レッドファントム・テトラとは!特徴から飼育ポイント、色揚げ方法
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レッドファントム・テトラは、赤く美しい体色と伸びた背ビレ・尻ビレがかわいらしい小型熱帯魚です。
その魅力的な姿から、水草レイアウト水槽での飼育や、他の熱帯魚との混泳が人気です。
また、飼育する環境によっては、赤みをさらに濃くすることも可能で、色揚げを楽しめます。
このコラムでは、レッドファントム・テトラの飼育方法や、環境を整えるポイント、さらには赤色の発色を最大限に引き出す方法について詳しく解説していきます。
目次
プロアクアリストの意見をもとにレッドファントム・テトラについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
レッドファントム・テトラは水草水槽にぴったりな、赤い体色と温和な性質を持つカラシンの仲間です。
最初はうっすら赤みがある程度ですが、飼い込むことで色揚げできます。
ここでは、レッドファントムテトラの色揚げ方法などについてをご紹介します。
レッドファントム・テトラとは
レッドファントム・テトラの基本的な特徴についてご紹介します。
原産地や体長、性格、そして独特の色合いや模様が成長について解説します。
レッドファントムテトラの特徴
レッドファントム・テトラは、南米のコロンビアやベネズエラを流れるオリノコ川水系を原産とする、小型カラシンです。
最大体長は約4~5cm程度で、成魚になってもカージナルテトラより1cmほど大きいぐらいの小型魚で、30cmキューブ水槽などの小型水槽などでも飼育を楽しめます。
幼魚期から成魚期にかけて体色が変化し、成魚になると背ビレの先端が黒くなるのも特徴です。
また、特に赤の発色が強い個体は「レッドファントム・ルブラ」と呼ばれ流通することもあります。
別の魚種、ということはなく赤みの強い個体が「ルブラ」として取り扱われている感じです。
寿命は約3~5年と、小型魚のなかでは比較的長生きな種類でしょう。
性質と向いている飼育環境
レッドファントム・テトラは水槽の上層~中層部分を泳ぐ魚です。
温厚な性格で、他の魚への危害を与えることはありません。
そのため、他種のテトラやラスボラ、底床部で生活するコリドラスなどのお掃除生体と共に混泳させることが可能です。
同種のオス同士ではヒレを広げ合う威嚇行動(フィンスプレッディング)が見られることもありますが、大きなケンカをすることはほぼないでしょう。
飼育環境に関しては、普通の熱帯魚の飼育水槽で問題なく飼育できます。
しかし、弱酸性の軟水環境に整えると美しい赤色の発色を引き出すことができますので、おすすめです。
レッドファントムテトラの飼育ポイント
それでは、レッドファントム・テトラの飼育に大切なポイントを解説します。
水質や水温、餌の量や種類など、健康的な状態で飼育するためのコツについて紹介します。
水質の調整
レッドファントム・テトラの飼育において、水質は弱酸性から中性が適しています。
日本の水道水はほぼ中性なので、pH調整にはあまり神経質になる必要はありません。
しかし、水質調整機能付きのろ材や底床にソイルを使用するなどして、水質を弱酸性に整えると、レッドファントム・テトラの体色は赤みが増します。
また、色揚げ用の餌を与えることや、照明にもこだわることで、より鮮やかな赤色を引き出して楽しむことができるでしょう。
得意な水温
レッドファントム・テトラの適切な水温は22~28℃です。
20℃では温度が低く、活性が下がってしまうため、水槽用ヒーターで25℃以上の水温を保ち、魚が健やかに過ごせる環境を作りましょう。
とはいえ、レッドファントムテトラ自体は水温変化にも強いため、水温は混泳している他の魚種にあわせて調整すると良いです。
レッドファントムテトラの体色を色揚げするには
レッドファントム・テトラの魅力である美しい赤色を最大限に引き出す方法についてご紹介します。
環境を整え、燃え上がるような真紅の発色に染まるレッドファントム・テトラを目指しましょう。
