苔を採取してみよう!苔採取におすすめ場所・道具・方法を解説しますのページ
苔を採取してみよう!苔採取におすすめ場所・道具・方法を解説しますのサムネイル画像

苔を採取してみよう!苔採取におすすめ場所・道具・方法を解説します

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

アクアテラリウム、苔玉(こけだま)などで近年注目を集めている「苔(コケ)」。

深い緑色でしっとりした質感の苔は日常に疲れた私たち現代人の心を癒してくれるオアシスとなります。

今回は、そんな人気の苔を自分で採取する方法をご紹介します。

コケ採集にはどんなところへ行けばいいのか、道具は必要なのか、どんなところに注意して採取すれば良いのかなど、苔採取についてまとめました。

苔の特徴を知る

まずは苔のことを知っておきましょう。

苔は、非常に原始的な植物です。よく見られる一般の植物の祖先にあたります。

一般の植物と異なり、根を持っていません。とはいえ「根」のようなものがないと風で飛ばされたり雨で流されてしまいますから、「仮根(かこん)」と呼ばれる根の代わりのなるものはあります。それで岩や木の幹にくっついているだけで、水を吸う機能はありません。

苔は根が無い代わりに、体表全体から水を吸っています。そのため、湿度の高い場所に良く繁茂しています。

光合成を行うことで自分が成長する分の栄養を自力で作り出していますから、ある程度の日差しは必要です。しかし、直射日光が当たると乾燥しすぎてしまうので半日陰を好みます

一般に生存能力が高く、普通の樹木や草本類が生育できないような、岩がゴロゴロしているような荒れ地でも苔は生育することができます。
【テラリウム用 容器密閉型タイプ 苔 4パック】各パック12×10㎝ コケリウム

コケを採取できる場所

苔はどんなところで採取できるでしょうか。

上で説明した通り、多くの苔は半日陰で湿度の高いところを好んで生育しますので、山中や近くに水が流れている、完全に乾燥していない場所を探してみるのがおすすめです。
一部、乾燥に強い種類もあります。

近所を散歩すると、思わぬところで苔を発見できることもよくあります。

身近なところに見られる苔

公園、歩道といった土のある場所には、乾燥に強いギンゴケ、スナゴケ、ホソウリゴケなどが見られます。ブロック塀や石垣の隙間などにもよく見られます。

繁殖力・耐久性が強いので苔栽培が初めてでも育てやすいです。

これらの苔は乾燥気味に育てたほうが良いでしょう。湿度を上げすぎるとカビが生えてしまうこともありますので注意が必要です。

山地や沢に見られる苔

山にも沢山の苔が自生しています。
みずみずしい苔を狙うなら沢などの水がある所が良いでしょう。
水の流れている際や水しぶきが当たる所ではコツボゴケ、ホウオウゴケ、ハイゴケを良く目にします。

直射日光の当たらない林道にも沢山あります。
タマゴケ、ヒノキゴケ、コウヤノマンネングサ、オオカサゴケ、シノブゴケ、シッポゴケなどが代表的な種類です。

オススメの採取時期

苔を採取するのに最も適した時期は「春~夏」、しかも雨上がりだとベストタイミングです。

苔は水を吸うと葉が開き青々しい美しい姿が見られます。晴れの日が続くと水分の蒸発を防ぐために葉を閉じてしまうのです。

苔本来の美しさを見て採取したい方はぜひ春~夏の雨上がりを狙いましょう。秋~冬には苔は枯れているように見える場合もあるため、探すのが大変です。

コケの採取道具

コケを採取するのに「あると便利な道具」を紹介します。

苔をはがすヘラ・ピンセット・スコップ

苔は仮根で岩や土にしっかりと固定されていますので、それをはがすための道具があると便利でしょう。

手元にヘラやピンセット、スコップがあれば利用できます。

苔を持ち帰ってくる用の容器

岩崎工業 スマートフラップ角型(L)2P

採取した苔はたいてい泥などがついていますので、採集する容器があると便利です。

乾燥に弱いですから、できればタッパーや瓶などのようなある程度密封できる容器だと苔を元気な状態で持ち帰ることができます。

ぬかるみが多いので

苔は湿度の高い場所が好きですから、足元がドロドロな場合もあります。沢に入らないと採取できない場合もあるでしょう。

ですからトレッキングシューズや長靴、ゴム手袋などがあると便利です。

苔採取の注意点

苔を採取する際に守ってもらいたい注意点も添えておきます。

私有地に勝手に入るのはやめましょう

山や川は私有地である場合がありますので、許可を得てから入るようにしてください。私有地である場合は採取の許可も取りましょう

また神社や仏閣での苔採取もやめましょう

神社や仏閣に生えている植物は神様・仏様のものであるという考えがありますし、大切に育てられている苔かもしれません。

必要な分だけ持ち帰りましょう

苔は必要な分だけ持ち帰るようにしましょう。

必要最低限な分だけ採取すれば苔はまた繁殖し、元に戻りますが、根こそぎ採取してしまったら苔がなくなってしまうかもしれません。

その場所から苔が姿を消す頃によって、影響を受ける生き物や植物は必ずいます。
そのことを考慮し、余裕をもって…と、たくさんのコケを持ち帰るのはやめましょう。

良い状態で持ち帰るには

コケは湿度の高い場所が好きですが、あまりにも高温・多湿になりすぎるのは苦手です。

夏場に採取した場合は、容器内の温度が上がりすぎないように保冷剤などを用意しておきましょう。

また、基本的には「生えていた場所がその苔に適した環境」ですから、乾燥気味のところで採取した苔は密封度が高い容器に入れると蒸れてしまうことがありますので注意してください。

採取した苔はよく洗う

自然環境で生育したコケには虫の卵などが付着している可能性もあります。

そのまま持ち帰って育てたら思わぬことになった…というのでは大変ですから、よく洗ってから植え付けるようにしましょう。心配な場合はビニール袋に入れ、殺虫剤を少量散布するという手法もあります。

まとめ:苔を採取して育ててみよう


自分で採取した苔には、思い出や愛着がわくものです。

春~夏の雨上がりに、山地や近所の公園に繰り出してコケを採取するのも気持ちが良いです。
しかし、必ず、採集の許可を得ることを忘れずに行いましょう。

コメントする

コメント時の注意事前にご確認ください
  • 商品・製品に関するご質問はメーカーや販売店にお問い合わせください。
  • アクアリウムの管理、熱帯魚に関するお電話でのご質問は承っておりません。
  • 魚の病気・トラブルに関するご質問は、飼育環境ごとに対策が異なるため、正確にお答えすることはできません。
  • 1つのご相談内容につき、1回のご返信とさせていただきます。
  • コメントへの回答はお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
  • 返信はコメントをご投稿いただいたページ上でさせていただきます。

このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答

  1. う〜たん より:

    ホソウリゴケはどのようなところに生えていますか?

    • アクアガーデン編集部 より:

      日陰が多い道路やコンクリートの隙間に生えていることが多い、ポピュラーな種類です。
      道を注意深く観察すると、見つけやすいです。

執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

facebook Twitter instagram youtube tropica

お問い合わせ

サービスのお問い合わせ・見積依頼

水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス 水槽リニューアルサービス水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。