

メダカと浮草!メダカと相性がいい理由とおすすめ浮草5選・注意点
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丈夫で水温の変化に強いメダカは、日光を好む性質から屋外ビオトープでの飼育も楽しめる魚です。
メダカと植物が織りなす小さな自然の風景は、視界に入るだけでほっと一息付ける絶好の癒しスポットになるでしょう。
そんなメダカの泳ぐビオトープには水草や水生植物が必須。中でも積極的に取り入れていきたいのが浮き草です。
水面に浮かぶ浮草は、見た目のアクセントになるだけでなく、実はメダカの健康や繁殖にも役立つ機能を備えています。
浮き草を上手に取り入れることで、より健康的なメダカの育成が可能です。
この記事ではメダカと浮草の相性が良い理由や、初心者の方でも育てやすいおすすめの浮草5種類、そして導入時の注意点までを詳しく解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカにおすすめの浮き草5選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ビオトープで定番の浮き草は鑑賞性を高めるのはもちろん、メダカの産卵床や隠れ家になったり、日よけになったりとメダカの飼育に役立つ様々な効果を持ち合わせた万能アイテムです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカにおすすめの浮き草5選を解説します。
メダカと浮草の相性がいい理由
メダカの泳ぐビオトープでは、ホテイアオイやアマゾンフロッグピットといった様々な浮き草を取り入れているのを目にすることがあります。
これは、浮き草が見た目の癒やし効果や単なるレイアウト素材としてだけでなく、メダカの飼育に多くのメリットをもたらしてくれる優秀なアイテムだからです。
ここではメダカと浮草の相性がいい理由をご紹介します。
メダカの隠れ場所になる
浮草の葉や根は、メダカたちが身を隠すのに最適です。
仲間同士でケンカをしたときの一時的な避難場所になったり、屋外飼育の天敵となる鳥や猫から身を守る場所になったりなど、メダカが危険を感じたときに逃げ込むことができるシェルターのような役割を果たしてくれるでしょう。
稚魚と成魚を一緒に飼育している水槽では、浮草を入れておくことで卵や稚魚の生存率がかなり高くなります。
また、水面を程よく覆ってくれることから直射日光を和らげる効果が高く、夏場の過剰な日差しによる水温上昇や日焼けのリスクを抑えられるのも利点です。
メダカの産卵床になる
浮草の細く伸びた根や葉は、上手く卵を絡めとってくれることから産卵床としても機能します。
産卵床は各メーカーから様々なタイプが販売されていますが、自然を大切にするビオトープでは、あえて人工的なものを使わずに浮草を産卵床にするスタイルが人気です。
水流が穏やかな水槽やビオトープに最適
浮草は基本的に流れの少ない、穏やかな環境を好む植物です。メダカも同様に強い水流を苦手とするため、生息環境の面でも浮草と非常に相性が良いでしょう。
また、浮草の育成には強い照明が必要ですが、ビオトープならば太陽光を十分に当てることができるので、光量が不足する心配もありません。
太陽光を存分に浴びて成長する浮き草が水面にあることで、水温上昇を防げるといった効果もあるので、メダカを飼育するビオトープでは非常に利用価値が高い植物と言えます。
植え付けないのでレイアウトが楽
水面に浮かべておくだけで育成ができる手軽さも、浮き草の魅力です。
底床に植え付ける必要がないため、面倒なレイアウトをしなくて済みますし、誰でも気軽に導入できます。
メダカ飼育で使用する飼育容器は開口部が広くて水面を広々使用できるので、特に浮き草を育成しやすいでしょう。
メダカにおすすめの浮草5選
ここからは、メダカ水槽に取り入れやすいおすすめの浮草を5つご紹介します。
今回ご紹介するのは、どれも初心者の方でも育てやすいものばかりです。
それぞれ特徴がありますので、ぜひ気に入った種類を見つけてみてください。
ホテイアオイ
ホテイアオイは濃い緑色の葉とプクッと膨らんだ根本が特徴の、メダカ飼育では定番の浮草です。
根が細かく長いので、産卵床として重宝します。
子株を切り離すことで容易に数を増やすことができ、環境がいいと爆発的に増えていきますが、意外と繊細でちょっとした変化で枯れてしまうことがある点には注意してください。
