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水槽の掃除道具8選!便利でプロアクアリストおすすめのアイテムをご紹介

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

年間を通してたくさんの水槽の掃除を行うプロのアクアリストは、掃除道具にもこだわりがあります。

30センチ程度の小型水槽から、水族館クラスの超大型水槽と様々な仕様の水槽を迅速にメンテナンスするには、掃除道具を適切に使い分けながら掃除をする必要があるからです。
時には、市販の道具を改造したり、オリジナルの道具を自作したりしながら、使いやすさを第一に取り揃えた道具の数々。

今回は、そんな道具の中から、手に入れやすく扱いやすい水槽掃除道具を厳選して8種類ご紹介します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストによる水槽掃除道具の解説


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンではお客様の水槽から自社の水槽まで様々な大きさ仕様の水槽を管理しており、そのメンテナンス回数は年間で約10,000回にも上ります。
膨大な数の水槽を丁寧かつ迅速に清掃するためには、道具の厳選が欠かせません。

実務経験の中で、試行錯誤を繰り返しつつ選択した水槽掃除道具をご紹介しますので、ご参考になさってください。

水槽掃除道具の選定ポイント


道具のご紹介の前に、まずは水槽掃除道具を選ぶときのポイントを簡単にご紹介しましょう。

水槽掃除道具の選定ポイントは2つ。

  • 扱いやすいサイズであること
  • リーズナブルな価格であること

の2点があげられます。

水槽や飼育機材の大きさに合った道具でなければ、効率が下がってしまいます。また、水槽掃除道具は消耗品ですので、継続購入しやすい価格が1番です。なかなか売っていない製品も向いていません。

これらの観点から水槽掃除道具をご紹介していきます。

道具1:ジラコヘラ:水槽のコケ取り


アクアリウムメーカーからも水槽掃除用のヘラやスクレーパーという商品は発売されていますが、私たちはあえて、大塚刷毛製造のジラコヘラという商品を愛用しています。

ジラコヘラはホームセンターなどの量販店でも手に入れることができるヘラで、そもそもの用途は、左官屋さんが壁紙やシートを貼りつける際に使用する商品です。
INOUE ジラコヘラ 40mm 12104

■ジラコヘラを選ぶ理由

ジラコヘラをあえて選ぶ理由は、以下の4点があげられます。

  1. 色が白いため、水槽にあてた際にコケが目立って発見しやすく、効率よく除去できる
  2. ポリアセタールという素材からできており、水槽を傷つけにくい
  3. 水槽の曲面へしっかり密着しコケを落とすことができる
  4. 水槽面と砂の隙間に差し込みやすく、隙間に付着する汚れを簡単に清掃できる

ジラコヘラは白い色のヘラなので、コケが見つけやすく、効率よくコケ取りするのに最適なアイテムです。握りやすい形状なので、余計な負荷をかけることなく水槽を綺麗にすることができます。

プラスチックよりやや柔らかい、通称デルリンというポリアセタール素材からできているため、水槽を傷つけにくいうえに、プラスチックよりも反発力が強くなり扱いやすいです。

大きさが20~180mmまでありますので、水槽サイズに合わせて大きさを選定するようにしてください。

道具2:メラミンスポンジ:効率良く水槽全体のコケ取りが可能


レック株式会社が1999年に『激落ちくん』という商品を発売してから、水槽掃除にはメラミンスポンジが必需品となりました。

傷つきやすいアクリル水槽でも、擦り傷をつけることなくきれいに掃除できます。軽い力で表面の汚れを落とすことができますので、堅いコケを除去する時間が飛躍的に早くなりました。

安価なうえにホームセンターなどで入手できることから、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。

レック 激落ち ダブルポイポイ ( メラミンスポンジ )

■メラミンスポンジのおすすめ使用方法とデメリット

私たちはいつも、15cm角程度のメラミンスポンジを購入しています。

大きなタイプの場合は、15cm角を5cm角程度にカッターで小分けにして使用してみてください。

小回りが効くようになるうえに、十分な力をメラミンスポンジに伝えることができますので、掃除がしにくい水槽の角も効率よく掃除することが可能となります。

■メラミンスポンジのデメリット

メラミンスポンジは、とても便利な優れものですが、使用方法によってはデメリットが生じることがあります。

  • 使用を続けていくと、細かく砕けていき水槽内に散乱する
  • 散乱したスポンジを魚が誤飲すると死んでしまう原因になる

予防策としては、定期的に新しい物と交換することをおすすめします。

メラミンスポンジは各メーカーから発売されていますが、私たちは他社メーカーと比較してスポンジが砕けづらく耐久性が高い、レック社製の『激落ちくん』を使用しています。

道具3:パイプブラシ:ホース、オーバーフロー管の清掃


パイプブラシは、ホースやパイプの汚れを取るのに特化したブラシですが、私たちは、このブラシを海水魚水槽のオーバーフロー管の掃除に活用しています。

オーバーフロー管は構造上、水の通りを常に良くしておきたいパーツです。手の届かない内側もパイプブラシを使えば簡単に掃除できます。

パイプブラシは消耗品ですので、いつでも取り換えがきくよう100円ショップで販売しているものを使用していますが、こちらも各メーカーから様々なタイプが販売されていますので、水槽サイズなどに合わせて使いやすいものを選んでみてください。

