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ビオトープとは、生命のBio(ビオ)と場所のTope(トープ)を組み合わせた造語です。発祥はドイツで、「生物の生息する場所」という意味を持つビオトープ。
簡単な設備で玄関やベランダなどのちょっとしたスペースで、身近に自然を感じることができることが人気の高まる理由です。さらに、植物だけでなく魚も入れることが、自然の生態系を作る上で大変重要な要素として置かれています。
そして、ビオトープに最も適していると言われている魚こそが、メダカです。
ここでは、はじめてビオトープを作る方がスムーズに作ることができるように、やさしく解説していきます。
目次
ビオトープを置く場所を決めるポイント
ビオトープを置く場所を選ぶ時は、下記2点に該当するところが理想です。
- 直射日光が当たらない場所
- 雨がしのげる場所
それぞれ理由を解説していきます。
直射日光が当たらない場所
直射日光が当たりにくい日陰のある場所に置きましょう。
真夏の日中に直射日光が当たり過ぎると、ビオトープ内の水温が上昇し、生態系に悪影響が出てしまいます。
ただし、夕方や朝時などの涼しい時間帯に日光を当てることは植物の育成上とても良いことです。
ビオトープは、水槽と比較し水量が少ない小さい容器で管理することが多いため、日陰に置くなどして水温管理に気をつけましょう。
雨が当たらない場所
雨が当たりにくい屋根のある場所に置きましょう。
小雨程度なら問題ないのですが、大雨ともなるとビオトープ内の水が溢れて容器内の魚が外に出てしまう恐れがあります。
どうしても、雨の当たる場所しか無い場合は、容器の上にネットを被せるなどして飛び出さない対策をしましょう。
ビオトープの容器を選ぶポイント
ビオトープの容器には、陶器でできている本格的なものから安価なプラスチックのものまで様々です。
ここでは、筆者がおすすめする3つの容器に絞り、それぞれの特徴を解説していきたいとおもいます。
陶器製の睡蓮鉢
ビオトープの代表的な容器で筆者のおすすめは、陶器製の睡蓮鉢です。他の容器と比較しても断然高級感があり、オシャレな容器です。
さらに、ビオトープの管理に最も適しているのも陶器製の睡蓮鉢なのです。
その理由は、鉢を置いた床の熱を通しにくいため温度変化も少ないことが挙げられます。
ただし、デメリットとして重く割れやすいことや、豊富な水量を確保しにくいため多くの生き物を飼育することが難しいという面もあります。
メリット・デメリットも踏まえて、検討してみましょう。
プラスチック製の睡蓮鉢
陶器製の睡蓮鉢と比較し、とにかく軽く安価なことが最大のメリットです。
少し離れて観賞すれば、陶器なのかプラスチックなのかの判断もつかない商品もあります。
それでも、陶器製と間近で比較すればチープな感じは否めません。
高級感ではなく、ビオトープ本来の自然を身近に観賞することを第一優先とする場合はおすすめの商品です。
トロ舟容器
トロ舟容器は元々セメントを混ぜ合わせるものに使用する容器ですが、大きさと頑丈さからビオトープによく使われています。
トロ舟の最大の魅力は、水量が豊富に確保できることです。つまり、多くの生き物を飼育することに向いています。
色々な生き物を飼育してみたい、または増えてきて容器を大きくしたい時におすすめです。
デメリットは、外観がおしゃれでないこと。
そのため、インテリアの一部に使用したい場合は、庭に埋めて使用するか周りに石や流木をボンドで接着するなどアレンジする必要が出てきます。
DIYが得意な人にはおすすめです。
ビオトープに入れる底床を選ぶポイント
ビオトープは大自然の生態系を作ることを目標にするため、底床を敷いていきます。
ここでは、おすすめの底床を解説していきます。
ソイル
アクアリウム用の植物育成に使用される最もメジャーな底床です。
そして、はじめてビオトープをやる方に最もおすすめなのがソイルです。
アクアリウム用だけあって、水中に入れることを念頭に作られているため、水の中でも溶けづらい、水質も安定しやすい、水草の育成のも向いていると、まさに三拍子そろった底床。
デメリットですが、はっきりとしたデメリットは見当たりません。
強いて言うなら、他のおすすめする底床よりややコスパが悪いことくらいしか思い浮かびません。
赤玉土
アクアリウム用で無く園芸用の赤玉土です。
赤玉土最大の特徴は、水性植物の育成に大変向いている点です。園芸用だけあり、植物育成に優れているため青々と茂る美しいビオトープを作ることが可能です。
しかし、赤玉土はデメリットも多いです。
一つ目のデメリットは水質が酸性よりに傾いてしまう点です。あまりに酸性に傾くとメダカの飼育に支障をきたしてしまいます。そのため、赤玉土を使用する際はPHをチェックし酸性よりになってきたら水換えをするか、カキ殻を入れてPHをアルカリ性に持って行くなど対策が必要です。
