アクアリウムコラム

カラフルなコケ取り貝7選!観賞性が高く水槽で飼育できる貝の仲間

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水槽内に発生するコケや汚れを食べてきれいにしてくれる貝類は、大人しく他の生き物に危害を加えるようなことが無いため、様々な水槽のお掃除生体として活躍します。

フネアマ貝や石巻貝など貝達が、コケを探して水槽の底面やガラス面をゆっくり移動する姿はとてもユニーク。さらに最近はカラフルで鑑賞性の高い品種も増えているので、水槽のマスコット的な存在としても人気が高まっています。

今回のコラムでは、アクアリウムショップで購入できるカラフルなコケ取り貝7種に注目して、それぞれの特徴と水槽での飼育方法についてご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとにカラフルなコケ取り貝7選を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

やや地味で縁の下の力持ち的なイメージのある貝類ですが、最近はカラフルでおしゃれな貝殻をもつ品種が多数流通しています。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、カラフルなコケ取り貝7選を解説します。

カラフルなコケ取り貝7選!


さっそくカラフルな貝の仲間を7種類ご紹介します。

今回ご紹介するのは、高いコケ取り能力を持っていてなおかつ見た目も美しい、実用性と鑑賞性を兼ね備えた品種です。
比較的最近出回るようになった種類も多いので、もしかしたらこのコラムで初め見た!という新たな貝に出会えるかもしれません。

アクアリウムでの新ジャンルとも言えるカラフルなコケ取り貝について、詳しく解説します。

シマカノコ貝

(エビ・貝)シマカノコ貝(2匹)

シマカノコ貝は、鮮やかなイエローの殻にくっきりとした縞模様が特徴的なコケ取り貝です。

アクアリウムショップやホームセンターでも販売されているポピュラーな人気種で、コケ取り能力が非常に高く、体長約2〜3cmほどの可愛らしい大きさでありながら、水槽内に発生したコケを広範囲に食べてくれます

水槽がキレイになってコケが減ると餌不足に陥ってしまうことがあるほどの大食漢なので、導入数には注意しましょう。
水槽内のコケが少なくなってきたと感じたら、少量の沈下性フードや茹でた野菜などを与えると、長生きしやすくなります。

もともと汽水域に生息する貝なので純淡水で繁殖することがなく、数をコントロールしやすい点も人気の理由です。

ラビットスネール

(エビ・貝)オレンジラビット・スネール(1匹)

細長く黒い貝殻とオレンジやイエローの体のコントラストが一際目を引くラビットスネールは、インドネシアにあるスラウェシ島原産の巻貝です。

体長は最大で10cm程と存在感のある大きさで、ウサギの耳のような長い二本の触覚と口先を使って、主に底砂付近のコケや餌の食べ残しを食べてくれます。
水槽全体のカバーできるタイプではありませんが、ゆっくりと食事をする姿はとても可愛らしいです。

餌が少ないと痩せやすいため、餌が減ってきたら沈下性フードを少量与えましょう
カワニナなどの巻き貝と同じく卵胎生の貝で、水槽内でも稚貝を生んで繁殖します。

ゴシキカノコ貝

(エビ・貝)ゴシキカノコ貝(1匹)

ゴシキカノコ貝は、殻に入る赤や黄、黒のカラフルな模様がどこかエスニックな雰囲気を感じさせてくれる人気種です。
水槽内でもとても映えるため、シンプルなレイアウト水槽に導入するだけで良いアクセントになります。

コケ取り生体としては、ガラス面や石、流木などの表面に薄っすらと付着するコケを舐めとるのが得意です。
明るめの照明で薄いコケが生えやすい環境だと、長期飼育しやすいでしょう。

一方で、掃除が行き届いたコケが少ない水槽だと餌不足になりやすいため、様子を見ながら沈下性フードを与える必要があります。

ホワイトウィザードスネール

(エビ・貝)ホワイトウィザード・スネール(1匹)

ホワイトウィザードスネールは、東南アジアに広く生息する貝で、白く可愛らしい円錐形の殻が爽やかな印象です。

薄いコケや柔らかい付着物中心に食べるタイプなので、万能なコケ取り生体というよりは水槽の景観作り+ちょっとした掃除役というイメージで飼育すると、管理しやすいでしょう。

白い殻は、水質が不安定だと汚れや荒れが目立って観賞性が損なわれてしまうため、定期的に水換えを行い、エアーレーションをして溶存酸素量を増やしてあげてください

また、すべての貝類に当てはまることですが、基本的に酸性寄りの水質は苦手なので、ソイルを使用した水槽への導入は控えた方が安心です

ベルーガスネール

ベルーガスネール 水槽用コケ取り貝, 白色, 最大殻径3.5cm, 観賞魚用, 温度20-28度対応, 生体 まるでシロイルカ

ベルーガスネールは淡色系の殻を持つ、全体的にやさしい雰囲気が魅力の貝です。

コケ取り能力は、流木などの表面に生える薄いコケや付着物を食べるのが中心で、やや控えめな印象なので、水槽の雰囲気づくりができる掃除役として導入すると、飼育を楽しみやすいでしょう。

環境変化に弱い面がある一方、水質や水温に対する適応能力は高いため、導入時に丁寧な水合わせをしてしっかり環境に慣らせば長期的に飼育ができます

夜行性の傾向が強く、寝静まった後に活発に動いてガラス面を登ってきてしまうことがあるため、しっかりフタをして脱走を予防してください

コウモリカノコ貝

(エビ・貝)コウモリカノコ貝(2匹)

