メダカの飼い方
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アクアリウムで発泡スチロールを活用する方法!冬におすすめの保温材

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梱包素材としてよく使われる発泡スチロールは、保温性が高い上に加工もしやすいので、アクアリウムでも様々な用途で活用されている定番の素材です。

例えばメダカの屋外飼育では、以前から発泡スチロール製の箱が飼育容器として使われていますし、引越しなどで輸送するときの緩衝材としても重宝します。
その他にも加工してオリジナルのレイアウトアイテムを作るなど、使い方は無限大。アイデア次第で様々な使い方ができるお役立ちアイテムなのです。

今回は、アクアリウムでの発泡スチロールの活用方法をご紹介します。
この記事を参考にぜひ、家にある発泡スチロールをアクアリウムに利用してみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリウムで発泡スチロールを活用する方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

発泡スチロールは冬場の保温対策などに使われる素材ですが、そのほかにも様々な活用法があります。
何かと使う場面が多いので、家に一つストックしておくと良いでしょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アクアリウムで発泡スチロールを活用する方法を解説します。

アクアリウムで発泡スチロールを活用する方法


保温性が高く、加工もしやすい発泡スチロールはアクアリウムでも様々な場面で活躍します。

ここでは、アクアリウムでの発泡スチロールの代表的な活用方法を5つご紹介します。

家にある発泡スチロールもアイデア次第でアクアリウムに利用できますので、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。

飼育容器・隔離容器にする

スドー メダカの発泡鉢 大

一番オーソドックスな活用方法は、発泡スチロール製の箱を飼育容器や隔離容器として使用することです。

発砲スチロールは保温性が高いので飼育容器にすると、水温の変化を穏やかにできて生き物への負担を減らすことができます。
この特性を最も活かせるのが、外気温の影響を受けやすい屋外飼育です。
発泡スチロール容器は側面が不透明なので横からの観賞には向きませんが、メダカや金魚を上見で楽しむビオトープならば、この点もあまり不便には感じません

また、ちょっとしたストック水槽や隔離水槽として利用することも可能。
発泡スチロールは水槽用ヒーターが使用できないので、短時間かもしくは水温変化に強い生き物限定にはなりますが、エアレーションを設置すれば十分に役目を果たすことができるでしょう。

輸送時の入れ物にする

ホッカイロ 貼らない レギュラー 30個入

魚を購入して持ち帰るときや、引っ越しで移動させるときの入れ物としても最適です。

袋にパッキングした魚と一緒に暑い時期は保冷剤、寒い時期は使い捨てカイロを入れておけば、水温を保つことができて、輸送によるダメージを最低限に抑えることができます
ただ、、保冷剤や使い捨てカイロが直接袋にあたってしまうと水温が保てないので、新聞紙などを間に挟むなどして距離を空けるようにしてください。

しっかりと酸素を入れてパッキングしてあれば、一晩程度は問題なく水温を保つことができます

発泡スチロールはさまざまなサイズのものがあるので、大型魚の輸送にもおすすめです。

保温材にする

発泡スチロール板 450x450mm 厚さ20mm 【5枚】

発泡スチロールの保温性は、飼育容器として以外にも様々な形でアクアリウムに取り入れることができます

例えば睡蓮鉢やプラケースを、飼育容器ごと発泡スチロール箱に入れてしまえば、冬場の凍結予防に最適です。
飼育容器を動かすのが難しい場合は、四方を発泡スチロールの板で囲むのでも構いません。
この方法は、飼育容器全体を覆えるので、かなり高い保温効果が期待できます。

また簡易的ではありますが、水面に発泡スチロールの板を浮かべるだけでも、風で発泡スチロールが動くことで水面が揺れて凍結を防ぐことが可能です。

また、屋内飼育では冬場の電気代の節約に発泡スチロールが活躍します。
冬は水槽用ヒーターの稼働時間が増えて電気代が上がりがちですが、水槽の底に発泡スチロールの板を敷くだけで、保温性が高まり水槽用ヒーターの稼働時間を抑えることが可能です。

水温が下がる一番の要因は底冷えなので、下からの冷気を遮断することで水温の低下を防げます。
発泡スチロールは耐久性もあるので、水の重さで壊れる心配もほとんどありません。

屋外飼育の寒さ対策については、こちらのコラムも参考にしてください。

レイアウト素材にする

白光(HAKKO) 電池式スチロールカッター 251-01

軽くて加工がしやすい発泡スチロールを使って、オリジナルのレイアウトアイテムを作るのもおすすめです。
テラリウムで必要な陸地を作るための土台にしたり、パルダリウムやアクアリウムの擬岩を作るベースにしたりなど、アイデア次第で様々な使い方ができます。

陸地用の土台にする場合は、適当な大きさに切り出した発泡スチロールの板を重ねて高低差を付けた上から、砂利やソイルを敷きましょう

擬岩のベースにする場合は、発泡スチロールの板を重ね合わせるか、ブロック状の発泡スチロールを用意して、好みの大きさに切り出した後、モルタルなどでコーティングして岩のような見た目に仕上げます。

発泡スチロールは他の素材に比べてリーズナブルなので、気軽に作ることができるのが魅力です。

なお、発泡スチロールは柔らかいのでカッターなどで簡単に切れますがボロボロとカスが散るので、熱で切断面を溶かしながら切ることができる発泡スチロールカッターを用意しておくと、加工がしやすくなります。

