メダカの飼い方
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メダカの地震対策!ビオトープ・水槽飼育でできる耐震の対策法8選!

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日本は地域を問わず地震の多い国です。防災に対する意識も高く、家庭でも様々な対策がなされています。
そんな中意外と盲点なのが、メダカを飼育する水槽やビオトープの地震対策です。

一般的に丈夫と言われるメダカですが、地震によって飼育水があふれたり、容器が壊れたりすれば、危険にさらされます。
いざというときを想定して、水槽やビオトープにも地震対策を施し、被害を最小限に押さえましょう。

今回は、ビオトープ・水槽飼育でできるメダカの地震対策8選をご紹介します。
地震の被害を抑えることでメダカの安全につながりますので、ぜひ、ご覧ください。

プロアクアリストたちの意見をもとにビオトープや水槽でできるメダカの地震対策を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

地震に対する備えをしている方は多いですが、メダカを飼育する水槽やビオトープにも地震対策は必要です。
飼育する容器を守る対策や、水があふれてしまったときの対処法など、メダカの命を守る対策を行いましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ビオトープや水槽でできるメダカの地震対策を解説します。

メダカ飼育で気を付けたい地震のアクシデント


メダカの地震対策といっても、どんな被害にあう可能性があるのかを想定しなければ対策はできません。
まずは、メダカ水槽やビオトープが地震にあった際に起こることとして、

  • 飼育水があふれる
  • 容器が損壊する
  • 停電や断水

の3点を解説します。どれもメダカや飼育環境に大きく影響する内容ですので、ご一読ください。

飼育水があふれる

地震によって水槽や容器が上下・左右に揺さぶられると、飼育水があふれてしまうことがあります。水漏れだけでなく、ひどい場合にはメダカが流出してしまう可能性も否定できません。

特に室内飼育の場合は、水漏れによる住居への被害や漏電など大きな危険に発展することもあるため要注意です。

容器が損壊する

大きな揺れで水槽や容器が動くと、壁や周囲のものに当たって損壊するケースがあります。
容器が損壊すると水漏れはもちろん、メダカを含む飼育環境すべてがダメになってしまいます。

容器が固定されていても、周辺にあるものが倒れて当たってしまうことも少なくありません。

停電や断水

地震は大きな揺れだけでなく、その後の停電や断水にも注意が必要です。

室内飼育の場合は、水槽機材に電気を使っていますので、停電すると水質の悪化や酸欠が懸念されるでしょう
特に夏場の水温が高い時期は、水が悪くなるペースが速いため危険です。同時に断水してしまうと水換えもできませんので、水質を改善する手立てがなくなります。

屋外のビオトープで管理している場合には基本的にろ過フィルターを設置しませんので、停電の影響はありませんが、断水には室内飼育と同様の注意が必要です。

ビオトープの耐震対策法:4選


地震による影響は、メダカの飼育環境に直結しますので、日ごろから対策をしておくと安心です。
まずは、屋外飼育のメダカやビオトープでできる地震対策を4つご紹介します。

  • 底が深めの容器で飼育する
  • 発泡スチロールは損壊の心配が少ない!
  • 足し水用の水は汲み置きで管理する
  • 水中にも水草を入れる

どれも簡単な方法ですので、いざいという時のためにぜひ実践してみてください。

底が深めの容器で飼育する

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ビオトープで使用できる容器には様々な形がありますが、地震対策を考えると底の深い容器でメダカを飼育するのがおすすめです。

容器が揺れても水があふれづらくなりますし、多少こぼれてしまっても底が深ければ残りの飼育水を確保することができます。
また、メダカは危険を感じると容器の底まで潜って身を隠すため、底が深い容器であれば地震の揺れでメダカが外に飛び出してしまう心配も減るでしょう。

底が深い容器は水量を確保できますので、飼育水が汚れづらかったり、夏の高水温や冬の凍結を和らげたりなど、普段飼育するうえでのメリットも豊富です。

発泡スチロールは損壊の心配が少ない!

スドー メダカの発泡鉢 大

二つ目の地震対策は、発泡スチロール素材の飼育容器を使用することです。

ビオトープでよく使われている睡蓮鉢は涼し気で見た目にも美しいですが、多くは陶器やガラスでできており、地震の揺れで破損してしまう可能性があります。また、破損してしまったときの被害も大きくなってしまいがちです。

対して発泡スチロール素材の容器は、外見は凝った作りではありませんが、緩衝性が高く多少の揺れには耐えられる丈夫さを備えています。もし破損してしまったとしても、破片で怪我をするようなことはありません

とはいえ、周囲のものが倒れて当たった場合は壊れてしまいますので、付近には重いものを置かないようにしましょう
発泡スチロールの飼育容器は断熱性も高いため、水温が変化しやすい屋外のビオトープ飼育では特におすすめです。

