
アクアリウムの緊急対策マニュアル!故障・地震・停電が起きたときの対処法
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「水槽用ヒーターが故障して水温が急変していた」
「突然の地震で水槽がダメージを受けてしまった」
など、水槽を管理していると予期せぬトラブルに見舞われることがあります。
すぐに解決できる異変であればそこまで問題にはならないかもしれませんが、大きな地震やいつ復旧するかわからない停電などが原因で起こるトラブルは、魚の命に直結するため、問題に合わせて正しく対処することが大切です。
また、水槽用ヒーターやろ過フィルターといった水槽の命ともいえる機材が故障した場合も、水質の悪化や水温の急変を引き起こす可能性が高いので、早急な対応が必要となります。
ここでは、アクアリウムで発生するトラブルの中でも特に危険な機材トラブル、地震、停電時の対処法を、項目ごとにご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに故障・地震・停電時の緊急対策マニュアルを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムで起こるトラブルの中でも特に大きな問題に発展しやすいのが、機材の故障と地震や停電にまつわるトラブルです。
緊急事態で慌ててしまうことも多いですが、事前に対応を知っておくことで水槽へのダメージを軽減できます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、故障・地震・停電時の緊急対策マニュアルを解説します。
災害や機材トラブルが起きたら冷静に対応しよう
水槽管理に慣れているベテランのアクアリストでも、災害にまつわるトラブルや突然の機材の故障には慌ててしまいます。
慣れていないと何をしたらよいのか、どこから手を付けたらよいのかわからなくて思考が停止してしまうかもしれません。
しかし、生ものである水槽はトラブルが起こったその瞬間からどんどん状態が変化していくもの。飼育者がうろたえているうちに深刻な事態へと進行してしまう可能性もあるため、落ち着いて一つ一つに対処していきましょう。
また、このような緊急事態に慌ててしまわないためには、日頃から災害への意識を高めて、トラブルを防ぐ・減らす対策をしておくこと、いざという時の対処法を学んでおくことが重要です。
水槽機材が故障した時の対処法
まず初めにご紹介するのは、水槽機材が故障した時の対処法です。
水槽機材は基本的に消耗品で、どんなに大切に扱っていてもいつかは壊れてしまいます。
この時、故障したことに気づかず放置してしまったり対応が遅れてしまったりすると水槽全体が調子を崩してしまうため、壊れたことに気づいたらすぐに生き物の安全を確保したうえで、交換などの対処を行ってください。
水槽用ヒーターが故障した
水槽用ヒーターは水槽用機材の中でも特に故障が多く、早いと1年程度で買い替えが必要になります。
予兆なくある日突然故障してしまうことも多いので、交換用に1台ストックしておくと安心でしょう。
大型水槽の場合は、故障や水温差に配慮して水槽用ヒーターを2台設置するのも良い方法です。
最近はこのような需要を受けて、2台分が1つまとまった機種も発売されており、以前よりも故障に強い製品が増えてきています。
交換用ヒーターのストックがないときは、代替機を購入するまでの間、エアコンで室温を暖かくしたり発泡スチロールなどで水槽を囲って保温をしたりして、水温の急変を防いでください。
ろ過フィルターや循環ポンプが止まった
ろ過フィルターや循環ポンプは、水槽の心臓部ともいうべき重要な機材です。
停止すると水が淀んで水質の悪化や酸欠を招くため、故障したらすぐに新しいものに交換してください。
代替機を準備するのに1日以上時間がかかるときは、エアレーションを設置して酸欠を予防します。
このとき、ろ過フィルターに仕込んでいたろ材を取り出して水槽内に一緒に入れておけば、付着しているバクテリアを保護することが可能です。
地震が起きたときの対処法
地震の多い日本では、アクアリウムの地震対策も必須。水槽が倒れないように、耐震マットや耐震ストッパーなど利用して水槽を固定しておくと安心です。
また地震が起きたときに、水槽から水が漏れていると漏電や火災などの二次被害を引き起こすことがありますので、冷静に状況を確認して被害を最小限に抑えましょう。
水があふれた
地震に関連した水槽トラブルで一番多いのが、揺れにより水があふれたことによる被害です。
水漏れはただ周辺が水浸しになるだけではなく、電源に水がかかって漏電したり、水位が減って水槽用ヒーターが露出したことで火災が発生したりなど、家全体に関わる被害につながりかねませんので、特に注意してください。
床が水浸しになるほど水があふれてしまったときは、安全のため機材のコンセントを抜き、タオルや雑巾でふき取ります。
海水の場合はフローリングにしみ込んでしまうと厄介なので、べたつきが無くなるまで根気強く掃除を続けましょう。
また、水道が使用できるようならば減った分の飼育水を速やかに補充します。
周辺の掃除が終わり、水槽の水位も元通りになったら、安全を確認してから機材の電源を入れてください。
水槽や水槽台が破損した
揺れで水槽が倒れたり何かにぶつかったりして、破損してしまうことも考えられます。
水槽が割れてしまったときは、生き物をバケツなどに移動して安全を確保しましょう。
ヒビや傷程度ならば今すぐに割れてしまうということはありませんが、そこから水槽の劣化が進んで水漏れなどが起こる可能性がありますので、できるだけ早く水槽を交換することをおすすめします。
また、水槽台が歪んだり破損した場合もそのまま使い続けるのは危険ですので、安全な場所に水槽を移動した後、新しいものと交換してください。
停電が起きたときの対処法
停電が起こるとろ過フィルターや水槽用ヒーター、クーラーなどの水槽管理に関わるあらゆる機材がストップしてしまいます。
数分程度で回復する場合は特に対処する必要はありませんが、長期化するときや復旧時期がわからないようなときは、水質や水温を保つ対策をしてください。
コンセントを抜く
停電になったら、落ち着いて機材の電源を抜いてください。
電源を抜いておけば電気が復旧した時に、一気に電流が流れて機材が壊れるのを予防できます。
ただ、水槽用機材は電源を抜いていても、通電が突然切れたことが原因でそのまま動かなくなってしまう場合があります。
このことからも、水槽用ヒーターやエアーポンプなどの予備をストックしておくと安心でしょう。
長期化するときは水質・水温の変化に注意
停電が長期化しそうなときは、機材故障の時と同様にエアレーションや保温をして水質と水温を維持します。
停電していると通常のエアレーションも使用できないため、災害対策として乾電池式や充電式のエアーポンプを用意しておくと便利です。
水槽の保温は先ほどご紹介した発泡スチロールで囲む方法のほかに、新聞紙やダンボールなどの断熱効果がある素材を水槽に巻き付けるだけでも水温の急変を防げます。
まとめ: アクアリウムの緊急対策マニュアル!故障・地震・停電が起きたときの対処法
アクアリウムの緊急対策マニュアルということで、水槽用機材の故障や地震、停電によっておこるトラブルとその対処法について解説しました。
いつ起こるか予想が付かない機材故障や地震、停電などの災害は、どんなに準備をしていても慌ててしまうもの。
しかし、そんな緊急事態でも知識を付けて準備をしておけば、水槽に関わるトラブルを最小限にとどめることが出来ます。
機材トラブルで多いのは水槽用ヒーターやろ過フィルターの故障です。これらは予備や代わりになる機材を用意して対処してください。
地震が起きた時はまず水漏れの状況を確認します。水がたくさんあふれてしまっているようならば、機材のコンセントを抜いて掃除をしましょう。
停電時には、乾電池式や充電式のエアレーションを設置したうえで、断熱効果のある素材を使って保温をします。
緊急時の対処には事前の準備が必須です。日ごろから水槽の災害対策を進めてトラブルに備えましょう。
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