
水槽用クーラーのZTKとは!ゼンスイ・TECO社コラボ機種のメリットを取材
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水槽用クーラーのパイオニアとしてお馴染みの、ゼンスイ株式会社。
定番のZCシリーズだけでなく、ZRCシリーズなどの大型機種まで豊富にラインナップしています。
そのなかでも『ZTK』はTECO社とのコラボシリーズで、水槽用ヒーターを内蔵しているなどZCとはまた違ったサポート性のある機種です。
今回は、水槽用クーラー『ZTKシリーズ』の特長や魅力、開発のきっかけなどを詳しくゼンスイに取材しました。
著者が感じた、ZTKを買うメリットやZCシリーズとの違いも解説します。
目次
ゼンスイの水槽用クーラー・ZTKシリーズとは!買うメリットとZCシリーズとの違い
ZTKシリーズは、イタリアの機材メーカーであるTECO社とゼンスイ株式会社が作り上げた水槽用クーラーです。
取り外し可能でメンテナンス性が高い「マグネットフィルター」などの機能性や、スタイリッシュな本体デザインから独特のかっこよさがあります。
250〜2000Lの水量に適応できる機種が展開されており、高品質なコンプレッサーとチタン同軸熱交換器を使用した構造で、パワフルな冷却が可能です。
ZTKのメリットやZCとの違い、開発の背景などをご紹介します。
ZTKを買うメリット!ZCとの違い・著者が感じた魅力
ZCやZR、TEGARU、KAKErUなど、数多くの水槽用クーラー機種を製造しているゼンスイ。
そのなかでも、水槽用クーラーと言えばZCシリーズが定番機種で、かつ圧倒的な人気を誇っています。
では、ZTKシリーズをあえて選ぶメリットとは、どんなことなのでしょうか。
対応水量がやや多めではありますが、似たパワーの機種であるZCと比べるとZTKシリーズは価格が少々高めです。
- ZC‐500α(対応水量450L):約125000円~
- ZTK500(対応水量500L):約170000円~
著者としては、通常のアクアリウムでは「ZCがベスト」だと考えます。
ただし、水槽台の種類や設置場所・向きによっては「ZTKのほうがおすすめできる」という感覚です。
ZTKは排気口が上部についており可動するのですが、著者的にはこの点が最も突出したポイントだと感じます。
このフレキシブルな排気口については後ほど詳しくご紹介しますが、使い勝手の良さが際立つ機能です。
ZCシリーズは、前面から吸気して背面から排気します。つまり、排熱を考慮するとZCシリーズは置ける方向が限られているのです。
しかし、排気口が可動するZTKなら、比較的大型の機種でも水槽台内部に設置しやすいでしょう。
水槽台内に水槽用クーラーを収納できれば、このように観賞性がアップします。
また、モデルによりますが水槽用ヒーターを内蔵しているのもユニークなポイント。
ゼンスイのご担当者様は、次のようにご紹介くださいました。
これにより、水温が下がる季節にも大きなヒーターを水槽内に設置する必要がなくなり、景観を損ないません。
ヒーターはパーツになっているため、寿命が近づいたら交換できるとのこと。
加温と冷却機能が一体型になった他機種よりも長く使える、と言えるでしょう。
ZTKは「ZCでもいいけど、もう少しプラスの機能が欲しい!」という方には十分メリットがあります。
こだわりのレイアウトにしたい場合には、ヒーター内蔵型は良い選択肢です。
ただし、一番小型のZTK150はヒーターが内臓ではないなど、他のZTKシリーズよりも機能が限定的。「その分大きなメリットがある」と担当の方に伺いました。
『ZTK150』は、クーラーの大敵であるホコリ詰まりに強い構造で、同クラス帯の小型クーラーとしてはトップクラスの性能を持つパワフルな機種です。
ZTK150は、ZC-200αよりも強力な冷却能力を持っています。
機体サイズは同程度ですから、「ZC-200αでは物足りないけれど、設置スペースが限られている」という場合にはおすすめです。
ただし、価格は少し高めなので、予算を越えないように選定するのが良いでしょう。
水槽用クーラー・ZTKシリーズ開発の背景
いろいろと多機能なZTKシリーズ。
開発のきっかけをゼンスイのご担当者様に伺いました。
コラボするにあたり「さらに注目される・使いやすい機能を付けたい・・・」という背景から、パワーアップを行うことに。
改良が加えられたことで、多くのアクアリウムユーザーが使いやすい水槽用クーラーになったと言えるでしょう。
ZTKの特長3つを紹介
ZTKシリーズの特色である3つの特長についても、詳しく伺いました。
これまでTKを愛用していたアクアリストも、違和感なく使用できます。
本体カラーやデザインもブラッシュアップされた本機種。
ここでは、ZTKの機能面の特長について詳しく解説します。
特長1:320Wの水槽用ヒーターを内蔵!
