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水族館やアクアリウムショップでは、魅力的な熱帯魚や生き物をたくさん見かけますよね。
美しさや可愛さから、「自宅でも飼育してみたい!」と思える魚に出会うこともあるでしょう。
しかし、餌を与えにくく、飼育にクセがある熱帯魚や生き物も中にはいます。生き物を飼育するためには、「実際に毎日どんなお世話が必要なのか」を、しっかり考えておくことが大切です。
今回のコラムは、人気があるけれど特殊な餌を必要とし、飼育難易度が高い熱帯魚・生き物8選をご紹介します。
飼育をスタートする前に、コラムで学んでおきましょう。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに餌が特殊な熱帯魚や生き物を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムショップや水族館などで見て一度はあこがれるものの、餌が特殊で飼育難度の高い熱帯魚や生き物たちがいます。
自宅の水槽で飼育するためには、毎日のお世話や餌についても現実的に考えることが重要です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、餌が特殊な熱帯魚や生き物を紹介します。
餌が特殊な熱帯魚・生き物8選
自然界では、さまざまな生き物が色々なものを食べて生きています。
人気があるけれど、餌が特殊な熱帯魚や生き物を8種紹介しますので、アクアリウムの知識を深めるきっかけにしてみてください。
チョウチョウウオ
『チョウチョウウオ』は、鮮やかな黄色と可愛いフォルムが特徴の、水族館でも目にする機会が多い人気の海水魚です。南国の海をイメージさせる配色で、尖った口先や長く伸びるヒレも優雅な印象を与えてくれるでしょう。
暖かい海ではポピュラーな魚ですが、自然下ではサンゴのポリプや海藻を主食としており、水槽内では餌を食べずに衰弱してしまうことがあります。
対策としては、チョウチョウウオは殻付きアサリを好んで食べるため、最初はアサリを与えるのがおすすめです。冷凍の殻付きアサリをストックしておくと、飼育が楽になります。
ただし、栄養面を考えると人工飼料も食べてくれるのがベストです。アサリの近くに人工飼料を落とすなど、工夫しながら少しずつ慣らしていくのが良いでしょう。
ロックシュリンプ
『ロックシュリンプ』は、丸みを帯びたずんぐりした体型とおっとりした動きが人気の、可愛らしい中型エビです。アジア産は約8〜10cm、アフリカ産は約15㎝まで成長しますが、体長に反して大きな食べ物は食べられません。
ロックシュリンプの主食は水中を漂うプランクトンで、胸部に生えている細かい毛を器用に使って捕食します。活餌を与え続けることは難しいため、餌を食べられずにすぐ弱ってしまうことも。
水槽飼育では、わざと餌の食べかすを残しておき、そこに発生したインフゾリアを与えると長期飼育しやすくなります。
餌の問題がクリアできれば、大きな体をしながら小さな餌を食べるというギャップと、可愛らしい動きが見られるでしょう。
ウミウシ
『ウミウシ』は、可愛い見た目と美しい体色から、飼育にあこがれを持つ方が多い生き物です。世界に3000種類、日本でも400種類ほど確認されており、さまざまなカラーバリエーションを持っています。
ただし、人工飼料は一切食べないため、特殊な餌を用意する必要があります。イサザアミを食べるウミウシもいますが、種類によっては食べないなど、飼育するウミウシに合わせた餌の確保がとても大変です。
基本的には、付着物の多いライブロックを導入し、自然に生えてくるカイメンなどを与えます。いずれにしても、ウミウシの海中での生活を熟知していなければ、長期飼育は難しい生き物です。
海水フグ
ハコフグやハリセンボンなどの『海水フグ』は、人懐っこい性質で人工飼料も積極的に食べてくれます。餌の選り好みという観点ではあまり気にする必要がない海水フグですが、歯が伸びるという事実が大きな問題です。
