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アクアリウムで大切にしたい原則として「水槽は安定感のある場所に設置する」ということがあります。
通常は水槽台など水平のとれた台に設置しますが、効率よく水槽を設置するために「メタルラックの上に載せたらいいのでは?」と考える方もいます。
しかし、メタルラックに水槽を載せてしまうと以下のような問題点があるんです。
- 水槽の面を支えられない
- 耐荷重が足りない場合も多い
- メーカーの保証が受けられないこともある
今回はなぜメタルラックの上に水槽を載せると危険なのかや、載せたい場合にとるべき対策方法、メタルラックの上に水槽を載せた場合トラブルは自己責任になってしまう、などを解説していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメタルラックと水槽についてを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
爬虫類や昆虫飼育では、メタルラックに水槽を複数個置くことはごく一般的です。
しかし、アクアリウムは水槽に水を大量にいれるため、メタルラックとは相性が悪いのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メタルラックが水槽台に向いていない理由を紹介します。
メタルラックに水槽を載せるのが危険な理由
アクアリウムで使う水槽の置き場所として、水槽台を用意するのはアクアリストにとって原則といえます。
しかし、複数個の小型水槽などがある場合は、水槽台を個別に用意するのが難しい場合も。
そこで金属製で丈夫そう、他のアイテムも一緒に収納できるといった理由から、メタルラックを使っているという飼育者もいます。
しかし、直接メタルラックに水槽を載せるとメタルラックも水槽も危険です。
まずは危険な理由を解説します。
水槽を支えられない
水や底砂などを入れた水槽は、かなりの重さになります。
そのため、水槽を載せる台も接地面が平面でないと荷重のバランスが保てないです。
しかし、メタルラックは接地面が一枚板ではなく、軽量化のため意図的に格子状の隙間が作られたものがほとんど。
メタルラックが全体の重量はさえられても、水槽本体の底面部分にかかる重量が分散されずに負荷が増大します。
このことからメタルラックに水槽を載せてしまうと面を支えきれなくなり、その結果として水槽が歪みをおこし、破損してしまうことが多いのです。
耐荷重が足りない場合も多い
メタルラックは接地面が平面ではないために水槽に負担がかかって壊れる危険性がありますが、その他にもラック本体を四方を点で支えるという構造も、水槽設置には向いているとは言えません。
水槽を載せるときは水槽台を使う理由のひとつに『重量を分散する』というものがあります。
しかし支点が平面ではないメタルラックの場合、水槽台のように重量を分散させることができないので、ラックに歪みが起きてしまう可能性もあるんです。
メタルラック本体だけでなく、メタルラックが置かれた床も連鎖的に歪んでしまうことも。
この歪みが原因となってバランスが取れなくなり、水槽が破損してしまう恐れがあります。
また耐荷重が足りていても、水槽を載せたときにラックの載せた部分が歪むことがあります。
最初は問題なく運用できても、経年でゆがみが悪化する可能性が高いです。
こういった理由から、メタルラックに水槽を載せるのは危険です。
やはり水槽台を用意して、水槽の安全を保つのが最もおすすめといえます。
メタルラックに水槽を載せるには
とはいえ、危険性はあるものの、水槽をメタルラックに載せられないわけではありません。
メタルラックと水槽の間に厚めの板を敷くことで水槽の重量が分散され、水槽にかかる負荷を減らすことができます。
板は耐水性のあるコンパネがおすすめです。
コンパネの大きさには特に指定はありませんが、水槽の大きさよりも大きいものにしたほうが重量の分散幅が大きくなるので、ラックの大きさに合わせて選びましょう。
床の耐荷重に不安がある場合も同様で、床にコンパネを敷いてからラックを置くと、床にかかる重量を分散できます。
しかし、コンパネもなかなかに重量があるものです。
水槽+コンパネの重量が、ラックの耐荷重を超えないよう確認してから配置を決めましょう。
メタルラックに水槽を載せるのは自己責任!
メタルラックに水槽を載せる場合は、「何か起きたら自己責任で」と考ましょう。
ここではその理由や取るべき対策などをお話ししていきます。
メーカーの保証が受けられないことも
水槽をメタルラックに載せて運用し、何か問題が起こった場合は、保証期間内でも保証がきかない恐れがあります。
水槽のメーカー保証は推奨する使い方や設置方法を行って、その上で何かトラブルが起きた際に保証するものです。
メーカーが推奨していない使い方をして破損した場合は基本的には対象外になります。
これは水槽だけでなくメタルラックにも同じことがいえます。
そのため、メタルラックを水槽台の代わりとして使う場合は、上でご紹介した危険性などのデメリットを踏まえたうえで、自己責任でということを了承して使用しましょう。
電源の位置には気を付けよう
メタルラックに水槽を載せる場合は自己責任で、ということをご紹介しましたが、メタルラックが荷重に耐えられなかったり、水槽の破損などにより水槽内の水や水草などが飛び散ってしまった際に、コンセントなどの電源が近くにあると漏電して火災の原因になってしまうこともあります。
こういったことを防ぐために、ラックの置き場所の近くに電源がない場所を選んで設置することはとても重要ですし、距離があっても水濡れなどを防ぐために防水機能がついた電源タップを使用するなど、万が一の場合でもそれ以上被害が大きくならないようにすることが重要です。
また、高い位置に電源を持っていきやすいUSB電源の製品を活用するのもおすすめです。
水槽を複数台置くなら、特注水槽台を検討しよう
安全に水槽を複数個設置するなら、特注で水槽台を製作するのがおすすめです。
いわゆる「水槽マンション」を実現できますので、たくさんの熱帯魚を飼育している方に最適でしょう。
東京アクアガーデンのストック水槽も、特注の水槽台で10年以上運用しています。
オーダーメイド水槽台のことなら、東京アクアガーデンにお問い合わせください。
東京アクアガーデンオンラインショップでは、アクリル水槽からSUS製の水槽台、ベタマンション水槽やアロワナ水槽までオーダーメイドで制作・販売しています。お気軽にお問い合わせください。
まとめ:メタルラックに水槽を設置するのがダメな理由!注意点と対策を解説
メタルラックは、程よく軽量で耐久性も高いので、さまざまなアイテムの収納に使われます。
しかし、水槽を載せたときは接地面や支点が平面ではないので、重量を分散させられない構造などの問題点があり、水槽が破損してしまう危険性も高くなることを考慮しましょう。
ラックに直置きしないようにコンパネを水槽の下に敷いたり、水槽の破損による被害を増やさないために電源から離した場所に設置する、などの対策が必要です。
しかし何かトラブル起きた場合には、保証期間内であってもメーカー保証を受けられない可能性も。
水槽台を使うことを原則として、やむを得ずメタルラックを使う場合は十分に注意しましょう。
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