足し水用の水は汲み置きで管理する

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いざという時に備えておきたいのが、足し水です。

地震の揺れで水位が減ってしまったり、水質が変わってしまったりした時、すぐに使えるカルキを抜いた水を用意しておきましょう

災害時は断水してしまうことも考えられるので、常に汲み置きで管理しておくと安心です
汲み置きする水の量は、飼育容器の数や水量に合わせて用意するようにしましょう。屋外で2日ほど汲み置きすればカルキも抜けますので、カルキ抜きの節約にもなります。

水中にも水草を入れる

(水草)グリーンロタラ(水中葉)(無農薬)(10本)

ビオトープでは風情のある浮き草を選んでいる方も多いですが、災害時を考慮すると、水中にも水草を入れておくことをおすすめします
地震の揺れで底砂が舞い上がってしまうのを防ぐためです。水草によって水中に抵抗が生まれて、水の濁りを和らげることができます。

水草の他にも流木や岩といったレイアウト素材も効果的ですが、高く組み上げると倒壊してメダカが下敷きになったり、飼育容器が損壊したりする可能性がありますので控えましょう。

また、水草には水を浄化してくれる性質があるため、もし災害で家を空けなければならず、足し水がままならないときにも、水質の悪化を遅らせる効果が期待できます。


メダカ水槽の耐震対策法:4選


続いては、室内飼育のメダカ水槽の地震対策を4つご紹介します。

  • ガラス蓋やラップをする
  • 水槽マットは必ず敷こう!
  • 電池式のエアレーションを準備しておく
  • 停電になったら餌を控える

室内飼育は屋外飼育よりも水漏れなどの被害が大きくなりがちですので、入念に対策しておきましょう。

ガラス蓋やラップをする

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メダカ水槽には必ず蓋をしましょう
地震で揺れても水がこぼれづらくなりますし、倒れたものやゴミ、破片などが水槽に入るのを防げます。

安定性を重視して、ある程度重量のあるガラス蓋がおすすめですが、応急処置としてラップでも代用できます

蓋は飼育水の蒸発を抑えたり、メダカの飛び出しを防いだりなど、普段の飼育にも効果的です。

水槽マットは必ず敷こう!

90cm水槽用マット 90×45cm 5mm厚

水槽の下に水槽マットを敷くと緩衝材になるだけでなく、滑り止めにもなります。水槽はもちろん、水槽台が傷つくことを防げますので必ず敷くようにしましょう

水槽は水を入れると重くなるので立ち上げ時に敷いておくのが理想ですが、水換えの際に水量をできるだけ減らせば、後からでも敷くことができます。
大きな地震に備えて万全を期すのであれば、水槽台の下にも耐震マットを敷いたり、ストッパーで固定したりするとより安全です。

電池式のエアレーションを準備しておく

ニッソー 乾電池式 エアーポンプ B-1

停電時に備えて電池式の機材を用意しておくのも有効です。

電池式のエアーポンプは、ろ過フィルターが止まってしまったときに、最低限のエアレーションを確保することができます。エアレーションだけでも水質の悪化を遅らせることができますし、水温が高い時期の酸欠対策にも効果的です

メダカは水質の変化や酸欠に強い魚ですので、電池式のエアレーポンプがあれば長期的な停電にも耐えられます。

停電になったら餌を控える

もし地震などの被害で長期的な停電が予想されるときは、メダカの餌やりは控えてください

ろ過フィルターが止まった状態で、餌の食べ残しやフンが増えると水質の悪化が加速してしまいます。健康な成魚のメダカならば1週間程度は餌がなくても生きられますので、問題ありません。

ただし稚魚や成長期の幼魚は、餌が無いと餓死や成長不良につながる可能性がありますので、この限りではありません。
食べ残しが出ないよう適量を守る、食べ残しがあったらすぐにスポイトですくい取るなどして、水質の悪化にも気を配りながら、餌を与えるようにしてください

まとめ:メダカの地震対策!ビオトープ・水槽飼育でできる耐震の対策法8選!


今回は、メダカを飼育するビオトープや水槽でできる地震対策を8つご紹介しました。

地震の大きな揺れは、水が溢れたり容器が損壊したりするなど、メダカ水槽にも大きな影響を与えます。屋内での水漏れは、住居にまで深刻な被害をもたらすことも少なくありませんので、日ごろからしっかり対策を行いましょう。

屋外のビオトープで飼育している場合は、底が深い容器や発泡スチロール容器を使うことで、水があふれたり、容器が壊れたりするのを防ぎやすくなります。室内飼育であれば、蓋や水槽マットを敷く方法がおすすめです。

緊急時には、水槽にまで気を配る余裕がないことも十分に考えられます。常日頃からメダカを守る対策をしておきましょう。

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執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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