メダカの飼い方
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メダカを底面フィルターで飼育するには!最適な砂利と水草レイアウト!

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「めだかの学校は川の中~」という歌詞にもあるように、流れのある場所に生息しているイメージがあるメダカですが、実は強すぎる水流は苦手

このことから、メダカ飼育では水流が弱いろ過装置を使うのが鉄則で、投げ込み式フィルターやスポンジフィルター、そして底面フィルターなどが良く使用されています。
中でも底面フィルターはろ過能力や鑑賞性、小さなメダカを吸い込む心配がない構造などからメダカ飼育におすすめです。

今回は、強い水流が苦手なメダカと非常に相性の良い底面フィルターについてご紹介します。
メダカを底面フィルターで飼育する場合のレイアウトや最適な砂利、おすすめの商品について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにメダカを底面フィルターで飼育するメリットやレイアウトを解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

底面フィルターはメダカを飼育するのにぴったりな条件を満たしたおすすめのろ過フィルターです。
しかし、一方で水草や底砂の選択にややコツがいるため、底面フィルターの特徴を理解した上で、最適な環境を整えましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカを底面フィルターで飼育するメリットやレイアウトを解説します。

メダカと底面フィルターについてを動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
メダカを底面式フィルターで飼育する際のポイントを音声付きで解説します。

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メダカと底面フィルターは相性がいい?!ポイント5つ

メダカ飼育でよく利用される定番のろ過フィルターといえば、投げ込み式やスポンジフィルター、外掛け式フィルタ―などが挙げられますが、実は底面フィルターもかなり相性が良いです。

ここではまずメダカ飼育に底面フィルターが向いている理由ということで、

  1. 水流が強すぎずメダカが泳ぎやすい
  2. 砂利がろ材になるのでフィルター自体が目立たない
  3. 稚魚が吸い込まれる心配が無い
  4. 酸素の供給が多い!
  5. サイズが豊富で安く、設置も簡単!

これら5つのポイントについてご紹介をしていきます。

1:水流が強すぎずメダカが泳ぎやすい

強い水流が苦手なメダカは、飼育水槽の中でもろ過フィルターから出る水流が強すぎると大きなストレスを受けて体調を崩してしまいます。

その点、底面フィルターならばエアーポンプで水流を起こすので流れがかなり優しく、メダカの負担になりづらいです。

外部式フィルターなどと比べるとろ過能力は控えめですが、水を汚しにくいメダカならばあまり気にすることはないでしょう。
むしろろ過能力が高いフィルターは総じて水流も強めなので、もし使用する場合は水の排出口を壁面に向けたりフローパイプを取り付けるなど、水流を弱める工夫が必要です。

2:砂利がろ材になるのでフィルター自体が目立たない


メダカ飼育でよく利用される小型水槽は、水槽内のスペース活用が課題になりがち。ろ過フィルターや水槽用ヒーターなどを設置すると、それだけで中がいっぱいになってしまったり、機材が悪目立ちしてしまったりと、きれいにレイアウトするのに苦労することも。

このような時底面フィルターならば、底砂の下に埋めこんで設置するのでスペースを圧迫することがなく、水槽内をすっきり見せられます
また、底砂をろ材代わりに使用する構造のため、レイアウトを兼ねて水槽内を飾り付けられるのも利点でしょう。

3:稚魚が吸い込まれる心配が無い


メダカは繁殖しやすい魚として知られており、「数匹のメダカを飼っていたらいつの間にか卵を産んでいた!」ということも珍しくありません。

そんなメダカの稚魚が生まれたときに困るのがろ過フィルターの種類です。
体が小さい稚魚は投げ込み式フィルターや水中フィルターに吸い込まれてしまう危険があるため、稚魚を飼育する水槽ではろ過フィルターの種類がかなり制限されてしまいます。

こんな時、底砂を上にかぶせて使用する底面フィルターならば、稚魚を吸い込んでしまう心配がありません
メダカよりもさらに小さい稚エビの育成でも選ばれるほど吸い込む力が優しいので、繁殖も視野に入れている場合は底面フィルターを選んでおけば間違いないでしょう。

4:酸素の供給が多い!

底面フィルターには水中ポンプで水を循環させるポンプ式と、エアーポンプに接続して使うエアリフト式の2種類があります。

このうちエアリフト式は酸素供給力の高さが魅力です。

水中の酸素量が増えるとメダカを健康に育てられるのはもちろん、生物ろ過に欠かせなバクテリアの活性が上がって水をきれいに保ちやすくなったり、淀んだ場所を好む嫌気性バクテリアの活動を抑えられたりなど、メリットが豊富。水槽の良い効果をもたらしてくれるでしょう。

ただし、底面フィルターは物理ろ過の能力はあまり高くなく、ろ材代わりの底砂に汚れが溜まってしまうとろ過能力が落ちてしまうという欠点があります。
ろ過能力を最大限に活かすには、こまめに底砂を掃除してフンや餌の食べ残しを除去し、清潔な環境を維持することが大切です。

5:サイズが豊富で安く、設置も簡単!