二つ目は、素材の性質上崩れやすいことです。そのため、選ぶ際は硬質のものにしましょう。
管理に手間はかかりますが、とにかく本格的なビオトープを作りたいという方にはおすすめです。
大磯砂
昔からある最もメジャーなアクアリウム用の底床です。
金魚やメダカなど飼育することにも向いており、和風のイメージを演出することができます。
大磯砂の大きな特徴は、安価で繰り返し使用できることです。
デメリットとして、ソイルや赤玉土と比較し植物の育成にやや不向きです。しかし、全く育成ができないというわけでもありません。
マツモやホテイソウなどの浮草を中心に、水草は少しだけ楽しめれば良いという方にはおすすめです。
ビオトープに使う植物を選ぶポイント
ビオトープに使う植物は水生植物が主となります。
ここでは、ビオトープに使用する一般的な種類をいくつかご紹介いたします。
代表的な浮草
ホテイソウ(ホテイアオイ)
最も入手しやすく飼育管理も簡単なのが、ホテイアオイ、またはホテイ草という名前で販売されている浮草です。
状態が良ければどんどん増えていき生命力が強くおすすめです。
また、直射日光を遮る働きもあるため水温の上昇対策にもなります。
フィランサス
こちらもビオトープでは代表的な浮草です。
少し赤い葉も混じることがあり、非常に美しい種類です。
緑一色の色合いを避けたいときにアクセントとしておすすめの浮草です。
サルビニア
緑の葉が細かく、少しカールした葉が特徴です。魚の産卵床としても期待できるところもおすすめです。
姫睡蓮
睡蓮鉢を使用したビオトープには是非入れたい植物です。
スイレンの魅力は、何と言っても美しい花です。そして、スイレンの花はビオトープの状態が良くなければなかなか咲きません。
そんなやや難しいところも、スイレンの魅力です。
是非、こまめに管理し美しいスイレンを咲かせてみてはいかがでしょうか。
湿性~抽水植物
ミズトクサ
ミズトクサは、美しく本格的なビオトープと演出させることができる最高の水性植物だと感じています。
ビオトープを作成するとき私は必ず使用しますし、美しいと感じるビオトープには使用されているケースが多いです。
飼育管理も簡単ですので、おすすめです。
ただし、竹のような風貌なため、洋風なビオトープを作る場合はあまり向かないです。
ビオトープに入れるメダカの品種を選ぶポイント
最近では色々な模様のメダカがいますが、ビオトープに入れるメダカはどれを選んでいただいても構いません。
しかし、数多く品種もいるため、迷いがちです。
そこで、私がおすすめする種類をいくつかご紹介いたします。
ヒメダカ
最もメジャーなメダカです。
薄い黄色がかった色合いをしているため、水中が暗くなりやすいビオトープに非常に向いています。
コスパも良いため、メダカの種類にこだわりがなければおすすめです。
黒メダカ
日本における「本物のメダカ」と言ってもよい原種のメダカです。日本の野生では数が減って来ていて、今では大変貴重な種類です。
黒メダカの最大の特徴は、その希少さです。
本物志向の本格的なビオトープを作るベテランの方は、黒メダカ一択かもしれません。
白メダカ
純白に光るその姿から熱帯魚と見間違えるほど美しいメダカです。
白い体色はビオトープのなかでも非常に映える、観賞性の高い品種です。
丈夫ですので、これからビオトープを始める方で、魚をメインとして楽しみたい方には非常におすすめと言えます。
まとめ: ビオトープを作ってメダカを飼ってみよう
はじめてビオトープを作りたい方向けに解説させていただきました。
解説した内容を順番に実践していただくと、ビオトープを作ることができます。
- 容器を置く
- 底床を入れる(厚み5センチ程度)
- カルキを抜いた水を入れる
- 植物をレイアウトする
- メダカを入れる
ビオトープはちょっとした場所で自然の生態系を感じることができる最高のインテリアアイテムだとおもいます。慣れてきたら、アクアリウム用の流木や石などもレイアウトしてみると面白いです。
また、夏の時期は風鈴の音色のような涼しげな雰囲気も味わえることも魅力の一つです。
最後に、ビオトープとメダカについての組み合わせについてお伝えいたします。
メダカを入れる理由は、観賞面としても魅力もありますが植物に付いてくるボウフラなどの小虫を食べる役割を目的としています。
せっかく綺麗なビオトープを作っても、ボウフラがたくさん発生しまっては大変です。
大量発生してから入れても完全に除去することは難しい場合もありますので、予防としてはじめから入れて置く事をおすすめします。
それでは、楽しいビオトープライフをお過ごしください。
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