フグに人工飼料やむきアサリなどの柔らかい餌ばかりを与えていると、歯が伸びすぎてしまい、餌が食べられなくなってしまうことがあります。そのため、殻付きアサリなど定期的に固い餌を与えることで、歯が伸び過ぎるのを防ぐのが良いでしょう。
それでも歯が伸び過ぎてしまった場合には、ニッパーなどを用いてカットする「歯切り」が必要です。歯切りの難易度はかなり高いため、飼育のハードルが上がります。
フリソデエビ
『フリソデエビ』は、鮮やかな体色と丸みを帯びたフォルムで、水族館でもとても人気がある華やかなエビです。
ヒトデしか食べないという専食性を持つ海水エビで、飼育下では主にコブヒトデを与えます。そのため、飼育するには7日〜10日間隔で、定期的に生きたヒトデを用意する必要があるのです。
また、ヒトデの死骸は飼育水を激しく汚すため、脚を1本ずつ切り取って与えるなどの工夫も必要になってきます。
費用負担や給餌がきついと感じることもあるため、飼育のハードルが高い生き物と言えるでしょう。
ニシキテグリ(マンダリンフィッシュ)
『ニシキテグリ(マンダリンフィッシュ)』は、さまざまな色が複雑に入り混じった、カラフルでサイケデリックな模様が美しい小型海水魚です。一度見たら忘れられないほどのインパクトがあり、1匹いるだけで水槽への注目度は上がるでしょう。
印象的な見た目のニシキテグリですが、口がすぼんだような形をしているのも特徴です。ただし、口が小さいため、餌を食べられずにいつの間にか弱ってしまうこともあります。
飼育する場合には、目の前にコペポーダやイソメなどを撒くようにして、確実に餌を食べられるような配慮が必要です。
性質は温和なので混泳もできますが、特殊な餌を与える点を考えると、単独飼育か動きのゆったりとした魚との混泳をおすすめします。
クラゲ
フワフワと水中を動く姿が癒し効果抜群の『クラゲ』ですが、一般的な水槽で飼育するのはほぼ不可能な生き物です。
自然下のクラゲは、海中を漂うプランクトンや小さなエビの幼生などを食べています。飼育下では、ブラインシュリンプやクラゲ専用フードを用意して、こまめに与えなければなりません。
クラゲ専用フードを与えれば管理は楽になりますが、シリンジを使うなど給餌方法も根気がいるため、飼育にはかなりの覚悟が必要です。
餌の問題以外にも、水流に巻き込まれたり、壁にぶつかって死んでしまったりすることもあるため、飼育難易度はますます高くなります。
飼育に向いたクラゲもいますが、寿命は数か月〜半年程度と短いものと考えておきましょう。
ピクシーシュリンプ(ホロホロシュリンプ)
『ピクシーシュリンプ(ホロホロシュリンプ)』は、赤みを帯びた透けるような体色が可愛らしい、ハワイの潮だまりに生息する小型エビです。
飼育下では餌を与える必要がない、最も手がかからない生き物と言われています。その秘密は、ピクシーシュリンプの主食が藻類や微生物であり、飼育ボトル内に自然に発生するものを餌として食べてくれるからです。ある意味、究極の省エネ生物と言えるでしょう。
また、水質や水温への適応能力も高いため、飼育自体はとても簡単です。
「餌やりが楽しみ」な方にはあまり向きませんが、手軽に生き物を飼育したい方にはとてもおすすめの小型エビですよ。
まとめ:餌が特殊な熱帯魚・生き物8選!美しいけれど飼育にクセがある魚たち
今回は、餌が特殊だったり、飼育にクセがあったりする熱帯魚や生き物たちを紹介しました。
紹介した中には、ピクシーシュリンプのように飼育しやすい生き物もいますが、ほとんどの魚の飼育には特殊な餌と豊富な知識などが必要です。
安易に飼育をスタートする前に、「どんな餌を食べるのか」「どのような飼育設備が必要なのか」など、しっかり調べるようにしましょう。また、このコラムもぜひ参考にしてください。
東京アクアガーデンでは、ほかにもアクアリウムライフに役立つコラムがたくさんありますので、あわせてご覧くださいね。
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