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メダカや熱帯魚の稚魚や稚エビは、成魚に比べて体力が少なく病気にもかかりやすいです。
無事に卵から孵ったとはいえ、まだまだ弱弱しい赤ちゃんの魚達を守るためには、成魚以上に水質に注意しなければなりません。
きれいな飼育水を保つためにはろ過フィルターが必須ですが、体が小さい稚魚たちは水流の強いフィルターだと流されて体力を消耗してしまったり、吸水口に吸いこまれてしまったりなどの危険にさらされることも。
いくらろ過能力が高くても稚魚の負担になってしまっては本末転倒ですので、水流とろ過能力のバランスを考えながら、稚魚に優しいフィルターを選びましょう。
ここでは、稚魚や稚エビに使用できるろ過フィルターの種類とおすすめのフィルター5選を解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに稚魚や稚エビにおすすめのろ過フィルターを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ちょっとしたことで命を落としてしまうこともある稚魚や稚エビを育成する水槽では、安全に配慮されたろ過フィルターを設置してしっかり水質を管理しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、稚魚や稚エビにおすすめのろ過フィルターを解説します。
稚魚や稚エビを育成するろ過フィルターの条件
体の弱い稚魚や稚エビの育成では、酸欠や水温、水質の変化など、些細なことが命に直結します。
このような水槽内の状況を改善するにはろ過フィルターが必須ですが、選び方を間違えると小さな魚がフィルタ―に吸い込まれる事故にあってしまうなど、ろ過フィルター自体が脅威になることも。
そのため、稚魚や稚エビを安全に育成しつつ生存率を上げるには、以下の条件を満たしたろ過フィルターを選ぶことが重要となります。
- エアレーション効果が高い
- 水流が緩やか
- 場所を取らない
エアレーション効果が高い
生まれたての稚魚はとても小さいので、小さな飼育容器でも十分に育成できますが、大きくなってくるとそうはいきません。
ただ手狭になるだけならばまだしも、飼育数が多いと酸素の消費量が増えて水中が酸欠になってしまいます。
水槽をサイズアップすれば解決する問題ではありますが、稚魚の育成に大きな容器を用意するのも大変ですので、酸素供給力の高いろ過フィルターを選定して酸欠を乗り切りましょう。
水流が緩やか
とても体の小さい稚魚や稚エビたちは、まだ流れに逆らって泳ぐだけの力がないので、水流の穏やかなろ過フィルターで育成しましょう。
水流が強いと体力を消耗して命を落とす危険もあるので注意してください。
購入前に必ず適合水量と水流の強さを確認してからろ過フィルターを選ぶと、失敗しづらくなります。
場所をとらない
ろ過フィルターを設置したときに、水槽内のスペースを圧迫しないというのも重要なポイントです。
ろ過フィルターが大きすぎると、稚魚や稚エビの遊泳スペースが少なくなるだけでなく、死角が多くなり稚魚がしっかり育っているか確認しづらくなってしまいます。
見えないところで事故が起こっていて気づいたら数が減っていた、というようなことも起こりえますので、ろ過フィルターはコンパクトなものを選ぶのがおすすめです。
稚魚・稚エビ飼育に向く、ろ過フィルターの種類
ろ過フィルターを選ぶとき、普段ならばろ過能力や水量で選ぶことが多いかと思います。
しかし、体が小さい稚魚のフィルターを成魚たちと同じ感覚で選んでしまうと、水流が強すぎて体力を消耗してしまったり、吸水口に吸いこまれてしまったりといった危険がありますので、まずは稚魚の安全が確保できるかどうかを第一にフィルターを選ぶのが良いでしょう。
稚魚や稚エビの育成に向いている安全なろ過フィルターは、以下の3種類です。
- スポンジフィルター
- 底面式フィルター
- スポンジ付き外掛け式フィルター
スポンジフィルター
エアーポンプと接続して使うスポンジフィルターは、吸水口にスポンジが付いているため、卵や稚魚・稚エビの吸い込み事故を防ぎやすいです。
また、水流が穏やかでエアレーション効果も高いので、稚魚や稚エビの育成にぴったりのフィルターと言えるでしょう。
