水槽を傷つけない清掃方法!ガラスとアクリルそれぞれのポイントを解説!
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水槽は頑丈ですが、誤った掃除方法で磨くと透明度が損なわれてしまうことがあります。
水槽の壁面には、白い水垢汚れやコケなどの頑固な汚れが付きやすく、力を入れてこすり洗いをしてしまいがちです。
力加減を誤ると、小傷が付く・水槽が曇る・水漏れの原因になるなどのトラブルが起きることがあります。
強くこすらずに汚れを落とすには、スクレーパーやメラミンスポンジなどの便利な掃除グッズを活用しましょう。
今回は水槽壁面掃除の方法やポイント、掃除に最適なアイテムをご紹介を致します。
目次
水槽を傷つけない清掃方法を動画で解説!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
アクリル水槽やガラス水槽を傷つけずにきれいに磨く方法を音声付きで解説します。
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アクアリウムのプロが監修、傷をつけずに水槽壁面を掃除する方法
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
東京アクアガーデンでは、多数の水槽メンテナンスを行っており、水槽を傷つけない掃除方法を研究しています。
水槽の壁面を綺麗に掃除するには、汚れや水槽の材質に合わせて道具を使い分けながら掃除をしていきましょう。
この記事では、アクアリウムのプロが汚れを落とすコツやおすすめの掃除グッズをご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
ガラス水槽を傷つけない掃除方法
水槽にはガラス水槽とアクリル水槽がありますが、水槽の材質によって傷のつきやすが異なるので、材質に合わせた掃除を行う必要があります。
ここでは、まずガラス水槽を傷つけずに綺麗にする方法をご紹介していきましょう。
ガラス水槽はアクリル水槽に比べて丈夫で傷がつきにくく、ガラスの部分であれば多少力を入れてこすっても問題になることは少ないです。
しかし、ガラス同士を接着しているシリコンは傷がつきやすいため、掃除でつけた傷から割れ目が生じて、水漏れにつながる可能性があります。
ガラス水槽を掃除するポイントは
- 接合部(シリコン)に注意して掃除すること
- 掃除道具の材質を選ぶこと
の2つです。詳しくみていきましょう。
接合部(シリコン)に注意!
水槽の壁面を掃除する上で最も注意すべき点はシリコンに傷をつけないことです。
水槽の接合部であるシリコンはガラス水槽の命といっても過言ではない部分です。
水槽の劣化はこのシリコンから始まります。ガラスはかなりの衝撃がないと割れることはありませんが、シリコンは柔らかく傷がつきやすいからです。
シリコンが傷つくとそこから水漏れが生じたり、傷むことで加重が偏って水槽が破損したりします。
また、傷がつくと傷の溝に汚れがたまって目立ってしまうというデメリットもあります。
ですから、シリコンに傷をつけないよう、シリコン周りは慎重にこすり洗いするように心がけてください。
それでもシリコンに傷がついてしまったら、下のリンクの通り補修を行いましょう。とはいえ応急処置にすぎませんので、水槽の水が漏れてしまう前に、新しい水槽を用意する方が安全です。
ポイントは掃除道具の材質
シリコンに傷をつけずに、ガラス水槽の水槽壁面を綺麗にするには、しなりのあるプラスチックやシリコンなど、樹脂製の柔らかい道具で掃除をしましょう。
金属製の掃除道具は強い力で汚れを落とすことができますが、シリコンを傷つけてしまう恐れがあるため、避けたほうが無難です。
また、金属製のものは、しなりが弱いため加えた力がすべて壁面にかかりやすいです。樹脂製のアイテムで掃除を行うことをおすすめします。
ガラス水槽におすすめの掃除グッズ
ガラス自体は傷つきにくいので、ガラス水槽の掃除はアクリル水槽よりも気軽に行えます。
■ガラス磨きスポンジ
コトブキのガラス磨きスポンジは、水槽のガラス面を磨く専用のスポンジで、特殊研磨剤が使用されているので、水だけで頑固なカルシウム汚れを取り除くことができます。
■スクレーパー
落としにくいコケ汚れには、ジェックス コケバスターがおすすめです。先端部分のプラスチックプレートが、ヒゲをそるカミソリの3枚刃のように多層かつ階段状にセットされており、力を入れなくても汚れをかきとることができます。
先端は絶妙な丸みのある形状で、水槽のすみずみまでこすることができ、曲げガラス加工の水槽も掃除がしやすいです。
また、柄の長いロングタイプもあり、お持ちの水槽サイズや用途に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
ただ、熱に弱いので、熱湯を使って掃除をするときには使用を控えましょう。
アクリル水槽を傷つけない掃除方法
続いて、アクリル水槽を傷つけずに掃除するコツをご紹介します。
アクリル水槽は、ガラス水槽よりも繊細で傷がつきやすいので、より優しく丁寧に掃除をするのがポイントです。
アクリル水槽の壁面掃除では、
- スポンジを水中で使うこと
- 砂利やゴミに注意して清掃すること
の2点を意識してみましょう。
スポンジやクリーナーは水中で使おう
コケ取り用具は、水中で使用することでアクリルを傷つける原因になる摩擦を減らせます。
アクリル水槽の掃除では、メラミンスポンジやマイクロファイバークロスなどの柔らかい材質の掃除グッズを使うのが基本です。
コケ落としに便利なスクレーパーも、樹脂製の柔らかいものであれば使うことができます。
柔らかい道具を使用していても、水槽が乾いている状態だと、摩擦によって細かな擦り傷がつき、水槽が白く曇ってしまう事があります。
アクリル水槽を掃除するときには必ず水槽に水を入れて、こすり洗いは水中で行うようにすると、水槽に傷をつけずに綺麗に掃除できますので、ぜひこの方法を実践してみてください。
そして掃除道具には金属や固くとがった部分がないかをよく確認し、力を入れずに優しくこするイメージで掃除をしましょう。
砂利やゴミに注意!
