アクアリウムコラム

サンゴの株分け方法!増えすぎたサンゴをカットして増やす方法を解説!

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飼育機材の進歩により、一般のご家庭でもサンゴを飼育する方が増えてきています。
海水魚と組み合わせて海の中のような水景を再現したり、難しいサンゴの育成に挑戦したりなど、サンゴはマリンアクアリウムのバリエーションを豊かにしてくれる重要な存在です。

そんなサンゴ育成の楽しみの一つとなっているのが、株分け。実はサンゴにも水草のように株分けをして数を増やすことできる品種が存在します。
ソフトコーラルとハードコーラルで株分けの仕方が異なるため、やり方を覚えて挑戦してみましょう。

今回のコラムでは株分けが可能なサンゴの種類と、株分け方法、子株がうまく育たないときの対処法を解説します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにサンゴの株分け方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

種類によりますが、大きくなったサンゴは株分けをして数を増やすことができます
コツさえつかめば初めてでも簡単に株分けできますので、サンゴを株分けして水景を豊かにしましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、サンゴの株分け方法を解説します。

サンゴの株分けとは


海水水槽の水景を作るレイアウトのような感覚で導入されることが多いサンゴですが、実は植物ではなく、刺胞動物門というクラゲなどと同じグループに属する動物です。

ポリプと呼ばれる触手・口・消化器官を備えており、ポリプが一つで構成されているサンゴを”単体サンゴ”複数のポリプが集まってできているサンゴを”群体サンゴ”と言います。

どちらの種類も細胞分裂を繰り返して成長することから株分けが可能ですが、自宅で株分けがしやすいのは群体サンゴに分類される品種のサンゴです

株分け方法の基本は大きく育っているサンゴを適度な大きさにカットし、ライブロックに活着させるだけなので、特に難しい技術は必要なく誰でも簡単に株分けに挑戦できます。

ただ、ソフトコーラルとハードコーラルで細かなやり方が異なるため、健康に育成していくためにもサンゴに合わせた正しい方法を実践することが大切です。

株分けできるサンゴ


ここからは、自宅でも株分けしやすいサンゴを5種類ご紹介します。
大きく育ちすぎてしまったときや株を増やしてレイアウトを豊かにしたいなどの時は、株分けを検討してみましょう。

ウミキノコ


ウミキノコはその名前のとおり、キノコのような形をしたソフトコーラルです。
自宅飼育できるサンゴの中でも飼育難易度が低めで、流通量が多く安価なことから、サンゴの入門種としてもおすすめされています。

毒はほとんどありませんが、ほかのサンゴが触れると影響を受ける可能性がある上に大きく育つ品種なので、サンゴ同士の距離を空けて配置すると安心です。

ちなみに、ハタゴイソギンチャクに形状がよく似ているオオウミキノコは、カクレクマノミと一緒に飼育すると中に入って共存する姿を観察できます

スターポリプ

(サンゴ)沖縄産 スターポリプ グリーン Sサイズ(1個) 北海道航空便要保温

スターポリプは、水質の変化や水の汚れに強い丈夫なソフトコーラルです。こちらも育てやすく増やしやすいことから、サンゴ飼育初心者の方から飼育が楽しめます

流通量も多いポピュラーなサンゴですが、毒性が強めで他のサンゴが負けてしまう危険がある上に、大きくなるにつれて隣接する他のサンゴの上に覆いかぶさるような形で増殖していくので、水槽内のスペースの取り方には注意してください。

ウミアザミ

(サンゴ)沖縄産 ウミアザミ ホワイト Sサイズ(1個) 北海道航空便要保温

飼育難易度が高く、ベテラン向けのソフトコーラルと称されるウミアザミ
ポリプがとても繊細で水質の悪化に弱いことから、健康に飼育を続けるには厳密な水質管理が求められます。

また、茎状の部分を傷つけやすいカニなどの甲殻類や、ウミウシのようにサンゴを食べてしまう生き物との混泳も厳禁。毒性が弱いため毒性の強いサンゴに負けてしまう点も注意が必要です。

このように飼育するには苦労が多いですが、種類が豊富で、ポリプを口のように開閉させる動作を見せるものがいるなど、特徴的な魅力で人々を引き付けています。

ミドリイシ


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ミドリイシハードコーラルの中でもポリプが短いSPS(Small Polyp Stony)に分類される、飼育が難しいサンゴです。
水の汚れや水質の急変に敏感でカルシウムなどのミネラル分を多く必要とすることから、カルシウムリアクタープロテインスキマーを設置して、適切な飼育環境を整える必要があります。

また、水槽内で他のサンゴと接触した際に相手の毒に負けて肉が溶けてしまい、骨だけが残る”白化”が起こりやすい点にも注意が必要です。
移動性のあるイソギンチャクや、サンゴ食性の強い海水魚と同じ水槽に入れるのも避けましょう。