弱酸性傾向でも水質管理はしっかり行おう
水槽内の飼育水は何もしなくても酸性傾向に傾いていきます。
というのも、魚のフンなどの有機的な汚れによって、バクテリアの硝化作用(アンモニア→硝酸塩への変換)が行われるので、硝酸塩=酸性物質が増えると水質は酸性になります。
しかし、これは意図的な水質調整とは異なり、水が汚れている状態です。
そのため、定期的に水質検査を行いつつ、飼育環境の状況を把握して、水換えなどを行いましょう。
ソイルやpHを下げるろ材などは、含まれている養分によって水質を変化させるので安全です。
そして硝酸塩が溜まってくると、コケが生えやすくなります。
水槽用の照明の点灯時間によってはさらに生えやすくなるので、照明時間は最大で8時間程度までに控え管理しましょう。
色揚げ用の餌を与えよう
熱帯魚や観賞魚の体色を鮮やかにするためには、色揚げ用の餌が有効です。
よく、金魚の赤みを強くするためにアスタキサンチンやカロチノイドなどが含まれている餌を与えるのですが、レッドファントム・テトラも同じです。
また、嗜好性の高い冷凍赤虫などの生餌を与えると、活性があがり、体色も良くなることがあります。
冷凍餌は水を汚しやすいので、おやつ程度に与えるのが良いでしょう。
与えすぎると消化不良になってしまったり、肥満になってしまったりすることがあります。
また、たくさん与えれば体色が早く色揚げするというわけではありません。
与えすぎは病気のもとなので、適量を心掛けましょう。
水草を植えよう!
レッドファントム・テトラの赤い体色は、緑の水草のなかで特に映えます。
前景草・中景草・後景草をそろえてレイアウトすると、鑑賞性があがります。
また、ミクロソリウムのような葉の長い『活着水草』とも相性が良く、合間を泳ぐ姿は美しいです。
レッドファントム・テトラと似た種類の熱帯魚たち
レッドファントム・テトラには似ている姿の熱帯魚も存在します。
観賞用として流通しているテトラ(カラシン)のなかでは、比較的ポピュラーな体型なので、「あの魚、似ているなぁ」と思えることもあるでしょう。
ここでは、ハイフェソブリゴン、レッドプリステラなど、レッドファントム・テトラに似てる魚種をご紹介します。
ハイフェソブリコンsp.パンタナル
レッド~クリアブラックの体色が特徴のカラシンで、別名「ファイヤーファントム・テトラ」と呼ばれています。
脂ビレが赤くなるので、レッドファントムテトラとは比較的見分けやすいです。
レッドファントムより、ややミステリアスな印象の熱帯魚です。
ロージーテトラ
レッドファントムテトラより体高があり、黒いスポット模様が無いカラシンです。
メスはよりふっくらとした体型を持ちます。
レッドファントムテトラと同じく弱酸性で体色を色揚げできる魚種で、温和で混泳も簡単です。
レッドプリステラ
レッドプリステラは、レッドファントムテトラと体型が特に似ているカラシンです。
見分け方としては、レッドファントム・テトラより体色が濃くなりません。
淡いオレンジといった印象です。
温和な性格なので、レッドファントム・テトラと同様に混泳水槽で飼育することが可能です。
サーペ・テトラ
レッドファントムテトラに似ているものの、やや丸みのある体型と、鋭角で長い背ビレが特徴のカラシン。
カラシンのなかでは気が強く、サーペ・テトラより体の小さな生き物との混泳には注意が必要です。
体色も赤みが強く、目を惹く熱帯魚です。
まとめ:レッドファントム・テトラとは!特徴から飼育ポイント、色揚げ方法
レッドファントム・テトラは、飼育が容易で混泳もしやすく、水草水槽に向いている魚種です。
飼い込むことで発色がアップするので、長期飼育も楽しめる魚種と言えるでしょう。
水質や水温の調整、餌の管理など、適切な飼育方法などに配慮することで、レッドファントム・テトラは長生きしてくれます。
寿命は約3~5年なので、ぜひ可愛がってあげてください。
また、レッドファントム・テトラ以外にも似た種類の熱帯魚が存在しますので、そうした魚種たちと比較するのも楽しいでしょう。
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