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シマカノコ貝とは!特徴やコケ取り能力、数の目安、混泳について解説

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シマカノコ貝は、淡水水槽のコケを強力に食べてくれるお掃除生体です。
丸みのある貝殻とシマ模様が可愛らしく、鑑賞性もあるためタンクメイトとしても優秀な貝といえます。

そのコケ取り能力の高さと行動範囲の広さから、小さな体長にもかかわらず十分なクリーニング効果を感じることができます。

このコラムでは、シマカノコ貝の特徴に加え、飼育ポイントや必要な匹数の目安、混泳、飼育上の注意点についてまでを詳しく解説していきます。

プロアクアリストたちの意見をもとにシマカノコ貝についてを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

シマカノコ貝は石巻貝やヒメタニシよりも有名ではありませんが、優れたコケ取り能力を持つ貝です。
脱走が得意なことなど飼育で気を付けることもありますが、上手に飼育すれば心強いお掃除生体となります。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、シマカノコ貝の特徴などを解説します。

熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。
熱帯魚の飼い方

シマカノコ貝の特徴

(エビ・貝)シマカノコ貝(4匹) 北海道・九州航空便要保温

シマカノコ貝は日本の南西諸島以南や、東南アジアに生息する巻貝の仲間です。
小さな見た目に反して強力なコケ取り能力を持っています。

シマカノコ貝の見た目と大きさ

シマカノコ貝は、黄色味がかった殻に黒の縞模様がある美しい貝で、体長は約2~3cmほどです。

この見た目とサイズ感が飼育者に人気の理由の1つであり、水槽内で可愛らしい存在感があることと、複数匹を導入しても邪魔にならない体長が魅力的です。
しま模様は貝殻の頂点に向かって伸びた、曲線的なストライプ状で、別名「ゼブラスネール」や「イナズマカノコガイ」とも呼ばれます。

温和で攻撃性が無いため、さまざまな生き物と混泳可能で、楽しい見た目のタンクメイトになるでしょう。
石巻貝やヤマトヌマエビなど他のお掃除生体とも混泳ができる点も嬉しいです。

シマカノコ貝のコケ取り能力

シマカノコ貝の最大の魅力は、抜群のコケ取り能力です。

貝のなかでは行動範囲が広く、水槽内の水草や流木、石、ガラス面などさまざまな場所のコケを食べてくれます。
特に水槽の壁面に張り付いてのコケ取りが得意であり、食欲旺盛で常に移動しながらきれいに保ってくれる心強いお掃除生体です。

これにより、お掃除の時間や頻度を短縮することができるため、コケでお悩みの場合はシマカノコ貝を導入してみるのがおすすめです。

シマカノコ貝の繁殖について

【淡水生物/貝/コケ対策】 シマカノコ貝 ■サイズ:2cm-3cm (4個)

シマカノコ貝はもともと汽水域に生息する貝です。そのため、淡水の一般的な水槽では繁殖しないです。
卵は産むものの、孵化して育つことはありませんので、ラムズホーンのように過剰な繁殖を心配する必要が無い点からも、扱いやすい貝でしょう。

繁殖しないことで、むしろ水槽内のバランスを維持しやすいので、飼育者からの評価は高いです。

ただし、産卵は行うので思わぬ位置に卵が産み付けられ、鑑賞性に影響が出ることがあります。見つけ次第、ヘラなどで取り除いてしまいましょう。

シマカノコ貝の飼育方法

TORIMATE(トーリーメイト) シマカノコガイ 10匹

シマカノコ貝が得意な水質と水温

シマカノコ貝は、pH6.0~8.0程度までの弱酸性~弱アルカリ性の水質で飼育することができます。
しかし、貝類はカルシウムなどで貝殻を成長させることから酸性の環境に弱く、中性付近の水質での飼育がおすすめです。
水温は10℃~27℃で飼育できますが、25度前後がベストです。