コウモリカノコ貝は、灰~褐色に独特の模様が入る落ち着いた雰囲気が魅力です。
入口の部分が外に広がったような特徴的な殻の形は、内唇の後端が伸長することできたもので、上から見ると蝙蝠が翼を広げた姿によく似ています

黒や濃い色のレイアウトと相性が良く、水槽に馴染むワンポイントを加えたいときに特におすすめです。

ガラス面や石についたばかりの薄い藻を舐め取ってきれいにするのが得意なので、コケの繁茂を防ぎたい場面で特に力を発揮してくれるでしょう。

導入直後は動きが少なく初心者の方は不安に感じるかもしれませんが、ひっくり返ってさえいなければ大抵生きていますので、問題ありません。
一度環境に慣れれば水質に対する適応能力は高いので、飼育を続けやすいです。

ただ、壁面を登って脱走する可能性があるため、フタをしないアクアテラリウム水槽などでの飼育は控えたほうが良いでしょう。

カラーサザエ石巻貝

(エビ・貝)カラーサザエ石巻貝(3匹)

コケ取り貝の代表種である石巻貝の仲間にも、カラフルな品種がいます。

カラーサザエ石巻貝は、サザエのような突起と豊富な色彩バリエーションが魅力のコケ取り生体です。
石巻貝と同じく藍藻以外のほとんどのコケ類を食べてくれるので、しっかり掃除をしてくれて鑑賞性にも優れた、欲張りな貝をお探しの方に特におすすめ
個体によって色や柄の入り方が異なるので、実物をみてお好みの個体を選ぶのも楽しいです。

注意点として、石巻貝の仲間はひっくり返った時に自力で起き上がることができずに、そのまま弱ってしまうことがあります。
水槽を観察する際には、貝がひっくり返っていないかをよく確認し、起き上がれなくなった貝を見つけたら早急に起こしてあげましょう。

コケ取りを重視するなら!エビとの混泳がおすすめ


水槽内のコケをコケ取り生体メインで抑制したい場合、貝類と一緒にエビを飼育するのがおすすめです。

貝とエビは同じコケ取り生体ですが、得意なコケや遊泳域が異なることから、合わせて導入することでより広範囲のコケをカバーできます

ヌマエビとの混泳がおすすめ

(エビ)ミナミヌマエビ(10匹)+(1匹おまけつき) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

貝は、ガラス面など平らで開けたところに生えたコケをコツコツ掃除するのが得意です。
しかし凸凹がある部分や細かい隙間は、背中の殻が邪魔になり上手く取り切れないことがあります。

そこで活躍してくれるのが、ヌマエビの仲間です。
ヌマエビは壁面のような垂直な平面のコケ掃除は苦手ですが、流木の凹みやモスの隙間、底床の細かいゴミなど、貝が入れない場所をきれいに清掃してくれます
貝とエビを混泳させることで、水槽内の掃除が面と点に分担され、効率よくコケを除去できるというわけです。

ただし、貝もエビも混泳魚種によっては捕食されてしまうことがあるため、導入する前に魚の食性をよく確認するようにしましょう。

チェリーシュリンプはコケを食べない?

(エビ)チェリーレッドシュリンプ(6匹)

カラフルで可愛らしいチェリーシュリンプですが、コケ取り生体としての働きを期待して導入すると、ややパワー不足と感じる場面が多いかもしれません。
コケを全く食べないというわけではないのですが、チェリーシュリンプが好んで食べるのは微生物膜(バイオフィルム)や餌の食べ残し、柔らかい付着物で、抑制できるほどコケを食べることはないからです。

ただ、チェリーシュリンプの中でも、ミナミヌマエビの改良品種である”レッドチェリーシュリンプ”は比較的コケを好んで食べるため、コケ取り役として導入することができます

貝は何匹が適正か?


コケをたくさん食べて欲しいからと言って、貝をたくさん導入するのは良くありません
コケ取り生体の数が多すぎると、餌が枯渇して餓死してしまう危険があります。

水槽の大きさに合わせた、おおよその目安をまとめました。

30cm水槽 カノコ貝の仲間なら1~2匹、石巻貝の仲間なら1匹、ラビットスネールなら1匹まで
45cm水槽 カノコ貝の仲間なら1~3匹、石巻貝の仲間なら1~2匹、ラビットスネールなら1~2匹まで
60cm水槽 カノコ貝の仲間なら3~5匹、石巻貝の仲間なら2~3匹、ラビットスネールなら1~3匹まで

ちなみに上記は貝のみを導入した場合の目安であり、ヌマエビも一緒に飼育する場合はさらに数を控えめにするのが基本です。

また、水槽内の様子を小まめに確認し、コケが減ってきているときは貝やエビに向けて、沈下性のフードを少量与えてください
反対にコケが増えてくる、減らない時は、コケ取り生体の処理能力をコケの繁殖力が上回っている可能性があるため、給餌量や照明時間を調整してコケの繁茂を抑制しましょう。

まとめ:カラフルなコケ取り貝7選!観賞性が高く水槽で飼育できる貝の仲間


水槽内の貝というと、いつの間にか発生しているモノアラガイなどのスネールをイメージする方も少なくないはずです。
一般的なスネールの見た目はあまり美しさを感じるものではなく、水槽内の厄介者として扱われるケースがほとんどでしょう。

しかし、貝の中にもカラフルで観賞性が高く、コケ取り生体として活躍してくれる有用な品種がたくさんいます
特にシマカノコ貝カラーサザエ石巻貝などは、アクアリウムショップで目にする機会も多い貝です。

今回のコラムを参考に、ぜひ可愛らしいカラフルな貝の仲間を水槽に導入してみてください。

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執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

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