水槽をキレイにするには!コケ・臭い・水垢・小傷の対策と掃除方法を紹介
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水槽汚れの原因は実は一つではありません。
良くあるコケ汚れや水垢のほかにも、水槽のガラス面についた傷が原因で水槽全体が曇って見えることがあります。
また、水が汚れて濁っていたり嫌な臭いがしていたりする水槽も、汚いイメージを抱かれてしまうでしょう。
このように複数の原因が複雑に絡み合う水槽汚れをきれいにするには、原因をしっかりと特定し一つ一つの汚れに適切に対処していくことが大切です。
掃除の仕方を間違うと余計に汚らしくなってしまうこともあるため、ポイントを押さえながら慎重に掃除を進めましょう。
今回のコラムでは、水槽をキレイにするポイントということで代表的な汚れである、コケ、臭い、水垢、小傷に対する掃除方法をそれぞれご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽のコケ・臭い・水垢・小傷の対策と掃除方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽をきれいに維持したいというのはすべてのアクアリストが思うことですが、現実にはとても難しいものです。
水槽を管理しているとコケや水垢など様々な汚れが付着していくため、原因に合わせた方法でしっかり掃除をしましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽のコケ・臭い・水垢・小傷の対策と掃除方法を解説します。
水槽のコケをきれいにしたい!
一番最初にご紹介するのは、水槽汚れの中でも特に多いコケ汚れに対処する方法です。
コケはどんなに気を付けていても必ず生えてきてしまう水槽の厄介者。特にガラス面に付着すると景観を大きく損ねるため、見つけたら早めに除去しましょう。
掃除用具を揃えよう
コケ汚れは固着してしまうと落とすのが大変です。適当なブラシで力任せにこすり落とそうとすると水槽を傷つけてしまいますので、コケだけを除去できる専用の掃除用具を揃えて対処しましょう。
コケ掃除には、
- メラミンスポンジ
- ヘラ
- コケ用スクレーパー
- マグネットクリーナー
など様々な使い心地のアイテムが多数販売されています。
中でも万能なのがメラミンスポンジです。水槽の素材に関わらず傷をつけずに軽い力でこするだけでコケを落とすことができるため、必ず一つは用意しておきましょう。
コケ用スクレーパーやヘラはガラス面に付着した頑固なコケ汚れを削り取るアイテムです。主にガラス水槽で使用する道具ですが、あるとコケ掃除がかなり楽になります。
マグネットクリーナーは水槽内に設置したスポンジを水槽の外から動かして掃除ができる優れもので、気が付いた時にササっと掃除するのに向いています。
これらのアイテムを用途や管理スタイルに合わせて上手く使い分けると、水槽を美しい状態に保ちやすくなります。
コケが生えるのが正常な水槽
水槽に生えてくるコケは見映えが悪く汚れとして扱われることが多い一方、水槽内の状態を知るバロメーターとして活用することもできます。
水質や環境によって生えてくるコケの種類が変わるため、コケを見ることで目に見えない水の細かな状態を知ることができるのです。
例えば、茶ゴケは水槽を立ち上げた直後で水質が安定していないときは生えてくることが多いですし、緑ゴケは照明や栄養分が豊富な水草が繁茂しやすい環境に発生します。
このようにコケは非常に有益な情報をもたらしてくれる存在でもあるため、コケが生えない環境を目指して躍起にならずに、上手に付き合っていくと管理がかなり楽になるでしょう。
発生しているコケの種類や量を把握し、それに合わせて対策することで飼育する生き物や水草により良い環境を整えることができます。
水槽の臭いをなくしたい!