寿工芸 K-63 パイプブラシ

オーバーフローについてはこちらの記事もご覧ください。

道具4:なるほどバケツ:水換えの必需品


私たちが信頼を寄せている水換えバケツが、イノマタ化学株式会社から発売されている『なるほどバケツ』です。

イノマタ化学 なるほどバケツ8L アクアブルー

このバケツの特長は、水の注ぎやすさです。各メーカーのバケツを使用してきましたが、このバケツほど注ぎやすい商品はありません。

水槽に水を注ぐときに水がこぼれてお困りの方は、是非、この『なるほどバケツ』を使用してみてください。劇的に水換えがしやすくなり、水槽掃除のストレスも軽減されます。

ただ、なるほどバケツは8Lですが、大型水槽の場合は10L以上のバケツがおすすめです。運搬の手間や効率を考えて選定しましょう。

道具5:プロホースL:狭い場所の底砂掃除


プロホースは、アクアリウムメーカーの老舗、水作が発売している商品です。

底砂掃除を手軽かつ効率的にできる道具で、主に水草水槽の底砂を清掃する際に使用します。吸いこみ口が細く設計されているため、植栽されている水草と水草の隙間の底砂へ差し込むことができます。
手押しのポンプを押して水を吸い出すときに底砂の汚れやゴミも一緒に吸い出すことが可能で、水換えと底砂掃除が一度にできますので、初心者の方にもおすすめです。

プロホースのサイズは、広い面をパワフルに掃除できて底砂を清潔に保ちやすいことから、Lサイズが使いやすいですが、小型水槽で排水が早すぎると感じるときには、Mサイズが良いでしょう。
水槽サイズに合わせてサイズを選定してください。

水槽の底砂を掃除せず放っておくと、汚れが溜まって魚の病気の原因にもなりますので清潔に保ってあげてください。

水作 プロホースEX(エクストラ) M サイズ


道具6:プロクリーナー:広い範囲の底砂掃除


プロクリーナーは、プロホースよりも広い面積の底砂を掃除するのに向いている道具です。

市販のホース(別売り)の先にペットボトルの様な透明なカップ(プロクリーナー)を装着して使用します。吸引口が広いため、大型水槽の底砂を清掃する場合や、単純に飼育水だけを排水する際に便利です。

水作 プロクリーナー

水を吸い出すには少しコツがあり、カップ(プロクリーナーの吸引口)にあらかじめ水を溜めてから水槽に沈めることで、簡単に排水することができます。

道具7:ピンセット:水草植栽やゴミ取りに活躍


ピンセットは、水草を植栽するうえでの必須用品です。

私たちは、アクアリウムの老舗メーカー、水作のピンセットを使用しております。

水作 ピンセットバサミ 草作 400N

他のメーカーと比較して、水草を掴んだときの安定感に優れるため、底砂の中に埋める際にしっかり植えることができます。

この掴みが弱いと何度も植え直すことになり、手間と時間がかかります。何度も植え付けていると水草も弱ってしまいますので、掴んでもずれにくいピンセットがおすすめです。

道具8:比重計:海水水槽の水換えに・海水魚飼育の命綱


海水魚に必須の海水を作るために欠かせない比重計です。

私たちは、ナプコリミテッド製の比重計を使用しております。

ナプコ シーテスト比重計

商品ケースの説明通り、針に気泡が付着しないよう慎重に水槽内へ沈めることによって、簡単に比重を計測できますので大変便利です。

ただし、半年に一度交換することをおすすめします。長期間に渡り比重を計測していると、針に塩が付着して正しく計測できなくなりますので注意が必要です。

なるべく長期的に使用出来るよう、使用後は水道水で塩分を落してから保管しましょう。

まとめ:水槽の掃除道具8選!便利でプロアクアリストおすすめのアイテムをご紹介


今回は、水槽メンテナンスのプロが使用する便利な水槽掃除道具8選をご紹介しました。

毎日、たくさんの熱帯魚水槽をメンテナンスしている私たちだからこそ、使用する道具は使いやすく、リーズナブルな物を選定しています。
いざというときに補充できない製品ですと、メンテナンスの効率が下がってしまうことからこうしたアイテムを使用しています。

各道具の使用目的をつきつめれば、本当に必要な機能がおのずと見えてきます。メンテナンス道具を準備することも、アクアリウムの楽しみです。

ここでご紹介した道具は一例ですので、水槽の条件・サイズ・レイアウトに沿ったアイテムをぜひ探してみてください。

水槽の掃除道具について良くあるご質問

おすすめの水槽掃除道具を教えてください

  • メラミンスポンジ
  • ジラコヘラ
  • 注ぎ口付きのバケツ
  • ピンセット
  • ホース・配管掃除用ブラシ など

など、小回りのきく道具がおすすめです。コケ取り用スクレーパーは、ほどよい柔らかさのジラコヘラがおすすめです。

水槽掃除道具の選び方とは?

水槽サイズに合っていて、扱いやすい道具であることが大切です。
水槽の観賞部分を掃除するコケ取りは、道具と水槽を構成する板の摩擦を防ぐため、水中で行います。
その際に水を大きく揺らしてしまうと魚たちのストレスになることがありますので、少ない回数で行える扱いやすいものを選びます。

掃除に使うバケツは水量5Lのサイズで良い?

10L以上のサイズがおすすめです。小型水槽であっても10L以上の飼育水が入るものが多く、60cm水槽で約60L以上になります。
そのため、水換えなどにも使用することのあるバケツは、大きいほうが向いています。
ただし15Lのバケツはかなりの重量になるため、無理のないサイズにしましょう。

水槽掃除にあると便利な道具とは?

アクアリウム用のピンセットが1本あると便利です。
水中でもしっかりと対象物をつかめるため、水草の植え替えだけでなく、水槽内のごみ回収にも使えます。
ザルも1つあると、ろ材や砂利の洗浄が楽になるためおすすめです。
水を扱うため、タオルやビニールシートも用意しましょう。

 

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執筆者 木下 裕人

熱帯魚業界歴もうすぐ20年!
海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
アクアリウム専門のYouTubeチャンネル『アクアリウム大学』も配信中!よろしくお願いいたします!

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