ただ、スポンジ部分にごみが溜まって目詰まりしてしまうことがあるため、スポンジのメンテナンスや交換はこまめに行う必要があります。
底面式フィルター
水槽の底に設置したフィルター上に底砂を被せて使用するのが、底面式フィルターです。底砂の中に水を吸い込むような構造になっているため、吸い込み事故が起こりづらく、稚魚や稚エビのいる水槽でも安心して使用できます。また、水流が穏やかで生き物に負担を掛けづらいのもポイント。
フィルターの特性上、水草と相性がよくないのですが、稚魚の育成だけならば問題ないでしょう。
外掛け式フィルター
吸水口に吸いこみ防止のスポンジを設置できる製品ならば、外掛け式フィルターも使用できます。
外掛け式フィルターは水槽の淵に引っ掛けて使うので、水槽内のスペースを確保しやすいです。
また、吸い上げた水を上から落とし込むのでエアレーション効果が高いのも魅力の一つ。
ろ材の組み合わせ次第でろ過能力をアップすることもできるので、水の汚れが気になるときなどは外掛け式フィルターが良いでしょう。
稚魚・稚エビ飼育におすすめろ過フィルター5選
安全に稚魚・稚エビを育成するポイントを踏まえたうえで、ここからは稚魚育成におすすめのろ過フィルターを5つご紹介していきます。
稚魚や稚エビ水槽で使用するろ過フィルター選びの参考にしてみてください。
コトブキ工芸 ミニフィットフィルターMF
吸水口部分にスポンジが付いている外掛け式フィルターです。
ろ過能力やエアレーション効果が高いので、水質をしっかり管理したいときにおすすめ。付属のスポンジが吸い込み事故を防止してくれるので、体が小さな稚魚や稚エビも安心です。
メンテナンスは専用のろ材を交換するだけと扱いやすいので、初心者の方にもおすすめできます。
LSS研究所 Nanoスポンジフィルター
水を綺麗にしてくれるバクテリアが定着しやすい多孔質のスポンジを採用した、スポンジフィルターです。
スポンジフィルターの中ではろ過能力が高く、エアレーション効果も抜群なので、稚魚や稚エビの水槽で重宝します。
使用する際は、合わせてエアーポンプを用意しましょう。
ニッソー バイオフィルター
底面式フィルターは、底のスペースがある程度確保できる大きさの水槽でないと設置が難しいのが難点なのですが、ニッソーの『バイオフィルター』ならば30cm小型水槽から使用できます。
また、縦・横どちらの向きでも連結できる上に、サイズ展開も豊富なので、水槽のサイズやレイアウトに合わせて設置できるのも魅力です。
水作 ボトムフィルター
水作の『ボトムフィルター』はプレートが薄型なので、水槽内のスペースを圧迫せずスッキリ見せることができます。
同じく水作の『エアフィットプラス』などと組み合わせれば、ろ過能力を上げることも可能。
水流が弱めなので、体力や力のない稚魚や稚エビにの育成にもぴったりです。
テトラ ツインビリーフィルター
ろ過能力の高いスポンジフィルターをお探しの時は、テトラの『ツインビリーフィルター』がおすすめです。
バクテリアが繁殖しやすい、穴がとても細かいスポンジが二つ搭載されているので、生物ろ過でしっかり水をろ過することができます。
また、水流が緩やかなので稚魚や稚エビを健全に育成しやすいです。
目詰まりしやすいのでこまめなメンテナンスが必要な点と、本体サイズが大きめというデメリットはありますが、他社商品と比べるとコスパもよいので、総合的に使いやすいフィルターでしょう。
まとめ:稚魚・稚エビにおすすめのフィルター5選!吸い込まずに育成できる条件!
今回は、稚魚や稚エビを育成する水槽に向いているろ過フィルターの条件と、おすすめの商品を5つご紹介しました。
成魚に比べて体力や泳力に乏しい稚魚や稚エビを育てる水槽では、設置できるろ過フィルターにも条件があります。
稚魚が吸水口に吸い込まれないような構造で、水流が穏やかなことに加えて、酸素供給力が高いフィルターを選ぶと、安全に稚魚を育成する手助けになるでしょう。
ちょっとしたことが命の危険につながる稚魚ですが、大きく育てられた時の達成感は格別です。
みなさんも上手にろ過フィルターを活用しながら、メダカや熱帯魚、エビの繁殖にチャレンジしてみてください。
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