水槽の掃除用スポンジ・シート7選！水槽用スポンジの有用性とおすすめ製品

アクアリウムにコケはつきもの。どんなに注意深く管理していても、コケが生えてきてしまうのは避けられません。

特に水槽の壁面に生えたコケは、鑑賞性を著しく損なうので見つけたらきっちり掃除をしたいところです。
しかしコケを無理にこすって水槽に傷を付けてしまうと、それはそれで美観を損なうため、傷をつけない掃除道具選びがとても重要となります。

そこで役立つのが水槽用スポンジです。優しい使い心地ながらしっかりコケを落としてくれるので、壁面の掃除にぴったりでしょう。

今回は、水槽用スポンジのおすすめ製品をご紹介します。
水槽のサイズや環境によっても適したものは変わってきますので、選ぶ際の参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽の掃除用スポンジ・シート7選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水槽についたコケや汚れを落とすのに便利なのが、掃除用のスポンジやシートです。
最近はコケ汚れに強い水槽専用のスポンジも販売されていますので、生えているコケや水槽の種類に応じて適切な道具を選びましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽の掃除用スポンジ・シート7選を解説します。

水槽の掃除用スポンジとは

水槽用のスポンジは、主に水槽の壁面についた汚れを落とすために使う掃除道具です。

壁面につく水垢やコケ汚れは頑固でなかなか落ちないので、以前はヘラや食器用スポンジでこすり落とすことが一般的でした。
しかし、この方法だと水槽に傷がついてしまうことがあり、多くのアクアリストの悩みの種となっていたのです。

そこで各メーカーが開発を重ねた結果、最近は洗浄力が高い上に水槽を傷つけにくい、質の良い水槽掃除道具が販売されるようになりました。

この水槽用スポンジが特に力を発揮するのが、ガラスよりも傷つきやすいアクリル水槽の掃除です。
東京アクアガーデンでも、アクリル水槽の掃除にはメラミンスポンジを使っています。
ただ、メラミンスポンジでもこすり方に気を付けないと傷を付けてしまうため、できるだけ水中でこするようにして摩擦を減らすなどの工夫も同時に行いましょう。

ガラス水槽はアクリルよりも丈夫なので、傷よりもどれだけ簡単に水槽を掃除できるかに重点を置いて道具を選ぶのがおすすめです。
できるだけ手を汚さず効率よく清掃できる掃除用スポンジもどんどん登場していますので、チェックしてみると良いでしょう。

上手に活用すれば、水槽掃除の手間や時間を大きく改善できます。

水槽の掃除用スポンジ7選

ここからは、おすすめの水槽用スポンジを7つご紹介します。

水槽用スポンジは各社から様々な製品が販売されており、それぞれ特徴や素材が異なります。
水槽サイズや飼育環境によって向いているものがありますので、ご自宅の水槽に合わせて選んでみてください。

激落ちくん

キッチンや水回りの掃除の定番『激落ちくん』は、水槽のコケ掃除にもおすすめです。
安価で100円ショップなどでも販売されているので、初心者から気軽に使用できます。水槽用の掃除道具をお探しの際は、まずこちらからお試しいただくのも良いでしょう。

激落ちくんを始めとしたメラミンスポンジは、メラミン樹脂という通常のスポンジよりも網目の細かい特殊な素材でできており、こするだけで汚れが網目に絡みついて削り落とすことができます。

洗剤を使わなくても頑固な汚れが落とせるので、生き物のいる水槽でも安心して使用できますが、スポンジが劣化してくると崩れて破片が水中に散ってしまう点には注意してください。
魚が破片を誤飲する危険もありますので、崩れる前に新しいものに交換しましょう。

マツダ 水槽用ビックリスポンジ

メラミンスポンジの破片が出やすいという難点を水槽用に解消したのが、マツダの『水槽用ビックリスポンジ』です。

通常のメラミンスポンジよりも硬く作られていて、ボロッと崩れてしまうことがありません。
コケの除去力も高く、軽くこするだけで頑固なコケ汚れを簡単に落とすことができます。

凹凸面とストレート面があり、コケの硬さに応じて使い分ることも可能、その形から水槽の角にも当てやすく掃除がしやすいです。

水槽専用の質の良いメラミンスポンジをお探しの方には、こちらの製品をおすすめします。

水作 コケクロス

スポンジで掃除をすると、はぎとったコケが水槽内に散ってしまうのがネック。そんなコケの飛び散りを改善したのが、水作の『コケクロス』です。
特殊な繊維がコケを絡めとり、ふき取ったコケが水槽内に散るのを防いでくれます。

