メダカの飼い方
メダカの高級品種とプロが教える見分け方!より良い個体をみつけようのサムネイル画像

メダカの高級品種とプロが教える見分け方!より良い個体をみつけよう

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

メダカは過去には全国の小川などで普通に見られるとても身近な魚で、観賞価値についてはあまり評価されていませんでした。
しかし、都市開発によって野性個体が減少したり、品種改良によって色鮮やかな品種が作出されたりしたことで注目され、現在では、一大ブームが巻き起こるほど人気の観賞魚となっています。

メダカの品種改良は変わらず盛んで、年々新しい品種が増えています。様々な品種が流通し、一昔前では考えられないほどの高値が付く個体も作出されるようになりました。

そこで今回は、高価なメダカの種類や状態の良いメダカの見分け方、ご自身で交配する際のポイントなどをご紹介します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに高価なメダカの種類と見分け方を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

現在一大ブームを巻き起こしているメダカ。中でも高級メダカと呼ばれるメダカ達は、その美しい体色や柄で人々の目を楽しませています。
同じ品種のメダカでも、柄の入り方や健康・育成の状態によって価格が大きく異なることもありますので、より良い個体を見分けられるようになると、奥深いメダカの正解更に楽しむことができるでしょう。

この記事では実務で得た知識を元に、高価なメダカの種類とより良い個体の見分け方を合わせてご紹介します。一歩進んで、自分で繁殖や品種改良にチャレンジするときの親メダカの選び方についても触れていますので、ご興味ある方はぜひ参考にしてみてください。

高価なメダカの種類


まずは、現在主流となっている高級メダカの系統として、以下の5つをご紹介します。

  • 緋メダカ系
  • 黒メダカ系
  • 青メダカ系
  • ラメメダカ系
  • 容姿が異なる種類

メダカの品種改良は現在も盛んで、日々新しい品種が作出されています。そのため、分類や品種名の呼称などが販売店によって異なることがありますので、その点に留意してご覧ください。

緋メダカ系

紅白ラメめだか 新系統(赤が濃くなる系統) 稚魚10匹 SS~Sサイズ 沖縄ストア

緋メダカは江戸時代には観賞魚として飼育されていたという記録もあるほど、特に古い歴史を誇る鑑賞用のメダカです。その名の通り黄色や橙色の体色が特徴で、元々は突然変異による体色の変化を、品種改良により固定化したものが現在流通しています。
緋メダカ系で有名な品種が、昨今のメダカブームの火付け役となった『楊貴妃』です。楊貴妃自体は流通が進んだことで大分価格が落ち着いていますが、楊貴妃をさらに改良して錦鯉のような体色となった『三色メダカ』や『紅白メダカ』系は、個体によっては今でもかなりの高値で取引されています。

3色メダカに関してはこちらもご参考にしてください。


赤いメダカでは『紅帝(こうてい)』も人気です。

黒メダカ系

(めだか)オロチメダカ (1ペア)

黒メダカは改良品種のメダカの中でも原種に近いメダカで、もともと色は褐色から灰色をしていましたが、品種改良の結果、完全に黒色になる種類が作出されました。黒メダカ系での代表的な品種に、全身が真っ黒になる『オロチメダカ』があり、現在はかなりの人気を博しており価格も高値で安定しています。

黒メダカに関してはこちらもご参考にしてください。

青メダカ系

【めだか物語】青みゆき(幹之)めだか鉄仮面 10匹セット [生体]

青メダカは原種の突然変異種を固定したもので、黄色の色素をほとんど持ちません。そのため、体色が青色から銀色に見えるのが大きな特徴で、代表的な品種に『幹之(みゆき)メダカ』があります。

同品種は全身に及ぶ美しい輝きで見る人々を惹きつけてやまない魅力があります。楊貴妃と並ぶ人気種であるのと同時に、メダカブームの原動力となった品種です。

青メダカに関してはこちらもご参考にしてください。



ラメメダカ系

●【メダカファーム泉】めだか サファイア 2匹 1ペア セット 若魚●

ラメメダカはその名の通り、鱗の中にひときわ輝く鱗が混じるメダカで、現在では全身にラメが入る種類やラメが虹色に輝く品種も作出されています。ラメメダカの起源としては『白ラメ幹之メダカ』が知られており、現在では様々な品種にラメを乗せた個体が流通しています。


容姿が異なる種類

【稚魚】菊水ダルマ系 10匹 /めだか処 利久庵/生体 成魚(稚魚 5mm程度)のメダカ/三色

体色の他にも、容姿に特徴がある品種も高値で取引されています。例としては、目が通常とは異なる品種やヒレが長い品種、魚体が短い品種などが挙げられます。

目に関して言えば、黒目の部分が小さいものや、出目金のように飛び出るほど大きいものが存在し、魚体が短い品種は『ダルマメダカ』と呼ばれ、その愛らしい姿から人気があります。

これらの特徴と前述の体色の要素を併せ持った改良品種も流通しており、それらの個体は総じて高額です。

ダルマメダカに関してはこちらもご参考にしてください。

良いメダカの基本的な見分け方


ここでは、メダカを購入する時の選び方をご紹介します。メダカを購入するのならば、なるべく良い個体を選んで迎えたいものです。元気のない個体を選んでしまうと、輸送中のストレスや自宅に連れ帰った後の環境の変化に耐えられずに体調を崩してしまう事もあります。

