コブヒトデは見た目の可愛さだけでなく、目立った毒を持っていないので安心して飼育できるヒトデです!
ヒトデの仲間は危機を感じたり弱ったりすると『サポニン』という毒が染み出て水槽の生き物たちに大ダメージを与えます。
このサポニンは、カメムシやナメクジなどの害虫から、カラスやハクビシン、イノシシなどの害獣にも効果があり、忌避剤の成分として活用されるほど。
そんな強烈な毒性から水槽で飼育できる種類は限られていて、東京アクアガーデンでもこのコブヒトデと『コブヒトデモドキ』、『アオヒトデ』を採用しています。
ヒトデ類には基本的にエサを与えませんが、水槽内の汚れや藻類を食べてくれるので、お掃除生体としても活躍する生き物です。
見た目も映える、ちょっと変わったお掃除生体が欲しい場合におすすめですよ!そのかわり、貝類を食べてしまうことがあるので混泳はあまりできません。
ところで、このコブヒトデを好んで食べる生き物がいます・・・それは『フリソデエビ』です。
その名の通りに着飾ったようなシルエットのエビですが、ヒトデを専食する特性があり、コブヒトデだけでなくアオヒトデや大きなヒトデも自然の海ではよく食べます。
アクアリウムでは、コブヒトデが最も安価で安全なため餌として選ばれていますが、コストを考えるとなかなかにリッチな飼育と言えますよね。