
コケに強い水草とコケを減らす方法!きれいに維持しやすい種類を紹介
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コケは水槽側面などだけでなく、水草にも生えます。
水槽を運用していると必ず生えてくるコケに悩む方も少なくありません。
葉がコケに覆われてしまうと光合成がうまくできず、水草は弱ってしまいます。
できることなら、なるべく水草にコケがつかないように水槽を管理したいと考えるのが自然です。
そこで、コケが付きにくいと感じた水草7選や対策方法を紹介します。
「コケの付きにくい水草があったら…」というお悩みのサポートになれば幸いです。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにコケの付きにくい水草種を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草を育成していると、葉に生えてくるコケに悩むことも。
完全にコケが生えない水草はありませんが、コケの付きにくい種類も存在します。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、コケ対策を行いやすい水草種やコケを増やさない方法などを解説します。
成長が速い水草はコケ対策が行いやすい
具体的に言ってしまうと、コケの生えにくい水草=成長の早い水草です。
というのも、コケが生えてもその部分をカットしてしまえば簡単に処理できます。
水草自体の成長が早ければ、トリミングで受けたダメージの回復も早く、水槽内のレイアウトにも影響はほとんど出ません。
そんな成長の早い水草としておすすめなのが『有茎草』と呼ばれる水草です。
有茎草とは、「直立した茎をもつ植物(水草)」のことです。
コケは、水槽内の栄養が過多になると発生しやすく、放置すれば水草にも付着します。
有茎草は成長が速い傾向にあるため、水中の養分を消費しやすく水槽内の増えすぎた栄養素を吸収する能力に長けています。
つまり、有茎草はコケの生えた部分を処理しやすいだけでなく、そもそもコケが生える原因を抑えてくれるのです。
コケに強い・維持しやすい水草7選!
コケの処理がしやすい有茎草や、葉の構造からコケ対策を行いやすい水草7種を紹介します。
1:グリーンロタラ
グリーンロタラは、日本の水質で育成しやすい有茎水草です。
成長が早く水中の養分を消費しやすいなど、コケを抑える効果とトリミングしやすさから、コケに強い水草として推したい種類です。
しかし、維持には肥料が必要です。水質のバランスを見ながら適宜、水換えなどを行うと、より水槽環境を維持しやすくなります。
ミナミヌマエビなどのコケ取り生体を導入して維持しましょう。
ビオトープでも育成可能なので、水質浄化のために植えつけるのもおすすめです。
2:アヌビアス・ナナ
アヌビアス・ナナは、本格的なレイアウト水槽から、小型水槽のワンポイントまでと、幅広く水槽レイアウトに使われることの多い水草です。
有茎草ではなく、成長速度はさほど早くはなく、コケが付く場合もあります。
しかし、丈夫なのでトリミングしやすく、コケ取り生体とも相性が良いなど維持しやすい水草です。
3:アンブリア
アンブリアはマツモに似た雰囲気を持つ、栄養吸収力が旺盛な有茎草の水草です。
成長が早く、二酸化炭素を添加しなくても育てやすいく初心者から育成できます。
底砂の環境が悪化すると、根元から溶けて腐ってしまうことがあるので、底砂のクリーニングは定期的に行うようにしましょう。
4:アナカリス
アナカリスは、たいへん丈夫な水草で、初心者から容易に育成できます。
成長が早く、底砂に植えつけなくても、茎の部分から白い根が伸びます。
水槽内の増え過ぎた栄養を吸収し、水を清浄に保ちやすいです。
水質への対応も幅広く、水草用の照明がなくても成長します。コケの多い水槽でもコケが付きにくいのが特徴です。
5:ミクロソリウム
ミクロソリウムは、水中シダの一種です。
二酸化炭素の添加や照明を必要とせず、容易に育てることが出来ます。
水槽レイアウトでは、アクセントとしてよく使われる水草です。
有茎草でないですし、陰性の水草なので成長がゆっくりですが、強い光を必要としないため、コケの生えにくい環境で育てることができます。
葉が大きいのでトリミングがしやすく、綺麗に維持しやすい水草です。
トリミングなど、管理の手間を減らしたい場合におすすめでしょう。
6:パールグラス
パールグラスは、光合成を活発に行う水草です。
栄養をたくさん必要とするので、水槽内の水質を清浄に保ちやすいと言えます。
栄養が足りないと頂点部分が白っぽくなりやすいため、固形肥料や液肥の追加が必要です。
パールグラスの育成には、強い照明と、二酸化炭素の添加装置を用意しましょう。
茂るととても美しい水草です。
7:ハイグロフィラ・ポリスペルマ
ハイグロフィラ・ポリスペルマは、丈夫で成長の早い有茎水草です。
肥料・二酸化炭素の添加がなくても、旺盛な成長力でよく育ちます。
肥料を与えると見栄えがよくなるタイプの水草ではありますが、固形肥料が特におすすめです。
照明が強すぎると、葉がややオレンジ色になることがあるので注意しましょう。
水草のコケを減らす方法
コケの付きにくい水草は、水槽環境を整えることで、更にコケが付きにくくなります。
- 定期的な水換えを行う
- 水草を植える際は、多めに植える
- 照明時間を決めて、水草の成長を促す
- 液肥などの肥料を与え過ぎない
- 底砂の掃除を行う
- コケ取り生体を導入する
1番の『定期的な水換え』は、すべての水槽に有効な管理方法ですが、コケ対策としても有効です。
水換えを行うことで、飼育水中の養分が過剰になるのを防げるので、コケの勢いを鈍らせることができます。
2番の『水草を植える際は、多めに植える』は、良い面と悪い面があります。というのも、あまりに過密に植えすぎてしまうと水草の成長を妨げることがあるからです。
しかし、過密になりすぎない程度に植えつける場合には、水中の養分を消費しやすくなり、コケが生えるのを防げます。
豊かな水草水槽をイメージして管理すると、コケを防ぎやすいです。
3番『照明時間を決めて、水草の成長を促す』と4番『液肥などの肥料を与え過ぎない』は、水草育成のテクニックについてです。
照明時間は8時間以内に抑えることで、余分なコケが生えるのを防げます。
また、肥料の過剰な添加は、サンゴ状コケなどの発生を促してしまうので、追肥したら適切な水換えを心掛けましょう。
5番の『底砂の清掃』は清潔な水槽環境を維持する上で大切なメンテナンスです。
底砂は汚れやすい箇所で、水草や雑菌の養分になる有機的な汚れが溜まりやすいです。クリーナーをしっかり挿し込んで汚れを吸い出します。
6番の『コケ取り生体を導入する』はミナミヌマエビやヤマトヌマエビ、オトシンクルスなどコケを好んで食べる生き物を導入することです。
コケ取り生体の導入は水草水槽管理の基本ですが、やはり無くてはならない存在と言えるでしょう。
より水草にコケが生えない環境を目指していきましょう。
まとめ:コケに強い水草とコケを減らす方法!きれいに維持しやすい種類を紹介
水草が育つ環境は、コケにとっても居心地の良い環境です。
そのため、水草にコケが生えてしまうということは、正常な水槽環境が作れているという判断材料にもなります。
コケは、水質によって映える種類が異なります。つまり、水槽の状態を知る手がかりになるのです。
コケの種類をみて、現在の水槽に何が足りないのかを考え、対策するのがおすすめと言えます。
クリーンな水槽環境を維持しつつ、コケの付きにくい水草で美しい景観を維持しましょう。
皆様の素敵なアクアリウムライフを応援しております。
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