擬岩などの作り方については、こちらのコラムも参考にしてください。

水槽のデコ素材に使う


水槽内のレイアウトだけでなく、外側をデコレーションしたいときにも発泡スチロールが重宝します。

例えば、薄い発泡スチロールの板を岩やブロックに似せて切り出して水槽台に貼りつければ、水槽全体の雰囲気づくりに役立ちますし、シーズンごとの行事に合わせたオブジェを作って水槽に貼りつければ、それだけで季節感を演出できます。

水槽内のレイアウトとリンクするようにデコレーションすれば、かなり迫力のある水槽に仕上がるでしょう。

発泡スチロールの入手方法


アクアリウムでも何かと使い道がある発泡スチロールですが、身近な素材でありながら、意識して探してみるとどこで手に入るのかがわからず悩んでしまうことも。
そこでここからは、発泡スチロールを入手する方法を解説します。

新品を購入する

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発泡スチロールの入手方法一つ目が、インターネット通販やホームセンターなどで購入することです。

新品の利点はやはりきれいなことと、形やサイズを用途に合わせて選べることにあります。
特に飼育容器として使用する場合は、使い古しだと傷みや汚れが気になりますので、清潔な新品の箱を用意するのがおすすめ。最近は、生き物を飼育するための発泡スチロール鉢が流通しており、稚魚を隔離するための仕切りが設置できたり、水換えが簡単にできる工夫がされていたりなど、機能性が高い商品も豊富です。

もちろん、梱包用の発泡スチロール箱を飼育容器にするのでも問題ありません。梱包用はサイズが豊富なので、飼育数やスタイルに合わせて選択できる魅力があります。

また、箱型以外にもブロック型や板状、球体など様々な形の発泡スチロールが販売されていますので、レイアウトや保温材などで加工するときはお好みの形、厚さのものを探してみると良いでしょう。

梱包資材を再利用する

清潔なものであれば、梱包材として使用されていた発砲スチロールを再利用することもできます

通販などを利用した際についてくる緩衝材代わりの発泡スチロールや箱は、アクアリウムに活用できる可能性がありますので、取っておくと良いでしょう。

また、スーパーやホームセンターで使用済みの発泡スチロールがもらえることがあるので、お店の方に聞いてみるのもおすすめです。
お店に貰いに行く場合は、くれぐれも迷惑にならないよう注意しましょう。

ただ、使用済みの発泡スチロールには汚れや薬品、臭いが染みついていることがありますので、元々入っていたものや発泡スチロールの状態をよく確認するようにしてください。

再利用のメリットは何といってもお金がかからないことです。また、本来ならゴミになるものを再利用するのでエコで地球にやさしいのも良い点でしょう。

発泡スチロールの注意点


さまざまな面で活躍する発泡スチロールですが、使用する際にはいくつかの注意点があります
間違った使い方をしてしまうと、生き物を危険にさらす可能性がありますので、しっかり確認しておきましょう。

劣化したら交換しよう

発泡スチロールは比較的丈夫で衝撃に強い素材ですが、劣化しだすとあっという間にボロボロになってしまうという欠点があります。

容器自体に厚さがあれば水漏れするようなことは少ないですが、剥がれ落ちた発泡スチロールの屑を、魚が餌と間違えて誤飲してしまう危険がありますので、劣化してきたら早めに取り換えるようにしましょう。

また、発泡スチロールに限った話ではないのですが、容器の入れ替えを寒い季節に行うと魚の負担になりやすいです。そのため交換するのであればできるだけ暖かい季節を心がけ、屋外で越冬する場合は生き物が冬眠する前に今一度状態を確認することをおすすめします。

交換するのであれば暖かい時期に行い、冬眠させる前に今一度状態を確認することをおすすめします。

水槽用ヒーターが使えない

発泡スチロールは熱に溶けてしまう性質があるため、水槽用ヒーターを設置することができません
病魚の隔離などで使用する場合は、エアコンを使って室温を管理するなど、別の方法で水温を維持する必要があります。

飼育容器としては鑑賞性がない

玄関先や庭を彩る睡蓮鉢や室内のインテリア水槽など、華やかなアクアリウムをお求めの場合は発泡スチロール箱は不向きです。
どうしても安っぽい印象はぬぐえませんし、水木枠を付けたり周りに植物を飾ったりして、ある程度のアレンジはできますが限度があります。

やはり発泡スチロールの魅力は高い機能性ですので、飼育育成をメインにした飼育スタイルの場合におすすめです。

まとめ:アクアリウムで発泡スチロールを活用する方法!冬におすすめの保温材


今回は、発泡スチロールをアクアリウムで活用する方法をご紹介しました。

保温性に優れていて加工がしやすい発泡スチロールは、アクアリウムでも欠かせない素材です。

板状のものを水槽の下に敷くだけで温できますし、箱タイプのものはそのまま飼育容器として屋外飼育などで活躍します。
形の違う発泡スチロール材を組み合わせたり好みの形に削り出したりすれば、レイアウトに高低差を付けたいときの土台や擬岩のベースに最適です。

アイデア次第でさまざまな場面で活躍するので、家にある発泡スチロールは捨てずにとっておくと良いでしょう。

特に冬場にはなくてはならなアイテムと言っても過言ではない発泡スチロールを、皆さんもぜひ飼育に活用してみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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