水槽用クーラーは基本的に冷却専用の機材ですから、ZTKはヒーターを内蔵することで、常に一定の水温を維持しやすくなっています。
水槽用ヒーターは、安全性の観点から交換が必要な点がネックですが、優れたサーモスタット機能も併せ持つことで、正確な水温管理がしやすいでしょう。
内蔵ヒーターは、一般的なアクアリウム用ヒーター同様に消耗品です。1年に1度を目安にヒーターを交換しましょう。
なお、320Wの水槽用ヒーターのため、水量が多い場合はもう1台水槽用ヒーターが必要になる場合があります。
320Wは約150Lまでの水量向きのため、それ以上の水量では別の水槽用ヒーターを併用しましょう。
特長2:マグネットフィルターで掃除が楽!
ZTKシリーズの特徴である、「マグネットフィルター」の詳細な仕様をご紹介します。
マグネットフィルターは本体正面からアクセスでき、手前に引くだけで簡単に取り外すことが可能です。
吸気・排気のフィルターは、本体の稼働に影響を与えるため、水槽用クーラーの機能を左右するといっても過言ではないパーツです。
しかし、機能上ホコリがたまりやすいという弱点があります。目詰まりを起こすとパフォーマンスが低下してしまうため、定期的なブラシでの清掃が欠かせません。
その点、ZTKのマグネットフィルターは取り外ししやすく、本体の機能を最適な状態に維持しやすいというわけです。
実際、水槽用クーラーのフィルター掃除には手間がかかります。
3~6か月単位でホコリ取りを行う方が多いですが、設置場所によってはホコリがたまるスピードが速いことも。
メンテナンス性の良さは、ストレスを感じずにアクアリウムを楽しむうえで大切な要素と言えるでしょう。
特長3:排気方向を調整できる!
著者が「特に良いな」と感じた、フレキシブルな排気口についても詳しく伺いました。
この機能を利用すれば、水槽台内に本体を設置しても快適に運用できるでしょう。
TECOエアーシステムとは、上部から排気する独自の構造のこと。
一般的な水槽用クーラーは、前面から吸気して背面から排気します。ZTKは回転可能な上部の排気口を持っており、従来の水槽用クーラーより少しだけ自由な配置が可能となるのです。
これにより、ZTK背面側に濾過槽やポンプなどの他設備も配置できるので、水槽台内をより有効活用しやすくなるというメリットがあります。
また、効率的に排気できるのは、冷却機材としては大きな強みです。水槽台に排気口加工を行うと、その機能の良さが際立つでしょう。
また、本体はホース接続のほかに、別売のTSユニオンソケット(呼び径13㎜)を使用することで、塩ビ配管にも対応しています。
塩ビ管を使用すれば、より強固で安定した運用ができるため、オーバーフロー水槽では頼もしい構造と言えるでしょう。
ZTKは淡水・海水水槽を問わず使用可能なため、採用できるアクアリウムは幅広いでしょう。
ZTKの安全性とメッセージ
構造や機能が複雑なほど、動作上のウィークポイントが増えるもの。
多機能な機材で、特に気になるのが安全性です。
ZTKの安全性についても、担当者様に伺ってみました。
水槽用ヒーター内蔵のため、本体の温度上昇は素早く検知できるように作られているとのこと。
ただし、優れた機能が付いていても、適切な使用方法ではないと故障する確率が上がってしまいます。
ZTKに限らず、ゼンスイクーラーを使用する際には、必ず水が循環していること、フィルターにホコリが詰まっていないことを確認しましょう。
ゼンスイのクーラーは、7~8年ほどの寿命を持つ精密機械です。
水槽用クーラーは安価な機材ではないため、こまめなメンテナンスを行い、長持ちさせるのが良いでしょう。
最後に、ご担当者様からのメッセージです。
万が一故障した際には保証サービスもありますので、ぜひ活用しましょう。
まとめ:水槽用クーラーのZTKとは!ゼンスイ・TECO社コラボ機種のメリットを取材
ゼンスイのZTKシリーズの特長や機能などについてご紹介しました。
水槽台内に設置しやすく、ヒーターが内蔵されているなど、アクアリウムをオールインワン化しやすい機種と言えるでしょう。
一見、ZCとの違いが分かりにくいですが、知れば知るほどかゆい所に手が届く機種だとわかります。
また、細かなニーズを満たすオプション性も魅力です。
水槽用クーラーの機種で悩んだら、ZTKシリーズも候補に入れて選定してみてください。
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