コストパフォーマンスが高いのも底面フィルターの魅力です。

十分なろ過能力を持ったフィルターとしては比較的安価ですし、複数のパネルを連結して使用できるタイプならば水槽の大きさや形に合わせて設置することが可能。パネルの数を変えるだけでパワーを調整できるので様々な水槽に応用しやすいです。
基本的に砂利がろ材代わりになるので消耗品の購入も少なくてすみます。

また、外部式フィルターのようにホースを使った複雑な接続が無いので設置が簡単で、水漏れの心配がないのも良い点でしょう。

底面フィルターには大磯砂がベスト!

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底面フィルターを使いこなすには、底砂の選択がとても重要になります。

メダカ飼育では田砂やゼオライトなど様々な底砂が使用されますが、底面フィルターと組み合わせるならば大磯砂が一番おすすめです。

そもそも底面式フィルターに使える底砂には、目詰まりの防止やバクテリアを定着させる観点から、

  • 粒の大きさがおよそ3mm以上であること
  • 多孔質の粒であること
  • 掃除がしやすく半永久的に使えること

といった条件があるのですが、大磯砂であれば目詰まりするこがなく、バクテリアも定着しやすいです。もちろんメダカとの相性も抜群

掃除がしやすく半永久的に使えるので、底面フィルターの利点を存分に活用できる底砂と言えます。

底面フィルターでのメダカ飼育に最適な水草レイアウト

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メダカ飼育に底面フィルターを導入する上で、一番の障害になるのが水草との相性です。

水草はメダカの隠れ場所や産卵床になるかなり重要なアイテムですが、根を張る水草はフィルターに絡んで通水性を悪くするため、基本的に底面フィルターと水草はあまり相性が良くありません

そこでおすすめなのが、マツモアナカリスなどの根を張らなくても育てることができる水草です。これらの水草は水槽に浮かべておくだけで十分に成長しますし、卵を産み付けやすいのでメダカの産卵床にも向いています。

レイアウトの観点から水草を底に沈めてレイアウトしたいという時は、ライフマルチなどの重りを付けると、植え付けたように配置が出来るので活用してみてください。

メダカ飼育におすすめ底面フィルター3選


それでは、ここからはメダカ飼育におすすめの底面フィルターということで、

  • ニッソー バイオフィルター ミニ
  • 水作 ボトムフィルター S
  • ニッソー スライドベースフィルター ミニ

これら3つの商品についてご紹介をしていきます。

ニッソー バイオフィルター ミニ

ニッソー バイオフィルターミニ

小さなプラケースや超小型水槽などの小さな飼育容器におすすめなのが、『ニッソー バイオフィルター ミニ』です。

一つのパネルが104×80mmなので小型容器にも設置ができますし、仮に水槽を大きくしたいときも別売りの底面版を接続すればフィルターの範囲を拡大できるので、応用がききやすい点もポイント。
エアーポンプとエアーチューブに接続するだけで使用できるので、初心者でも扱いやすいです。

水作 ボトムフィルター S

水作 ボトムフィルター S サイズ

横幅30cm以上の少し大きな水槽には、『水作 ボトムフィルター S』が使いやすいです。
プレート部分がかなり薄く作られているので目立たず、水槽内をすっきり見せることができます。

こちらの商品は水流が弱めなので、メダカの稚魚を飼育する場合も安心です。

ニッソー スライドベースフィルター ミニ

ニッソー スライドベースフィルター ミニ ワンサイズ (1個)

最後にご紹介するのは『ニッソー スライドベースフィルター ミニ』です。
商品名の”スライドベース”とは、排出パイプの接続部分を好みの位置にスライド調整できることに由来しており、レイアウトに合わせた設置が可能となっています。

またこちらの商品の最大の特徴が、別売りの外掛け式フィルタ―(マスターパルミニなど)と接続してろ過能力をアップさせることができる点です。
もちろんエアーポンプと接続すれば単体でも使用できますので、飼育する生体や水槽環境に合わせてカスタムしてみてください。

まとめ:メダカを底面フィルターで飼育するには!最適な砂利と水草レイアウト!


今回は、メダカ飼育で底面フィルターを使うメリットや注意点、おすすめの商品などを解説しました。

優しい水流を好むメダカと底面フィルターはあらゆる面で相性が良いです。

底面フィルターは底砂の下に敷いて設置するので、小型水槽でもメダカの遊泳スペースを圧迫することがありません水流が優しく水を吸い込む力も弱いので、稚魚を育てる水槽でも安心です。
また、生物ろ過の能力が高いので、水をきれいに保ちやすくなるのもおすすめポイント。

ただし、底砂に汚れが溜まるとろ過能力がおちてしまいますので、掃除はしっかり行うようにしてください

カスタムもしやすい底面フィルターを活用して、メダカ飼育を楽しみましょう。

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執筆者 アクアガーデン

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