アクリル水槽を掃除するときには、掃除道具に砂利や水槽を傷つけそうな硬いゴミが付着していないかよく確認してから掃除を始めるようにしましょう。
ゴミが付いた掃除道具で壁面をこすって、傷をつけてしまうのを防ぐためです。
ちょっとしたことですが、一度ついてしまった傷は消せないので、慎重に点検を行いましょう。
アクリル水槽におすすめの掃除グッズ
アクリル水槽の掃除グッズは、とにかく柔らかい素材であることが第一です。
■メラミンンスポンジ
まずご紹介するのは水槽掃除の定番グッズ、メラミンスポンジです。上記のタイプは、ハサミで使いやすいサイズにカットして使用することができます。
メラミンスポンジは水槽に傷をつけにくい素材ですが、それでも細かな傷がついてしまう事があります。
使う時には必ず水中でこすり洗いをすることを心がけてください。
それでもうっすら小さな傷がついてしまうことがありますが、そのくらいの傷であれば水槽に水を張ってしまえば気になりません。
もし、目立つような傷をつけてしまったときには、研磨剤を使って磨くことで傷を目立たなくすることができます。
以下のリンクで方法をご紹介していますので、傷にお困りの時にはご一読ください。
■クロスタイプのコケ取り
アクリル水槽のコケ取りには、柔らかいクロスもおすすめです。こちらのコケクロスにはコケを吸着する性質があり、かき出したコケが水槽の水に戻ってしまうことを防ぐことができます。
同じシリーズのコケクロスワイパーをお持ちの場合は、そちらに装着して使用することもできます。
ただし、スポンジよりも力が一点に集中しやすく、過度な力で擦ると小傷の原因になります。
優しく均一な力が加わるように、手を平らにして磨きましょう。
クロスタイプはリーズナブルなお値段なので、汚れたり、砂利がついてとれなくなってしまっても、すぐに取り換えられるところもメリットです。
その反面、壁面が広い大きな水槽の場合コストがかさんでしまうため、小型~中型水槽におすすめの掃除道具です。
まとめ:水槽を傷つけない清掃方法!ガラスとアクリルそれぞれのポイントを解説!
水槽面に傷をつけない掃除方法や、おすすめの掃除グッズをご紹介しました。
水槽の壁面は水槽の材質に合わせたグッズを使用しながら、ポイントを押さえて掃除をすることで傷をつけずに綺麗にすることができます。
ガラス水槽を掃除するときのポイントは、
- シリコンに傷をつけないように注意する
- 樹脂製の柔らかい掃除道具を活用する
の2点。アクリル水槽を掃除するときのポイントは
- 壁面にも傷がつきやすいため、メラミンスポンジや柔らかいクロスを使用する
- こすり洗いは水中で行う
の2点です。
水槽の壁面をピカピカにするのは地道で面倒な作業ですが、美しいアクアリウムを保つためには大切な作業です。ご紹介した掃除道具やコツを参考に、水槽壁面掃除を行ってみてください。
水槽掃除について良くあるご質問
水槽が傷つくとどうなるの?
傷つくと水漏れの原因だけでなく、小傷でかすんで見える・傷にコケが生えてしまうなど観賞性を下げる原因にもなります。
なるべく傷がつかないように、メラミンスポンジなどでやさしく掃除しましょう。
水槽掃除に使用する道具とは?
- メラミンスポンジ
- スクレーパー・ヘラ
- クリーナーホース
- バケツ
- タオル など
水槽を磨く際には、必ず水中でスポンジやヘラを動かしましょう。摩擦が減り、傷がつきにくくなります。水中に舞ったコケなどは、クリーナーホースで吸い出します。
アクリル水槽の掃除で気を付けることとは?
- 何度も強くこすらず、少ない回数でゆっくり掃除する
- ゴミが水槽と掃除道具の間に入らないようにする
アクリルは柔らかいため、たとえメラミンスポンジを使用していても、力強く磨いてしまうと汚れを落とすだけでなく表面の光沢を損なうことがあります。
ガラス水槽の掃除で気を付けることとは?
- シリコン部分を傷つけないように掃除する
- 掃除用具は樹脂製で鋭くないものを選ぶ
ガラス水槽は傷がつきにくいですが、シリコン部分は弱いです。シリコンはガラス板をつなぐ大切な接続部分ですので、傷がついたり弱ると水漏れの原因になります。
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