ほとんど動かずコケや海藻に覆われてしまいやすいため、水流をしっかり当ててコケを予防することも大切です。

トゲサンゴ


同じくハードコーラル・SPSに分類されるトゲサンゴも、飼育難易度が高い上級者向けのサンゴです。

水質に敏感で硝酸塩やリン酸塩などの栄養塩が溜まると、すぐに調子を崩してしまいます

毒性が弱いためほかのサンゴと接触したストレスから、白化現象を引き起こすことも多いです。
ヤッコ類やチョウチョウウオなどのサンゴ食性のある海水魚と同じ水槽に入れると、食害を受ける点にも注意しましょう。

沖縄の海では1998年に起こった白化現象で大きく数を減らし、一時は絶滅がささやかれるような状態でした。
そのため現在流通しているのは海外のものがほとんどです。

サンゴの株分け方法


ここからは、サンゴの株分け方法を具体的にご紹介します

ソフトコーラル、ハードコーラルともに大まかな手順は共通しており、

  1. 育ったサンゴを適当な部分でカット
  2. カットしたサンゴをライブロックに固定する

簡単な作業で株分けができます。

ただ、カットや固定に使用するアイテムや注意点が異なりますので、種類に合わせた方法を確認しておきましょう。

ソフトコーラルの株分け

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柔らかいソフトコーラルは、市販のカッターナイフやハサミで簡単にカットできます

カットする部分は品種によって異なりますが、あまり神経質にならず調度良い大きさの辺りで切ってしまって問題ないことが多いです。
例えばウミキノコならば大きくせり出した傘の部分だけ切り取って大丈夫ですし、スターポリプならば手でちぎった欠片からでも再生します

カットしたら、ライブロックの隙間に埋めておくだけでも活着しますし、しっかり固定したいときはサンゴ用のプラグ専用のボンドを使うのもおすすめです。

糸やテグスでの固定はソフトコーラルがちぎれてしまう可能性があるため、避けてください。

ハードコーラルの株分け

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ハードコーラルは、ポリプの大きさでLPSとSPSに分類されますが、株分けにはSPSが向いています

ポリプが大きいLPSは骨格が固く、カットするには専用の機材が必要な上に、カット後に弱って死んでしまう危険も高いため、行う場合は細心の注意を払って実施してください
ミドリイシなどのポリプが小さいSPSは、ニッパーでカットすることができます

ハードコーラルをカットしたら、切り口からサンゴが弱るのを防止するため、一定時間ヨウ素などの薬剤に浸けて消毒するディッピングを施すのがおすすめです。
処理が終わったら、サンゴ用の接着剤を使ってライブロックに活着しましょう。

子株がうまく育たない時は


株分け後にサンゴが弱ってきたり子株が思うように成長しなかったりする原因の多くは、水質です。

そもそもサンゴは水質の変化に敏感で水の汚れに弱いため、水質に問題があると、株分けでストレスを抱えたサンゴが一気にダメージを受けてしまうことがあります。
そのため、株分けをした後はいつも以上に水質を安定させて良い状態に維持することを意識しましょう。

サンゴが調子を崩していると感じたら、緩やかな水流を当てて切り口の回復を促します。
サンゴ周辺に止水域があるとそこから急速に弱っていくことがあるので、通水性の良いメッシュ性の隔離ケースなどに入れて、満遍なく水流を当てるのがポイントです。

すでに腐敗し始めているときは、傷んだ部分をスポイトやホースを使って水ごと取り除く作業を、腐敗の進行が止まるまで毎日繰り返します。
また水質の悪化やサンゴのダメージが大きいときは、見た目に問題が無くても水換えの量を増やして、環境の改善に努めましょう

まとめ:サンゴの株分け方法!増えすぎたサンゴをカットして増やす方法を解説!


今回はサンゴの株分けについて解説しました。

細胞分裂で成長するサンゴは、株分けで数を増やすことができます。自宅で株分けができるのは、ウミキノコやミドリイシなどの群体サンゴです。

ソフトコーラルの場合は、大きくなった部分をカッターやハサミでカットして、ライブロックに接着しましょう。
一方骨格が固いハードコーラルは、専用のサンゴカッターやニッパーを使ってカットすると安全です。切り口から弱るのを防ぐためにヨウ素処理をしてから、ライブロックに接着します。

株分け後に上手く育たないときは、水流や水質に注意して、切り口をしっかりケアしてあげることが大切です。

サンゴの株分けはコツさえつかめば初心者の方でも簡単に実践できます。
このコラムを参考に大きく育ったサンゴを株分けして、新たなレイアウトを組んでみてはいかがでしょうか。

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執筆者 アクアガーデン

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