軽に電源を切ることができず、ヒューズが飛んでしまう事例が増えています。

水槽の雷対策


落雷によって機材が突然停止してしまうと、水槽全体が大きなダメージを受けます
また緊急停止の影響で機材自体が故障してしまう危険もあるでしょう。

そのような落雷によるダメージを受ける前に、ここでは今からすぐに実施できる水槽の雷対策をご紹介します。

落雷対策機能付きの電源タップを使う

エレコム 電源タップ 雷ガード スウィングプラグ ほこりシャッター付 4個口 1m ホワイト T-KST02-22410WH

手軽に行えてなおかつ効果が高い雷対策としておすすめなのが、電源タップを雷サージ吸収素子内蔵のタイプに変えることです。

いわゆる落雷対策機能付きの電源タップは、雷の高電圧が電化製品に流れるのを防いでくれる設計になっており、アクアリウム機材にもたらす影響を軽減してくれます。
また、水やホコリにも強い構造の製品が多く、その面でもアクアリウムにぴったりです。

ただし、吸収できる電圧には限度があり、過電圧を一度吸収すると買い替えが必要となる点は留意してください。

盤用避雷器を導入する

パナソニック(Panasonic) 盤用避雷器 コンパクト21シリーズ専用 ホワイト H80×W16×D43 BQX81

家で使用している電化製品全体を雷から守るのであれば、ブレーカーに盤用避雷器(SPD)を装備するのがおすすめです。

盤用避雷器とは、雷による過電圧から電子機器を守る装置で、オフィスや工場などではデータ損失リスク軽減や機械の故障防止のために積極的に導入されています。
家庭用の盤用避雷器もあるので、戸建て住宅の場合は雷対策として設置を検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、盤用避雷器の設置には電気工事士免許が必要なため、導入の際は専門業者への依頼が必要です

ポータブル電源を用意する

Jackery ポータブル電源 240 New 256Wh リン酸鉄 長寿命 定格出力300W 瞬間最大600W 60分急速充電 スマホ タブレット充電用 モバイルバッテリー コンパクト UPS機能 アプリ遠隔操作 純正弦波 AC100V 50Hz/60Hz 車中泊 停電対策 防災対策 ジャクリ [型番:JE-240A]

落雷の危険を感じたら、ポータブル電源に切り替えておくのも良い方法です。

もし、停電が長引いたとしてもポータブル電源からの電力で水槽用機材を稼働させ続けることができるため、雷によるリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
特に変化に敏感な生体や水草、サンゴなどを飼育している水槽では、ポータブル電源に切り替えておくと安心です。

ポータブル電源は様々な容量の製品が販売されており、給電方法もソーラーパネルを採用したものなど、種類が豊富。
防災アイテムの一つとして一台備えておけば、アクアリウム関係以外でも緊急時に活躍します

オーバーフロー水槽はろ過槽の水位を控えめにする


落雷からアクアリウム機材を直接守る対策ではありませんが、オーバーフロー水槽の場合は停電に備えて水位を減らしておくのがおすすめです。

オーバーフロー水槽は通常、水槽とろ過槽の間をポンプを使って水を循環させていますが、停電で機材が止まってもサイフォンの原理で、水槽からろ過槽へ水が落下し続けます
しかし、ポンプが止まっている間はろ過槽から水槽へ水を戻すことができないため、ろ過槽にどんどん水が溜まってあふれてしまうことがあるのです。

本水槽の給水口に空気が入れば落水は止まるため、ろ過槽の水位に余裕があれば給水口に空気が入るまでの落水に耐えることができます。
停電が予想される場合は特に、ろ過槽の水位は多くても7割くらいの高さに維持しておくと安全です。

生体を守る!停電時の応急処置


もし落雷で電気が落ちてしまった、機材が停止してしまったときは、慌てずに生体を守る対処をしましょう

ここでは、落雷による停電が起きてしまった場合の応急処置方法をご紹介します。

エアレーションをつける

WANKOO エアーポンプ 釣り 水槽 ポンプ ブクブク エアポンプ 単1型乾電池2本 付属品にはチューブ、ストーン、逆流防止弁、防水収納袋 釣り用/アクアリウム適用 RS

