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海水魚水槽には淡水魚水槽とは違った難しさがあり、海水魚の飼育で大きな問題の1つになるのが寄生虫です。
体表に付着する寄生虫は、魚から栄養を吸収したり、エラに付着して呼吸困難などの問題を引き起こしたりと、海水魚にとって大敵と言えるでしょう。
今回のコラムでは、海水魚水槽で寄生虫などを食べるクリーナーフィッシュ・シュリンプについて10種ご紹介します。
アクアリウムを楽しむために、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにクリーナーフィッシュ・シュリンプを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
クリーナー生体を海水魚水槽に導入すると、水槽環境と海水魚の健康維持のどちらにも期待できます。
魚たちにとってやっかいな存在である寄生虫を駆除しつつ、キレイな水槽を楽しむのに役立つのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、おすすめのクリーナーフィッシュ・シュリンプを解説します。
クリーナーフィッシュとは?
海水魚水槽で活躍するクリーナー生体は、魚だけではありません。寄生虫や水槽内に発生する藻類を食べてくれるエビもいるのです。
また、ライブロックの汚れやカーリー(セイタカイソギンチャク)を食べてくれる生物もクリーナーフィッシュ・シュリンプとして人気があります。
寄生虫などを食べてくれる海水魚・エビ
クリーナーフィッシュ・シュリンプを水槽に入れることで、海水魚の健康を維持しやすくなるメリットがあります。
特に、寄生虫は大きな問題になりやすいです。基本的に薬浴治療を行わない海水魚にとって、寄生虫を処理してくれる生き物は、とても有益な存在だと言えるでしょう。
寄生虫はいつの間にか水槽内に侵入していることも多く、寄生虫が広がる前にクリーナー生体を導入しておくのがおすすめです。
海水魚水槽の環境維持に役立つ!
海水魚・エビなどのクリーナー生体は、ライブロックの汚れやカーリーを食べてくれるため、海水魚水槽の環境維持にも役立ちます。
カーリーは繁殖速度が速く、繫殖することで水槽の鑑賞性を損なうため、クリーナー生体で対策するのがおすすめです。
クリーナーフィッシュ・シュリンプ10選!
海水魚水槽で活躍する、おすすめのクリーナーフィッシュ・シュリンプを10種ご紹介します。
それぞれのクリーナー生体ごとに特徴があり、水槽内に導入するメリット・デメリットがあります。
生態をよく理解した上で、水槽に導入する生き物を選びましょう。
ホンソメワケベラ
ホンソメワケベラは、魚の古くなった粘膜や寄生虫を食べるクリーナーフィッシュとして有名な海水魚です。
水槽内を活発に泳ぎ回り、ほかの魚の口やエラの中に入って寄生虫を駆除します。導入当初は体調を崩しやすい面もあるため、健康な個体を購入しましょう。
また、混泳する周りの魚よりも大きくなると、やや気が荒い面を見せることもあります。
ホンソメワケベラよりも一回り以上大きな生体をポイントで入れるなど、混泳魚のパワーバランスを意識して飼育することが大切です。
ソメワケベラ
ソメワケベラは、ホンソメワケベラとよく似たより大きくなるクリーナーフィッシュです。
ホンソメワケベラと同様に水槽内をよく泳ぎ回り、痩せやすい傾向があります。
エサが足りないと餓死してしまうため、太り具合を観察しながら飼育しましょう。
「コペポーダ」や「ホワイトシュリンプ」などの冷凍餌を好みますが、餌を与えすぎてしまうと寄生虫をあまり食べなくなってしまうため、注意してください。
スカンクシュリンプ
スカンクシュリンプは、赤と白のストライプ模様が特徴的なクリーナーシュリンプです。
ライブロックの汚れをキレイにしてくれるため、水槽の環境維持のために活躍してくれます。
