ホンソメワケベラは『ナンヨウハギ』『タテジマキンチャクダイ』『キイロハギ』などの自分より大きな魚との混泳に向いています。
とくに、白点病などの寄生虫に弱いナンヨウハギを飼育する際には、ホンソメワケベラがいると心強いでしょう。
東京アクアガーデンでも、さまざまな混泳水槽に導入しています。
ところで、ホンソメワケベラはスマートな見た目ですが力強く活発に泳ぎ回る魚種です。
そのため痩せやすく、餌が足りないと弱ってしまうことがあり、飼育難易度はやや高めと言えます。
「ホンソメワケベラを導入したけど、なぜかすぐに弱ってしまう」という場合は餌と混泳魚不足です。
クリーニングは、実際のところ他の魚についた寄生虫や余分な粘膜を食べるホンソメワケベラの”食事”です。
混泳魚が少ない場合、クリーニングもそれほど行えません。
口が小さく食べられる餌が限られているので、クリーニングが十分にできる環境で飼育するようにしましょう。
餌はブラインシュリンプやイサザアミが食べやすいです。人工飼料ではメガバイトレッドSがおすすめですので、痩せてきたら積極的に与えましょう。
同種以外とは様々な魚種と混泳でき、サンゴとも好相性ですので、中型~大型水槽で採用しやすい海水魚です。
ちなみに、海水魚は『カクレクマノミ』をはじめ、性転換する魚種が少なくありません。
このホンソメワケベラも生まれた時は全員メスですが、群れのボス(オス)が死ぬと一番大きなメスが性転換して次のボスであるオスになります。
海の生き物は、不思議な生態を持つ生き物が多く、まだまだ未知の領域です。