停電で機材が停止してしまったら、まずはポータブルのエアーポンプを使ってエアレーションを行いましょう

エアレーションは生体の酸欠を防ぐだけでなく、水質悪化や水温の変化を緩やかにしてくれる効果が期待できます。
特に夏場は機材が停止するとあっという間に水温や水質が変化する危険があるため、停電したらエアレーションという意識を持っておくことが大切です。

ポータブルのエアーポンプには太陽光で動くソーラー式充電式などいくつかの種類が販売されていますが、防災目的で備えておくならば時間に関わらず確実に稼働できる乾電池式がおすすめです
釣具店や100円ショップなどでも手軽に購入することができます。

水草を使った酸欠対策

メダカなどの小型魚を少数飼育している水槽ならば、光合成をして酸素を供給してくれる水草を増やすことでも酸欠対策になります
普段から水槽に水草を入れておく、緊急時の対策用に水草をストックしておくと、いざというときに対応しやすいでしょう。

ただし、光合成をしない夜間は水草も水中の酸素を消費するため、量が多すぎると夜間酸欠を起こすことがあります。
そもそも室内水槽で長期間、水草だけでエアレーションを支えるのは現実的ではないため、緊急時対応としてはやはり乾電池式のエアーポンプを備えておくのがベストです。

保温材を水槽に巻く

アストロ 断熱シート 大判 120×180cm アルミシート 保温 省エネ 防寒 防災 カット可能 セミダブル 139-21

気温が高い、低い季節に停電が生じたなら、保温シートを水槽の側面や底面に巻き付けて水温の変化を抑制しましょう

保温シートが手元に無い場合には、厚手のレジャーシートタオル新聞紙などもある程度の保温効果があり、代用することができます。

蓋をせずに開放している水槽では、開口部にラップを被せて熱が逃げるのを防ぎ、水温の低下を軽減する方法も効果的です。
ラップをする場合は、空気穴はあけて完全には密閉しないようにしてください

また小型水槽に限られますが、水槽自体を比較的室温が安定している場所に移動させるのも良い方法です。

まとめ:水槽の雷対策!電源の落雷・停電対策で生体やアクアリウム機材を守ろう


落雷の影響で停電になると、水槽用ヒーターやクーラー、ろ過フィルターなどが止まってしまい、水槽全体に大きなダメージを与える危険があります
また、過電圧によってヒューズが飛んでしまい、アクアリウム機材が正常に作動しなくなるリスクも意識しなくてはなりません。

突然起こる落雷に備えて普段から落雷対策機能付きの電源タップや、ポータブル電源乾電池式のエアーポンプなどを準備しておくと安心です。
また、落雷によって停電や機材の故障が起こった時には慌てずに、エアレーションや保温シートを使って生き物を守る応急処置をしましょう。

落雷や停電は日本全国どこでも起こりえる可能性があることから、あらかじめ対策しておくのがベストです。
今回のコラムをきっかけにして、アクアリウム関係の落雷・停電対策をぜひ見直してみてください。

コメントする

コメント時の注意事前にご確認ください
  • 商品・製品に関するご質問はメーカーや販売店にお問い合わせください。
  • アクアリウムの管理、熱帯魚に関するお電話でのご質問は承っておりません。
  • 魚の病気・トラブルに関するご質問は、飼育環境ごとに対策が異なるため、正確にお答えすることはできません。
  • 1つのご相談内容につき、1回のご返信とさせていただきます。
  • コメントへの回答はお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
  • 返信はコメントをご投稿いただいたページ上でさせていただきます。
  • ご入力いただいたメールアドレスは、サイト上に掲載されることはありません。
  • お名前はニックネームでも大丈夫です。サイト上に掲載されますので、ご希望のお名前をご入力ください。

執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

facebook twitter instagram youtube tropica

お問い合わせ

サービスのお問い合わせ・見積依頼

水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス 水槽リニューアルサービス水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。