枯れた部分は小まめにトリミングして状態を維持しましょう。
また、寒さに弱く冬越しが難しいため、毎年春~秋にかけてのワンシーズンで楽しむ浮草という位置づけです。
マツモ
一般的には水草と認識されることが多いマツモも、実は根を持たない浮き草の仲間。ただ水面に浮かべておくだけでも育成ができます。
成長が早く水質浄化能力が高めなので、ろ過フィルターを使用していないメダカ水槽の水質維持におすすめです。
基本的には丈夫な種類ですが、光量が不足すると葉が枯れることがあります。
ビオトープであれば問題ありませんが、室内水槽の場合は水槽用のLEDを設置すると安定しやすいでしょう。
産卵床としても優秀で、卵を産み付けられたらマツモごとそのまま別容器に移すだけで隔離ができます。
ミジンコウキクサ
ミジンコウキクサは、一つの大きさが0.3mmほどの極小サイズの浮草で、密集して水面を緑色のじゅうたんのように覆います。
ビオトープでは直射日光を遮る日よけになるほか、成魚のメダカがついばめる天然のおやつとしても人気です。
メインの人工餌と併用して与えることで、不足しがちな栄養素を補うことができます。
一方ミジンコウキクサは繁殖力が非常に強く、環境が合うとあっという間に水面いっぱいに広がってしまうため、取り扱いが少し難しいです。
最初に導入する量を控えめにして、餌拡散防止リングなどを使って区画を分けて育てると繁殖範囲をある程度制御できます。増えすぎた場合は、網ですくってこまめに間引いてください。
また、ろ過フィルターを使用している環境では、吸い込まれたミジンコウキクサが原因でフィルターが目詰まりすることがあるため、導入を控えましょう。
ドワーフフロッグビット
丸くて肉厚な葉が可愛らしいドワーフフロッグビットは、鑑賞性を重視するメダカ水槽に特におすすめです。
おしゃれな容器に1株浮かべるだけでも清涼感のあるインテリアグリーンになります。
根が長いので産卵床としての利用も可能。一株のサイズが小さいので産み付けられた株だけを卵ごと別容器に隔離できます。
暖かい時期は次々と増えるほど繁殖力旺盛ですが、熱帯地方原産のため寒さに弱く、屋外では越冬ができません。容器を移動できるのであれば、冬は室内で管理するのが良いです。
室内では水草用照明を使用しましょう。
オオサンショウモ
ユニークなフリル状の葉が印象的なオオサンショウモは、葉の表面に細かい毛が生えており、水滴をはじく独特の質感が特徴です。
水面に浮かべるだけで立体感が演出できるので、レイアウトのアクセントとして人気があります。
こちらの浮き草も寒さには弱めで、水温が20℃以下になると元気が無くなってくるので冬場は室内で育てましょう。
強い日差しを好むので、室内では必ず照明を用意してください。
浮草レイアウトの注意点
導入のメリットが豊富な浮き草ですが、管理の仕方によっては水槽に悪影響を及ぼすことがあります。
特に注意したいのが増えすぎによる弊害です。
多くの浮き草は繁殖力が高く条件が整うと爆発的に増殖します。このとき、水面全体を覆ってしまうほどの数になると、水中に光がが届かなくなって、水草の光合成をやメダカの日光浴を妨げてしまう原因になることも。
水中の様子を確認できず異変に気づきにくくなりますし、メダカが餌を食べづらくなるのも問題です。
特にミジンコウキクサやホテイアオイは増殖スピードが早いため、広めの環境での栽培がおすすめです。
鑑賞性と浮草のメリットのバランスを考えながら、増えすぎた場合は適量まで間引きましょう。
また、枯れた葉や根が水中に沈むと水質の悪化に繋がるため、定期的にトリミングも行ってください。
まとめ:メダカと浮草!メダカと相性がいい理由とおすすめ浮草5選・注意点
メダカと浮草の関係について解説しました。
浮草はメダカ飼育において、隠れ家や産卵床、水質改善といった多彩な役割を果たす頼もしい存在です。
水面に浮かべておくだけで育成が可能なので、光量や維持する上での注意点に気を付ければ、誰でも浮き草を使った美しい水景を作ることができるでしょう。
水面を彩ることができる浮き草は上見で楽しむビオトープはもちろん、水中に延びる根を横から観察できる水槽に入れてもとてもユニークです。
メダカたちがより元気に暮らせる環境を整えるのにも最適な浮き草を、ぜひ導入してみてください。
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