また、クロスタイプのコケ取りはスポンジよりも小回りが利くので、小型水槽やスポンジが届かない細かい所の掃除に使いやすいのもポイント。

水槽を傷つけないソフトな使用感なので、アクリル水槽の掃除でも安心です。

こちらの製品にはハーフサイズも販売されているので、用途に合わせて使い分けましょう。

コトブキ工芸 ガラス磨きスポンジ

しっかり汚れを落としたいガラス水槽には、コトブキ工芸の『ガラス磨きスポンジ』がおすすめです。

特殊なガラス研磨剤の粒子を使用しているので、洗剤無しで頑固なコケや汚れを落とせます。
水槽の蓋に付着した水垢を掃除するのにも最適です。

この手の製品は、使用を続けている内に研磨効果が薄れて汚れが落ちなくなっていくものもありますが、こちらの製品は下から新しい研磨材の粒子が出てくるので、長く使用できるのもポイントではないでしょうか。

ただし、研磨力が高い反面、アクリル水槽に使用すると傷がつきますので、ガラス水槽にだけ使用するようにしてください。

コトブキ工芸 セリウムスポンジブラシ

コトブキ工芸の『セリウムスポンジブラシ』は、特殊な研磨材”酸化セリウム”を使用した水槽用スポンジです。
この研磨材は通常のものよりも細かく、頑固なコケや汚れを効果的に取り除けます。

またハンディタイプのため水中に手を入れずに掃除ができるのもポイント。柄の長さは40cmほどなので、60cm水槽程度であれば底付近まで楽に届きます。

従来の柄付は、スポンジまでうまく力が伝わらず底の方のコケを落とすのにコツがいる製品が多かったのですが、こちらのセリウムスポンジブラシは、研磨材の効果で奥までスポンジを入れてもしっかりコケを落とすことができます。

スポンジが劣化したら交換が可能なので、ランニングコストが良いのも良い点です。

GEX アルジー30

小型水槽や通常のコケ落としでは角がフィットしにくい曲げガラス水槽の掃除におすすめなのが、GEXの『アルジー30』です。

先端が柔らかい不織布でできているので、金魚鉢や曲線部分の掃除にも活躍します。
小さくて小回りが利くので、レイアウトの隙間なども掃除がしやすいです。

柄の長さは23cmほどとやや短めですが、その分先までしっかり力を伝えることができます。

ただ、スポンジ部分が交換できない点には注意しましょう。

中型水槽以上では細かい部分を掃除するサブのアイテムとして使用するのがおすすめです。

テトラ　アクアワイパー

テトラの『アクアワイパー』は、魚たちにも安全な薬剤がしみ込んだクリーニングシートです。

ウェットティッシュのようなイメージで、水槽の中はもちろん、水槽の外側や蓋を掃除するときにも役立ちます。
素材が柔らかいので、水槽の素材に関わらず汎用的に使用できますし、スポンジとは違い屑が水槽内に混入しないのも使いやすいです。

ただし、安全性が確認された薬品とはいえ、薬剤に弱いエビ類や魚を飼育している水槽での使用は注意した方が良いでしょう。
気になるときは別のアイテムを使用することをおすすめします。

マグネットクリーナーもおすすめ！

気づいたときにさっと掃除をしたい場合や、高さがあって底までスポンジが届かない大型水槽の掃除には、マグネットクリーナーを使うのも良い方法です。
マグネットクリーナーは、水槽の内側にセットしたスポンジを外側からマグネットで挟んで動かすことができるアイテムで、水中に手を入れずに掃除ができます。

大型水槽ではマグネットクリーナーを使うと、かなり掃除が楽になるでしょう。

マグネットクリーナーで気になるのが汚れの除去力ですが、『FLIPPER』などかなり強力な製品も出てきていて、以前よりも使いやすくなった印象です。
サイズも豊富なので、水槽の大きさに合わせて製品を選んでみてください。

ただし、マグネットクリーナーはガラス水槽専用で、アクリル水槽には使えない点には注意しましょう。

水槽用マグネットについては、こちらのコラムも参考にしてください。

まとめ：水槽の掃除用スポンジ・シート7選！水槽用スポンジの有用性とおすすめ製品

今回は、水槽掃除におすすめのスポンジやクロスをご紹介しました。

水槽にこびり付いたコケや水垢はなかなか取れず、掃除が大変なことも多いです。
しかしだからと言ってメンテナンスを怠ると生体に影響が出ますので、道具を工夫して楽に掃除ができる方法を探してみるのが良いでしょう。

頑固な汚れはヘラなどを使って地道に削ぎ落すのも良いですが、水槽に傷がつく可能性もありますので、コケ取り用の水槽専用スポンジを使用して無理なく落とすのがおすすめです。

スポンジの選び方で掃除の効率が格段にアップすることもありますので、今回ご紹介した中から、ぜひご自宅の水槽にあった水槽用スポンジを選んで掃除してみてください。