沖縄県産も多く流通しているため、日本のマリンアクアリウムでも導入しやすいチョウチョウウオです。
チョウチョウウオというと水槽内では「縄張り意識が強い・餌を食べない・長生きが難しい」というイメージがありますが、このトゲチョウチョウウオはそれらが若干マイルドで、飼育は比較的しやすい種類と言えます。
とはいえ、基本的な特性は他のチョウチョウウオと共通しているので、中級者以上向けの魚です。
しかし価格は比較的安めなので、飼育に挑戦しやすいチョウチョウウオでもあります。
チョウチョウウオの餌付けによく利用されるには、アサリです。
活アサリや冷凍アサリはチョウチョウウオの仲間が食いつきやすく、ミンチにして人工飼料を混ぜることで、次第に餌付いてくれます。
トゲチョウチョウウオは雑食性が強くわりと様々なエサに反応するので、ブラインシュリンプや冷凍イサザアミなども食べてくれやすいです。
ところで、トゲチョウチョウウオには背びれに黒く大きなスポット模様があります。
これは敵をひきつける役割を持つ模様で、敵に目と認識させることで本物の目を守り、逃げる隙をつくるのです。
魚の体の模様には、様々な意味があります。気になる魚がいたら調べるてみると新しい発見があります!
ちなみに、トゲチョウチョウウオの幼魚は磯遊びでも採集可能です。
暖かい海にいますが近年の暑さから、伊豆などでも見かけることがあります。磯遊びをする際に探してみるのも楽しいですよ。