東京アクアガーデンでも定番のクリーナー生体として採用しているエビで、1つの海水魚水槽に1匹を基本として導入したい生き物です。
オトヒメエビ
オトヒメエビは、スカンクシュリンプよりもサンゴとの相性が良く、サンゴ水槽におすすめのクリーナーシュリンプです。肉食性が強く、水槽内のウミケムシを食べてくれます。
気が荒く、同種間では激しく争うので、1つの水槽に1匹が原則です。
肉食傾向が強く長いハサミを持つため、小型の魚は捕食してしまうことがある点にも注意しましょう。
ホワイトソックスシュリンプ
ホワイトソックスシュリンプは、真っ赤な体色と白い足が可愛いクリーナーシュリンプです。
鮮やかな体色で水槽内でもよく目立ち、魚の体表に付着した寄生虫を食べてくれます。
スカンクシュリンプよりも導入時に体調を崩しやすいため、水合わせは慎重に行ってください。
また、スカンクシュリンプに比べて価格も高めなので、好みに合わせて導入するクリーナーシュリンプを選びましょう。
ヤエヤマギンポ
ヤエヤマギンポは、水槽内に発生するコケなどの珪藻類を食べてくれるクリーナーフィッシュです。
基本的にはモノトーンの個体が多いですが、地域ごとに体色の違った青や赤のスポットが入る個体もいます。
サンゴとの相性も良く丈夫な海水魚であり、マガキガイなどと組み合わせて、コケ対策として水槽の立ち上げ時から導入するのもおすすめです。
フチドリカワハギ
フチドリカワハギは、ウミケムシやカーリー、藻類を食べてくれるクリーナーフィッシュです。
特徴的な体型をしており、水槽内でもマスコット的な存在になってくれる魚ですが、サンゴとの相性は悪いため混泳はできません。
また、甲殻類や貝類を積極的に捕食する性質のため、クリーナーシュリンプやマガキガイなどとの混泳も避けた方が良いでしょう。
キャメルシュリンプ
キャメルシュリンプは、赤い体色に白いバンドが複雑に入る美しいクリーナーシュリンプです。
水槽内のカーリーや藻類を食べてくれるため、環境維持に役立ちます。
また、入荷量も多いため価格も安定しており、丈夫で飼育しやすいおすすめのエビです。
性質も温和なため、スカンクシュリンプやオトヒメエビなどとは異なり、複数匹で飼育できます。
ペパーミントシュリンプ
ペパーミントシュリンプは、カーリー対策として有名なエビです。
ただし、サンゴを食べてしまうこともあるため、サンゴ水槽への導入には注意してください。
価格は少し高めですが、性質が温和で水槽内でも複数飼育でき、人気があります。
また、サイズも10cm程度であり、小型海水魚水槽のクリーナーシュリンプとしておすすめです。
カゴカキダイ
カゴカキダイは日本近海でも捕獲される魚で、水槽内に発生するカーリーを食べてくれる魚です。
黄色と黒の鮮やかな体色が水槽内で良く映えます。
基本的には肉食傾向が強く、個体によってはカーリーを食べてくれないこともあるため、クリーナーフィッシュとしてはサブ的な位置づけとして導入されることが多い品種です。
まとめ:クリーナーフィッシュ・シュリンプおすすめ10選!寄生虫などを食べる生体
海水魚の飼育水槽で活躍する、おすすめのクリーナーフィッシュ・シュリンプを10種ご紹介しました。
海水魚水槽では、藻類駆除や寄生虫駆除のための薬剤利用が難しいため、クリーナー生体の導入がおすすめです。
寄生虫を食べることで有名なホンソメワケベラやホワイトソックスシュリンプは、体色も鮮やかで水槽内のマスコット的にもなってくれます。
また、ライブロックの汚れやカーリーを食べてくれるヤエヤマギンポやフチドリカワハギは、水槽内の環境維持に活躍してくれるでしょう。
ただし、種類によっては同種で激しく争うものや導入当初の水質変化に弱いものもいるため、注意してください。
クリーナーフィッシュ・シュリンプのそれぞれの生態をよく理解し、水槽内の状態に合わせたクリーナー生体を選びましょう。
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