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水槽のなかでゆらめくイソギンチャクは、神秘的かつ美しいものです。
イソギンチャクは飼育の敷居がやや高い生き物ですが育てやすい種類もいますので、適切な環境を整えればイソギンチャクを飼育することができます。
カクレクマノミと共生している姿が印象的な生き物ですが、実は移動するなどその生態はユニークです。
こちらのコラムでは、初心者の方でもわかりやすいイソギンチャクの飼育方法、種類別の難易度などを紹介します。
目次
イソギンチャクとは
イソギンチャクは水族館などでも見ることができる生物ですが、意外と飼育方法は知られていません。
その理由は、飼育難易度がやや高く導入しにくいことに起因します。
イソギンチャクは柔らかいからだを持った生物で、基本的に円筒形をしています。
見た目に反して移動する能力を持つなどユニークな生き物です。
基本的には、自分の好む水流の場所に移動します。
飼育開始時などは特に、好みの場所を探して動くことが多く、しばらくすると決まった位置にいつも居るようになります。
上側に口があり、ゆらゆらしている触手を使って餌を捕らえて食べて生きています。イソギンチャクの触手には毒があり、これで小魚などをしびれさせて食べることは有名です。
ですが実は、イソギンチャクはそれ以外に栄養をとる手段を持っています。イソギンチャクの体には「褐虫藻( かっちゅうそう)」と呼ばれるプランクトンのようなものが住み着いています。褐虫藻は光合成をする能力を持っており、イソギンチャクに光合成産物を与え、代わりに住む場所を提供してもらっているのです。このような関係を「共生」と言います。
つまり、イソギンチャクを健康に飼育するためには、光合成可能な光を用意してやることがとても大切です。
そしてサンゴのように水質が良い水槽であることもとても大切な要素です。
イソギンチャク飼育のコツ
必ず用意したいもの
用意するものは、一般的な海水アクアリウム用品の他に、イソギンチャクに対応しているライト(照明器具)です。
イソギンチャクには「サンゴ育成用」の照明を使用して育成します。
サンゴにもイソギンチャクと同じ「褐虫藻」が共生しているため、活性化させる光は似ています。
飼育水はサンゴ同様に高い栄養分が含まれた海水の素を選びます。
海水のpHは8.2程度、比重は1.024~1.025あたりがイソギンチャクの好みです。
比重計やpH測定器などを使用して適切な水質に整えましょう。
イソギンチャクにはどんな餌を?
イソギンチャクは給餌が「絶対に必要」なわけではありません。
給餌をしないで何年も問題なく飼育した例はたくさんあります。今実際に、継続して飼育管理できているものもあります。
ただし、与えられる状況なら与えてあげましょう。
動物性プランクトンが含まれた無脊椎用フードを与えると良いでしょう。
専用フードを与えることで元気に大きくなるだけでなく、色揚がりにも期待できます。
ただし、動物性プランクトンを与えると水質悪化は否めませんので、プロテインスキマーを増設するか、水換え頻度を上げて水質維持をしましょう。
また、水を汚しにくい固形タイプの餌もあります。
水質管理が気になる場合は、こういった餌を活用するのもおすすめです。
おすすめなイソギンチャクの紹介
では、飼育が簡単な順にイソギンチャクを紹介していきます。
ロングテンタクルアネモネ
初心者の方でも気軽に飼育できるイソギンチャクに「ロングテンタクルアネモネ」がいます。
特徴は砂の中に根を張るため、水槽の上に登らないところがメリットです。オーバーフローの場合でも、吸い込まれる可能性が低いイソギンチャクの種類です。
ただしカクレクマノミが絡みにくい種類なので、絡ませる可能性を上げるためにカラー物を選ぶと良いです。
サンゴイソギンチャク
イソギンチャクの中では安価なため、単純に飼育したい場合はおすすめです。
こちらもカクレクマノミが絡みにくい種なので、絡ませたい場合はカラー物を選びましょう。
シライトイソギンンチャク
丸みを帯びた形状で、ロングテンタクルアネモネやサンゴイソギンチャクよりカクレクマノミに絡む可能性が高い種類です。
カクレクマノミと共生させたい方におすすめの種類です。
イボハタゴイソギンチャク
別名カーペットイソギンチャクと呼ばれる種類です。
イソギンチャクの中で最も大型になる種類の1つで、カラーバリエーションが非常に豊富です。メタリックグリーンからレッド、ブルー、パープルとどれも美しいです。
ただし、触手が短いためカクレクマノミが絡まない可能性が高いです。
こちらを選ぶ際は、他のクマノミとの共生を楽しむか、色合いを楽しみましょう。
ハタゴイソギンチャク
カクレクマノミとの相性抜群のイソギンチャクで、ワイルド個体のカクレクマノミならまず絡みます。
イボハタゴ同様カラーバリエーションが非常に豊富で、メタリックグリーンからレッド、ブルー、パープルとあり、触手も長いため非常に美しい種類です。
ただし、飼育がかなりシビアなこと、死んでしまうと水槽が崩壊してしまうほど水質を悪化してしまうため、はじめての方にはややハードルが高いです。
少しでも状態の良い個体を入手するには、沖縄産のイソギンチャクを選ぶと良いでしょう。
まとめ:イソギンチャクを飼育してみませんか?
イソギンチャク飼育のコツ、必要な道具、難易度別のイソギンチャクの種類などをご紹介しました。
カクレクマノミとの共生する姿は本当に和みますし、好みの場所に移動するなどのユニークな生態も楽しいです。
カクレクマノミは、丸みを帯びた種類を特に好みますので、そうした種類を選ぶと共生しやすくなります。
イソギンチャク育成の際は、この記事を参考にしていただけたらと思います。
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