見た目をきれいにしていても、生臭い嫌な臭いがしていたらせっかくのアクアリウムが台無しになってしまいます。
水槽が臭う原因は目に見えない水の汚れなどがほとんどのため、臭いに異変を感じたら水質や水槽環境の改善に着手しましょう。
水換え頻度を見直そう
水槽の臭いが気になるときは、ます水換えや掃除の頻度を見直しましょう。
臭いの原因の多くは、水中に蓄積した有機物などの汚れであり、水換えが足りておらず水質が悪化していることが考えられます。
また、底砂を敷いている水槽では、砂の間に汚れが溜まると嫌気性菌が増殖して臭いが出ることがありますので、水換えのときにクリーナーポンプを使ってしっかり掃除するのがおすすめです。
臭いが出ている環境は魚たちにとってもあまり良い状態とは言えません。生き物の健康を守るためにも、定期的な水換えや掃除をして水質を維持しましょう。
臭いには必ず原因がある
水槽が臭う時は、必ず何かしらの原因が潜んでいます。
水換えや底砂の掃除をしているにも関わらず臭いがする、水が悪くなってしまうという時は他の原因を探ってみましょう。
例えばろ過フィルターやろ材が汚れているとろ過能力が落ちるばかりか、フィルタ―内部が酸欠になって嫌気性菌が増加し、臭いを放つことがあります。
またコケが繁茂しているとそこから臭いが出ることもありますので、面倒でもコケ掃除は徹底するのが良いです。
あちこち掃除をしても臭いが解消されないときは、飼育数の見直しを行います。
水槽の総水量に対して生き物が多めだと、フンや餌が増えて有機的な汚れが蓄積しやすくなりますので、水槽を分けるなどの対策を検討してください。
水槽の水垢をきれいにしたい!
水槽で地味に気になるのが水垢です。
遠くから見る分にはあまり気になりませんが、近づいて見たときに水垢が付いているとがっかりしてしまうもの。
ガラス面が曇って鑑賞性を下げる原因にもなりますので、しっかり除去しながら水垢を付けない環境作りを行いましょう。
クエン酸などで簡単に除去できる
ガラス面に付着した水垢は、意外と簡単に除去できます。
少しの水垢ならば、水を含ませたメラミンスポンジで軽くこするだけで落とすことが可能。ごしごし力を入れなくても良いので、できらたこの段階で除去してしまうのが一番です。
時間がたって固着してしまった水垢には、クエン酸を活用してみましょう。
クエン酸水をしみ込ませたキッチンペーパーなどを該当部分に貼りつけてパックをし、少し時間を置いた後にふき取ります。
この方法ならば、アルカリ性の水垢が酸性のクエン酸で中和されて、かなり落としやすいです。
ただし、生き物を飼育している水槽では、クエン酸が飼育水に混ざらないよう十分注意してください。
水垢を定期的に掃除することで、明感のある美しい水槽になりますので、放置せずにこまめに除去しましょう。
水はねを防ごう
水垢は水に含まれるミネラルが白く固まったもので、水滴が付着しては乾燥するのを繰り返すうちに、どんどん濃く硬く固着していきます。
そのため、水滴が付いた時点でふき取ったり、まだ薄いうちに掃除をしたりすればそこまで除去に苦労することはありません。
水槽では、特にエアレーションやろ過フィルターの水流で水面を波立たせていると、水が跳ねて水垢ができやすくなるため、該当する場合はこまめにガラス面をふき取りましょう。
また、エアレーションの強さや位置、吐出口の高さなどを調整することで、水はねを減らすことができます。
水槽の小傷を目立たなくしたい!