そこで全てのメダカに共通する、状態が良い個体と悪い個体の見分け方をご紹介します。

メダカの入手方法に関してはこちらもご参考ください。

状態が良い健康なメダカの特徴

  • 活発に遊泳している
  • ヒレを広げている
  • 全身にハリがあり特に腹部が丸々としている
  • ヒレや体に傷がない

これらを満たすメダカは健康で元気がある証なので、輸送中や環境の変化によるストレスにも耐えられる可能性が高く、ご自宅の水槽に迎えた直後に死亡するリスクを軽減できます。

ただし、観賞魚の中では丈夫な部類のメダカとは言え、環境が急変すると弱ってしまうので、水槽導入時にはしっかりと水合わせを行ってあげてください。

水合わせに関してはこちらもご参考にしてください。

ちなみに、最近ではふるさと納税で、高級なメダカが返礼品になっていることが増えました
納税のついでにお好みの品種を入手できるのは、とてもお得です。

避けた方が良い状態が悪いメダカの特徴

  • 底の方でじっとしている
  • ヒレをたたんでしまっている
  • 体にハリがなくやせ細っている印象を受けるもの
  • 体に白色の斑点や綿のようなものが付着している
  • ヒレや体に傷がある

これらの特徴が見られる個体は、健康に問題を抱えている可能性が高いので避けた方が無難です。最悪の場合はご自宅の水槽に病気を持ち込んでしまい、飼育していたメダカたちに感染が広がる恐れがあります。

特に、魚体に白点や綿のようなものが見られる個体がいた場合は、キープされている容器全体に病気の感染が広がっている危険性があるので、その容器からはメダカの購入自体を控えた方が良いでしょう。

メダカの不調に関してはこちらもご参考にしてください。

メダカの品種改良に挑戦してみよう!

さて、冒頭でご紹介した高価な種類のメダカですが、あれらは野生のメダカの突然変異種などを固定、交配してブリーダーが一から創り上げたものです。メダカの繁殖は比較的容易で交配による形態の変化を楽しむ愛好家もいます。

ここでは、交配の基本についてご紹介するので、皆さんも理想のメダカの作出に挑戦してみてはいかがでしょうか。

親メダカの選び方

基本的な選び方は良いメダカの基本的な見分け方と変わりませんが、交配によってより良い個体を生み出そうとするのならば、ご自身が狙う形質が強く出ている個体を親として選出することが重要です。

例えば、楊貴妃の発色をより赤く強く出したいのであれば、親に赤味が強く発色の良い個体を選んだ方が確実です。ヒレを長くしたいのに親メダカにロングフィンタイプの個体を選ばなければ、いつまで経ってもヒレが長い個体は得られないことでしょう。

一応、突然変異で産まれる可能性もゼロではありませんが、偶然に任せてしまうにはあまりにも分が悪い賭けですので、最初から作出したい形質を持った親メダカを選んで確率を挙げていきましょう

こちらの記事では金魚を例に遺伝で引きつかれる形態について解説していますので、ご参考にしてください。

品種改良について

ご自身が望んだ形質を持った親同士を交配すれば、すぐに目的のメダカを得られるかと問われれば、ほとんどの場合そうはなりません

なぜなら、詳しくはメンデルの法則を調べていただきたいのですが、遺伝的な形質には発現しやすい顕性の形質と、発現しにくい潜性の形質があるからです。ご自身が望む形質が顕性であれば、第一世代で得られる可能性もありますが、潜性であった場合は通常、第一世代では得られません

そのため、品種改良を行う際は望んだ形質の遺伝子を持った第一世代同士をさらに交配し、第二世代以降にその形質が発現することを狙う手法が一般的です。

このように、品種改良には二世代以上の世代交代が必要なことも多いので、長い目で見て取り組む姿勢が重要となります。

メダカの改良品種に関してはこちらもご参考にしてください。

まとめ:メダカの高級品種とプロが教える見分け方!より良い個体をみつけよう

今回は、高級メダカの種類や良いメダカの見分け方についてご紹介しました。

身近な魚というイメージの強いメダカですが、メダカの中には高級メダカと呼ばれる、色鮮やかな美しい品種のメダカが存在します。
これらは現在も盛んにおこなわれている品種改良を経て生まれたメダカで、その飼育ならびに繁殖のしやすさから、一躍人気の観賞魚に躍り出ました。

メダカの購入を考える際は、一匹一匹の状態をよく観察し、元気で体にハリのある健康な個体を選ぶようにしましょう。
また、メダカの繁殖は比較的容易なので、飼育に慣れてきたらご自分で交配して、理想のメダカの作出に挑戦してみてはいかがでしょうか。

コメントする

コメント時の注意事前にご確認ください
  • 商品・製品に関するご質問はメーカーや販売店にお問い合わせください。
  • アクアリウムの管理、熱帯魚に関するお電話でのご質問は承っておりません。
  • 魚の病気・トラブルに関するご質問は、飼育環境ごとに対策が異なるため、正確にお答えすることはできません。
  • 1つのご相談内容につき、1回のご返信とさせていただきます。
  • コメントへの回答はお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
  • 返信はコメントをご投稿いただいたページ上でさせていただきます。

執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

facebook Twitter instagram youtube tropica

お問い合わせ

サービスのお問い合わせ・見積依頼

水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス 水槽リニューアルサービス水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。