汽水域の貝ですが純粋な淡水環境でも飼育が可能です。水草との相性が良く、水草に生えてくるコケも大切な餌なので必ず導入しましょう。

水槽サイズ別、シマカノコ貝の導入数の目安

シマカノコ貝は小さいけれど強力なコケ取り生体です。
そのため、入れすぎるとエサ不足になることがあります。具体的な導入目安は以下の通りです。

  • 30cm水槽:2~3匹
  • 45cm水槽:3~4匹
  • 60cm水槽:5~10匹

いずれも生えているコケが多い場合の目安です
コケの具合などを見ながら、導入匹数を決めましょう。

シマカノコ貝の混泳

シマカノコ貝は幅広い魚種や生き物と混泳ができ、特に小型~中型熱帯魚との相性が良いです。

ネオンテトラなどの定番の小型カラシンから、グラミー、エンゼルフィッシュなどの魚種との混泳に向いています。

ただし、肉食性の強いフグなどの生体とは一緒に飼育すると食べられてしまうことが多いです。
金魚も突いてしまうことがあるため注意しましょう。

シマカノコ貝は他種の貝とも一緒に飼育することができ、水槽の大きさに合わせて数や種類を調整すると良いです。


シマカノコ貝と他の混お掃除生体について

シマカノコ貝はほかのお掃除生体とも飼育が可能です。
ここでは、特に相性がいいお掃除生体をご紹介します。

ミナミヌマエビ

(エビ)ミナミヌマエビ(20匹)+(2匹おまけつき) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

コケなどのお掃除生体として人気があるエビです。
シマカノコ貝と併用することで、より細かな部分のコケもきれいにできることが期待できます。

ヤマトヌマエビ

(エビ)ヤマトヌマエビ(10匹)(+1割おまけ) 北海道・九州航空便要保温

こちらもポピュラーなお掃除生体ですが、ミナミヌマエビより体が大きく、大きめのコケも食べやすいので、より広い水槽におすすめです。
シマカノコ貝とあわせると強力なクリーン効果を発揮しますが、たべすぎてコケ=餌が無くならないように、シマカノコ貝の匹数は控えめにしましょう。

イシマキ貝

(生体) 石巻貝 イシマキガイ 5匹+保障1匹 合計6匹

シマカノコ貝と混泳可能ですが役割りが被ってしまうので、どちらか一種で問題ありません。
イシマキ貝のほうが卵が強固で、掃除しにくい点にはご注意ください。

シマカノコ貝を飼育する上での注意点

マルチ ホワイトネット 30×100cm 爬虫類 飼育 ケージ フタ ネット

飼育しやすいお掃除生体であるシマカノコ貝にも、飼育上の注意点があります。
それは、脱走が得意なことです。
水槽のフタの隙間などから、水槽外に出て行ってしまうことがあります。特に夜間は活発に動くので対策したいところです。
水槽外でもしばらく生きていられるものの、転がると起き上がれないため、壁や机など、意外なところで発見されることが多いです。

対策としては、網などでフタの隙間を埋めておくことが挙げられます。
水槽用ヒーターのコードなどを伝って脱走することもありますから、注意しましょう。

また、弱っているシマカノコ貝は底砂に転がってしまうことがあります。

一旦転がってしまうと、自力では起き上がることができず、弱って死んでしまうことがあります。
転がっているのを見つけたらすぐに起き上がらせてやりましょう。

転倒を防ぐためには、中性程度の水質に維持するのがおすすめです。

また、コケを食べつくすと餓死することがあります。
コケが減ってきたなと思ったら、沈下性の餌を与えると長生きしてくれます。

まとめ:シマカノコ貝とは!特徴やコケ取り能力、数の目安、混泳について解説

シマカノコ貝は、美しい外見と高いコケ取り能力が魅力の貝です。
小柄ですが寿命もそこそこ長く、水質への適応力も高いです。ただし、繁殖できないことや、脱走や転倒に関しては注意が必要です。

体長は2~3cm程度なので、肉食性が強い魚などの生き物との混泳は避けましょう。

シマカノコ貝を飼育することで、水槽の環境がより快適になり、美しい鑑賞が楽しめるでしょう。
淡水魚水槽のコケに困ったら、シマカノコ貝をお掃除生体の候補にしてみてください。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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