特にアクリル水槽は、使用を続けていくうちに少しずつ傷がついていきます。
一つ一つは小さな傷でも増えてくると鑑賞の邪魔になって厄介なことも。
傷は汚れのように完全に除去することができませんが、処理次第で目立たないようにできますので、あきらめずに対策をしましょう。
酷い小傷はコンパウンドで磨く
水を張っていない空の状態だと細かな傷が目につく水槽でも、水を入れると光の屈折で気にならなくなることが多いです。そのため、まずは水を張って傷の状態を確認してみしょう。
ただし、傷に汚れやコケが付くと溝に入り込んで目立ってしまうため、傷がついている辺りはこまめに掃除をしてきれいな状態を維持してください。
水を張っても目に入るほどの深い傷は、コンパウンドで磨いて傷を消すのがおすすめです。
アクリル水槽では一般的な方法で、乾いた状態の水槽を専用のキッドを使って磨き上げていきます。一見専門的な作業に思えますが、最近は初心者でも使いやすい説明書付きのキッドが販売されているので、誰でも挑戦可能です。
ガラス水槽にも専用のコンパウンドがありますが、こちらはアクリル水槽に比べると難易度が高めなので、日頃のメンテナンスから傷を防ぐことを心がけましょう。
小さなごみや過度な摩擦に注意
水槽の小傷は掃除で壁面をこすった時が最も付きやすいです。
硬いブラシのようなものでこするのは当然厳禁ですし、柔らかいスポンジを使っていても、スポンジに尖った小石などのゴミが付着しているとそれが原因で水槽に擦り傷がついてしまうことがあります。予期せぬ傷を防ぐため、メンテナンス前には用具の確認をしっかり行いましょう。
壁面をこするときは力を入れずに、ゆっくり優しくコケをはがすようなイメージで作業するのがポイントです。特にアクリル水槽は傷がつきやすいため、頑固な汚れを落とそうと力を入れすぎないようにしましょう。
また、水槽の面をつなぎ合わせるシリコン部分についても強い力を加えないように注意してください。シリコン部分の傷が広がると水漏れの原因になります。
水槽の汚れやトラブルを予防するには
水槽の汚れや悪臭などのトラブルは、水槽の管理の仕方次第である程度予防することができます。
発生している汚れる原因を頭に入れつつ、ポイントを押さえながら再発防止に取り組みましょう。
最適なメンテナンス頻度を知ろう
水の臭いや濁り、極端なコケの繁茂が発生しているときは、水質に何らかの異変が起きていることがほとんど。水質のトラブルを改善するためにも、まずは適切な水換えの頻度を把握して水質の安定を目指しましょう。
水換えの頻度を決める上で一番の指標となるのがpHの値です。
pHが下がり始めたら硝酸塩が蓄積してきている=水が汚れて水換えが必要な状態と判断ができますので、水質検査薬を使いながら水が汚れるペースを掴んでみてください。
最近はTDSメーターなど、飼育水中の不純物量を測定できる機材も人気があります。TDSメーターは水質の悪化を視覚的に把握できるため、より効果的にメンテナンスが可能です。
水換えの頻度は一般的に1~2週間に一回程度と言われますが、水槽の大きさや飼育数によって適切な頻度は変化します。
より適した環境を作るためには、検査結果を元に水換えの頻度を調整するのがベストです。
過密飼育はトラブルのもと
水槽トラブルや汚れを防ぐ上で最も気を付けたいのが、過密飼育です。
一般的に飼育数は、魚の体長1cmに水1Lが目安と言われています。
水槽の水量に対して生体の数が多すぎると、以下のような不具合が頻発するため注意してください。
- 餌や排泄物が増えて水が汚れやすくなる
- 水中が酸欠気味になる
- 酸素が減って硝化バクテリアの働きが弱まる
- ストレスや水質が原因で魚が体調を崩しやすくなる など
上記のような異変が起きている水槽は、当然、悪臭や濁り、コケの大量発生なども起こりやすくなります。
もし、飼育数が多めと感じるときは水槽を分けるか、強力なろ過フィルターを導入することで環境の改善が可能です。
過密飼育を防ぐことは水槽のトラブルの発生を減らすだけでなく、生体がストレスなく快適に過ごす環境を作ることにもつながります。適切な匹数を維持し、バランスの取れた水槽管理を心がけましょう。
まとめ:水槽をキレイにするには!コケ・臭い・水垢・小傷の対策と掃除方法を紹介
コケや水垢、悪臭など水槽汚れの原因とそれぞれの掃除方法を解説しました。
水槽をきれいにするには、汚れの種類を把握して適切な対処をすることが大切です。
水槽壁面に付着したコケや水垢は、メランスポンジやスクレーパーを使って掃除をします。
水槽が臭い時は、水や底砂などに汚れが溜まっている可能性があるため、水換えや底砂掃除をしましょう。
アクリル水槽についた傷は、コンパウンドで磨くと目立たなくなります。
また、いくらメンテナンスをしていても根本を解決しないと汚れはすぐに再発します。水換えの頻度や生体の飼育数などはすべてのトラブルの原因となりえますので、一度見直してみるのがおすすめです。
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